「黄色いステッチ」のブーツが定番の英国の「ドクターマーチン」と、「赤い靴底」のハイヒールで知られるフランスの「クリスチャン・ルブタン」。海外の有名な靴ブランド2社が、類似品を販売する日本の会社にそれぞれ差し止めを求めた訴訟で、裁判所の判断が分かれた。結果を分けたポイントは何だったのか――。 類似品の販売差し止め求める ドクターマーチンのブーツは、ロックやパンク文化のシンボルでもある。大きな特徴の一つが黄色の「ウェルトステッチ」だ。足の甲を覆う革と、靴の周りを縁取るウェルト(細革)の縫い合わせに黄色の糸が使われている。 マーチンは、1960年から扱う主力ブーツ「1460」について、よく似た製品を売る千葉県の会社を、不正競争防止法に基づいて提訴した。 同法では、誤認や混同のおそ… この記事は有料記事です。残り1755文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ふるさと納税流出額、上位20に東京の8区 危機感で返礼品競争参戦
東京都世田谷区83億9600万円、港区61億2900万円、大田区42億3100万円……。 ふるさと納税による税の流出が都内23区で深刻さを増している。総務省によると、2022年度に流出額が多かった全国の自治体の上位20位内に、都内から8区が入った。8区で計381億円。住民サービスの低下にもつながりかねない事態だと、区側は危機感を募らせる。 流出額が全国5番目、都内最多の世田谷区。区によると、総務省のデータを上回る87億円超の財源が失われた。区によると、一般的な小学校2校分の改築費にあたる金額だという。 区はこれまで、「制度の問題点を提起するため、自治体間の返礼品競争には加わらない」方針だった。ふるさと納税による減収の75%は地方交付税で補われるが、世田谷区のような交付税を受けない不交付団体は補塡(ほてん)がない。流出額は15年度の2億6千万円から30倍以上に膨れあがった。 方針転換、返礼品競争に参戦 区は庁内で議論を重ね、昨年… この記事は有料記事です。残り1447文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最後の「元路面電車」2000形・2003号 現役引退で引っ越し
北九州市や福岡市の路面電車として走り、筑豊電気鉄道の電車として昨年11月に現役を引退した「2000形・2003号」が、福岡県直方市のNPO法人「汽車倶楽部」に譲渡され、13日、搬出作業が行われた。現役車両としては県内最後の「元路面電車」だったが、余生を鉄道の街・直方で過ごすことになる。 北九州市八幡西区の筑豊電鉄の車庫から3両編成の2003号が出され、連結を解かれた。1両の重さは7・3~12トン。車台を外し、1両ずつトレーラーに積み込まれた。夜間に搬送し、頓野地区にある汽車倶楽部の敷地に敷かれた線路上で元の形に戻される。 2000形はもともと西日本… この記事は有料記事です。残り392文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
The ‘sweeper’ is MLB’s new(ish) pitch on the block
There’s a new fixture at ballparks this year, besides the pitch clock and bigger bases. This one did not have its own marketing campaign, and it wasn’t tested with focus groups and minor leaguers. Even those responsible for it have been startled by its presence on stadium scoreboards. “When it […]
国史跡の石柱破損、車衝突で 和歌山・高野山への表参道
伊藤秀樹2023年4月13日 13時15分 12日午後6時15分ごろ、和歌山県高野町高野山の県道で、同町の町職員女性(26)が運転する乗用車が、道路脇に立っている国史跡指定の石柱の道標「町石(ちょういし)」に衝突した。橋本署によると、女性は額を打って軽傷の見込み。町石は二つに折れ、先端部が隣接する民家にぶつかり壁に穴があいたという。 町石は、大正時代に再建された石造の五輪塔形で高さ約2メートル。町教育委員会によると、町石は平安時代に木製で建てられ、鎌倉時代に石造に建て替えられた。九度山町の慈尊院から高野山までの表参道に1町(約109メートル)ごとに立ち、216基が現存するという。2004年にユネスコの世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣(さんけい)道」を構成する文化財の一つという。 高野町の平野嘉也町長は「町職員が交通事故を発生させ、世界遺産の構成要素である町石を破損したことについて、最大限のおわびを申し上げるとともに誠に遺憾であります」とコメントを出した。修復方法や時期は未定という。(伊藤秀樹) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
みずほ証券を公取委が注意 公開価格めぐり独禁法違反につながる恐れ
企業の株式上場の際に投資家に売り出される株の「公開価格」を決める過程で、独占禁止法違反(優越的地位の乱用)につながるおそれがある行為をしたとして、公正取引委員会は13日、証券大手のみずほ証券を注意したと発表した。 公開価格は、新規株式公開(IPO)する企業と、上場手続きを中心となって担う「主幹事」と呼ばれる証券会社が協議して設定される。上場の承認時点で付ける「想定発行価格」や機関投資家の意見をふまえて決める「仮条件」の設定などを経て決められ、企業価値に見合わない低い価格になると、企業が調達できる資金が少なくなる。 公取委によると、みずほ証券は2020年6月~21年5月に東京証券取引所に上場した企業21社の主幹事を担当。このうち2社について、みずほ以外の証券会社からの意見に基づく算出方法を十分に検討せずに想定発行価格を設定したり、中立性が疑われる聞き取りによって得た機関投資家の意見をもとに仮条件を設定したりして、2社に受け入れるよう要請した。 その後、この仮条件などをも… この記事は有料記事です。残り793文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「原発事故がなければ生きてたよ」 奪われた「お父ちゃん」との時間
福島県南相馬市鹿島区の藤田八重子さん(68)は最近、同世代の知人夫婦から旅行に行った話を聞くたびにうらやましくなる。「お父ちゃんがいたら、『俺らも行くか』なんて言って、出かけていたかなぁ」 こわもてな外見とは裏腹に、人に優しい守さんと結婚したのは1972年。建物のコンクリートを成形する型枠工事を専門とする建設会社を立ち上げ、守さんが社長、八重子さんは経理を務めた。4人の子どもを育てながら、会社の規模も徐々に拡大。そんな人生を暗転させたのが、12年前の原発事故だった。 東京電力福島第一原発の1、3号機で水素爆発が発生。国が避難指示区域を徐々に広げていくなか、2011年3月16日、守さんと八重子さん夫婦は北西の山形市の体育館に避難した。 従業員たちの給料日の前日に… 守さんが避難中も気にかけて… この記事は有料記事です。残り702文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
給食の費用は誰が負担するべき? 文科省の答えと保護者の胸中
子育て世帯の経済的負担を軽くする方策の一つとして、全国の自治体で広がりつつある公立小中学校の「給食の無償化」。大阪府内でも、無償化を打ち出す自治体が増えてきた。保護者に聞くと、「物価高で苦しい家計が助かる」という一方、「食費なのだから本来払うべきもの」という意見もある。そもそも給食費は誰が負担すべきなのか。 府教育庁などによると、昨年5月時点で公立小中学校の給食を無償化しているのは、大阪市、泉佐野市、松原市など少なくとも12市町村。小学校だけ無償化したり、数カ月間だけ実施したりしている自治体もあり範囲や期間は様々という。 今年度からは新たに交野市で中学3年生が1年間無償になるなど、無償化が広がっている。 高槻市では、市立小中学校の給食が無償だ。市立桃園(とうえん)小の西村大樹前校長(50)は「各家庭の経済的な状況が様々ある中で、無償化によって、子どもの食の心配がないということはありがたい」と話す。 同校では、給食費や学用品の費用など月5千~8千円を保護者の口座から引き落としていた。だが、食物アレルギーで牛乳が飲めない児童や市から就学援助を受けている世帯などには、一部を返す必要があった。西村前校長は「無償化で、こうした事務が大きく減った」という。 高槻市の給食無償化のきっかけはコロナ禍だった。 2020年の春、市立小中学… この記事は有料記事です。残り1497文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
嵐山公園に「作りかけ」の小屋 廃虚同然のまま放置 誰がどうする?
有料記事 富永鈴香 原田達矢2023年4月13日 12時00分 京都有数の観光名所・嵐山。渡月橋(とげつきょう)が見渡せる公園のど真ん中に、廃虚のような小屋が建っている。小屋の中は雑草が生い茂る。地元住民の男性は「嵐山のあんな良い場所に放置されているなんて」と怒る。 幅16メートル、奥行き6メートル、高さ4メートルのこの小屋、本来は「鵜(う)」のすみかになるはずだった。渡月橋近くの桂川では毎年夏、屋形船を運航する株式会社「嵐山通船(つうせん)」が、鵜を使って川魚を捕る鵜飼(うか)いをする。だが、建設工事は完成間近にストップした。 なぜ小屋が建設されることになったのか。きっかけは鵜の大量死だった。 関係者などによると、201… この記事は有料記事です。残り1801文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
婦人科検査の名目でわいせつ、撮影容疑で医師を逮捕 2時間の動画も
増山祐史2023年4月13日 12時25分 婦人科検査だと称して女性患者にわいせつな行為をしたなどとして、警視庁は13日、医師の西田隆容疑者(54)=東京都豊島区南大塚3丁目=を準強制わいせつの疑いで再逮捕し、発表した。「全て黙秘します」と話しているという。 捜査1課によると、西田容疑者は2021年10月~12月、豊島区内で自身が経営するクリニックの診察室内で、20代の女性患者に対し7回にわたって婦人科系の検査の名目で下半身などを触り、その様子をメガネ型カメラやスマホで撮影した疑いがある。事前に診察行為として体を触ることへの同意書にサインさせていたという。 同課は、西田容疑者のパソコンに7回の行為が約10分~約2時間の動画として記録されていたことから、容疑を裏付けたとしている。 西田容疑者は別の女性患者にも同様のわいせつ行為をしたとして、同容疑で3月に逮捕されていた。西田容疑者のパソコンにはさらに別の女性に対するわいせつ行為の動画も記録されており、同課が関連を調べている。(増山祐史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル