京都市北区の女子大学生が死亡し、毒性の強いタリウムが体内から検出された事件で、大阪府警に殺人容疑で逮捕された同市左京区修学院中林町の不動産賃貸業、宮本一希容疑者(37)が逮捕前の事情聴取に、体調が急変した学生に対し「薬局で薬を買って飲ませた」と説明していたことが、捜査関係者への取材でわかった。府警は、実際に宮本容疑者が購入したことを確認しており、経緯を調べている。 捜査関係者によると、宮本容疑者は昨年10月11日、同市北区の大学生、浜野日菜子さん(当時21)と同市内のバーなどで外食後、浜野さん宅で飲酒した。容疑者は「浜野さんのせきが止まらず、薬局で薬を買って飲ませた」と説明。府警は防犯カメラの映像などから、容疑者が薬を購入したことを確認したという。 一方、浜野さん宅周辺の防犯カメラには、2人が徒歩で帰宅する姿が記録され、浜野さんに変わった様子はなかった。宮本容疑者の逮捕容疑は、同12日午前、浜野さん宅で何らかの方法でタリウムを摂取させ、殺害したというもの。府警は2人だけで室内にいた時、飲食物にタリウムを混ぜた可能性もあるとみて調べている。タリウムは一般的に入手が困難で、府警は入手経緯や摂取方法を調べる。 宮本容疑者は逮捕後、事件について黙秘している。 タリウム、無味無臭で致死量は約1グラム 過去にも事件 女子大学生に何らかの方法で… この記事は有料記事です。残り392文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高杉真宙さんが大型観光船の一日船長 春の到来告げる「びわ湖開き」
鈴木洋和2023年3月4日 19時00分 【動画】春の観光シーズン前に「びわ湖開き」=長野真撮影 琵琶湖に春の到来を告げる「びわ湖開き」が3月4日、大津市の大津港一帯で開かれた。今年で68回目。コロナ禍で昨年までの3年間は規模を縮小してきたが、今年は本来の規模に戻った。 大型観光船ミシガンの「一日船長」に選ばれたのは、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」に出演中の俳優高杉真宙(まひろ)さん(26)。 高杉さんらは、春の扉を開くという「黄金の鍵」(長さ170センチ、重さ6キロ)を湖に投下。湖上の安全を祈った。 「湖上パレード」も本来の形で実施された。ミシガンの周囲を、一般客計700人ほどが乗った観光船やモーターボートなど30艇が一緒に航行した。 滋賀県によると、県内を訪れた観光客は2019年の5404万人から20年は3641万人と3割減。21年は微増の3701万人だった。 ミシガンなどを運航する琵琶湖汽船の川添智史(さとし)社長は「インバウンドのお客様が増えているし、国内のお客様もこれから出やすくなる。早くコロナ前に戻ってほしいというのが切なる願い」と、観光シーズンの到来に期待を込めた。(鈴木洋和) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
両親の遺体を10年間放置か 「年金もらうため」63歳男を逮捕
2023年3月4日 15時14分 両親の遺体を放置したとして、三重県警四日市南署は2日、長男の無職世羅直樹容疑者(63)=四日市市八田1丁目=を死体遺棄容疑で逮捕し、発表した。「両親の年金をもらい続けるために放置した」と容疑を認めているという。 署によると、世羅容疑者は2013年ごろ、当時同居していた四日市市内の両親宅で、2人が死亡していることを知りながら、新聞紙をかけるなどして遺体を隠し、先月28日まで放置した疑いがある。 先月17日に市職員から「(2人と)連絡がとれない」と警察に通報があり、28日に署員らが白骨化した2人の遺体を発見した。明らかな外傷は認められなかったという。 遺体が見つかった家の大家によると、世羅容疑者とみられる男は昨年11月ごろまで、この家に居住していたが、その後は夕方などに短時間帰るだけになった。郵便物などを確認しに来ている様子だった。家に明かりがついているのを大家が最後に確認したのは先月4日だったという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
100歳で現役! 弘南鉄道の電気機関車、当時のままの運転席を公開
弘南鉄道(青森県弘前市)弘南線では、大正生まれの電気機関車が今も活躍している。 主な仕事は、駅や車両基地構内での車両の移動や、線路の除雪をするラッセル車とバラスト散布に使われるホッパー車を動かすこと。 ベテラン電気機関車は今年で100歳。ラッセル車とともに、今冬も雪を巻き上げながら豪雪地帯を走り抜ける。 記事後半では、製造から100年経っても原型をとどめる「ED333」の運転席の様子など、たくさんの写真がご覧いただけます。 電気機関車「ED333」… この記事は有料記事です。残り648文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
94歳で現役、雪原を走る「北の鉄人28号」 相棒は100歳
【動画】弘南鉄道のラッセル車「キ104」操縦室アングル付き前面展望=筋野健太、白井伸洋撮影 降り積もった雪で一面真っ白な静寂の世界。真っ黒なラッセル車と、古めかしい電気機関車が轟音(ごうおん)とともに雪をはね上げ、白銀の世界を切り裂くように走り抜ける。 昭和初期製の真っ黒なラッセル車と今年100歳になる電気機関車のコンビが、鉄道を利用する人たちの冬の生活を守っている。 今回、特別な許可なしには立ち入れない青森・弘南鉄道のラッセル車「キ104」の操縦席にカメラを設置。ラッセル車の高い目線から見える白銀の沿線風景やアナログな機械を操作したり、降りて除雪作業したりする乗務員の長年培った技術を撮影。実際に乗っているような臨場感のある映像を届けます。記事後半では、「キ104」の車内設備、操縦席での操作方法、除雪をする仕組みなどを紹介する解説動画もご覧いただけます。 青森県西部を走るローカル線… この記事は有料記事です。残り2624文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「姫路城が見たくて」小田原から新幹線無賃乗車容疑 42歳男を逮捕
小野大輔2023年3月4日 12時03分 新幹線を無賃乗車しようとしたとして、兵庫県警は、仙台市宮城野区の無職男(42)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕したと4日発表した。「姫路城が見たくて新幹線に乗ってきた」と容疑を認めているという。 姫路署によると、男は3日、JR小田原駅(神奈川県小田原市)で駅の入場券だけを買って新幹線こだまに乗車。JR姫路駅(姫路市)で下車し、運賃1万4090円を踏み倒そうとした疑いがある。 同日午後10時過ぎ、駅の改札で「姫路駅の入場券を落とした」と言って150円を渡そうとしたが、不審に思った駅員が警察に連絡。駆けつけた署員に男は無賃乗車を認めたという。 男は宮城県からバスで小田原市に入り小田原城を見た後、姫路城を見ようと新幹線に乗ったという。調べに対し「お城が好きです」と供述しているという。所持金は数百円だった。(小野大輔) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あなたの手、社会を知る「窓」だった 不明の友人待ち続けた12年
目はほとんど見えず、耳も聞こえない。岩手県大槌町で暮らす盲ろう者の八幡美知子さん(71)は、通訳をしてくれる介助員の手を通じて、周囲の出来事を知る。だが、そんな「社会の窓」を12年前に失ってから、この町がどう姿を変えたのか、想像できないでいる。 八幡さんは、3歳の時に風邪をこじらせて聴力を失い、60歳になる前には網膜色素変性症でほとんど目が見えなくなった。そのため、相手の手話を両手で触りながら読み取る「触手話」と、手に書かれた字を判読する「手のひら書き」でコミュニケーションを取る。 そんな八幡さんが外出する時、いつも付き添ってくれたのが、同じ町に住み、世代の近い岡田幸子さんだった。手話サークルの設立準備を通じて1997年ごろに知り合い「時々家に来て、仲良く話をする」間柄になった。 2011年1月に同県花巻市… この記事は有料記事です。残り906文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新幹線で見た妻の使命感 「今度は自分」会社員はAEDを手に走った
社内の大事な会議を終え、一息ついたところだった。 不動産事業を展開する「And Doホールディングス」京都本店(京都市中京区)。午前10時すぎ、常務の冨永正英さん(42)は、5階フロアに不動産事業部マネジャーの大藤良祐さん(39)といた。 「ドンッ」。 聞いたことのない大きな音は、会社の外からだった。窓からのぞくと、中央分離帯にタクシーが乗り上げていた。その国道は、交通量が多く、車間距離がとれないため、スピードは出せないはず。ほかに衝突したような車もない。 「運転手が意識を失ったんじゃないか……」。後部座席にいたタクシーの客は車外に出て、電話をしながらうろたえている。 冨永さんは大藤さんに叫んだ。「AEDや!」。2人は近くのクリニックや銀行へ散り散りに走っていった。 誰かを助けられる人でいたい――。冨永さんには、そう思うきっかけがあった。 15年ほど前、家族旅行で新… この記事は有料記事です。残り686文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サンシャイン水族館の「キモかわ」生物は海の掃除屋 人気でグッズも
ダンゴムシにそっくりな見た目で、深海にすむ生きものがいる。その名はオオグソクムシ。最近は「キモかわいい」のブームにも乗って子どもたちに人気だ。 サンシャイン水族館(東京都豊島区)で2月上旬、その姿を触ることができるイベントがあった。 水温13度。深海の温度を再現した水槽にオオグソクムシは入っていた。母親と訪れた東京都文京区の阿部桐馬君(4)が、飼育員の三田優治さん(25)の説明を聞きながら人さし指で甲羅の部分をなでる。「ダンゴムシより硬かった。(オオグソクムシは)かわいいから好き」 オオグソクムシは甲殻類の一… この記事は有料記事です。残り879文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住宅火災、高齢男女2人の死亡確認 住人と連絡取れず 愛知県稲沢市
2023年3月4日 8時21分 4日午前3時ごろ、愛知県稲沢市六角堂東町5丁目の無職水野博司さん(88)方付近で焦げくさい臭いがする、と近所の男性から110番通報があった。県警稲沢署によると、木造平屋建て住宅の一部が焼け、屋内から高齢の男女が意識のない状態で見つかった。2人は搬送先の病院で死亡が確認された。 水野さんと連絡が取れておらず、同署が2人の身元や出火原因を調べている。 現場はJR東海道線清洲駅北側約700メートルの住宅密集地。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル