吉沢英将2023年4月8日 19時56分 9日に投開票される統一地方選の前半戦を前に、警察庁が選挙違反の取り締まり状況(7日現在)を発表した。選挙ポスターを傷つけたり、選挙事務所の看板を壊したりしたとして、大阪府警や岡山県警などが公選法違反容疑で5人を逮捕した。逮捕者は前回同時期よりも3人少なかった。 警告件数は前回の同時期に比べて547件減り、1986件。インターネットを利用した選挙違反への警告は9件増の41件だった。(吉沢英将) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
第1回「日本水中フォトコンテスト」 グランプリ、受賞作品が決まる
ダイビング雑誌の相次ぐ休刊や廃刊で、雑誌主催の大規模な写真コンテストが開催されなくなる中、新しい水中写真公募展「日本水中フォトコンテスト」(同実行委員会主催)がこのほど開かれた。第一線で活躍する写真家たちが審査を行い、第1回受賞作が8日夜に発表された。 ダイビングに関係するメーカー数社が中心となって企画した。発起人の一人で、水中撮影機材メーカー「フィッシュアイ」代表の大村謙二さん(56)も、学生時代に水中写真のコンテストで金賞を受賞したことがダイビングにのめり込む切っ掛けだったという。 「コンテストが、ダイビングの世界を楽しむモチベーションになればうれしい。ダイバーがあこがれるコンテストに成長させたい」と話した。 2022年11月から写真の募集を開始し、461人から2512点の作品が集まった。その中から25作品が入選した。 グランプリには米国在住の吾川真之(あがわまさゆき)さんが沖縄県・八重山諸島のヨナラ水道で複数のマンタが輪になって泳いでいる様子を撮影した「求愛」が選ばれた。 審査したのは日本を代表する水中写真家など6人。審査委員長には高砂淳二さん、名誉顧問に中村征夫さんがあたり、審査員は水中写真家の鍵井靖章さんらが務めた。 第2回の「日本水中フォトコンテスト」の作品募集は今年の11月に始まる。 入賞作品は9日まで、東京・池袋サンシャインシティ文化会館で開かれている「マリンダイビングフェア2023」で展示され、「日本水中フォトコンテスト」のサイトで公開されている。(https://jp―underwater.photo/)(恵原弘太郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛知・豊田の山林にツキノワグマ 農作業の男性が撮影
2023年4月8日 21時45分 愛知県豊田市は8日、同市大沼町蔵廻(くらばさ)の山林で、ツキノワグマが目撃されたと発表した。市によると、市内でツキノワグマと確認された目撃情報は2021年7月以来、約1年8カ月ぶり。 市環境政策課によると、同日午後2時50分ごろ、近くに住む男性が農作業中に休憩していたところ、山林にツキノワグマがいるのに気づき、写真を撮影して市に連絡した。体長1メートル前後とみられる。 現場は民家が数軒ある集落から100メートルほどの場所。県警や地元猟友会などが周辺を確認したが、足跡などの痕跡は見つからなかったという。市は近隣住民や学校などに注意を呼びかけている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名鉄の駅で刃物刺さった女性死亡、直前に男性が電車にはねられ死亡
2023年4月8日 23時00分 8日午後7時50分ごろ、名鉄名古屋線の本笠寺駅(名古屋市南区前浜通7丁目)のホームの待合室で、胸にナイフのようなものが刺さった女性が倒れているのを警察官が見つけた。女性は10代後半ぐらいで、搬送先の病院で死亡した。 同駅ではこの5分ほど前に、成人とみられる男性が豊橋発名鉄一宮行きの急行電車にはねられ、病院に運ばれたがまもなく死亡が確認された。この対応のため駆けつけた警察官が女性を発見したという。南署が関連を調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「人のようなものが浮いている」 陸自から通報、海保が捜索 沖縄
2023年4月8日 23時32分 沖縄県の宮古島市消防本部によると、8日午後7時40分ごろ、宮古島市の伊良部島周辺の海で「人のようなものが浮いている」と、陸上自衛隊から通報があった。午後10時15分ごろ、海上保安庁のヘリコプターが到着し、サーチライトを当てるなどして上空から捜索した。現場周辺の陸地には自衛隊車両や消防車も集まり、行方不明になった陸自ヘリに乗っていた隊員の可能性がないか調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
つきまとい・検索・撮影…「名札」がもたらす苦痛、適応障害の事例も
有料記事 角詠之 笹山大志 伊藤恵里奈2023年4月8日 20時15分 バスやタクシーで掲示されてきたドライバーの名札や写真が見直されることになった。客の利便性か、働き手のプライバシー保護か――。悩みながら対策に乗り出した業界もある。 約2200台を保有するタクシー大手の「国際自動車」(東京)は、運転手の氏名や顔写真、社名などを記載した証明書を助手席前に置いている。だが、酔客などとトラブルになった際に、スマホで撮影されるケースが目立ち、女性ドライバーを中心に不安の声が寄せられているという。 松本良一取締役は「領収書に記載された番号やナンバープレートなどで、お客様にはどの車両か分かっていただける。(見直しで)ドライバーの不安が解消されるように選択の幅が広がってありがたい」と話す。 東海地方の20代の乗り合いバスの運転士は生まれたときの性別は女性だが、自認する性別が異なる。制服は男性用を着用してきた。だが、運転席の背後に掲示された名札を見た乗客から「きょうの運転士は女性なのね」などと言われ、苦痛を感じてきた。 大学時代、運転士によってバスの車内の空気感が違うことにおもしろさを感じて運転士になったが、こうした環境から「適応障害」と診断され、この冬から休職している。 「良くも悪くも目立ってしま… この記事は有料記事です。残り1202文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
バスやタクシー運転者の名札、掲示義務を廃止へ プライバシーに配慮
バスやタクシーの車内に設置されている運転者の名札について、国土交通省は事業者に掲示を義務づけることをやめる。タクシーでは、あわせて掲示を求めてきた顔写真の見直しも検討する。いずれもプライバシー意識の高まりを受けたもので、国交省は近くパブリックコメントを募って関係省令を改正し、今夏をめどに施行する方針だ。 道路運送法に基づく省令では、バスやタクシーの運転者の氏名を「旅客に見やすいように掲示しなければならない」と定められている。バスでは車内の高い位置に名札を掲げたり、タクシーでは乗客から見える所に証明書を置いたりしている。運転者に責任感を持たせ、乗客が利用した車両を特定しやすくするためだ。 さらにタクシーの証明書では、顔写真を載せるよう決められている。トラブルが起きた際の特定を容易にすることで、責任をより明確化するねらいがあるという。ただ、働き手のプライバシー保護や、客が理不尽な要求をするカスタマーハラスメントを防ぐ観点から、必要性が疑問視されるようになっていた。 改正後は、運転者の氏名を掲示しなくなる事業者を想定し、表示が義務化されている車両の識別番号などで、乗客が利用した車両を把握できるようにする。タクシーの運転者の顔写真については、普段は客から見えない場所に保管するといった代替策を検討する。 国交省幹部は「ドライバーの… この記事は有料記事です。残り169文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
不明の陸自ヘリ、事故2分前までは通常の交信 英語で管制官と
成沢解語2023年4月8日 20時33分 沖縄県・宮古島周辺で陸上自衛隊の隊員10人が乗ったヘリコプターが消息を絶った事故で、事故直前に管制官と交わした無線連絡の内容が政府関係者への取材でわかった。複数回にわたる短い英語のやり取りで、異常があることはうかがえない内容だった。防衛省は、この交信後のごく短時間で機体に異常が起きたとみている。 政府関係者によると、ヘリは航空自衛隊宮古島分屯基地を6日午後3時46分ごろ離陸。その際、ヘリ側から宮古島の管制官側に「離陸しました」と伝達。管制官側は「この周波数で管制官とコンタクトしてください」と応じ、ヘリ側は「了解」と返していた。 同54分ごろには、管制官側からの「下地島の管制圏に入ったら、下地島の周波数でコンタクトしてください」との連絡に、ヘリ側が「了解」と答えた。これが最後のやり取りで、この約2分後の同56分ごろにヘリの機影がレーダーから消失した。 これらのやりとりは飛行時の通常の内容で、異常を伝えるものはなかったという。 事故を受け、防衛省と海上保安庁は、機影が消えた地点の周辺海域の捜索を24時間態勢で続けている。海保は事故機に搭載されていた救命ボートのほか、事故機の一部とみられるものを回収したが、隊員10人の安否は8日夕時点でわかっていない。 海保が回収した機体側面のスライドドアについて防衛省が調べたところ、ロックしてあったことが判明。緊急時に開けようとした形跡がないことになり、異常が起きてから墜落まで極めて短時間だった可能性が高いことがうかがわれるという。(成沢解語) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「クビ!クビ!」 教室で合唱…新人だった僕は1カ月で学校を休んだ
自転車のペダルをこいでもこいでも、トンネルの向こう側が見えてこない。 毎日の通勤で通い慣れた200メートルほどの地下道が、いつにもまして薄暗く、長いものに感じられた。 まるでいまの僕自身を象徴しているみたいやないか……。新人の小学校教員だった久保敬(たかし)はそんなことを思いながら、ジーンズをはいた両足でペダルをこぎ続けた。 5月半ばの朝早くのことだった。 そのたった5分前、「逃げたらあかん」と気持ちを奮い立たせ、自転車にまたがったばかりだったのに。 時は1985年。桑田真澄と清原和博を擁する大阪のPL学園高校野球部が夏の甲子園で優勝し、阪神タイガースが日本一になった。バブル経済の始まりとなった「プラザ合意」が結ばれた年でもあった。 そんな年の春先、当時23歳の久保は大学を卒業し、大阪市内の公立小学校で教員生活をスタートさせていた。 小学校教員を志す決め手になったのは、高校時代に放送されていたテレビドラマ「熱中時代」だった。水谷豊扮する主人公の小学校教員は、時々大きな失敗もするけれど、いつでも子どもの側に立ってくれる人気者。その「熱いハート」に憧れた。 そんな久保は始業式前からやや浮かれていた。「担任する5年2組はやんちゃぞろいだよ」と先輩から聞かされたときも、むしろ張り合いがあってよいと受け止めたくらいだった。 しかし、現実は甘くなかった。授業初日の朝から、あいさつをめぐって子どもたちともめた。 「なめられたら終わりだ」 いつまでもうろうろと教室を… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アベノマスク、糸ほどきガーゼに変身 障害ある人の技能訓練に5万枚
【動画】障害者の事業所がアベノマスクの糸をほどいて活用している=高木文子撮影 政府が新型コロナウイルス対策で配布した布マスク(通称・アベノマスク)。愛知、岐阜両県にある障害者の事業所では、譲り受けた10万枚を、1枚ずつ手作業で糸をほどく。これまでにガーゼの布地になったのは約5万枚。このうち1万枚ほどが、様々な形で活用されている。その使い道とは……。 JR岐阜駅近くのビル街にある就労移行支援事業所「パッソ岐阜校」。4月上旬、利用者が裁縫用具を手に黙々と作業していた。 「パソコンなどのカリキュラムと違って手先を使うので、すごく集中力がいります」。車いすで生活する利用者の岡本一真さん(19)は、こう話す。 まず利用者が、マスクを裏返して縫い目を切り、糸を取り除く。検品担当はガーゼを広げ、糸の残りや穴がないか確認。穴やほつれの有無によって、ガーゼを三つの等級に分けている。 作業を始めた約1年前は、1枚ほどくのに50分かかったという岡本さん。今は同じ時間で5、6枚をこなす。「余ったマスクの有効活用は、すごくいいこと。解体後に色々なものに変わることを考えて、丁寧にやるよう心がけています」 病院で、大学で 様々な形に 運営会社の「Man to Man Passo」(名古屋市)は昨年1月、関連会社を通じてマスク10万枚を厚生労働省から譲り受けた。これまでに愛知、岐阜両県にある6カ所の事業所で、約5万枚の糸をほどいたという。 今回の作業は、これから就労をめざす利用者の技能訓練の一環だ。集中力を養うほか、多くの人が作業に関わり、次の人のために枚数や向きをそろえたり、検品して品質を管理したり。職場を想定したコミュニケーションの訓練にもなると、運営会社は説明する。 ガーゼは様々な形に生まれ変わった。系列の就労継続支援B型の事業所でガーゼを草木染にして巾着袋に仕立て、病院に寄贈したところ、患者らに喜ばれたという。 大学の看護学部では、赤ちゃんの人形を使った沐浴(もくよく)の実習で、このガーゼを使っている。特別支援学校でも、裁縫の練習や掃除の場面で活用しているという。 ふきんとしても重宝することから、岐阜県内の47団体の子ども食堂でつくるネットワーク組織「こどもがセンター」に、近く1千枚を届ける。 マスクをほどいたガーゼの布地は、まだ4万枚近く残っている。運営会社の大城盛一郎さん(34)は「社会に何か還元できないかと、模索しながらここまでたどり着いた。ほかにも有効に活用していただける場所があれば」と、活用先を募っている。(高木文子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル