2023年4月6日 20時00分 川田 文子さん(かわた・ふみこ=ノンフィクション作家)2日、胃がんで死去、79歳。葬儀は近親者で行った。 茨城県生まれ。元慰安婦らに取材したルポを「赤瓦の家―朝鮮から来た従軍慰安婦」「皇軍慰安所の女たち」などとして出版。元慰安婦らが日本政府に戦後補償を求めた裁判を支援した。東北や沖縄の農山漁村での聞き書きを今年3月、「女たちが語る歴史」として出版。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
天皇陛下、インドネシア訪問へ 6月にも国際親善の外国訪問再開
多田晃子2023年4月6日 20時00分 政府は6日、天皇陛下が6月後半にもインドネシアを公式訪問する方向で調整を進めると発表した。国際親善のための外国訪問は即位後初めてで、新型コロナウイルスの流行で途絶えていた、現地に赴いての国際親善が再開する。皇后さまの同行については今後の体調を踏まえて検討する。訪問は、閣議を経て正式に決まる見通し。 政府や関係者によると、今年は日本とASEAN(東南アジア諸国連合)の友好協力50周年で、インドネシアが議長国を務めているほか、2019年8月に同国大統領が親書で天皇陛下を招請しており、昨年7月の訪日時にも大統領が天皇、皇后両陛下を招請していることなどを踏まえた。首都ジャカルタを訪問し、歓迎式典や晩餐(ばんさん)会などへの出席が検討されている。宮内庁幹部は外国での国際親善再開に「国際親善のためのご訪問は非常に大切なお仕事で大変結構なこと」と話した。 陛下がインドネシアを訪問するのは初めてで、即位後の外国訪問としては昨年9月に英エリザベス女王の国葬に参列するため英国を訪問して以来となる。インドネシアには2008年に秋篠宮ご夫妻が、1991年に在位中の上皇ご夫妻が即位後初めて、62年に皇太子ご夫妻時代の上皇ご夫妻が公式訪問した。(多田晃子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「俺の女にしてやる」 学生へのセクハラで早大と元教授に賠償命令
早稲田大学教授だった文芸評論家の渡部直己氏からハラスメントを受けたうえ、被害を相談した別の教授の対応も不適切だったなどとして、元大学院生の女性が渡部氏と早大に計660万円の賠償を求めた訴訟の判決が6日、東京地裁であった。中村心裁判長は、一部の発言を不法行為と認め、渡部氏と早大に計60万5千円の賠償を命じた。 原告は詩人として活動する深沢レナさん(32)。2016年に早大院に入り、指導教員だった渡部氏から繰り返しセクハラやパワハラを受けたと訴えていた。 判決は、渡部氏が、授業中に雨でぬれた上着を脱いだ深沢さんに「上着の下が裸だったらどうしようかと思った」と発言したほか、食事中に「卒業したら俺の女にしてやる」と述べたことが「社会通念上許される限度を超えている」と認めた。 深沢さんから相談を受けた別の主任格の男性教授が「セクハラとはもっとすごいやつだ」「(深沢さんにも)隙があった」などと述べた点についても、「大学教員として、学習環境が損なわれないよう配慮する義務に違反した」と指摘し、組織としての早大の責任を認めた。 深沢さんは繰り返し体を触られたり、電話で叱責(しっせき)されたりしたなどとも主張したが、判決は「限度を超えた行為だと認める証拠がない」などとして退けた。 地裁「調査する義務負う」 深沢さんは18年3月に退学… この記事は有料記事です。残り480文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道・千歳で鳥インフルか 確認されれば同市3例目、31万羽飼育
中野龍三2023年4月6日 20時30分 北海道は6日、千歳市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの感染が疑われる鶏が確認されたと発表した。この養鶏場では採卵鶏約31万羽を飼育しており、遺伝子検査で感染が確認されれば殺処分する方針。同市では3月下旬以降、感染が相次いでおり、確認されれば3例目になる。 道によると、6日に養鶏場から「鶏が死んでいる」と通報があった。道の簡易検査で鳥インフルエンザの陽性が確認された。道が確定検査を進めている。 周辺で家禽(かきん)を100羽以上飼育する農場は、半径3キロ以内の移動制限区域に1戸(約12万羽)、半径3~10キロ以内の搬出制限区域に5戸(計約49万羽)ある。 同市では3月28日に別の養鶏場で感染が確認され約53万羽を殺処分した。今月3日にはさらに別の養鶏場でも確認され、道が約39万羽の殺処分を進めている。(中野龍三) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
0歳児、救急搬送され死亡 うつぶせで昼寝中 宮崎市内の保育施設
平塚学2023年4月6日 20時36分 宮崎市は6日、市内の保育施設で、うつぶせで昼寝をしていた0歳の乳児が病院に救急搬送され、死亡していたと発表した。乳幼児の窒息などのリスクを避けるため、国のガイドラインはあお向けにするよう指導しているが、この施設は守っていなかったという。 市によると、3月19日午後3時すぎ、職員2人が昼寝をしている乳児の異変に気づいた。乳児は救急搬送されたが、市内の病院で死亡が確認された。市への報告は3日後の22日だった。 市は乳児がうつぶせになった経緯を把握していないとしているほか、「死因が明らかになっていない」などとして、施設や乳児の詳細を明らかにしていない。 市は22~25日に施設に立ち入り調査をし、過去にも別の乳児をうつぶせで寝かせていたほか、時間帯によっては乳児1人あたりの職員数が国の設置基準を満たしていなかったことなどを確認。報告が遅れたことも踏まえ、29日、園に対して児童福祉法にもとづく改善勧告の行政処分をした。園は22日から休園している。再開は未定という。 県警宮崎北署が遺体を司法解剖して事件と事故の両面で調べている。(平塚学) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神宮外苑の再開発「理解得られていない」 都が事業者に具体策を要請
土舘聡一2023年4月6日 20時56分 明治神宮外苑地区の再開発について、東京都は6日、事業者側に、都民の理解が得られる具体策を示すよう要請した。再開発を巡っては、樹木伐採などについて反対の声が続いている。先日亡くなった音楽家の坂本龍一さんが、見直しを求める手紙を小池百合子都知事に送っていたことも注目された。 今回の要請では「イチョウ並木の保全などの取り組みが伝わっておらず、都民の理解や共感が得られていない」と指摘した。都からの要請は昨年5月に続き2回目。都市整備局によると、前回も都民参加や樹木保全の取り組み、わかりやすい情報発信などを求めた。 三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4者からなる事業者からは、植樹イベントなどの説明があったが、現時点で実施時期は未定で、情報発信もウェブサイト上のみだったという。 事業者の三井不動産の担当者は「都民の理解や共感が得られるよう主体的に対応を取る。都には後日正式に回答する」としている。(土舘聡一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「推し活」で名画と思い出写真を ワラスボの叫び、佐賀酒を注ぐ女…
ゆがんだ時計がレンコンになったり、牛乳ではなく佐賀酒を注ぐ女だったり。ダリやフェルメールなどの名画をモチーフに佐賀県をPRするフォトスポットが佐賀空港(佐賀市)に設置された。見るだけでも楽しいが、好きなアニメのキャラクターやアイドルなどを応援する「推し活」中の旅行客なら、より楽しめる仕掛けが施されている。 空港ビルで土産物店「サガエアー」を運営するさが県産品流通デザイン公社が企画した。作品は計8点。ムンクの叫びそっくりに有明海の珍魚ワラスボが叫んでいたり、ナポレオン風の男が佐賀牛にまたがっていたり。モネの「散歩・日傘をさす女」風の作品では熱気球が浮かぶバルーンフェスタ会場が舞台になり、ゴッホのひまわり風の作品は器が有田焼になっている。 作品がアクリルスタンド(アクスタ)を並べて立体的につくられているのがミソ。「推し」のキャラやアイドルのアクスタやフィギュアを携えて来た人は、展示作品と並べることで、作品の世界に入り込んだような写真を撮影できる。旅先で観光やグルメを楽しむ様子をSNSにアップする際、「推し」を添えて写真に収める人たちを意識したという。 佐賀県内にはご当地アニメ「… この記事は有料記事です。残り420文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
師団長ら10人乗った陸自ヘリ、宮古島沖で不明 海上に機体の一部か
2023年4月6日 22時07分(2023年4月6日 22時07分更新) 防衛省は6日、沖縄県の宮古島の周辺空域で飛行中だった陸上自衛隊のヘリの機影がレーダーから同日午後3時55分ごろに消えた、と明らかにした。熊本県の高遊原分屯地に駐在する第8師団第8飛行隊所属の多用途ヘリ「UH60JA」で、隊員ら10人が乗って宮古島周辺の地形の状況を確認していたという。 周辺の捜索を進めている海上保安庁の関係者によると、海保の巡視船が海上でヘリのローターとみられるものを見つけたほか、「陸上自衛隊救命浮舟」と書かれたオレンジ色の袋状のものを回収した。森下泰臣陸上幕僚長はこの日夜に会見を開き、この時点までにヘリの燃料がもたないことや、周辺海域で機材らしきものが発見されていることなどから「総合的に判断し、航空事故と断定した」と語った。 防衛省によると、消息を絶ったヘリは同日午後3時45分ごろ、宮古島の航空自衛隊宮古島分屯基地を離陸。宮古島周辺を飛行後、午後5時ごろに同基地に戻る予定だったが、洋上でレーダーから消えたという。 乗っていたのは、熊本県を拠点とする第8師団の坂本雄一師団長(陸将)を含む隊員6人、操縦士2人、整備員2人の計10人。師団は全国に九つあり、エリアごとに数千人の隊員をまとめている。 気象庁によると、午後4時ごろの宮古島周辺の天気は曇りで、気象レーダーの観測では発達した雨雲はみられなかった。午後4時の風速は5・5メートル。雨は朝から降っておらず、午後3時40分に雷注意報が発表されたものの、当時は雷の発生もなかったとみられるという。 自衛隊ヘリをめぐっては、2018年2月に佐賀県神埼市の住宅に陸自のAH64Dが墜落。機長と副操縦士が死亡し、炎上した住宅にいた女児が逃げる際に軽いけがをした。防衛省は、原因を回転翼と回転軸をつなぐ部品のボルトの破断だと推定したが、破断の原因については二つの可能性を示したものの特定しなかった。 17年にも8月に青森県沖で海自の哨戒ヘリが墜落、行方不明になった乗組員3人のうち2人が遺体で見つかった。10月には浜松市沖で空自のUH60Jが墜落し、乗組員3人が死亡、1人が行方不明となった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
陸自ヘリ不明、緊迫の防衛省 元陸自幕僚長「前代未聞のこと」
陸上自衛隊のヘリコプターが6日夕、沖縄・宮古島周辺で消息を絶った。機体には師団長を含む10人が乗っていた。関係者は情報収集に追われ、隊員らの安否を案じた。 「1秒でも早く隊員全員を救助するため、引き続き捜索活動をする」 同日午後9時ごろから東京・市谷の防衛省で会見した森下泰臣・陸上幕僚長は硬い表情でこう述べた。 坂本雄一・第8師団長(陸将)が搭乗していたことを明かし、「自分の部隊を訓練するためにも指揮官が搭乗して、航空偵察するというのはある」とした。 岸田文雄首相は同日夕、官邸で記者団から状況を問われ「防衛省で確認中です。人命救助最優先で取り組んでいく。今把握しているのは以上です」と答え、足早に去った。防衛省の一室にはホワイトボードが設置され、新しい情報が入るたびに状況が書き加えられるなど、慌ただしい雰囲気に包まれた。 消息を絶った機体は宮古島周辺を飛行後、航空自衛隊宮古島分屯基地に戻る予定だった。しかし、宮古島市の伊良部島の北約5キロのあたりでレーダーから消えた。 伊良部島に住む漁協の70代男性は「昨日まで天気が悪く、漁に出ていなかったが、今日は何隻か船が出るぐらい天気が回復していた。みなさんの命が心配」と話す。 元陸上幕僚長で東洋学園大学の冨澤暉(ひかる)名誉教授は「10人という人数はもちろん、師団長の乗った機体の消息が分からないというのは前代未聞のことだ。隊員らの安否が本当に心配だ」と肩を落とした。 師団は全国に九つあり、エリ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学校でのChatGPT 活用と注意点の指針、文科省策定へ
桑原紀彦2023年4月6日 18時32分 対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」について、文部科学省は学校現場での活用方法や注意点をまとめた指針を作る方針を固めた。既に授業に採り入れている学校や有識者の意見を聞き取り、「現場がどう使ったらいいかを判断できるよう、できるだけ早期に策定する」としている。 チャットGPTは質問をすると、会話のように文章が自動作成されて返事が来る。教育現場でも試行的に授業で使う動きが出始めており、既に情報端末が「1人1台」となっている小中学校では、ある問いに対する回答を児童生徒が自ら書いた上で、チャットGPTの回答と比較するといった形で授業に採り入れた事例もある。 一方、読書感想文の宿題をチャットGPTに書かせるなどのケースも想定されることから、文科省は取り扱いに関する指針作りに乗り出すことにした。一律に禁止したり活用を求めたりはせず、チャットGPTの回答を批判的に捉えたり、子どもが自身の考えを深めたりする道具としての使い方のほか、作文は代行させないなどの留意点を示す。担当者は「現場が適切に使用するための判断に役立つ指針にする」と話した。(桑原紀彦) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル