竹田和博2023年4月10日 15時24分 関西電力黒部ルートの作業用トンネルや、高低差200メートルの竪坑(たてこう)エレベーターなどを日帰りで見て回る「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」の販売が始まった。ツアーは6月16日から。黒部峡谷の自然や普段入れない関電の施設、雪の残る北アルプスの山々が広がる光景を満喫できる。 黒部峡谷鉄道(富山県黒部市)のトロッコ電車で宇奈月駅から欅平駅に移動し、工事専用の凸型機関車で竪坑エレベーターへ。エレベーターから、黒部ダムに通じる上部トンネルと約370メートルの登山道を経て、パノラマ展望台に向かう。晴れれば、青空をバックに北アルプスの山並みを望むことができる。 ツアーは11月13日までの金~月曜に1日3便運行。所要時間は約6時間。料金は大人7千円、小学生5千円(4年生以下参加不可)。2日前までに専用サイト(http://kurobe-panorama.jp/)か、黒部・宇奈月温泉観光局に電話(0765・57・2850)で申し込む。第3便については、トロッコ電車(午前11時27分宇奈月駅発)に空きがあれば当日午前9時まで受け付ける。(竹田和博) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警視庁、捜査員約50人をカンボジアに派遣 男19人逮捕へ
2023年4月10日 15時56分 カンボジアを拠点として日本国内に特殊詐欺の電話をかけていた疑いがある25~55歳の日本人の男19人について、警視庁は10日、カンボジア当局から身柄を引き受けるため捜査員約50人を現地に派遣した。11日にも日本に移送し、逮捕する方針。 19人は同国南部の港湾都市・シアヌークビルにあるホテルを拠点に詐欺の電話をかけていたとみられ、1月下旬、日本大使館から情報提供を受けた現地当局によってこのホテルで身柄を確保されていた。 警視庁は、現場から回収されたスマートフォンや詐欺の被害者の連絡先や名前が書かれたメモ、詐欺のマニュアルなどを入手。19人が少なくとも数十件の特殊詐欺事件に関わった可能性があるとみている。 警視庁は被害者への聴取などを踏まえ、今年1月24日に東京都内に住む60代女性が「有料サイトの未払いの料金がある」とだまされて電子マネー約25万円分を詐取された事件で19人の逮捕状を今月6日に取得。11日に全員の引き渡しを受け、同庁が手配した航空機で日本へ移送する際に機内で逮捕する予定という。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「俺の気持ちなんかわからへん」 子どもに見抜かれた「上から目線」
重たい気持ちで自転車をこぎ、3日ぶりに小学校の正門をくぐった。発熱で2日間欠勤してしまった5月半ばの、休み明けのことだった。 久保敬は体がこわばるほどの緊張を感じながら、5年2組の教室の入り口に立ち、引き戸を開けた。 「なにしに来てん」 「帰れ!」 子どもたちからこんな言葉が飛んでくるのではと身構えていた。 しかし、入り口近くに座る男の子と目が合うと、彼はこう言った。 「先生、熱下がったんか。よかったな」 4月、シャツの胸ぐらをつかんだ久保を、にらみつけた子だった。 初めて一人ひとりの表情をしっかりと見た 予想もしないその言葉に久保… この記事は有料記事です。残り1784文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Blue Jays edge Angels despite Shohei Ohtani’s home run against Yusei Kikuchi
Anaheim, California – Shohei Ohtani hit a two-run homer off compatriot Yusei Kikuchi, one of his two hits on Sunday, but grounded out for the final out of the Los Angeles Angels’ 12-11, 10-inning loss to the Toronto Blue Jays. In a matchup between graduates of Iwate Prefecture’s Hanamaki Higashi […]
私立大、人気は都市部や理系、総合型 2023年度入試を振り返る
2023年度大学入試が終わった。私立大入試では、18歳人口の減少などに伴う競争の緩和や、都市部の有名大学とそれ以外の大学との二極化が、予備校関係者らから指摘される。理系人気、総合型や学校推薦型へのシフトといった特徴は、今回入試でもみえた。(上野創) 大手予備校の河合塾によると、私立大の志願者数は全体で前年比97%。18歳人口の減少と同程度だが、大学の定員は増えており、全体としては競争が緩和された「入りやすい状態」だったという。 ただ、首都圏や近畿の都市部の大学に志願が集中し、地方はかなり厳しかった。学力面も含めて「二極化」が指摘される。 河合塾教育研究開発本部の近藤治・主席研究員は「首都圏の名の知れた私立大への志願は、一般選抜で前年比98~100%。18歳人口の減少分を考えれば堅調。地方から首都圏への移動を控える傾向が前回も少しあったが、今回の入試ではほぼ元に戻った」と話す。 一般選抜のうち、大学の個別学力試験を受ける「一般方式」の志願者が減った半面、大学入学共通テストを利用する方式は前年並みだった。前回は共通テストが例年より難しかった影響で、受験生が共通テスト利用方式を避けた結果、一般方式の志願者が増える結果となったが、今回は極端な難化などの波乱がなかったからという。 難関大では上智大が新たに3… この記事は有料記事です。残り2466文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「子どもをもたない幸せ」も感じられてこそ 少子化、専門家の提言
少子化問題を研究する柴田悠・京都大学教授(社会学)は、「日本を救うには2025年がタイムリミット」と対策の緊急性を訴えています。3月末に政府が公表した「異次元の少子化対策」の試案にも、有識者として提言した児童手当拡充や学費軽減、保育の定員拡大などが盛り込まれました。 一方で、「子どもをもたない人が幸せを感じる社会こそが、結果的に子どもを産み育てやすい社会になる」とも展望します。詳しく聞きました。 ――「少子化対策は2025年ごろまでがタイムリミット」と政府に訴えています。政府の試案でも30年代に入るまでを少子化が反転できる「ラストチャンス」としています。なぜでしょうか。 政府の統計により、25年ごろから20代の人口が急激に減ると見込まれています。 21年の日本の合計特殊出生率(女性1人が生涯に産むと見込まれる子どもの数)は1・3でしたから、このまま低い状態が続けば、生まれてくる赤ちゃんの数も当然、急減します。 そうなる前に結婚・育児がしやすい環境を整えなければ、若い人が減り、高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は4割近くになります。 働く人が減るので税収は減り、国の財政が悪化します。ロボット化が難しい医療・介護などで人手不足が深刻となり、社会が持続可能でなくなってしまいます。 希望出生率1.8 実現のためには ――どんな社会になるのでしょうか? 国の財政が行き詰まれば、道… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小学校の担任経験者、教諭採用の筆記試験免除 負担減で受験者増狙う
久保田一道2023年4月10日 12時42分 茨城県教育委員会は、来年度に採用する教員の選考試験で、講師として学級担任を経験した人の筆記試験を免除する仕組みを導入する。中高に比べて志願倍率が低い小学校教諭の採用でとりいれ、受験者数を確保するのが狙い。 教育改革課によると、昨年実施された選考試験で、小学校教諭の志願倍率は2・53倍だった。中学校の4・65倍、高校の6・59倍と比較して低い傾向にある。 この状況を受け、小学校の採用については、選考試験の出願時に県内にある公立の小中学校や義務教育学校で学級担任をしていることなど、一定の要件を満たした人の1次試験を免除することにした。学校の業務のかたわら、試験の準備をしなければならない人の負担を減らす狙いもある。 県教委は、教員の確保に向け、教員免許を持っているものの教職に就いていない「ペーパーティーチャー」向けの取り組みにも力を入れる。今年1、2月にはこうした人を対象にした「教員再チャレンジ研修会」を土浦、水戸の両市で初めて開催した。 国は、教員免許に10年の期限を設け、講習を受けなければ失効する教員免許更新制を昨年廃止。免許の有効期限や更新講習がなくなり、ペーパーティーチャーを任用しやすくなった。 研修会では、こうした制度変更を踏まえた手続きや講師登録の方法、教員選考試験の日程などを説明するほか、現在教壇に立っている教員が仕事のやりがいを伝えた。(久保田一道) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】上皇ご夫妻、結婚から64年 二人三脚で「平成流」
2023年4月10日 7時00分 上皇ご夫妻は10日、64回目の結婚記念日を迎えました。テニスコートでの出会い、結婚。そして、戦没者慰霊や被災地へのお見舞いなど、在位中は国民と寄り添う「平成流」の象徴天皇像を二人三脚で築きました。 2022年6月9日、上皇ご夫妻は東京都台東区の東京国立博物館を訪れ、「沖縄復帰50年記念 特別展『琉球』」を鑑賞しました。ご夫妻による展覧会鑑賞などでの外出は約1年7カ月ぶりでした。 同年9月、上皇さまは、東京大学医学部付属病院(東京都文京区)で左目の白内障と、右目の白内障と緑内障の手術を受けました。上皇后美智子さまも付き添いで同病院を訪れました。 2023年1月2日、3年ぶりとなる新年一般参賀が皇居で行われ、上皇ご夫妻も午前中に3回、宮殿・長和殿のベランダに立ち、参賀者に応えました。 同年3月20日には、東京・丸の内の東京ステーションギャラリーを私的に訪れ、開催中の展覧会「佐伯祐三 自画像としての風景」を鑑賞しました。ご夫妻は東京駅前や駅構内に集まった大勢の人々の前を約100メートルほど歩き、声掛けに会釈をするなどして応えました。 お二人のこれまでの歩みを豊富な写真で紹介します。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
男性も化粧「堂々と」 花王のZ世代が戦う壁 WBC選手の追い風も
ファンデーションを塗っていることは、絶対にばれてはいけない。家族にも。彼女にも。 男はメイクをしないものだから。 大学生の時、李賢世(ひょんせ)さん(30)は隠し続けた。 それは、7年前に「花王」に入社してからも続く。 肌や髪、自分の生まれ持ったものをより高めて、自信を持って生きていく。そんな仕事をしたくて入社した。 それでも、人前では化粧道具をさっと隠してしまう。 「堂々と化粧直しができなかった」 入社3年目の宮尾健吾さん(25)は、大学生時代にミスターコンテストに出場。撮影時にメイクをすることもあった。 その夜、飲み会で「あれ? メイクしてるの?」と聞かれると、こう答えた。「落とすのめんどくさくて」。メイクをする理由に「言い訳」が必要だった。 そんな2人が2021年、新部署に配属された。 新入社員の疑問から生まれた男性用ブランド 男性用の化粧品「UNLIC… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
木桶の文化は絶やさない 醬油の蔵元らが挑む復活プロジェクト
古くから醬油(しょうゆ)、みそ、日本酒など伝統食品の発酵に使われてきた大容量の木桶(きおけ)。しかしタンクでの大量生産が主流になり、製造技術は途絶えそうになっていた。危機感を抱いた醬油の蔵元たちが中心になって、桶づくりに取り組む動きが広がっている。2013年に最初の一つを完成させてから10年。新しい桶が次々と生まれている。 毎年1月、香川県・小豆島のヤマロク醬油で「木桶職人復活プロジェクト」による木桶づくりが行われる。今年も、木桶に関わる食品メーカーや流通業者、大工らが集まり、力を合わせて高さ、直径各2メートル前後の大きな桶を3本作った。 吉野杉の板を削り、丸く組み合わせる。底板を落とし込み、地元の真竹で編んだたがをはめていく。 集まって作るのは、技術を共… この記事は有料記事です。残り1550文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル