松浦祥子2023年3月17日 18時57分 2017年11月、生後2カ月の長男の体を激しく揺さぶるなどの暴行を加えて頭部に急性硬膜下血腫などを生じさせたとして、傷害の罪に問われた写真家の父(59)の判決が17日、大阪地裁であった。末弘陽一裁判長は「暴行を加えたと認めるには合理的な疑いが残る」と述べ、無罪(求刑懲役5年)を言い渡した。 乳幼児を激しく揺さぶって脳の損傷が起こるとされる「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」は、急性硬膜下血腫▽眼底出血▽脳の損傷――の3症状が診断のポイントとされるが、ほかの病気でも症状が出ることがある。見極めが難しく、無罪判決も相次いでいる。 末弘裁判長は、軽い力でも出血しやすい先天性疾患の可能性があるとし「激しく揺さぶるなどの暴行でなくても、頭部のけがが生じた可能性がある」と指摘。父には暴行を加えるような動機もないとし、無罪が相当だと結論づけた。 父は弁護人を通じて「逮捕され、家族はバラバラに引き裂かれた。検察は虐待と決めつけるのではなく、子どもに何が起こったのか、本当の理由を探す努力をしてほしい」とコメントした。大阪地検の北岡克哉次席は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とする談話を出した。(松浦祥子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
札幌市長「大変驚き。影響見極める」 大成建設の再開発ビル施工不良
日浦統2023年3月17日 19時00分 ゼネコン大手の大成建設が札幌市中央区で建設中の再開発ビルで施工不良が見つかり、取り壊して建て直すことが決まった問題で、同市の秋元克広市長は17日の定例会見で「市の補助金が入った再開発ではないが、驚いている」と述べた。 施工不良が見つかったのは、北海道放送(HBC)の本社跡地でNTT都市開発が建設中の再開発ビル(地上26階、地下2階、延べ床面積約6万平方メートル)。米ホテル大手のハイアットグループやオフィスや店舗が入る予定だ。完成は当初予定の2024年2月から26年6月にずれこむ見込みで、秋元市長は「どういう影響があるのか見極めていく」と語った。 この問題で発注者のNTT側は大成側に損害賠償を求めることを検討している。(日浦統) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
敵基地攻撃の長射程ミサイル、南西諸島配備へ 「標的の恐れ」反発も
有料記事 成沢解語 小野太郎 国吉美香2023年3月18日 5時00分 政府が保有を決めた敵基地攻撃能力(反撃能力)を担うミサイルについて、防衛省は沖縄本島を中心に保管し、運用部隊を南西諸島に配置する方向で検討を始めた。この地域で発射すれば、中国や北朝鮮の基地が射程内に入ることになる。ただ、相手側の攻撃目標にもなりかねないとして、地元の反発も予想される。 このミサイルは、敵艦艇を攻撃する陸上自衛隊の国産ミサイル「12式地対艦誘導弾」の能力向上型。射程は1千キロ超で、防衛省は長射程の「スタンド・オフ・ミサイル」の一つとして、2023年度から量産を始め、26年度には部隊に配備する予定だ。 政府関係者によると、このミサイルを保管する主な場所として、防衛省は沖縄県沖縄市の陸自沖縄訓練場に新設する補給処支処を想定。この施設は大型のミサイルを一定数保管でき、必要な温度調節も可能とされる。防衛省はすでに支処設置について、弾薬の種類を「検討中」とした上で地元説明に入った。5年後に開設する方向で調整している。 このミサイルは、改修前のミ… この記事は有料記事です。残り2021文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
A l’ombre des Etats-Unis, le Japon et la Corée du Sud opèrent un rapprochement dans les domaines de la sécurité et de l’économie
Le président sud-coréen, Yoon Seok-youl (à gauche), et le premier ministre du Japon, Fumio Kishida, dans un restaurant de Tokyo, le 16 mars 2023. HANDOUT / AFP Satisfecit à Washington après le premier sommet en douze ans réunissant les dirigeants japonais et sud-coréen. Très attentifs à l’amélioration des liens entre leurs deux […]
死亡男性に繰り返し暴力か 住み込み先の旅館経営者、傷害容疑で逮捕
2023年3月17日 19時11分 乗用車内で死亡しているのが見つかった男性に生前、暴行を繰り返し、骨折ややけどを負わせたとして、大阪府警は17日、大阪府和泉市幸1丁目の旅館経営、池内佑樹容疑者(45)を傷害の疑いで再逮捕し、発表した。「骨折させるような暴力は振るっていない。いたずらの範疇(はんちゅう)です」と容疑を否認しているという。 捜査1課によると、死亡したのは、容疑者の旅館の住み込みのアルバイトだった佐藤新悟さん(59)。池内容疑者は2月の中旬から25日ごろに、自身の旅館などで佐藤さんを殴る蹴るなどしたほか、全身に水を、背中には高温の湯をかけるなどし、肋骨(ろっこつ)の多発骨折や全身の皮下出血、やけどなどを負わせた疑いがある。 佐藤さんは2月25日、乗用車内で死亡しているのが見つかり、死因は低体温症だった。池内容疑者が佐藤さんを乗せた車で近くの消防分署に向かい、「知人に意識がない」と申告。府警は翌26日、衰弱した佐藤さんを放置していたとして、池内容疑者を保護責任者遺棄容疑で逮捕していた。 池内容疑者は逮捕当初、佐藤さんが車の中で亡くなっていたと府警に説明。その後の調べに、「旅館で佐藤さんが座り込んだので、水やお湯をかけてほったらかして寝た。起きると同じ位置で動かなくなっていた」と供述しており、府警は傷害致死容疑も視野に調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
袴田さん再審、特別抗告「断念を」 オンライン署名3万件
村上友里2023年3月17日 19時13分 1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)=釈放=の再審開始を認めた東京高裁の決定について、弁護団は17日、最高裁への特別抗告をしないように求める申入書を、東京高検に提出した。期限が20日に迫る中、断念を求める声は広がりを見せている。 13日の高裁決定は、犯行時の着衣とされた「5点の衣類」に付着した血痕の色の変化を検討し、衣類は捜査機関による捏造(ねつぞう)証拠の可能性が高いと認定。袴田さんを有罪とした確定判決には「合理的な疑いが生じた」と判断した。 弁護団「合理的な抗告理由ない」 弁護団は、袴田さんの年齢などをふまえ、「さらに審理を継続させることは無用の負担と苦痛を与える」として、抗告断念を求める活動を連日続ける。この日の申入書では、特別抗告ができる憲法違反や最高裁判例違反にはあたらないと改めて指摘し、「検察官は過去の過ちを認めて正していくべきだ」と訴えた。 再審請求では、最高裁が血痕の色の変化に争点を絞って審理を高裁に差し戻した経緯がある。弁護団の小川秀世弁護士は会見で、「最高裁の宿題に応えた決定で、特別抗告しても最高裁が判断を変えるにはハードルがある。検察側には衣類が袴田さんの犯行着衣だと裏付ける証拠はなく、合理的な抗告理由を書くことはできない」と強調した。 ボクシング協会も支援 弁護団がウェブサイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で始めたオンライン署名では、17日現在で断念を求める署名が約3万件集まった。 元プロボクサーの袴田さんを支援する日本プロボクシング協会の袴田巌支援委員会も「ツイッターデモ」を展開し、「検察は特別抗告を断念して下さい」などのハッシュタグを使って拡散を呼びかける。 超党派の国会議員の連盟も15日に法務省に申し入れを行うなど、多方面で運動が広がっている。(村上友里) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
拘束具使用で死亡のネパール人男性 東京都に賠償命じる判決
警視庁に逮捕されたネパール国籍の男性(当時39)が死亡したのは、拘束具による身体拘束が原因だとして、遺族が国と東京都に約6182万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、東京地裁(福田千恵子裁判長)であった。判決は「拘束で虚血が起きたのは外見上明らかで、病院に搬送していれば死亡は回避できた」と述べ、都に約100万円の賠償を命じた。 死亡「回避できた」と認定 判決によると、男性は2017年3月14日、他人のクレジットカードを所持した占有離脱物横領の疑いで警視庁新宿署で逮捕された。翌朝、外に出ようとしたため保護室に入れられ、約2時間、ナイロン製のベルト手錠などで両手首、両足を固定された。金属製の手錠に付け替えられて東京地検の取調室に移された後に意識を失い、その後死亡した。 判決は、拘束具などが原因で、長時間強い圧迫を受けた末に腎不全などに至るクラッシュ症候群が起きて男性が死亡した、と認定。警察官は両手が赤黒く膨張していたのを見ており、「すぐに搬送・措置をしていれば死亡は回避できた」と認めた。一方、男性が強く抵抗していたことから、拘束具の使用自体は違法ではなかったとした。 死亡でも100万円、賠償金が低い理由は 賠償額について判決は、日本… この記事は有料記事です。残り204文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
フィリピン詐欺事件、「かけ子」容疑の女逮捕 他4人も現地で拘束
2023年3月17日 19時25分 60億円以上の被害を出した特殊詐欺事件で、フィリピンを拠点に「かけ子」役を担ったとして、警視庁は17日、住居・職業不詳の山田李沙容疑者(26)を日本へ移送した上で窃盗容疑で逮捕し、発表した。同国では他にも同じ詐欺グループでかけ子だったとみられる24~59歳の男女4人が拘束されており、警視庁が身柄の引き渡しを求めている。 捜査2課によると、山田容疑者は2019年11月、東京都内の60代女性が警察官などを名乗る人物から電話を受け、キャッシュカード5枚をだまし取られた特殊詐欺事件で、うその電話をかけるかけ子役だった疑いがある。同課は認否は明らかにしていない。 フィリピン当局は19年11月、グループの拠点となったマニラの廃ホテルでかけ子役ら36人を摘発。山田容疑者はこの際に拘束を免れたメンバーの1人だったとみられる。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
25~26日ごろから見頃の予想、東京・昭和記念公園のソメイヨシノ
森治文2023年3月17日 20時30分 735本のソメイヨシノをはじめ、31品種計約1500本のサクラが見られる国営昭和記念公園(東京都立川市、昭島市)では、ソメイヨシノが17日に開花した。25~26日ごろに見頃を迎えると予想される。 昨年までのコロナ禍の期間は感染対策として、道沿いにロープを張るなどして宴会やアルコール類の持ち込みは禁止していた。歩きながらの観賞も、大木が集まる「桜の園」などでは、入場を規制した。 今年は、屋外でのマスクの着用は求めず、宴会もコロナ禍前と同様に自由となる。ただし、混雑する屋内ではマスク着用を強制はしないが、「推奨する」としており、スタッフもマスクを着けて対応するという。 同公園の広報担当者は「感染のリスクがなくなったわけではないので、宴会も出来るだけ短い時間でお願いしたい」と話す。 同公園はサクラ以外の花も次々と見ごろとなる3月18日から5月28日まで「フラワーフェスティバル」を開催する。期間中の有料区域内の入場者数を、コロナ禍前に近い約83万人と見込んでいる。昨年の同時期の入場者数は約65万人だった。(森治文) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五ノ井さん「報われる思い」 性暴力めぐり元自衛官3人、一転起訴で
2023年3月17日 21時14分 元自衛官の五ノ井里奈さん(23)が自衛隊の訓練中に性暴力を受けた問題で、福島地検は17日、陸上自衛隊郡山駐屯地の部隊に所属していた男性の元自衛官3人を強制わいせつの罪で在宅起訴し、発表した。 3人の起訴を受け、五ノ井さんはコメントを発表した。 本日3名が、私に対する強制わいせつにより、起訴されました。一時は全員不起訴になり、私がされたことを考えると何故そうなるのか到底納得できないまま、長い時間が経ちました。しかし、今回こうして3名が起訴されたことにより、ようやく報われるような思いです。本当に毎日苦しかったです。関係した方には自分たちのやったことは犯罪なのだということをしっかり認識し、きちんと反省し、罪を償って頂きたいと思います。このような犯罪が二度と繰り返されないように願うばかりです。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル