私立大の新設について、文部科学省は2025年度以降に開設する大学や学部の設置審査を厳格化する。3月に審査基準の一部を改正した。18歳人口が減少する中、経営困難な大学が増えないよう、新設を抑制する方針。学生が確保できる見通しを、客観的なデータに基づいて示す書類の提出を義務づける。 大学や学部を新設する場合、これまでも学生確保の見通しについては書類の提出が求められてきた。今回の改正で、審査基準に提出資料の内容をより細かく示した。客観的なデータを用いて分析・説明するよう求めている。 新たに求めるのは、どの都道… この記事は有料記事です。残り287文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ANAのシステム障害、影響は2万7千人に 会見で「深くおわび」
2023年4月4日 19時06分 全日本空輸(ANA)で3日に発生した国内線システムの障害で、ANAは4日、55便の欠航と155便の遅延(30分以上)により計約2万7千人に影響があったと発表した。共同運航を行うエア・ドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーなど5社の便にも影響があったという。原因については「究明中」としている。 ANAによると、国内線の旅客システムのデータベースが3日午後2時16分に停止した。約1時間後にはもう一つの同等の機能がある別のシステムに切り替えたが、ウェブやアプリを通じての搭乗口変更や欠航、遅延などのお知らせが一時できなかったという。 この日記者会見した服部茂取締役は「お客様、ご関係の皆様には多大なるご迷惑をおかけいたしました。心から深くおわび申し上げます」と頭を下げた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR四国の機関車がすべて引退 最後は製造52年の「DE10形」
【動画】引退したJR四国のDE10形ディーゼル機関車=福家司撮影 JR四国の機関車の最後の1両が3月末に引退し、同社が保有する本線走行可能な機関車が姿を消した。製造から半世紀を超えたディーゼルの「DE10形」で、かつては夜行列車も先導した四国の名物車両だった。最後はレールを運ぶ臨時列車での運用だったが、関係者は時代の流れをかみしめている。 DE10形は、ローカル線を走る蒸気機関車の置き換えなどを目的に開発された。線路等級の低い路線でも走れるように、二つの台車のうち一つを3軸にして線路にかかる重量を分散しているのが特徴。入れ換え時に運転しやすいよう、横向きの運転台が左右二つ付いている。1966~78年に708両が造られた。 四国には66年に導入された1号機を皮切りに60両以上が配備され、旅客、貨物列車の先頭に立って幅広く活躍した。1号機は現在、四国鉄道文化館(愛媛県西条市)に保存されている。 しかし、機関車のいらないディーゼル車や電車の導入が進み、夜行列車の牽引(けんいん)役としては2009年1月まで京都―松山・高知間で運転された臨時快速「ムーンライト松山・高知」が最後になった。旅客列車では、19年9月に「アイランドエクスプレス四国Ⅱ」を引っ張ったのがラストランだった。 最後の1両になった1139号機は1971年製造で、岡山に配属され、松山に貸し出された時期を経て、82年以降はずっと四国で使われてきた。これまでに地球約32周分の約128万キロを走り、老朽化によって引退が決まった。 運用の最後は「レール工臨」… この記事は有料記事です。残り1058文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小6から始めた遍路を結願 4度遭遇した「アイス溶けかけおじさん」
愛媛県今治市の中学2年、久保田丸慈さん(13)が四国霊場八十八カ所の歩き遍路に挑戦し、結願(けちがん)した。冬休みなどを使い、小学6年から5回に分けて計61日間で巡った。友達が同行した行程を除いて一人旅。「けっこう一瞬だった」と振り返るが、行く先々で出会った人たちの善意のリレーが支えていた。 久保田さんは瀬戸内しまなみ海道沿いにある離島の大島に住んでいる。6歳からボーイスカウトの活動をしており、一昨年の春休みに兵庫から鹿児島まで23日間かけて自転車で走破するイベントに参加。野宿しながら旅をする面白さを知った。夏休みには意気投合した同世代の2人と、四国から北海道まで自転車とフェリーで1カ月で往復した。 「大人がいなくても意外と何とかなる」。手応えを感じ、次は四国遍路。仲間とは都合が合わなかったが、「1人も楽しいだろう」と、冬休みに始めることにした。 その年の12月28日、1番札所の霊山寺(徳島県鳴門市)をスタート。朝7時に起き、8時に出発する。夕方5時ごろにはスマホでテントを張る場所を探した。 寝袋、テント、ヘッドライト、着替え、モバイルバッテリーなどを入れたリュックサックの重さは約10キロ。1日に歩く距離は20~25キロを目標にした。 3日後の大みそか、寒波が襲って雪が降り積もり、最初の試練が訪れた。 2番目に標高が高い12番札所の焼山寺(徳島県神山町)周辺で足を4、5回くじいた。滑って仰向けに転んだ。辺りに家も何もない場所で日が暮れた。 「何しとるんかー」。軽トラ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「休眠」宗教法人を判断する基準、文化庁が通知 法人の把握・整理へ
活動実態のない「不活動宗教法人」を判断する基準を文化庁が示し、3月31日付で各都道府県に通知した。不活動宗教法人を放置すると、宗教法人の税制上のメリットから、第三者が法人格を不正に得て脱税などに悪用する恐れがある。基準を作ることで、こうした休眠状態の法人を把握し整理を進める狙いがある。 文化庁によると、全国に約18万の宗教法人があり、2021年末時点で3348の不活動宗教法人が確認されている。これらの法人に対し、活動再開を促すことや合併・任意解散の手続きを進めること、所轄庁(国や都道府県)が裁判所に解散命令を請求することで、整理する必要があるとされてきた。ただ、不活動宗教法人を判断する明確な基準がなく把握が不十分、対象の法人の状況確認にとどまり整理に至らない、といった課題があった。 文化庁が今回示した基準では… この記事は有料記事です。残り366文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大学ファンド「ハードル高すぎ」 数百億円欲しいが…二極化の懸念
「大学ファンド」への最初の公募に、10大学が名乗りを上げた。応募した旧帝大などの有力大学は、巨額の助成に期待を寄せる。だが、要件を満たさないなどと応募を見送った大学からは、格差拡大やファンドの不安定性、「学問の自由」への悪影響などを懸念する声があがる。 「世界の誰もが来たくなる大学」を作り、「世界の公共性に奉仕」する大学となる――。 東大は今回、そんな「新しい大学モデル」を作る計画を示して応募した。太田邦史理事・副学長は「再創業するつもりで、世界に発信できる大学のモデルを作る考えを込めた」と話す。 国際卓越研究大学に認定されると、来年度以降、最長25年間にわたって予算支援を受けられる。計画では、最初の10年で組織体制を強化し、次の10年で顕著な研究成果を上げ、最後の5年で、大学ファンドの助成が終わった後も成長し続ける仕組みを完成させる。現在1750億円程度の事業規模は、年3%の成長を続けて25年後の49年には3660億円に。その頃には独自基金1兆円を確保し、年500億円の運用益を獲得する。 東大や京大など有力な大学が応募した一方、見送った地方大や小規模大からは、認定基準の高さを指摘する声とともに、制度が大学や学問全体に及ぼす影響を指摘する声もありました。記事の後半で紹介しています。 応募の有力大「貴重な財源」 「自由な研究担保されるか」指摘も 期待するのは、産業界など外… この記事は有料記事です。残り5148文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
西鉄天神大牟田線、全線で一時運転見合わせ 車両故障で緊急停止
2023年4月4日 22時55分 4日午後7時半ごろ、西鉄天神大牟田線の大橋―井尻駅間(福岡市南区)で、西鉄福岡(天神)行き急行列車が車両故障により緊急停止した。この影響で西鉄は全線で一時運転を見合わせたが、午後11時から順次運行を再開させた。 西鉄によると、列車は6両編成で、走行中に3両目と4両目の連結部分から火や煙が出て、運転士が消火器で消し止めたとの情報があるという。 車両には50~60人の乗客が乗っており、最寄り駅まで徒歩で移動した。けが人はいないという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
プロの写真を無断利用、トリミングも 内閣府の沖縄文化・観光サイト
内閣府沖縄総合事務局(那覇市)は3日、運営するホームページ「沖縄文化・観光ポータルサイト(https://www.okinawan-pearls.go.jp/)」で、プロの写真家が撮った沖縄県伊是名(いぜな)島の風景写真を加工した上で、無断利用していたと明らかにした。写真は同県伊是名村から提供されたもので、事務局の担当者は「チェックが甘かった」と話し、同サイトを一時閉鎖した。 岡田直樹・沖縄北方相は4日の記者会見で「撮影者の許可の確認が十分になされないままサイトに掲載されていたとことは誠に遺憾」と述べた。 写真は、札幌市の写真家縄田頼信さんが2017年7月、島の観光名所「アハラ御嶽(うたき)」で撮影した。青空と海を背景に、一面を樹木に覆われた山がそびえる風景を撮影したもので、島の魅力を紹介する記事とともに21年7月から同サイトで使われていた。 縄田さんが今年3月中旬、ネット上で無断転用を見つけて発覚。今月3日、情報提供を受けた地元新聞社が事務局に指摘した。 事務局が写真の提供を受けた… この記事は有料記事です。残り752文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR四国の機関車がすべて引退 最後は製造53年の「DE10形」
【動画】引退したJR四国のDE10形ディーゼル機関車=福家司撮影 JR四国の機関車の最後の1両が3月末に引退し、同社が保有する本線走行可能な機関車が姿を消した。製造から半世紀を超えたディーゼルの「DE10形」で、かつては夜行列車も先導した四国の名物車両だった。最後はレールを運ぶ臨時列車での運用だったが、関係者は時代の流れをかみしめている。 DE10形は、ローカル線を走る蒸気機関車の置き換えなどを目的に開発された。線路等級の低い路線でも走れるように、二つの台車のうち一つを3軸にして線路にかかる重量を分散しているのが特徴。入れ換え時に運転しやすいよう、横向きの運転台が左右二つ付いている。1966~78年に708両が造られた。 四国には66年に導入された1号機を皮切りに60両以上が配備され、旅客、貨物列車の先頭に立って幅広く活躍した。1号機は現在、四国鉄道文化館(愛媛県西条市)に保存されている。 しかし、機関車のいらないディーゼル車や電車の導入が進み、夜行列車の牽引(けんいん)役としては2009年1月まで京都―松山・高知間で運転された臨時快速「ムーンライト松山・高知」が最後になった。旅客列車では、19年9月に「アイランドエクスプレス四国Ⅱ」を引っ張ったのがラストランだった。 最後の1両になった1139号機は1971年製造で、岡山に配属され、松山に貸し出された時期を経て、82年以降はずっと四国で使われてきた。これまでに地球約32周分の約128万キロを走り、老朽化によって引退が決まった。 運用の最後は「レール工臨」… この記事は有料記事です。残り1058文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
定例会見ない馳知事、テレビ局社長の出席を要求「密室の決着しない」
石川県の馳浩知事が、地元テレビ局の石川テレビ(フジテレビ系列)とのトラブルを理由に3月の定例会見を開かなかった問題で、馳知事は4日、「報道の自由と県職員のプライバシー権に関わる問題で、事の重大性から、密室での決着ではなく、広く県民にも事情を説明したうえで議論し、取材ルールを模索したい」と理由を述べ、「石テレ社長の出席を踏まえて開催をしたい」と同社社長の定例会見への出席を改めて求めた。 定例会見とは別の新年度初めの会見で明らかにした。質疑では、1社とのトラブルを理由に定例会見を開かなかった理由について、各社から「別問題ではないか」「社長の出席を求め、会見を人質のようにしている」「定例会見ではなく、他の場をつくる選択肢はないのか」など馳知事の姿勢を問う質問が相次いだ。 馳知事は「普遍的な課題だとこれまでも申し上げている」「定例記者会見を開かないと一言も言っていない」などと述べ、社長の出席を繰り返し求めた。出席するまで定例会見を開かないのかという問いには、「仮定の話にはお答えしない」と明言を避けた。 今回の火種となった石川テレビ制作のドキュメンタリー映画「裸のムラ」で、馳知事は県職員の映像を「公務員の公務中においても肖像権の侵害が発生する場合がある」と指摘。同社の「映画は報道の一環で、公共性、公益性にかんがみて、特段の許諾は必要ない」とする主張に対し、「一石を投じたい」「倫理的に納得できない」など従来の考えを示した。 映画のどのシーンに問題? 馳知事初言及 県が主催する定例会見は、谷… この記事は有料記事です。残り1197文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル