山口啓太2023年4月21日 5時00分 東京都目黒区で2月、自転車の60代男性が開いたタクシーのドアにぶつかって転倒し、後続の路線バスにはねられて死亡する事故があり、警視庁が、タクシー運転手の男性(30)とバス運転手の男性(49)の2人を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の疑いで書類送検していたことが、捜査関係者への取材でわかった。 事故は2月17日午後6時55分ごろ、目黒区下目黒の目黒通りで発生した。自転車の男性が路肩に停車中のタクシーを右側から追い越そうとした際に運転席側のドアが突然開き、ぶつかって転倒。後続の路線バスにはねられて死亡した。タクシーの運転手は客の荷物をトランクに載せるために外に出ようとドアを開けたという。 警視庁は、タクシーの運転手はドアを開けたことで死亡事故を引き起こし、バスの運転手については事故を予測できたと判断したという。(山口啓太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
襲撃事件当日の朝、自宅そばのカメラに姿? バスで駅へ、大阪経由か
2023年4月21日 6時00分 和歌山市の選挙演説会場で岸田文雄首相の近くに爆発物が投げ込まれた事件で、兵庫県川西市の無職木村隆二容疑者(24)=威力業務妨害容疑で逮捕=の自宅そばの防犯カメラに、事件当日の朝、木村容疑者とよく似た人物が映っていたことが近隣住民への取材で分かった。和歌山県警もこの映像を把握しており、容疑者が演説会場への経路を事前に調べた上で、自宅からバスで近くの駅に向かい、大阪経由で和歌山市に入ったとみている。 近隣住民によると、防犯カメラには、15日午前7時50分ごろ、黒い傘をさして歩く男が映っていた。傘で顔は隠れていたが、グレーのリュックを背負い、ベージュっぽい長ズボンと白いストライプが入った黒いスニーカーをはいていた。事件現場で取り押さえられた時の木村容疑者の服装と酷似していたという。 この住民は容疑者の母親と親しく、カメラの人物が木村容疑者だと思ったという。カメラの男は、近くにあるバス停に向かっていたとみられるという。 木村容疑者の自宅そばには、阪急川西能勢口駅とJR川西池田駅行きのバス停がある。容疑者は午前8時前後のバスに乗った可能性が高い。いずれかの駅から和歌山市に向かうには、大阪梅田駅やJR大阪駅で電車を乗り継ぎ、南海本線を使うルートなどがある。 捜査関係者によると、午前10時ごろ、木村容疑者とみられる男が南海電鉄和歌山市駅の改札を出る姿が防犯カメラに映っていた。容疑者は同37分ごろ、駅から演説会場の雑賀崎(さいかざき)漁港近くに向かうバスに乗車したとみられる。同11時17~18分ごろには、会場近くの複数の防犯カメラが容疑者とみられる男を捉えていた。 事件は同27分に起きた。県警は事件後、容疑者の手提げかばんから刃物も押収。容疑者は爆発物と刃物を持って公共交通機関を乗り継いだ可能性がある。 県警は木村容疑者の自宅からスマートフォンやパソコンなどを押収しており、首相日程を把握した経緯や計画性の有無についても調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
異例の制度ではあるが… 事件で「同じ」と批判され反発する若者たち
衆院補選の応援演説で和歌山市内を訪れた岸田文雄首相の近くに爆発物が投げ込まれた事件で、威力業務妨害の疑いで逮捕、送検された無職木村隆二容疑者(24)=兵庫県川西市=は、選挙制度への不満を繰り返し主張していた。年齢制限と高い供託金――。近年議論が盛んになっているテーマだけに、同様に制度改正を訴えてきた人たちが反発している。 「同じ大人なのに、社会経験に基づく思慮が十分でないことを理由とした差別だ」 木村容疑者は昨年6月、公職選挙法が定める参院の被選挙権(30歳以上)の年齢に満たないために立候補できず精神的苦痛を受けたとして、国に損害賠償を求めて神戸地裁に提訴した。 立候補の際に、国や自治体に預ける供託金の制度も「財産や収入で差別してはならないと定めた憲法に反する」などと訴えていた。 世界の流れと異なる高額な供託金 供託金は公選法で、衆参の選挙区や都道府県知事選は300万円などと定められている。得票が有効票の総数の10分の1など一定ラインを下回ると没収され、国や自治体のものになる。 1925(大正14)年に英国にならって導入された制度で、候補者の妨害や遊び半分の立候補を防ぎ、選挙の経費を抑えるのが目的とされる。 金額は物価の変動などに伴っ… この記事は有料記事です。残り1079文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
妨害で中止していたColaboの支援カフェ、東京・大久保で再出発
虐待や性被害などにあった女性を支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」が家庭や学校に居場所がない10代の女性を対象に食品や衣類、生活必需品などを提供したり相談に乗ったりするカフェが19日、約1カ月ぶりに再開した。東京都の新宿区役所前での活動が妨害を受けて中止を余儀なくされていたが、場所を移しての再出発となった。 新たな開催場所は、韓国料理店が立ち並ぶ大久保の繁華街にある「国際友好会館」の屋上。これまでの活動拠点だった歌舞伎町からもほど近い。 屋上にテントを張って椅子を並べ、少女らが自由に持ち帰れるようにカップ麺やポテトチップスなどのお菓子、レトルトのごはん、衛生用品などが用意された。午後8時の開始と同時に、制服を着た高校生とみられる少女数人が階段を上ってやってきた。 コラボは2018年から東京… この記事は有料記事です。残り800文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原発賠償金、虚偽の勤務実態で東電から詐取疑い 会社役員らを逮捕
東京電力福島第一原発事故の影響で就労が不能になったとうそをつき東電から賠償金をだましとったとして、福島県警は、住吉会系暴力団員の内山浩容疑者(47)=宮城県大崎市=と会社役員佐藤知美容疑者(47)=福島県相馬市中村=を詐欺の疑いで逮捕し、20日発表した。県警は2人が東電から総額約5500万円をだまし取ったとみている。 南相馬署や捜査2課によると、両容疑者の逮捕容疑は、2016年9月ごろ、知人の40代の男=詐欺容疑で書類送検=が原発事故当時、南相馬市内の建設会社に勤めていなかったのに、原発事故で就労できなくなったとのうその書類を作成し、東電に賠償金を請求して現金約600万円をだまし取った、というもの。県警は2人の認否を明らかにしていない。 内山容疑者が勧誘役の男=詐欺容疑で書類送検=に、名義貸しをしてくれる知人の紹介を依頼し、佐藤容疑者はこの男から紹介された人の名義で、うその書類を作成し申請していたという。虚偽書類を作るために使った名義は、少なくとも10人にのぼるという。 県警は、両容疑者がこの10… この記事は有料記事です。残り91文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アシアカエビに一般客沸く 岸田首相襲撃事件後の漁再開、雑賀崎漁港
高田純一2023年4月20日 20時00分 和歌山市の雑賀崎漁港で20日、旬のアシアカエビなどが水揚げされた。岸田文雄首相の近くに爆発物が投げ込まれた15日の事件以降、初めて漁が行われた。現場近くには魚介類の販売所が設けられ、多くの一般客でにぎわっていた。 この日の午前4時、雑賀崎漁協に所属する漁船32隻が一斉に海に出た。午後1時過ぎに漁港に戻ってきた喜漁丸の水軒喜也さん(61)は網を3回入れてアシアカエビやヒラメ、タイなどを水揚げしたという。 漁は火曜日と土曜日は休み。16、17日は事件の捜査などで港を使えず19日は雨が降るなど天候が不安定で漁に出られなかった。岸田首相も食べたアシアカエビはいまが旬で漁業者たちは漁に出られないことを心配していた。水軒さんは「今まで通りのことをやらせてもらえないと生活できない。漁に出られてホッとしている」と話した。 雑賀崎漁港では8年ほど前から、水揚げしてすぐの魚介類を販売しているという。岸田首相の演説予定会場だった施設の近くには簡易売り場が並び、新鮮な魚などを買い求める多くの一般客の姿があった。和歌山市の主婦(48)は「日曜日は渋滞するほど人気。テレビを見て、いつ再開するのか待ち遠しかった」と話した。(高田純一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
定例とは別の会見開く意向の馳浩知事、その評価は 識者に聞く
石川県の馳浩知事が、地元テレビ局の石川テレビが制作した映画への疑義を理由に3月定例記者会見を開かなかった問題で、馳知事は定例会見とは別の会見を開く意向を示した。月1回の定例会見よりも頻度を増やす可能性も示唆しており、一見、情報発信に積極的になったように見える。しかし、識者からは「健全な会見になるかは疑問だ」との声も上がる。 馳知事が定例会見とは別の会見を始める考えを示したのは、今月14日に行われた臨時の記者会見だった。この記者会見は、当日午前10時過ぎに各社に周知され、午前11時から始まった。周知から開催までの時間が短かったため、記者やカメラマンが参加できなかった社もあった。 記事後半では、上智大学の音好宏教授(メディア論)に定例会見の意義について聞きました。 定例会見と臨時会見の違いの… この記事は有料記事です。残り793文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
10キロの鉄製配管が落下、中学生の頭に当たりケガ 学校で工事中に
2023年4月20日 21時29分 大阪市は20日、同市北区の市立中学校のプール設置に伴う工事中に、1階渡り廊下の天井部分から鉄製配管が落下し、女子生徒が打撲を負ったと発表した。 市都市整備局によると、同日午後3時20分ごろ、工事業者が電気配線用の鉄製配管(長さ約3・6メートル、重さ約10キロ)を設置作業中に、誤って落下させた。配管は下を歩いていた1年生の女子生徒の頭に当たり、生徒は病院で診察を受け、打撲と診断されたという。 市は、工事業者が作業中は生徒が通行しないと思い込み、十分な安全対策をとらないまま作業を行ったとみている。市は今後、詳しい事故原因を調べるとともに、再発防止に取り組むという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
シーガイア厳戒態勢 G7農相会合に向け、陸も海もサイバー空間も
主要7カ国(G7)農相会合が22、23日に宮崎市内で開かれる。会場周辺の警備は厳戒態勢に入り、「見えない脅威」のサイバー攻撃への対策も宮崎県警を中心に進められている。 農相会合の会場は、日向灘に面した宮崎市山崎町の「フェニックス・シーガイア・リゾート」内のシーガイアコンベンションセンター。市街地から離れ、ゴルフ場に囲まれた場所で「比較的守りやすい施設」(県警幹部)だが、会合終了後の23日からは、各国要人らによる市内の農業視察も予定されている。 会場周辺の海は、海上保安庁の巡視船や県警の警備艇などが監視。海岸から会場周辺などは県警や応援に入る九州各県などの警察官が、20日から24時間態勢で交通規制と海と空、陸の警戒にあたる。 20日は事前に爆発物などの不審物がないかを調べる一斉検索があり、警察官が松林や公園、海岸を確認して回った。不審車の侵入を止める鉄製のゲートや交通検問所も設置され、夕方からは会場前の通りの約1キロで関係車両以外の交通規制も始まった。 ■岸田首相の事件受け、警備計… この記事は有料記事です。残り507文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
青森・5人死亡火災で身元判明 助けに向かった義母の部屋で妻発見
青森県六戸町の左官業、十文字利美さん(68)の住宅が全焼し、5人が死亡した火災で、県警は20日、見つかった遺体のうち4人の身元について、義母の和子さん(88)と妻の弘子さん(67)、次女の抄知(さち)さん(39)、孫で小学4年の弥羽(みう)さん(9)と判明したと発表した。残り1人の遺体について、県警は放火の疑いがある義母の兄(92)とみて確認を急いでいる。 県警によると、弘子さんの遺… この記事は有料記事です。残り297文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル