いま子どもたちは 「性」を学ぶ(3) 「性に関心がない人に、どう自分事と感じてもらうか」 3月下旬、東京都渋谷区で行われた「ユネスコユースセミナー」。準備段階から参加した東京都八王子市に住む角出(かどで)優季さん(18)が一番懸念していたのは、そのことだった。 高校入学後、生理痛が重い友人がいたことをきっかけに、「生理のとらえ方の男女・世代間の差」に関心を持った。校内のトイレに生理用品を設置するよう学校に求めて実現したほか、高校の卒業研究のテーマに据え、学校内で座談会を開いたり、医師や専門家へのインタビューを重ねたりした。 ただ、調べていく中で、「生… この記事は有料記事です。残り659文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「鬼になる」と語った事故遺族 4年たち「笑顔」「幸せ」を投稿した
東京・池袋で暴走した車により妻子を失った松永拓也さん(36)は最近、自身が楽しんでいる様子をSNSで発信するようになった。かつては「人前で笑えなくなった」と語っていた松永さん。19日で事故から4年。その間、どんな心境の変化があったのか。 事故発生から半年ほど過ぎたころ、松永さんを元気づけようとした友人の誘いで食事に出かけたときのことだ。居酒屋で笑い合いながら話していると、見知らぬ女性客から話しかけられた。「事故の遺族の方ですよね。意外と笑うんですね」。悪意のこもったものではなかったが「強いショックを感じた」と松永さんは言う。 事故後に加わった「関東交通犯罪遺族の会」のホームページに、少しほほえんで写った写真が掲載されると「よく笑えますね」と非難する匿名の長文メールが届いたこともあった。 自分の笑顔を見ると、人はそう思うのか。人前で笑うことを避けるようになり、「無意識に『気の毒な被害者遺族』のイメージに自分を当てはめているような感覚だった」。 そんな考えが変わったのは2… この記事は有料記事です。残り963文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名鉄百貨店一宮店閉店へ ネット、大型SC攻勢で地域の「顔」苦境
名鉄百貨店(名古屋市)が、愛知県一宮市にある一宮店について、来年にも閉店する方向で検討していることが分かった。複数の関係者が明らかにした。一宮店は2000年11月に開業し、長年親しまれてきたが、最近は業績不振が続いていた。閉店後は改装し、新たな商業施設とする案などが検討されている。 「一宮名鉄百貨店」が前身。名古屋鉄道が名鉄一宮駅に新たなビルを建設し、「名鉄百貨店一宮店」として営業してきた。売り場面積は約1万7500平方メートルで、地下1階~地上7階に、食品売り場のほか、衣類や家庭用品など、約120店舗がある。 一宮市の玄関口に位置し、多くの市民に利用されてきたが、ネット通販の伸長など百貨店業界を取り巻く経営環境が悪化。一宮から商業施設が集まる名古屋駅に出やすいことや、隣接するJR尾張一宮駅で、JR東海の子会社が運営する商業施設「アスティ一宮」が昨年改装するなど、厳しい競争にさらされてきた。 また、コロナ禍による巣ごも… この記事は有料記事です。残り606文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島キャベツ、シンガポールの食卓に 輸出強化 問われる自治体力
九州各県が農産物の輸出拡大に力を入れている。農家の所得を増やし、担い手減少を食い止めることにもつながるからだ。環境づくりをどう進めるか、「自治体の力」が問われている。 3月上旬のシンガポール。レストランのディナー客30人ほどのテーブルに、特別メニューが運ばれた。トマトやキャベツ、野菜の天ぷら……。現地で開かれた「鹿児島フェア」だ。 「こんなに甘いキャベツがあるのか」 そんな声があがった。キャベツを作っている同県指宿市の農家、大吉枝美さん(47)は反応の大きさに驚いた。現地の人が自分の野菜を食べる姿を見るのは初めて。「県産野菜のポテンシャルは高い。まだまだ海外に打って出られると思った」 夫と経営する株式会社「大吉農園」は2019年冬から同国のほか香港、タイなどにキャベツを輸出。当初の輸出量はキャベツ全体の収穫量のほんの一部、2.7トンだったが、22年には80倍超の234トン。収穫量全体の3割を占めるまでになった。 収穫の際にはひと玉ずつ土を拭き取り、1時間以内に巨大な冷蔵庫で保管。遠距離の輸送でも傷がつかないよう厚めの段ボールで梱包(こんぽう)する。国内よりも厳しい農薬制限に取り組み、外観のよさにもこだわる。「輸出を始めてから商品自体がハイクラスになり、販路が拡大したことで経営の安定感も増した」と大吉さんは言う。 少子高齢化や過疎、働き手不足、空き家問題など山積する課題に、九州・山口の自治体は、どう対応しているのでしょうか。さまざまなデータを足がかりに、人々の暮らしにもっとも近い現場で奮闘する「自治体力」のいまを探ります。 きっかけは19年秋の商談会だった。土作りからこだわる大吉さんのキャベツが、「ドン・キホーテ」などを運営し、海外事業も手がける「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)」の担当者の目に留まった。実際に輸出が始まると、ほかの業者からも声がかかるようになった。 商談会を主催していたのは農… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
闇バイト、住所知られて「人生終わるぞ!」 人気漫画使い啓発チラシ
増山祐史2023年4月18日 19時37分 SNSを介して特殊詐欺や強盗に加担する「闇バイト」への注意を呼びかけるため、警視庁練馬署は、人気漫画のフリー素材を活用した啓発チラシを作製した。18日には西武池袋線江古田駅で武蔵野音楽大学(東京都練馬区)の学生や防犯協会らと協力してチラシを配り、「闇バイトを撲滅しましょう」などと呼びかけた。 漫画は佐藤秀峰氏の人気漫画「ブラックジャックによろしく」のせりふを差し替えたもの。闇バイトに応募した主人公が家族の住所や名前を知られて犯罪から抜けられなくなる実情や、「人生終わるぞ!」などと注意を呼びかける大人たちを描いている。 同署の黒沢聡・生活安全課長は「安易に『お金が稼げる』という文言にひかれると抜け出せなくなるという実情を知って欲しい」と話した。(増山祐史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
公衆浴場で男子高校生に性的暴行の疑い「若い男の子が好きだった」
2023年4月18日 19時57分 熊本市内の公衆浴場で男子高校生に性的暴行を加えたとして、熊本県警熊本東署は17日、宇土市馬之瀬町の無職、生田秀久容疑者(52)を強制性交等の疑いで逮捕した。生田容疑者は「若い男の子が好きだった」などと容疑を認めているという。 署によると生田容疑者は16日午後3時半ごろ、熊本市内の公衆浴場に1人で来ていた10代の男子高校生に「マッサージしてあげようか」「トイレに行こう」などと声をかけ個室トイレに連れ込み、性的暴行を加えた疑いがある。高校生が公衆浴場の従業員に被害を訴え、従業員が警察に通報した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4年ぶりに英語を実施 「話す力」は1人1台端末で 全国学力調査
小6と中3を対象とする文部科学省の全国学力調査が18日に行われ、昨年度と同程度の国公私立の約2万8700校(全体の98%)、200万人余りが参加した。教科は例年と同じ国語と算数・数学に加え、中学で4年ぶりに英語を実施。「話す」力を測る出題もあり、生徒たちは文科省のオンラインシステムを使い、英語で解答した。結果は7月下旬に公表される。 英語の「話す」調査では、生徒はマイク付きヘッドセットを着け、1人1台の情報端末から文科省のシステムに接続。流れてくる問題に対し、英語で解答を吹き込んだ。文科省は2025年度以降、中学からパソコンやタブレット端末を使った学力調査の出題・解答(CBT)の導入を検討しており、効果や課題を検証する狙いがある。 4年前にも「話す」調査があ… この記事は有料記事です。残り273文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スイミングで女児にわいせつ行為の疑い コーチの男逮捕 埼玉県警
森下友貴2023年4月18日 20時17分 さいたま市内のスイミングクラブでコーチとして指導中、女児にわいせつな行為をしたとして、埼玉県警浦和署は18日、同市浦和区の会社員、森田匠容疑者(35)を強制わいせつ容疑で逮捕し、発表した。 署によると、森田容疑者は勤務先のスイミングクラブで昨年12月中旬から下旬にかけて、指導中に複数回、小学生の女児1人に対して体を触るなどのわいせつな行為をした疑いがある。 今年1月、女児の母親が「娘がコーチに体を触られた」などと警察に相談していた。森田容疑者は調べに対して、「スケベ心で触ったことには間違いない」と供述しているという。(森下友貴) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
共同親権、導入の方向 法制審の部会が確認 制度設計議論へ
離婚後の子どもの親権について法制審議会(法相の諮問機関)の部会は18日、父母双方が持つ「共同親権」を導入する方向で検討することを確認した。父母のどちらか一方に限る現行の「単独親権」の維持を求める意見も根強く、具体的な制度設計をめぐっては激しい議論が予想される。 部会の議論は2021年3月に始まり、共同親権導入をめぐる賛否が激しく対立してきた。 関係者によると、この日の部会では、これまでの議論を踏まえた「今後の議論の大きな方向」を資料として共有した。資料では「離婚をめぐる事情は家庭によって多種多様で、子の利益の観点から、共同親権が望ましい家庭もあれば、単独親権が望ましい家庭もある」と指摘。共同親権について「一切の例外なく一律に認めない現行民法は何らかの形で見直す必要があると考えられる」とした。 協議離婚で、親権者の合意が可能なケースから検討 部会メンバーの多くは見直し… この記事は有料記事です。残り380文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「まさか」「命に別条なくてよかった」 海保機不時着に住民も驚き
大分県宇佐市の麦畑に18日午前、海上保安庁の軽飛行機が不時着した事故。現場近くでは軽飛行機が低く飛ぶ様子が目撃され、恐怖を口にする人もいた。宇佐平野の田園地帯で、住民を巻き込む惨事にはならなかったが、市は対応に追われた。 市消防本部によると、18日午前10時すぎ、軽飛行機に乗っていた海保の搭乗者から「不時着した。搭乗の2人とも大きなけがはしていない」と119番通報があった。救急車と消防車計2台が出動し、現場で2人を収容。豊後高田市内の医療機関に搬送した。2人とも軽傷という。 現場から200メートルほど離れた高台で農作業をしていた男性(29)は「かなり低く飛んでくるのを見た」と話す。現場に向かうと麦畑の中で機体がひっくり返っていた。「まさかこんな所に着陸するなんて」 近くに住む建設会社社長の男性(50)は飛行機が好きで、飛行機の航跡がわかるアプリを自宅で開いていたところ、不時着したのとは別の飛行機が上空を旋回しているのに気付いた。消防車や救急車が走っていくのも分かり「何かが起きているんだろうと思った」。友人から不時着したことを聞き、現場へ。「とにかくびっくりした。乗員の命に別条がなくてよかった」 現場近くで今月、放課後等デ… この記事は有料記事です。残り231文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル