太平洋に面した砂浜に杭を打ち、ロープを張る。洗濯物を干すようにTシャツを並べる。それだけで毎日見慣れた砂浜が世界でも類を見ない美術館に生まれ変わる。人口1万人ほどの小さな町で35年続く「Tシャツアート展」がゴールデンウィークの5月2~7日に開かれる。主催するNPO法人「砂浜美術館」事務局長の山本あやみさん(40)に、人気の秘密を聞いた。 ――今年もTシャツアート展の季節になりましたね 高知県黒潮町の海岸に1千枚のTシャツを並べます。300メートルほどの砂浜で白いTシャツがヒラヒラ、ヒラヒラと舞うんです。壮観やと思いますよ。 全体の風景を一つの作品として見て欲しいし、Tシャツの1枚1枚にも注目して欲しい。全国から募集したデザインを印刷しているんです。写真もありやし絵もありやし。なんでもいいんです。書道の書が来たこともあります。1点1点にストーリーがあって、1個1個がキャンバスなんです。 ――キャッチフレーズが印象的です 《私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。》 Tシャツアート展を発案したデザイナーの梅原真さんが考えました。砂浜美術館にとって永遠のコンセプトです。 ここにくれば、その瞬間にし… この記事は有料記事です。残り1514文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
特殊詐欺で3059万円被害 山口・防府の女性が宅配便で送金
2023年4月29日 15時27分 山口県警防府署は、防府市内の80代女性が、うそ電話詐欺で約3千万円の被害にあったと、28日発表した。 署によると、2022年9~10月、男から「老人ホームを出る人の代わりに名義を貸して欲しい」という電話があり、女性は承諾。その後、弁護士や警官を名乗る男から「名義貸しは犯罪になる」「大変なことをしてしまったね」などと電話があり、要求に応じて9回にわたり現金計3059万円を指定された住所に宅配便で送ったという。今年3月、新たな名義貸し依頼の電話があったため、女性が県警に相談していた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
朝がゆも再開 大型連休恒例、有田陶器市がコロナ禍から「完全復活」
三ツ木勝巳2023年4月29日 15時35分 日本最大級の陶磁器販売イベント、有田陶器市が29日、佐賀県有田町で幕を開けた。JR上有田駅から有田駅周辺までの通り沿いを中心に焼きもの店約420店がひしめく。今年はコロナ禍から“完全復活”。4年ぶりに実施予定だったパレードは雨で中止になったが、食べ歩き規制などもなくなり、早朝から人気の「朝がゆ」を求める行列ができた。有田商工会議所によると初日の人出は約12万人で、昨年の15万人をやや下回った。5月5日まで。 軒先やテントにもぎっしりと陶磁器が並び、大勢の焼きものファンが傘や雨具で雨をしのぎながら、好みの焼きものや掘り出し物を見て回っていた。 2020、21年はコロナ禍で中止となり、昨年は感染対策を徹底して開催した。今年は検温をやめ、マスク着用も個人の判断となったが、多くの人はマスク姿だった。 好きな作家がいて毎年楽しみにしている福岡県の主婦角田満子さん(50)は「昨年は2日目なのに売り切れ。きょうは雨ですが、初日の早い時間に来たかった。これから見に行くのが楽しみです」。一緒にきた友人の目利きで掘り出し物の豆皿を手に入れることができた。 今年は、干支(えと)が描かれた碗(わん)を持ち帰ることができる「朝がゆ」も再開。会場前には長い行列ができ、販売開始30分前の午前5時半に配った300食分の整理券が瞬く間になくなった。 主催する地元の皿山商店会の手塚英樹会長(72)は「毎年会っていた顔と久しぶりに会うことができました。喜んでもらえることが何より」と話した。期間中は毎日開催する。(三ツ木勝巳) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大型連休初日、お伊勢さんにぎわう 海外客増えコロナ前の雰囲気に
溝脇正2023年4月29日 15時35分 大型連休が始まった29日、伊勢神宮(三重県伊勢市)は県内外からの参拝客でにぎわった。コロナ対策が緩和され、人の動きが活発になっている。 品川、静岡、大阪、京都、香川、富山、福岡……。伊勢神宮内宮近くの市営駐車場には、全国各地のナンバーがずらり。内宮近くで飲食店や土産物店が軒を連ねる「おはらい町」や観光施設「おかげ横丁」周辺は混雑し、参拝客らが古風な町並みを散策しながら買い物などを楽しんでいた。 埼玉県から保育園の「ママ友」3人で日帰りで訪れた30代の女性は「コロナも一段落したので子どもたちを夫に任せて初めて旅行を計画しました」。コロナの再流行に不安も感じているというが、「不安だけで過ごしたくない。うまくつきあって楽しんでいきたい」と話した。 おかげ横丁を運営する伊勢福によると、感染症対策でレジ前などに設置していた透明シートを外した。マスクを着けていない客も多く、コロナ前の雰囲気が戻っている。直近の土日の22、23両日には約3万7千人の来客があり、昨年の同時期の土日より約1万5千人増えた。広報担当者は「コロナ禍が落ち着き、海外のお客さまも増えている」と話す。 伊勢市などによると、1~3月の伊勢神宮(内宮)の参拝者数は約177万人で、前年同期比の1・5倍。市の担当者は「天気さえ良ければ連休中は昨年以上の人出」と予想する。 連休中の渋滞を和らげるため、最寄りの高速道路のインターチェンジの出口は閉鎖され、シャトルバスが運行される。市はこのバスが発着する臨時駐車場を最大3千台収容にして、昨年より400台増やしている。(溝脇正) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
昭和時代にタイムスリップ 大分県豊後高田市「駄菓子屋の夢博物館」
週末の日中、人々が吸い寄せられるように昔の米蔵へと入っていく。「昭和ロマン蔵」と名付けられた旧農業倉庫。大分県豊後高田市の観光名所「昭和の町」の一角にあり、その核として人気なのが「駄菓子屋の夢博物館」だ。2002年10月に開館した。 足を踏み入れると、たちまち昭和にタイムスリップ。駄菓子はもちろん、セルロイドの人形やおもちゃ、レコードなどがびっしりとケースに並ぶ。その数6万点余り。館長の小宮裕宣さん(74)が40年以上かけてこつこつ集めた「宝物」の一部だ。何時間も見入る来館者もいる。 福岡県出身で、もともと輸入雑貨卸業をしていた小宮さん。20代後半の時、たまたま立ち寄った大阪の骨董(こっとう)店で小さなブリキの車を見つけた。小学生の頃、公園でなくした車とそっくりだった。お小遣いを握りしめ、グリコのおまけ目当てに駄菓子屋へ走った少年時代。「あまりにうれしくて、5台を200円で買いました。あれが原点。運命の出会いですね」 1990年、福岡市の西新で木造アパートの一室に駄菓子屋「懐かし屋」を開いた。子どもたちがひっきりなしに訪れた。その後、太宰府天満宮の参道に「駄菓子屋のおもちゃ資料館」をオープン。やがて豊後高田市から「商店街の活性化に力を貸してほしい」とラブコールを受けた。「2年間逃げ回ったけれど、熱意に折れました」。大量のコレクションとともに、単身で移り住んだ。 「懐かしい思い出探しの博物館」。入り口の貼り紙にそう書かれている。遊び心いっぱいだが、展示品に説明文はほとんどない。「おもちゃ箱をひっくり返したような展示にしたかった。みなさんが見て、それぞれの思い出に浸ってもらえればいい」と話す。 メンコやコマの前で、男性グ… この記事は有料記事です。残り833文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
渋谷のアクセサリー店で強盗 目出し帽の3人、現金と貴金属奪い逃走
29日午後8時ごろ、東京都渋谷区神宮前4丁目のアクセサリー店の男性店員(26)から、「強盗がきた」と110番通報があった。警視庁によると、目出し帽をかぶった3人組の男が店に押し入って現金や貴金属を奪って逃走したといい、同庁が強盗事件として3人の行方を追っている。 原宿署によると、3人組の男らは店の入り口から店内に入ると、包丁のようなものをレジ越しに店員に向けて「金出せ」と脅迫。店員が開けたレジの中から現金を奪ったほか、店内のショーケースを割ってネックレスやブレスレットを強奪すると白色の軽自動車で逃走した。当時、店内には客1人もいたが、けが人はなかった。 逃走した3人は身長170~175センチくらいで、いずれも目出し帽をかぶって黒い服を着ていた。 現場は東京メトロ明治神宮前駅から200メートルほどのブランドショップなどが立ち並ぶエリア。(御船紗子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Le Japon autorise un accès à la pilule abortive, mais très encadré
Rassemblement à l’occasion de la Journée internationale de la femme, à Tokyo, le 8 mars 2023. PHILIP FONG / AFP Sous pression pour favoriser la santé des femmes et malgré l’opposition d’une partie d’un monde médical attaché à ses prérogatives, le Japon a autorisé, vendredi 28 avril, le recours à la pilule […]
海底の陸自ヘリ、引き揚げ用ネット投入 沖縄・宮古島沖で作業始まる
成沢解語2023年4月29日 20時02分 【動画】海底にある自衛隊ヘリの引き揚げ準備が進む=熊倉隆広撮影 沖縄県の宮古島周辺で陸上自衛隊の隊員10人が乗ったヘリが消息を絶った事故で、防衛省から委託を受けた民間船舶が29日、現場海域の海底で見つかった機体の引き揚げに向けた作業を始めた。この日は海中調査と引き揚げ準備を並行して進めた。30日にも引き揚げを始める見通し。 民間船舶は28日に現場海域に到着し、29日朝から作業を開始。水中カメラを備える遠隔操作型無人潜水機(ROV)を投入し、水中の状況を確認するとともに、機体を引き揚げるためのネットを降ろした。引き揚げの際には海底に敷いたネットの上にROVがワイヤで機体を移し、ネットで包み込んでクレーンでつり上げる方向だ。 事故機は水深約106メートルの海底で3分割された状態で沈んでいるとみられ、これらを一つずつ引き揚げるとみられる。ただ、30日は悪天候も予想され、海の状況次第では作業終了までに数日かかる可能性もある。(成沢解語) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
着物で散策もマスク無しに 連休初日、東京・浅草のにぎわいは
村上友里2023年4月29日 20時15分 大型連休が始まった29日、東京・浅草の浅草寺周辺では、散策を楽しむ観光客らでにぎわった。 北海道から息子夫婦や1歳の孫らと訪れた高校教員の吉岡和彦さん(62)は、約3年ぶりに家族と遠出の観光旅行をした。「旅行中もマスクを外せる機会が多くなり、楽になった。孫と一緒に同じ時間を過ごせて楽しい」と喜んだ。 埼玉県の保育士の女性(23)は、群馬県に住む友人(23)と一緒にレンタル着物を着て食べ歩きを楽しんだ。これまで着物を着てもマスクをしていたが、マスク着用が個人の判断に委ねられるようになり、この日はマスクをしなかった。女性は「化粧が崩れないからうれしい」と喜び、友人の女性は「これからもっといろいろなところに出かけたい」と語った。 人力車や日本文化体験のサービスを運営する「時代屋」(東京都台東区)の藤原英則代表(67)は「お客さんが戻ってきてありがたいが、従業員の人手が足りず日々の対応で頭がいっぱいだ」と戸惑う。客足はコロナ禍前と同じ程度に戻ったが、回復が急速だったため、コロナ禍で減った従業員を増やすのが追いついていないという。 コロナ対策は、マスク着用を個人の判断に委ねるとした政府の決定に従い、客にマスクの着用は求めていない。従業員は着用を続けているが、レンタル着物の着付けでは客と距離が近いため、感染の不安は残る。藤原さんは「観光客の急回復もいつまで続くか見通せないし、先が見えない状態は続く」と話した。(村上友里) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会が土地6千平方メートル購入 撤退目指す団体設立 多摩市
2023年4月29日 20時30分 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が東京都多摩市内に土地を購入していたことが判明し、教団の拠点になることを懸念する周辺住民の一部は29日、教団の撤退を目指す団体を設立した。 登記簿などによると、教団が購入したのは同市永山7丁目の土地約6300平方メートル。永山駅から南へ約2キロに位置し、国士舘大学多摩キャンパスや都立永山高校に隣接する。菓子卸売会社が所有していたが、教団が昨年4月に取得した。現在は建物が残っている。 住民有志は29日、同市内で集会を開き、約70人が参加。「統一教会はNO! 市民連絡会」と称する団体を設立した。会合では、教団の高額献金や素性を明かさない勧誘などの問題を指摘。教団を「反社会的団体」としたうえで、「市民の安心安全を脅かす拠点にさせないことが重要だ」として5月28日から署名活動を始め、市や議員にも働きかけるという。 同市は4月28日、阿部裕行市長名で市のホームページに「旧統一教会については反社会性や個別の活動の違法性が指摘されており、市民の平穏な暮らしが脅かされるのではないかという懸念を示さざるを得ない」とする声明を出した。 教団の広報担当は取材に、「(安倍元首相)銃撃事件が起きた後、あの土地で何をするのかは暗礁に乗り上げている。本部施設を移すのではとも言われているが、そんな計画は元々ない」と話した。「あそこで何かしらの活動をするのは難しくなるのではないか」と語った。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル