宮島昌英2023年4月9日 20時00分 兵庫県西宮市高松町の洋食店「土筆苑(つくしえん)」が、職場で昇進した人に特製ハンバーグをプレゼントする企画を3日から始めた。料理長の大谷隆史(たかふみ)さん(44)は「サラリーマンたちの『大人の成長』をお祝いしたい」と笑顔で話す。 昇進前後の名刺か、昇進の辞令と現在の名刺を入店時に提示し、飲食すると、保冷バッグに入った冷凍の「昇進ハンバーグ」(1千円相当)がもらえる。 同店は昨年4月からは、子ども向けの企画「成長ハンバーグ」を実施。子どもの身長を測り、再来店時に伸びていれば1センチにつきハンバーグを1個プレゼントするもので、これまでに1千人以上に贈った。子ども4人で計22センチ、22個を持ち帰った家族もいたという。 ハンバーグを渡す際に「大人には何かないの」と聞かれることが多かったことから、「大人の成長」として昇進を祝福することにした。 大人へのプレゼント第1号は、5日に家族4人で訪れた神戸市北区の会社員、菊池公人(ひろと)さん(30)。青果の卸売会社で今春、部員からグループ長に昇進したという。「祝ってもらえてありがたい。家族のためにも、次の昇進ハンバーグも食べられるように仕事を頑張りたい」 大谷さんは「成長ハンバーグを食べた子が将来、昇進ハンバーグを食べに来てくれたら最高です。食べ物の記憶は思い出と一緒に残るので、頑張ってお店を続けたい」と目を細めた。 ランチが午前11~午後2時半(土日祝は午後3時まで)、ディナーは午後5~10時。問い合わせは同店(0798・65・3366)へ。(宮島昌英) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪・平野のスーパーで4人が負傷 男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕
2023年4月9日 20時55分 9日午後6時半ごろ、大阪市平野区瓜破(うりわり)西1丁目のスーパーマーケット「スーパーサンコー瓜破店」で、従業員の男性から「包丁で刺され、何人かけがをしている」と119番通報があった。店の客や従業員計4人が負傷していたといい、大阪府警は現場にいた男を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。 市消防局や平野署によると、負傷した4人は病院に搬送されたが、いずれも軽傷で命に別条はないという。同署は、男が使ったとみられる刃物のようなものを現場で押収。男から事情を聴いている。 現場は大阪メトロ谷町線の喜連瓜破(きれうりわり)駅から南西約700メートルの住宅街。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東大元助手の最首悟さん、東大全共闘の最前線で見つめ直した自分自身
福島で生まれ千葉で育った最首悟さん(86)は、小学校を9年かけて卒業した。ぜんそくのためだったが、「3年半ほど全く学校に行かず、不登校の面もあった」という。だが「生きていくうえで必要な3年半でした」と振り返る。1959年、東大に入学した時は22歳だった。 翌60年5月、日米新安保条約が衆議院で強行採決されると、「日本が米国の戦争に巻き込まれる」などとして反対運動が全国的に広がった。 6月15日、最首さんは国会に突入するデモ隊の中にいた。「ものすごい混乱。倒れたらおしまいの状況でした」。後日、すぐ近くにいた女子学生が警官隊との衝突に巻き込まれて死亡したと聞いた。同じ東大生の樺美智子さんだった。 最首さんはその後、大学院に進んで動物学を専攻した。ウナギの生態を調べるため、何匹も何匹も重さを量ったという。 ベトナム戦争が激化していた時代。66年に同じ大学院生の山本義隆さんらと「東大ベトナム反戦会議」をつくった。67年には東大教養学部の助手になり、研究者の道を歩み始めた。 68年、医学部から東大闘争が燃え広がった。2月に医学部生らと医局員の衝突事件が起き、医学部長は3月、「医局を占拠し個人の自由を奪った」などの理由で学生ら17人の処分を発表した。だが、そのうち1人は現場にいなかったことが判明。学生たちの怒りは強まり、大学のあり方を問う全学的な運動となる。 その夏、東大全共闘が結成され、山本さんが議長に就いた。最首さんは助手共闘に加わった。将来を考えて名前を隠すメンバーが多いなか、顔を出して「スポークスマン」の役割を担った。後に共著で「運動そのものが自己否定的であった」と記した。東大で学問を続けてきた自身を見つめ直さざるを得なかった。 助手共闘は8月、「学生不在… この記事は有料記事です。残り551文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知的障害ある女性が乳児を殺害 説明できない「供述弱者」をどう理解
2021年12月、軽度の知的障害があった20代女性が千葉県内のグループホームの2階トイレで男児を出産し、直後に窓から落として殺したとして、殺人罪に問われた事件があった。 事件は防げなかったのか。知的障害者をどう裁くのか。大学時代、地域で一人暮らしをする重度知的障害者の介護をしていた経験から、関心を持って裁判を聞いた。 女性は、知的障害のある男性と交際し、互いに性的知識に乏しいまま避妊せず性行為をしていた。女性は予期せぬ妊娠を誰にも打ち明けられず、周囲も気づけなかった。 検察側の供述調書では、女性は「性行為で赤ちゃんができることは知っていました」「赤ちゃんを落とすと死んじゃうとわかっていました」と語ったとされる。 裁判当初、起訴内容を「間違っていないです」と認めていた女性への印象が変わったのは、被告人質問が始まってからだ。質問に何度も何十秒も黙り込み、証言台で固まった。 たまりかねたように裁判官が聞いた。「(性行為に関する質問が)恥ずかしいからうまく話せないんですか」「質問の意味がわからなければ聞き直して、答えたくなければ答えたくないと言ってください」。女性の反論がないので、検察側の主張がそのまま認められるかに思えた。 裁判員裁判の流れを変えたのは、精神鑑定医の証言だった。女性のIQは53(同年齢の平均が100)。一見ではうかがい知れないが、「感情を揺さぶられる体験が苦手で、衝動性が高い」「抽象化能力が低く、話を理解できても説明が苦手」なのだという。女性の様子を的確に説明していた。 主任弁護人は「鑑定医の証言で障害が理解されたことが大きかった」と振り返る。判決は、懲役3年保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役5年)だった。 この裁判の取材を通して、「供述弱者」という言葉に初めて触れた。捜査や裁判で、自分が置かれた状況の理解や説明がうまくできなかったり、捜査当局に迎合する供述をしたりする人を指す。朝日新聞紙面にもこれまで十数回しか出ていない言葉だ。 知的障害者だけでなく、子どもや外国人なども供述弱者となりやすいという。自分を言葉で守ることができないまま、裁かれる。その恐ろしさを思う。 立命館大の森久智江教授(犯罪学)によると、英豪では供述弱者の取り調べには第三者の立ち会いが必要とされているという。日本でも、捜査段階から供述弱者を十分にサポートする仕組みが必要ではないだろうか。(上保晃平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カラオケ店でスプレー噴射、火を付けた疑い 男を書類送検
2023年4月9日 16時37分 群馬県高崎市のカラオケ店「まねきねこ」で2月、除菌用スプレーを噴射し、ライターで火を付けたとして、県警は同県安中市の土木作業員の男(21)を軽犯罪法違反(火気乱用)の疑いで高崎区検に書類送検した。4月6日付。県警への取材でわかった。火を付けた様子を映した動画がSNS上で拡散されていた。 県警などによると、男は2月3日、「まねきねこ高崎駅西口2号店」で、マイク除菌用スプレーを知人とみられる男性に向けて噴射し、ライターで火を付けた疑いがある。同店の共用スペースで、瞬間的に空中に火が噴射されたという。 この様子がSNS上で拡散されたことを受け、まねきねこの運営会社を傘下に持つコシダカホールディングス(前橋市)が迷惑行為として公表。同社は「刑事、民事の両面で厳正に対処する」とし、県警に相談していた。 まねきねこをめぐっては、埼玉県久喜市の「久喜店」でも同じ時期に、ソフトクリームを出す機器から、客がスプーンやコーンを使わずに直接口で受け止める迷惑行為が確認された。同店は機器の使用を一時中止した。同社は全店舗でこの機器の洗浄を実施。この迷惑行為について埼玉県警に相談している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
練馬区で男児はねられ搬送 管轄警察署、交通安全パレード中止に
2023年4月9日 14時12分 9日午前9時半ごろ、東京都練馬区石神井町2丁目の交差点で、小学校低学年とみられる男児が乗用車にはねられる事故があった。警視庁によると、男児は病院に運ばれる際は受け答えできない状態だったという。現場を管轄する石神井署で予定されていた交通安全パレードは、事故を受けて急きょ中止となった。 捜査関係者によると、男児が1人で横断歩道を歩いているところを車にはねられたという。署は乗用車を運転していた男を自動車運転死傷処罰法違反容疑(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した。 予定されていたパレードはこの日午前11時過ぎから開始し、中学生の吹奏楽部の演奏に合わせて約200人が交通安全を呼びかける内容だった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
40代長男が出頭、殺人容疑で逮捕へ 横須賀の70代夫婦死亡
村上潤治 中村英一郎2023年4月9日 14時58分 神奈川県横須賀市田浦泉町の住宅で70代夫婦の遺体が見つかった事件で、同居していた40代の長男が和歌山県内の警察署に出頭し、神奈川県警が任意で事情を聴いていることが9日、捜査関係者への取材でわかった。容疑が固まれば両親への殺人容疑で逮捕する方針とみられる。 捜査関係者によると、長男は3月下旬、父親の小野星三男さん(75)と、母親の泰子さん(72)を何らかの方法で殺害した疑いがある。 県警によると、親族が今月6日、「数日前から連絡がとれない。家に入れない」と110番通報。田浦署員が室内に入ったところ、和室のふとんの中で三男さんと泰子さんの遺体が見つかったという。同居していた長男と連絡がとれず、県警が事情を知っているとみて行方を捜していた。(村上潤治、中村英一郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
先生は子どものヒーロー? 「熱中時代」に憧れた僕は浅はかだった
朝のあいさつをしようとしないやんちゃ坊主たちに悩まされ、新人の小学校教員だった久保敬は5月、熱を出して学校を休んでしまった。 学年主任だった9歳年上の吉野直子は、このことを意外に感じていた。 久保が担任をする5年2組の子らが「若い男の先生がやってきた」と喜んでいたのを知っていたし、実際、久保はよくやっているように見えた。 休み時間は毎日、子どもたちとドッジボールをした。20分間の中休みや昼休みだけでなく、授業の合間の10分休みも全て運動場に出ずっぱり。投げるのもかわすのも全力の久保に、2組だけでなく1組の子も、吉野が担任をする3組の子も大喜びだった。 たしかに、担任どうしの会議で久保が「うちの子たちはあいさつができない。しっかりやらせたいんです」と言ったことはあった。 でも、吉野は特に意見はしなかった。「新任がやりたいと言っているんだから、まずはやらせてみよう」との考えで他の先生とも一致していたし、何よりも久保を高く評価していたからだ。 もちろん、小さな教室で若い担任が「王様」のように振る舞って失敗する例は知っていた。「『20坪の王様』にだけはなるなよ」という考えはちらりと頭をかすめたが、彼ならまあ大丈夫だろうと楽観していた。 しかし、吉野の一抹の不安は当たってしまった。 発熱…医師に「休めないんです」 久保があいさつにこだわればこだわるほど、子どもらは反発した。 心身の疲れは限界に達してい… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Lars Nootbaar stays in Japanese spotlight after WBC star turn
St. Louis – Five Japanese reporters accompanied by still and broadcast cameras covered baseball’s opening day in St. Louis. Curiously, the only player on either team who was born in Japan was pitcher Yusei Kikuchi of the Toronto Blue Jays, whose first start would not come until the next series. […]
攻撃受けた可能性は? 防衛省幹部に聞く陸自ヘリ不明の理由
沖縄県・宮古島周辺で陸上自衛隊員10人が乗ったヘリコプターが消息を絶った事故は、原因がはっきりしないことからインターネット上では外部から攻撃を受けたとの臆測が飛び交っている。その可能性について防衛省関係者に取材した。 ヘリは、航空自衛隊宮古島分屯基地を6日午後3時46分ごろ離陸。54分ごろの無線連絡を最後に、56分ごろにレーダーから機影が消失した。陸上幕僚長は同日夜、現場海域で機材らしきものが発見されていることなどを理由に「航空事故」と表明した。 その後、インターネット上ではヘリが中国軍の攻撃を受けて墜落したのではといった内容の書き込みが相次いだ。前日の5日に中国海軍の空母「山東」が沖縄の南で初めて確認されていたことから、関与を示唆するような書きぶりもあった。事故後に海上でヘリの一部とみられるものが見つかったことも、攻撃で破壊されたと受け止められる一因となったようだ。 攻撃の手法として指摘されたのは、ミサイルが撃ち込まれたといった直接的なものと、機体に不具合を起こす電波を発信したという間接的なものだ。 実際はどうなのか。 ヘリの任務に精通した防衛省幹部によると、ミサイルで攻撃を受ければ大音量の爆発音がとどろき、機体は粉々に砕け散るという。しかし今回の事故では大きな音を聞いたという地元の証言はなく、ミサイルで破壊されれば海上に多数浮かんでいるはずの残骸も確認されていない。見つかったのは外れやすい機体の外側の部品とみられるものばかりだという。 ミサイルを発射できる戦闘機や、ヘリに体当たりできるドローンを含め、国籍不明機の領空への接近も確認されていない。国外からミサイルが発射されたとすればレーダーで捕捉されるが、飛翔体(ひしょうたい)も探知されていない。こうしたことから、ミサイルによる攻撃を受けた可能性はないと判断されているという。 機体に不具合を起こすような妨害電波による攻撃はなかったのか。 同じ防衛省幹部によると、機体を対象とした電波だとしても、その影響は機体周辺の広範囲に広がり、管制塔のレーダーにもノイズが乗ったり、通信不通になったりと異常が出ることは避けられない。だが、そうした報告はなく、民間の通信機器などへの影響も今のところ確認されていない。妨害電波は航空機や艦艇だけでなく車両でも発射できるとされるが、地上から妨害する行為について「そこまでのリスクを冒すことは考えにくい」。この可能性もないと判断されている。 「攻撃を受けた」とする見方… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル