名古屋駅周辺のランドマークの一つとして親しまれてきた商業ビル「名鉄レジャック」が31日で営業を終える。ビル内の「最古参」のボウリング場「レジャック・ボウリング」も、多くの常連客に惜しまれながら、約半世紀の歴史に幕を下ろす。 「これで終わりだな、という感じ。良いボウリング場でした」。約30年前から利用する立花和夫さん(55)は寂しげに語る。ビルの系列の名古屋鉄道グループの社員たちでつくるボウリングクラブの月例会の場所として愛用してきた。 3月28日夜、このボウリング場では最後となる月例会を開いた。集まった男女11人は、ストライクを決めるたびに拍手やガッツポーズで喜び、「最後」を楽しんだ。 名鉄レジャックは1972年11月に開館。地上8階、地下2階建てで、名鉄のグループ会社「メルサ」が運営。ボウリング場や飲食店などが入り、立地の良さでにぎわった。 愛知万博、コロナ…見つめた明暗 メルサ社員の杉本淳さん(4… この記事は有料記事です。残り524文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「永遠の化学物質」PFAS 汚染源わかったのは81地点中2地点
人体への有害性が指摘される化学物質「有機フッ素化合物」(総称PFAS(ピーファス))について、2021年度に国の暫定目標値(1リットルあたり50ナノグラム)を超えた13都府県の81地点中、汚染源を特定できたのは2地点のみだったことがわかった。 21年度は、31都道府県の自治体が河川や地下水など1133地点で実施。環境省が自治体に聞いたところ、暫定目標値を超えた81地点中、12都府県の79地点は汚染源が特定できなかった。PFASは古い泡消火剤などに含まれており、基地や空港、精密機器の工場などが排出源と指摘されている。特定できたのは大分市の2地点で、過去にPFASを使っていた工場敷地内の井戸だった。 同省が自治体向けに作った「… この記事は有料記事です。残り436文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
指導と立ち入り計68回も改善せず 甲斐犬虐待容疑の元ブリーダー
甲斐犬とシバイヌ計10匹を劣悪な環境で飼育して虐待したとして、警視庁は、元ブリーダーの尾川隆容疑者(46)=東京都八王子市片倉町=を動物愛護法違反(虐待など)容疑で逮捕し29日発表した。飼育されていた104匹のうち10匹が、著しく衰弱するなど虐待の一種である「ネグレクト」に当たると判断したという。 保安課によると、尾川容疑者は昨年12月~今年1月、東京都八王子市の飼育場で、飼育スペースを十分に確保していないなどとして都から改善命令を受けたのに必要な措置を講じず、そのままの状態で虐待した疑いがある。 尾川容疑者は調べに、2010~22年に犬1匹を1万~30万円で約300匹売り、計約3200万円を得たと説明。販売実績が大幅に下がったことで「飼養頭数が膨らんだ」と話したという。昨年10月にブリーダーを自主廃業していた。 都は20年4月以降、近隣住民からの通報を受け口頭による指導を48回、立ち入りを13回、書面での注意指導を7回繰り返していた。昨年12月には改善命令を出したが適切な措置が取られなかったとして、今年1月に警視庁へ刑事告発した。(御船紗子、大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島線で自動運転の支援装置を導入 JR九州来春の実用化めざす
加藤裕則2023年3月29日 21時30分 JR九州は29日、列車運転の自動化の実現に向け、線路への進入といった不測の事態にもスムーズに対応できる「自動列車運転支援装置」を、博多駅を含む鹿児島線の一部で導入し、試運転を始めたと発表した。 鹿児島線は、管内では乗客が最多の路線で、列車本数が多くダイヤも乱れやすい。運転士の業務負担も大きいため、負担軽減を図りたい考えだ。 新たな支援装置の導入区間は、赤間(福岡県宗像市)―久留米(久留米市)の67・4キロ。今春から不定期で試運転を重ね、来春までには実際に営業する列車で使用する。 JR九州では2020年末から、香椎線で自動運転を試行。今回開発された支援装置は香椎線のシステムと同様に、運転士が発車ボタンを押せば発車時に自動的に加速し、停車時に減速できる。そのうえで、手動によるレバー操作も可能とし、トラブルによる緊急停止などにも迅速に対応できるようにした。 運転士の負担減のほか、香椎線のように列車の位置を把握する装置を線路に設置する必要がなく、経費の負担も軽くなるという。 JR九州は香椎線でも今春から、自動運転の対象列車を同線の46%から67%に拡大。24年度末以降は、運転士の資格を持たない係員で対応したいという。今後、両路線で試運転を重ねながら、双方のメリットを組み合わせて自動運転の技術を高める考えだ。 鉄道では、ゆりかもめ(東京都)などで無人運転が実現しているが、JRの路線は踏切が多く、一定の速度も求められることがネックとなっており、東日本や九州の各社が試運転を重ねている。(加藤裕則) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
メ~テレが取材用のヘリを新導入 運航や整備を朝日新聞に委託
2023年3月29日 19時00分 メ~テレが取材用に新たに導入したヘリコプターの就航を祝う式典が29日、愛知県豊山町の県営名古屋空港であった。約50人が安全運航を祈願した。ヘリの運航や整備は朝日新聞航空部が業務を委託されている。 伊レオナルド社製の「AW169」で、メ~テレとしては初の自社購入機となる。最大取材乗員は6人で、ぶれを抑えて撮影できる防振カメラや、自動でカメラが目的地に向く機能などを備えている。4月1日から運航を始める。 式典で、メ~テレの狩野隆也社長は「放送局にとってヘリによる取材は極めて重要で、特に災害の実態を伝えるためにはなくてはならない。地域の安全・安心の確保という一番大事に思っているところに貢献すると考えている」とあいさつ。朝日新聞社の中村史郎社長は「航空部は1926年創部で、多くのノウハウと蓄積を持っている。総力を挙げ、安全第一で運航していきたい」と述べた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「どうやって関係築けば」 桜舞う運動場で開いたコロナ禍の入学式
真新しいランドセルを背負った新1年生27人が、青空の下、長いすに座っていく。 コロナ禍の2020年春。奈良市立右京小学校の入学式は体育館ではなく、運動場で開かれた。 風が吹く度、子どもたちの頭上に満開の桜から花びらが降り注ぐ。担任の古川宗治さん(46)にとって、屋外で開く、初めての入学式だった。 その1カ月前、学校が一斉休校となった。 2年生の担任だったが、子どもたちにきちんと話もできないまま、3学期が終わった。気を紛らすためにつけたラジオが響く教室で1人、残った掲示物を外し、新年度に向けて片付けた。 3月末、校長から新1年生の担任を頼まれた。日々「できること」が増えていく1年生を受け持つことは毎回、楽しみでもあった。だが、この時は不安が入り交じった。 27人に会えるのは入学式のみ。式の後にはホームルームすらなく、次に登校できるのはいつになるのかわからなかった。 「どうやって関係を築いていけばいいのか」 運動場での入学式を終え、5… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名誉毀損の記事掲載、ヤフーの責任を否定 地裁「新聞社が自動配信」
新聞社から名誉毀損(きそん)にあたる記事の配信を受けて「ヤフーニュース」に載せたヤフー(東京)の責任の有無が争われた訴訟の判決が29日、東京地裁(中島崇裁判長)であった。判決は、記事が新聞社の操作だけで自動掲載された経緯を踏まえ、ヤフーの賠償責任を否定した。 原告は俳優の山本裕典さん。2020年7月、東京スポーツ新聞社が自社サイトで「よからぬうわさも多い男性と組んでパーティーを開いた」などと報じ、ヤフーニュースにも掲載された。判決は内容は「真実でない」として名誉毀損(きそん)を認め、東スポには165万円の賠償を命じた。 ヤフーの責任については、問題の記事は、事前に契約を結んだ新聞社が直接入稿できる仕組みを使って配信し、自動的に掲載されただけだと指摘。ヤフー側の判断で「トピックス」としてトップページに載せたり、アルゴリズムを使って「おすすめ記事」に表示したりはしておらず、「ヤフーの意思で流通過程に置かれたと評価するのは難しい」とした。 そのうえで、他人の権利を侵害する情報を仲介しても、その情報の「発信者」でない限りは責任を負わないとするプロバイダー責任制限法を適用し、ヤフーの責任を否定した。 転載記事をめぐるヤフーニュースの責任は、いわゆる「ロス疑惑」で無罪判決が確定した故・三浦和義氏の遺族が「手錠姿の写真を掲載され、感情を害された」と訴えた訴訟でも問題になった。東京地裁は11年、「ヤフーも写真が掲載されないよう注意し、速やかに削除すべき義務を負う」と責任を認め、確定した。(田中恭太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Hawks load up to chase Buffaloes for 2023 Pacific League pennant
While Japan’s successful run through the World Baseball Classic dominated the headlines, Japanese’s baseball’s 12 pro teams were quietly hard at work. When they weren’t sneaking peeks at the screen to keep track of their teammates and friends on the Samurai Japan roster, the players were preparing for a 2023 […]
「くどいなっ」「うるさいわっ」 年下の教頭に暴言吐いた教諭を処分
小林圭2023年3月29日 14時30分 愛知県教育委員会は29日、県内の教諭4人について学校内での現金窃盗や管理職への暴言などがあったとして懲戒処分にし、発表した。 県教委によると、清須市立古城小の男性教諭(34)は、校内で現金計29万円を盗んだり、着服したりしたとして懲戒免職とした。教諭は2021年7月~22年11月、校長室の金庫などから現金を盗み、集金した現金を着服した。「パチンコやスロットなどギャンブル代や生活費に充てた」と説明し、すでに全額を返金したという。 県立熱田高の再任用教諭の男性(62)は、管理職の指示に反発して、職員室のドアを蹴り、大声で暴言を吐くなどしたとして戒告とした。男性は22年11月、50代の教頭が保護者会を開くよう指示したところ、開催に反対であると大声で非難し、怒鳴り続けた。別の日には、教頭から時間割の変更方法について指示されると、「くどいなっ」「うるさいわっ」「じゃまだてするな」などと暴言を吐き、教頭を両手で押して職員室のドアを蹴ったという。 長久手市立北小の女性教諭(51)についても、体罰や不適切な指導があったとして戒告とした。21年10月の授業中、女性教諭が騒がしい雰囲気を注意し、指導を守らない児童の椅子を蹴り、倒した。児童は右ほおを打ち、けがをした。22年10月には、速く走ることができない児童に、大声で「走れ」「遅い」などと速く走ることを強要したという。 また、死亡事故を起こした岡崎市立竜海中の男性教諭(29)は停職1カ月とした。(小林圭) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
94歳の女性が抱く後悔 「集団自決」78年、沖縄・渡嘉敷で慰霊祭
太平洋戦争末期の沖縄戦で渡嘉敷島に米軍が上陸し、住民300人以上が亡くなった「集団自決」から78年が経った28日、沖縄県渡嘉敷村で慰霊祭が開かれた。新型コロナ禍で中止が続き、4年ぶりの開催となり、遺族ら約100人が犠牲者を悼んだ。 泡盛や果物が供えられた祭壇前で、吉川嘉勝さん(84)は手を合わせた。当時6歳。捕虜になるなという日本軍の教えなどを背景に、住民たちの「集団自決」が起きた。吉川さん一家も試みたが、持ってきた手投げ弾は4発とも不発。母の「死ぬのはいつでもできる」という言葉で、死ぬのを諦めたという。 体験を伝え続けてきた吉川さんは「戦後に体験を語れぬまま亡くなった島民は多いが、風化も歪曲(わいきょく)もさせてはいけない。慰霊祭はそういう気持ちを発信し、次の世代に伝えていける場」と話す。 当時16歳の新垣キヨさん(… この記事は有料記事です。残り759文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル