2023年4月20日 11時24分 大阪府警枚方署刑事課の男性巡査部長(40)が出勤途中に飲酒運転し、物損事故を起こした問題で、府警は19日、巡査部長を停職6カ月の懲戒処分とし、道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で書類送検したと発表した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。巡査部長は同日、依願退職した。 監察室によると、巡査部長は2月23日午前4時40分ごろ、大阪府高槻市大塚町3丁目の路上で、酒気を帯びた状態で乗用車を運転した疑いがある。 巡査部長は22日午後7時~23日午前0時ごろの間、同僚2~5人と枚方市や大阪・ミナミで飲酒。2店舗でビールの中ジョッキや焼酎の水割りを合わせて約20杯飲み、タクシーで午前4時ごろに帰宅した。 午前9時までに出勤する必要があり、寝過ごすことを恐れ、帰宅後まもなく車で自宅を出て、6・3キロ先のコンビニまで運転。駐車場で車を移動中、隣接する別の店舗のフェンスを突き破り、自ら110番通報した。当時、駆け付けた高槻署員に対し、職業を「会社員」と偽っていた。 巡査部長は高槻署の取調室で酒の臭いに気づかれ、午前9時50分ごろに実施した検査で、呼気1リットルあたり基準値を上回る0・25ミリグラムのアルコールが検知された。巡査部長は事故現場でマスクを着用。酒の臭いに気づかれなかった。 熱田好司・監察室長は「犯罪行為を取り締まる警察職員としてあるまじき行為であり、厳正に処分した。今後、職員に対する指導教養を徹底し、再発防止に努めて参りたい」とコメントした。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪の路地裏に「珈琲焙煎研究所」 誰でも手軽に、焙煎を練習できる
大蔦幸2023年4月20日 11時30分 白い建物の2階から、コーヒーの香りが、立ちこめる。看板には「日本珈琲(コーヒー)焙煎(ばいせん)研究所」(大阪市旭区高殿4丁目)の文字。ここは、コーヒーの焙煎を誰でも気軽に試せて、練習できる、少し変わった場所だ。 店主の下町加奈さん(54)が、2021年にオープンした。下町さんがかつて働いていたカフェの焙煎機は大型で、練習しようにも失敗すれば大量の豆を無駄にする。自分で焙煎機を購入するには、高額で手が出ない。 「同じように、焙煎を練習したい人がいるのでは」。そう思って、焙煎を練習できる店を始めた。 2階が「焙煎研究所」。海外メーカーや日本で主流の焙煎機など5台を置く。最大250グラム~1キロを焙煎できる小型のものだ。3時間3900円から時間貸ししており、誰でも予約すれば利用できる。 生豆も常時20種類ほどそろえ、その場で購入できる。豆の持ち込みも可能。 焙煎後すぐに試飲できるように、豆を挽(ひ)くミルや淹(い)れる器具も充実している。 下町さんは、「焙煎に興味がある人、カフェの開業を控えて練習したい人、いろんな人に使って欲しい」と話す。1階では、下町さんが焙煎したコーヒーなどを楽しめるカフェも併設している。 詳細は、ホームページ(https://japancoffeeroasting-lab.com/)か電話(06・7502・2171)へ。(大蔦幸) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カフェで焙煎担当、1日習っただけだった 過去の苦労が生んだ研究所
路地裏からコーヒーを焙煎(ばいせん)する良い香りが漂ってくる。地下鉄谷町線「関目高殿」駅から歩いて2分ほど。2階建ての白い建物が目に入った。大阪市旭区にある「日本珈琲(コーヒー)焙煎研究所」。焙煎の研究所? 何をするところなのだろう。 「コーヒーの焙煎を誰もが手軽にできるように、小型の焙煎機を多数置いて、時間貸ししています」 店主の下町(しもまち)加奈さん(54)が教えてくれた。 焙煎は、煎(い)る温度や時間で味や風味が変わり、熟練の技が必要になる。近年は自家焙煎のカフェや、自宅でコーヒーを楽しむ人も増えており、焙煎の需要が高まっているという。 ただ、下町さんは言う。 「焙煎を習得するには、失敗を重ねながら何度も練習すること、焙煎機に慣れることが一番です。でも、そんな場所が、あまりないんです」 下町さんには、切実な実体験がある。 以前働いていたカフェで焙煎担当になった。1日使い方を習っただけで、店で提供することに。 使い方を習得するだけで一苦労。「もっと焙煎がうまくなりたい」と思ったが、店で練習しようにも、店の焙煎機は大型で、失敗すれば大量に豆が無駄になる。 少量で、気軽に練習できるところを探したが、全く見つからなかった。 自分と同じように、焙煎を練習したい人がいるのではないか――。そんな人が利用できる場を作ろうと、2021年に店を開いた。予約すれば、3時間3900円から利用できる。 案内された2階の「焙煎研究… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Frank Schwindel leads Buffaloes to win with three-hit night in debut
Osaka – New import Frank Schwindel had three hits in his Orix Buffaloes debut, breaking an eighth-inning tie with an RBI single to lift the Japan Series champion to a 2-1 win over the Tohoku Rakuten Golden Eagles in the Pacific League on Wednesday night. The 30-year-old, who came to […]
絶滅危惧種ハヤブサのヒナ、県庁舎で孵化 ストレス対策が奏功
山田健悟2023年4月20日 8時00分 石川県庁舎で営巣している、国の絶滅危惧種ハヤブサのヒナが今年も孵化(ふか)した。今年3月以降、4個の産卵が確認され、うち3個からヒナが誕生した。県庁舎でのハヤブサのヒナ誕生は、これで10年連続になるという。 県自然環境課によると、県庁舎(19階建て)でハヤブサの営巣や産卵が確認されるようになったのは2005年。しかし、それから8年間は産卵は確認されたものの、孵化には至らなかったという。 13年夏ごろから専門家からの助言を受け、ハヤブサが営巣するベランダに砂を敷いたり、窓のブラインドを閉めてハヤブサのストレスを減らしたりする対策がとられるようになり、翌14年から毎年ヒナが誕生するようになった。これまでに累計42個の産卵があり、38羽のヒナが誕生している。 ハヤブサへの刺激を減らすため、具体的な営巣場所は非公開だが、石川県の公式サイト(https://www.pref.ishikawa.lg.jp/index.html)で、ヒナの写真やこれまでの記録を公開している。(山田健悟) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性は「男性に観られる」存在か? ゲリラ・ガールズがばらまく警告
有料記事 緒方江美/アフリーダ・オー・ブラート2023年4月20日 8時00分 「裸にならなければ女性は美術館には入れない?」。渋谷パルコに3月、ゴリラマスク姿の裸婦が問いかけるショーウィンドーが登場しました。美術業界における女性は芸術家として評価されず、「男性に観(み)られる客体」と位置づけられる状況に皮肉を込めた一文です。 【連載】VIVA LA VIDA! 昼は展覧会などの進行を担うアートマネジャー、深夜0時からはドラァグクイーン。二つの顔を持つ緒方江美/アフリーダ・オー・ブラートさんが、現代美術やクラブカルチャー、社会の多様性についてつづります。 国際女性デーにあわせて、渋谷のブティック「Sister」が企画した「『F』ワードの再解釈:フェミニズム!」。1980年代にニューヨークで結成されて以来、アート界のジェンダーギャップに抗(あらが)ってきた集団「ゲリラ・ガールズ」のメッセージを、ファッションとともに伝える展覧会でした。 会場では、倉敷芸術科学大学川上幸之介研究室の協力を得て、ポスターや映像作品が紹介されました。映像作品「男の視線(放飼〈ほうし〉)」では、有名な男性芸術家たちが10代の女性と次々結婚を繰り返し、配偶者に手を上げ、ハラスメントを続けた歴史が語られます。牛羊の放し飼いのように、自由に女性を食べ荒らしてきた男性作家の悪行と戦うと、ゲリラ・ガールズが声を上げます。 88年に制作されたポスター… この記事は有料記事です。残り626文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
省庁OBの言動は「モラル頼み」 人事介入問題、天下り規制に「穴」
有料記事 東郷隆 柴田秀並 畑宗太郎2023年4月20日 8時30分 国土交通省の元事務次官らOBが国交省の威光を背景に上場企業の幹部ポストを要求していた問題をめぐり、国会で天下りの実態調査を求める声が相次いでいる。調査に否定的な政府に対し、野党は衆院規則に基づく「予備的調査」を衆院に要請。天下りを規制するルールでは今回のような退職者の言動は対象になっておらず、新たな手立てを求める意見も出ている。(東郷隆、柴田秀並、畑宗太郎) 「放置すれば癒着」野党が追及 19日、参院本会議で立憲民主の高木真理議員は「元次官が一民間企業に乗り込み、社内人事に露骨に介入した案件」「(官僚の)再就職先が指定席化していないかなど、天下りの実態を明らかにすべきだ」と政府による調査を求めた。岸田文雄首相は「すでに公務を離れた、予算や権限を有していない民間人としての活動に関して、調査は予定していない」と述べた。 その後の衆院国土交通委員会でも、立憲の城井崇議員が「放置すれば官民癒着につながる」として新たな規制が必要だと主張し、「矮小(わいしょう)化するのか」と調査を求めたが、斉藤鉄夫国交相は調査の予定はないとした。立憲は、衆院規則に基づく「予備的調査」で省庁幹部の再就職の状況を調べるよう衆院に要請している。 今回の問題では、元国交次官で東京地下鉄(東京メトロ)会長の本田勝氏(69)が昨年12月、東証プライム上場の「空港施設」を訪れ、首脳に対して国交省OBで同社副社長だった山口勝弘氏(63)=3日付で辞任=を社長にするよう求めていた。前年には、当時取締役だった山口氏が役員人事を話し合う会議で、国交省側の意向だとして副社長ポストを求め、就任していた。 再就職先を確保するために談合 天下りは官民癒着の温床と問題視されてきた。 象徴的な例が、旧防衛施設庁… この記事は有料記事です。残り1282文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
恩師のピアノを聴くと約束した日 末期がんの女性は夫の腕の中で
2022年6月10日、午後3時過ぎ。藤田真弓さん(当時52)は夫の盛浩(せいこう)さん(58)と一緒に、自宅からほど近い青森県弘前市にある弘前総合医療センター乳腺外科の診察室にいた。 医師はCT検査の画像を見ながら、真弓さんの病状を説明した。 「がんが脳、首、肺、肝臓、膵臓(すいぞう)に転移しています」 真弓さんは取り乱すことなく説明を聞き、そして「余命はどのくらいですか」と尋ねた。 告げられた余命は治療をして半年ほど、しなければ数カ月だった。2人は延命治療をせず、自宅で緩和ケアをする道を選んだ。 いつもピアノとともに 真弓さんが体調に異変を感じたのは、この年の春だった。 新型コロナウイルスに感染し、回復したものの、鼻やのどの調子は悪いままだった。 7年ほど前に乳がんを患って手術を受け、抗がん剤治療を続けてきた。前年の秋には医師から「再発はなさそう」と言われた矢先の話だった。 がんの告知を受けてから数日後、真弓さんはピアノの指導を受けていた青木保江さん(61)に、LINEのメッセージを送った。 「先生、私の演奏用のドレスいらない?」 急な話に驚いて電話してきた青木さんに、「私、がんなんだ」と打ち明けた。 真弓さんは青森明の星高校でピアノを学び、卒業後に同校で教師をしている青木さんと親しくなった。 結婚後、自宅でピアノ教室を開いた真弓さんは、青木さんと一緒に演奏旅行に出かけ、家族ぐるみの付き合いをしていた。 真弓さんの人生はいつもピアノと一緒だった。時間があれば鍵盤に向かい、少しでも難しい曲に挑戦した。 真弓さんはピアニストとしては手が小さかったが、指の運びが難しいリストの難曲を何度も練習し、自分のものにした。 「真面目で前向き。そんな姿で周りの人を元気にしてくれる人です」と青木さんは話す。 がんの再発を知った青木さんは、真弓さんの自宅を頻繁に訪れ、努めて明るく振る舞い、元気づけた。 だが、体調は日に日に悪化。会いに行っても「先生、苦しいよ」と訴える。ベッドに横たわり、起き上がれないことも増えた。 「間に合わないかも」 8月、青木さんは意を決して聞いた。 「最後にやってほしいことある?」 すると、真弓さんは「川染先生のピアノが聴きたい」と答えた。 川染雅嗣さん(68)は昭和… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銃撃教訓の「緩衝帯」を越えた爆発物 首相まで10mに迫った容疑者
選挙演説会場で、岸田文雄首相の近くに爆発物が投げ込まれた事件では、和歌山県警が警察庁の指示に沿って、聴衆の前列に関係者を集める警護計画を立てていた。「緩衝帯」の頭上を飛び越えた筒状の爆発物は、警察の要人警護に大きな課題を投げかけた。 和歌山湾に面した雑賀崎(さいかざき)漁港。15日は小雨が落ち、漁が休みの週末にもかかわらず、漁師たちが午前中から家族を連れ、仲間と落ち合うように集まり始めた。岸田文雄首相が衆院補選の応援演説に来るとあって、地元漁協の動員に応じた人たちだった。 漁協関係者によると、候補者陣営から、漁港での演説会の開催について相談があったのは4月上旬。岸田首相の来訪は11日ごろに決まったという。翌12日、県警幹部らが漁港を訪れ、2時間にわたり、網や道具が入った箱の中までくまなく調べていったという。 事件当日。午前10時ごろから警察官らが会場に来て、屋根があり、一方がいけすで区切られたエリアを三角コーンと棒で区切って、聴衆が立つエリアを設けた。聴衆は10時半ごろから集まり始め、開始前には約200人に膨らんだ。手荷物検査は実施せず、エリアを仕切る高さ数十センチの棒をまたいで進入する人もいた。演説の時間が近づくと、聴衆の前列には漁師たちが集まっていた。 そのころ、現場付近の防犯カメラには、木村隆二容疑者(24)とみられる人物が演説会場へ歩いて向かう姿が映っていた。岸田首相を乗せた車列の後を追うように歩き、そのまま会場の聴衆の中へ進んでいった。 警察庁が出していた指示 警察関係者によると、会場で… この記事は有料記事です。残り1845文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
首相演説、前列は関係者で固めて「緩衝帯」に でも防げなかった攻撃
和歌山市の選挙演説会場で岸田文雄首相に爆発物が投げつけられた事件で、聴衆エリアの首相に近い前列部分に、主催者側の関係者が固めて配置されていたことが警察関係者への取材でわかった。和歌山県警の警護計画案を警察庁が審査する過程で、首相に不審者を近づきにくくさせる「緩衝帯」が必要だと判断されていたという。 主催者側の意向や会場の構造などから聴衆と首相の距離が近くならざるを得ない中、攻撃を防ごうとの措置だが、投げつけを許す結果となった。警察庁と県警は当時の警護の状況を詳しく確認し、問題点や課題を整理する。 事件は15日午前11時25分ごろ、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で起きた。衆院補選の応援演説に訪れていた岸田首相が演説を始める前、筒状の爆発物が投げられ、爆発した。 県警は警護計画案を事前に警察庁に提出。現場での警察官の配置や見込まれる聴衆の位置、緊急時の対処方法や首相の退避経路などが示されたとみられる。 関係者によると、計画案を審査した警察庁は、聴衆エリアの最前列と、演台などの首相の距離が5メートル程度と近い点を指摘し、対策をとるよう指示。県警と主催者側は、聴衆の前列部分は主催者側の関係者らで固め、一般の人が首相に近い場所に入りにくくすることにしたという。 こうした指示を県警から受けたという自民党県連の関係者は「演説を盛り上げるためにも、警護のためにも当たり前の鉄則だ」と話す。 捜査関係者によると、木村隆… この記事は有料記事です。残り565文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル