2023年4月29日 15時27分 山口県警防府署は、防府市内の80代女性が、うそ電話詐欺で約3千万円の被害にあったと、28日発表した。 署によると、2022年9~10月、男から「老人ホームを出る人の代わりに名義を貸して欲しい」という電話があり、女性は承諾。その後、弁護士や警官を名乗る男から「名義貸しは犯罪になる」「大変なことをしてしまったね」などと電話があり、要求に応じて9回にわたり現金計3059万円を指定された住所に宅配便で送ったという。今年3月、新たな名義貸し依頼の電話があったため、女性が県警に相談していた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空の便、鉄道、高速道路…ほぼ「コロナ禍前」の混雑に 大型連休予測
2023年4月29日 15時35分 交通各社によると、今年の大型連休はコロナ禍前の混雑が戻りそうだ。 空の便では、水際対策が29日に終了した。全日空では、連休期間中(29日~5月7日)に羽田と成田からハワイに向かう便の予約率がコロナ禍前の2018年の9割近くに回復。国内線全体でも93・5%まで戻った。日本航空の国内線も18年比98・6%に回復した。 JR旅客6社によると、28日~5月7日の新幹線・在来線の指定席の予約数は前年比1・68倍の245万席で、18年の9割まで戻った。JR東海によると、東海道新幹線は26日時点で予約数が18年度を超えた。前年比では1・4倍。担当者は「観光利用が好調で、今後も回復傾向が続くことを期待している」と話す。 高速道路各社は、下り線で5月3、4日、上り線で3~5日に渋滞が多発すると予測し、利用日時の分散を呼びかける。28日~5月7日に全国の高速道路で発生する10キロ以上の渋滞は計356回と予測。19年の557回より36%少なく、昨年の283回より26%多い予想だ。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
お蔵入り?から2年、町議会を動かした 戦没者を思う意見書が国会へ
有料記事 編集委員・中島隆2023年4月29日 10時15分 沖縄戦の戦没者の遺骨を含む土砂を、埋め立て工事に使わないで。そう求める意見書が3月、大阪府島本町議会で可決されました。2年前、意見書の賛成議員は半数に届きませんでしたが、今回は全議員の賛成を集めることができました。 3月27日、島本町議会の本会議。東田正樹議長(立憲民主)の声が響いた。「意見書に賛成の方は起立を」。議長、副議長を除く議員12人全員が起立する。 A4判の紙に800字ほどで書かれた、「沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋め立てに使用しないよう改めて求める意見書」。可決された瞬間、傍聴席からは拍手が起きた。 宮里幸雄さん(68)は、ぐっと喜びをかみしめた。 2年前に兄たちと立ち上げた「島本・沖縄戦戦没者の尊厳を守る会」の代表を務める。大阪生まれだが、両親は沖縄の石垣島出身。 中学2年のとき、米軍統治下の沖縄に初めて行った。親戚がたくさんいた。 〈自分のルーツは、ここ沖縄や〉 大阪に戻ると、ある友人に言われた。 「沖縄では英語しゃべってる… この記事は有料記事です。残り1162文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
埼玉の川越市で木造住宅が全焼 60代長男と両親の3人が安否不明
2023年4月29日 10時50分 29日午前0時半ごろ、埼玉県川越市小室の住宅から「火が出ている」と、近くを通りかかった人から110番通報があった。県警川越署によると、木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡から3人の遺体が見つかった。住宅に住んでいたとみられる80代の男性と90代の妻、60代の長男の安否が確認できておらず、同署や消防が確認を進めている。 同署によると、火災は鎮火まで約4時間半を要した。周辺は住宅が密集しており、火は隣接する建物にも燃え移った。ほかの住宅にも被害があるとみられ、署と消防が周辺の被害についても細かく調べている。 現場は東武東上線の川越市駅から北西に約1キロの住宅街。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
藻類を研究して50年、山形に移住した教授「無駄な学問なんてない」
ノリやワカメ、ミドリムシなどの「藻類」は近年、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)を吸収してくれる存在として脚光を浴びている。瑞宝中綬章を受章した山形県西川町在住の植物分類学者、原慶明さん(78)=山形大学名誉教授=は、30万種以上あると言われる藻類の世界に魅せられ、半世紀以上にわたって研究してきた。 東京都出身。幼いころから植物に興味があり、東京教育大学(現在の筑波大学)理学部に進学。初めて藻類の授業を受けた時の衝撃は忘れられない。「同じ個体がオスにもメスにもなれる。なんてしなやかで自由な生き方なんだと」。同大大学院に進み、藻類研究に没頭した。筑波大の助教授などをへて、1995年に山形大理学部の教授となり、山形に移住した。 一種類でも多くの藻類を調べ… この記事は有料記事です。残り587文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
頭が丸い「ボウズハゲキス」 葛西にいる魚、記者は南極で会っていた
極地から来た生き物に会える葛西臨海水族園(東京都江戸川区)には、「北極・南極の海」コーナーがある。 そこに「ボールドノトセン」という魚がいた。体長25センチほど。砂地の上にじっとしていたが、近づくと泳ぎ出し、くりくりの目でこちらを見ている。スズキ目に属するという。 飼育展示係繁殖班の小味(こみ)亮介班長のお勧めだ。聞くと小味さん自ら、5年前に南極海に潜って採集したという。当時5センチほどだった稚魚が成長したそうだ。 記者は1年3カ月、南極観測隊に同行取材し、2年前に帰国した。昭和基地で越冬中は仲間と海氷に穴を開けて釣りをした。小味さんに「ショウワギスやボウズハゲギスがよく釣れた」と話すと、「ボウズハゲギスはボールドノトセンです」と言われた。驚いた。南極で会っていたとは。 頭にウロコがなく、坊主頭のように丸いので、奇妙な和名がついたとされる。南極で見た時は白っぽい銀色だったが、ここにいる魚は色が濃い。「海氷の下だと白くなる。周囲の環境に合わせて変わるんです」と小味さん。確かに水槽の砂地の上だと見つけにくい。他の魚を攻撃する時は興奮して濃くなるそうだ。稚魚も白っぽい。 ■水温0度、冷水で顔は痛く… この記事は有料記事です。残り855文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
進まぬ東京電力福島第一原発の配管撤去 規制委員長が呈した苦言とは
東京電力福島第一原発で事故当時、原子炉格納容器の圧力を下げるため、放射性物質を含む水蒸気を外に放出する「ベント」で使われ、汚染した配管の撤去作業が難航している。 装置のトラブルが相次ぎ、原子力規制委員会からも苦言が出る事態になっている。 撤去するのは、1、2号機の各原子炉建屋と、共用の排気筒を結ぶ外径30センチ余りの配管。事故当時、放射性物質を含む水蒸気がこの配管を通った。直後には、排気筒の根元の配管近くで毎時10シーベルト以上の非常に高い放射線量を観測した。 1号機の使用済み燃料プールからの燃料取り出しに向け、放射性物質の拡散を防ぐカバーを建屋にかぶせる工事で配管が邪魔になるため、切断して撤去するという。 東電は昨年3月、クレーンでつり上げた切断装置で計約135メートルの配管と関連部品を26分割して切断・撤去する方針で作業を始めた。 1カ月程度で終わる予定だっ… この記事は有料記事です。残り613文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無人の客席にショー続けたフラガール 「雨後の虹」で反転攻勢へ
西堀岳路2023年4月29日 9時30分 「雨が降らなければ虹はでない」。ハワイのことわざにちなんでコロナ禍を雨にたとえ、スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)のフラガールたちが、4月28日から「虹」をテーマにした新しいショーを披露している。「つらいことの後には、きっといいことがあると伝えたい」。営業自粛や観客減を忍んできたフラガール自身の、盛り返しへの願いもこもる。 ハワイアンズは、新型コロナによる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令、自粛ムードなどの影響で入場客が激減。2019年度に日帰り約127万人、宿泊約45万人だったのが、特に21年度は約3カ月の営業自粛などで、それぞれ34万人と12万人に。運営する常磐興産にとって、コロナ禍は半世紀前の炭鉱閉山、東日本大震災と原発事故に次ぐ危機とされた。 新しいショーの演目は、フラの「虹のかなたに」、タヒチアンの「アヌアヌア(虹の意味)」のほか、ハワイの虹の名所、オアフ島マノアにちなんだ「カ ビューティーアオマノア」など、虹づくし。アヌアヌアは踊り手が7人で、それぞれ虹を構成する色の衣装で登場する。長く演じ続けている「フラガール~虹を」も残した。 閉山の危機から地元を救おうと立ち上がった炭鉱の女性たちにルーツがあるフラガールの48期生で、第18代キャプテンのラウレア美咲さんは「何度も訪れた危機を乗り越えてきた、それぞれ当時の人たちの思いがあって今がある。それを次へつなげたい」と話す。 営業自粛中もフラガールたちは、毎晩、無人の客席に向かってショーを開き続けた。いつ再開しても最高の踊りを披露できるようにとの願いからだったが、ラウレアさんは「くじけそうになる仲間もいたけど、震災でステージが壊れていた時もあったから、踊れる場所があるだけ幸せなんだと声をかけ合っていた」という。「お客様に明るい気持ちになって頂ければ。ハワイアンズでしか見ることのできない虹をご覧に入れて、感謝を伝えたい」 ショーの合間に観客がステージに上がってフラガールと踊る体験コーナーも、感染防止のため休止していたが、ショーのリニューアルに合わせ、3年ぶりに週末休日だけ小学生以下を対象に復活させた。(西堀岳路) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
河野太郎氏「非常に強い関心持っている」 国交省OBの人事介入問題
国土交通省OBによる民間企業への人事介入問題をめぐり、河野太郎・国家公務員制度担当相は28日の衆院内閣委員会で「非常に強い関心を持っている」と述べ、注視していく考えを示した。 河野氏は2017年に文部科学省の天下り問題が発覚した際、国会で厳しく追及したことがある。 この日の委員会で河野氏は、野党側が「お手盛り」と批判する国交省の調査について「調査を頭から否定するつもりもないが、何か新しい要素が出てきたときには新たな対応をしなければならないと思っている」と強調した。 衆院内閣委でこうしたやりと… この記事は有料記事です。残り365文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
甲府の百貨店駐車場、石綿むき出しで13年 「費用捻出できず」放置
甲府市の中心街にある山梨県内唯一の百貨店「岡島」が所有していた立体駐車場で、建材に使われた吹き付け材から健康に被害を及ぼすアスベスト(石綿)が広い範囲で検出され、むき出しの状態のまま10年以上にわたり放置されていたことがわかった。 岡島は2010年の検査でその事実を把握し、市から建築基準法に基づく改善を求める行政指導を受けていたが、抜本的な対策を取らないまま、買い物客や従業員が出入りできる状態で営業を続けていた。岡島は「石綿除去費用が捻出できなかった」と話している。 戦前から中心街に店舗を構え、80年間営業を続けてきた老舗の岡島で、アスベストが見つかったのは、1974年に建てられた第1駐車場。地上7階、延べ床面積5千平方メートル弱。 旧店舗の東に隣接し、建物の老朽化で2月14日に旧店舗の営業を終えたのに伴い、不動産開発会社のMIRARTHホールディングス(旧タカラレーベン・東京都)に売却された。岡島は3月3日から近くの商業ビル「ココリ」に移転し、営業を再開している。 「建て替えを検討するうちに時間が過ぎた」 検査は市の補助金をもとに岡島が10年に実施。その結果、旧店舗本館6階の天井の一部と、第1駐車場の1、4、7階の梁(はり)の耐火用吹き付け材から国の基準の0・1%を超えるアスベストが検出された。 岡島の社長室は「アスベストの危険性は認識していた」と認める一方で、「これまで健康被害の報告はない」としている。はがれ落ちた吹き付け材が見つかった場合は、そのつど専門業者に処理を依頼していたという。 対策を施さなかった理由について社長室は「機器を使った調査で空気中に石綿の飛散はないと確認した。除去の必要性は指摘されてきたが、駐車場の建て替えなどを検討するうちに時間がたってしまった」と説明している。 甲府市「指導続けたが、強い措置とらなかった」 岡島は検査を実施した10年… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル