成沢解語2023年5月8日 20時11分 沖縄県の宮古島周辺で陸上自衛隊の隊員10人が乗ったヘリが消息を絶った事故で、防衛省は8日、海底から1日に引き揚げられたのは第8師団第8飛行隊の宮本敬士(たかし)2等陸曹(34)だと発表した。DNA鑑定で身元を確認したとしている。 これまでに、機体が見つかった海底の周辺からは隊員6人が引き揚げられて死亡が確認され、5人の身元が公表されていた。防衛省は残る4人の捜索を続けるとしている。 引き揚げた機体などを載せた回収船は、事故から1カ月となった6日に熊本県の八代港に到着。7日夜までに機体などは複数の車両に移され、陸自高遊原(たかゆうばる)分屯地に運び込まれた。(成沢解語) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
15年前の殺人容疑、千葉県の37歳男を逮捕へ 元同級生が消息不明
2023年5月8日 20時15分 千葉県木更津市で3月、男性の遺体が住宅の庭に埋められているのが見つかった事件で、この男性を15年前に殺害したとして、県警は9日にも、この家の住人だった無職の小川順也容疑者(37)=業務上横領罪で起訴=を殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。 捜査関係者によると、小川容疑者は2008年ごろ、木更津市下内橋の自宅で、職業不詳の須藤秀平さんをバールで殴って殺した疑いがある。2人は小中学校の同級生で、当時22歳前後だった。小川容疑者は「金を要求され、トラブルになっていた」という趣旨の供述をしているという。 小川容疑者は今年3月19日に自ら110番通報し、捜査員に「知人を殺して庭に埋めた」と話した。会計担当を務める地元自治会の金を着服したとも説明したため、県警は翌日に業務上横領容疑で逮捕。その後、供述に基づき庭を捜索し、白骨化した遺体を見つけた。 県警は、遺体の状況と「バールで殴った」とする小川容疑者の供述に矛盾がないと判断した。須藤さんの消息を調べたが、08年以降の目撃情報を得られなかったという。死体遺棄罪は公訴時効(3年)が経過している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
罹災証明書の申請受け付け開始 被災した珠洲市「危険」建物139棟
大滝哲彰 小島弘之 樫村伸哉2023年5月8日 20時15分 震度6強の地震があった石川県珠洲市などに発令されていた大雨警報は8日午前、解除された。珠洲市役所では同日、住宅などに被害を受けた市民向けに、罹災(りさい)証明書の申請受け付けが始まった。多くの人が窓口に列をなし、書類を受け取り、申請方法などの説明を聞いていた。 三崎町二本松の大崎博さん(55)方では畜舎が倒壊し、トラクターや農機具が下敷きになったままだという。建物やがれきの撤去費などで補助を受けることを見越して、「(証明書を)取っておいた方がいいと思った」と話した。蛸島町の70代女性は自宅が傾き、居間のドアが開かなくなったという。「証明書が何かの役に立てばいいけど」と不安そうだった。 8日朝までの48時間雨量は珠洲市115ミリ、輪島市145ミリ、金沢市147ミリと5月の観測史上最大を記録。気象庁は引き続き、土砂災害への注意を呼びかけている。 珠洲市は「土砂災害警戒区域」の約740世帯1630人に避難指示を出していたが、8日夕に解除した。泉谷満寿裕市長は「避難が長引く方、家に住めない方々へのケアに加え、震災がれきの処理も早急に進めなくては」と語った。 7日現在の県のまとめによると、被災した珠洲市内の建物930棟の「応急危険度判定」で、「危険」が139棟、「要注意」が213棟あったという。「問題なし」は578棟だった。金沢、白山、小松の3市と国土交通省からの応援を受け、8日以降も応急危険度判定士の資格を持つ26人態勢で調査する。「危険」は赤色、「要注意」は黄色、「問題なし」は緑色のステッカーを玄関先などに貼っているという。 応急危険度判定は地震で被災した建物の余震による二次災害を防ぐため、危険度を迅速に判定する仕組み。(大滝哲彰、小島弘之、樫村伸哉) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビアガーデンに響く「乾杯!」 コロナ5類で4年ぶりに席数戻る
新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」となった8日、名鉄百貨店(名古屋市中村区)の屋上ビアガーデンでも座席数がコロナ前の状態に戻され、各テーブルからは笑い声が飛び交った。 「乾杯!」。この日は20人の団体客や家族連れが訪れ、マスクなしの会食を楽しんでいた。 職場の友人と来た愛知県瀬戸市の加藤和宏さん(55)は「(飲食の頻度を)これから増やしたい」。名古屋市のパート社員の女性(54)は「不安はあるけど、感染対策を個人に任せても良いと思う。変えるならこのタイミング」と話した。 店では、8日から従業員のマスク着用も個人の判断となり、検温計などもなくして、座席数も148席増やして元の668席にした。 ビアガーデンは2020年は中止、21年は座席数を3割減としたうえ、7月中旬~8月上旬の23日間営業。昨年も座席数を3割減で営業していた。 昨年の売り上げはコロナ前の19年比で約4割にとどまった。今年は制限付きで4月27日からオープンし、売り上げは昨年同期比で、約1・6倍と上々の滑り出しという。 名鉄百貨店広報担当の上村嘉臣さん(37)は「昨年まで十分に営業することができなかった。コロナ禍前の状況を取り戻したい」と話す。(米田怜央) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ころころ代わる学級担任 専門家が懸念する「質の低下が招く問題」
有料記事 聞き手・武田啓亮2023年5月8日 21時00分 公立学校で、必要な教員数を確保できず、欠員が生じる「教員不足」が相次いでいる。昨年度より状況が悪化した地域も多く、一部の授業が自習になったり、学級担任がころころ代わったりする学校も。教員不足の現状に詳しい教育研究家の妹尾昌俊さんは、「子どもたちの学びにも深刻な影響が出かねない」と指摘する。背景や解決策について聞いた。 ――いま現場で起きていることとは。 小学校で新学期から担任が確保できずに代わりを教頭が務める例や、中学校で教科担任が足りず、専門外の教諭に人手が足りない教科を担当させる例もあります。自習になってしまうケースも相次いでいます。 学級担任が子どもの学校生活を見守る、専門的な知識を持った教科担任による授業が受けられるという仕組みは、義務教育の理念に基づいて全国一律で保障されるはずですが、現状はそうなっていません。予想したよりも深刻な影響が子どもたちに広がっています。 妹尾さんは文部科学相の諮問機関、中央教育審議会の「働き方改革特別部会」元委員で、文科省学校業務改善アドバイザーを務めます。記事の後半では、教員不足の影響や、背景にある長時間労働の改善策について聞いています。 ――どのような影響でしょうか。 小学校低学年や特別支援学級などでは特にそうですが、学級担任がクラス運営に与える影響は大きいです。教員不足で担任を確保できなかった学級を、校内の教員たちが臨時の担任として頻繁に交代しながら受け持つ事例もあり、その場合、学級運営の方法や、担任を中心とする人間関係も微妙に変わり、子どもがその変化についていけなくなる可能性があります。 そもそも、環境の変化による… この記事は有料記事です。残り2107文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コンクリート板が対向車に落下、男性が4時間閉じ込め 岐阜の県道
2023年5月8日 23時00分 8日午後5時半ごろ、岐阜市雛倉の県道で、大型トレーラーが積んでいたコンクリート製の板が崩れ、対向車線を走っていた軽乗用車の屋根に落ちたと、目撃者から110番通報があった。 岐阜北署によると、軽乗用車を運転していた公務員男性(56)が閉じ込められた。男性は約4時間後の午後9時20分ごろ、救助されて救急車で搬送された。けがはあるが、命に別条はないという。トレーラーを運転していた会社員男性(55)にけがはなかった。 コンクリート製の板は縦約5・6メートル、横約3メートル、厚さ約50センチで、重さは約7トン。ほかに鉄骨などが複数落ちた。落下したコンクリート板の2枚のうち1枚が車を直撃したとみられる。 公務員男性は帰宅途中で、トレーラーは岐阜県内から東京方面へ建築資材の運搬中だったという。署が積み荷が崩れた原因などを調べる。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銀座で仮面3人組が強盗か、身柄を確保 目撃者「ドラマの撮影かと」
2023年5月8日 20時14分(2023年5月8日 22時00分更新) 【動画】銀座の時計店で強盗事件があり、関与したとみられる男を警察官が確保した=読者提供、増山祐史撮影 8日午後6時20分ごろ、東京都中央区銀座8丁目の時計店で、「強盗が入っているようだ」と目撃者の男性から110番通報があった。警視庁によると、3人組がショーケースをたたき割り100点以上の腕時計を奪って逃走。同庁が行方を追ったところ、逃走に使ったとみられる車両を東京都港区内でみつけ、近くにいた4人を確保した。銀座の事件との関連を調べる。 築地署によると、ロレックスを専門に扱う時計店「クォーク銀座888店」に3人組が押し入り、店員に対してナイフのような刃物を示して「伏せろ、殺すぞ」と脅迫。バールのようなものでショーケースをたたき割ると中にある腕時計を奪って外に止めていた車で逃げたという。いずれも仮面のようなものを着け、上下黒っぽい服装だった。 目撃した50代男性によると、「カーン」と何かが割れる音が聞こえ、音がした方向を見ると、白い仮面をかぶった複数人が店内のショーケースをたたき割っていた。この人物らはケースから取り出した商品を手早く袋のようなものに詰めると、店の前にとめた白いワンボックスカーに乗り込んで立ち去った。 男性によると、店外にいた女性が手でドアを押さえ、押し入った人物らを外に出さないようにしたが、バールのようなものを振りかざされ押し返されたという。一連の出来事はわずか5分ほどだったといい、男性は「普段から人気店で人通りも多い。初めはドラマの撮影かと思った。本当の事件だとしたら恐ろしい」と話した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駅の券売機前でコーヒー缶破裂、女性2人が負傷 「洗剤入れた」
8日午後3時55分ごろ、東京都足立区の東武スカイツリーライン西新井駅の駅員から「券売機の前でパンという爆発音がして缶が割れている」と110番通報があった。警視庁によると、コーヒー缶が破裂して中の液体が近くにいた20代女性1人にかかった。この女性を介抱した20代の女性駅員も液体に触れ、病院に運ばれた。 西新井署によると、女性2人のうち液体を直接浴びた女性は「額と下半身が熱い」と訴え、駅員は「左手の指がひりひりする」と話したという。いずれも命に別条はないとみられる。缶を置いたのは外国人とみられる40代男性で、署の聴取に缶の中身について「洗剤を入れた」と説明。液体は簡易鑑定でアルカリ性を示したといい、署が男性から缶を置いた経緯を詳しく聴いている。(御船紗子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アイヌ民族遺骨4体、豪から返還 研究目的で収集「ようやく帰国」
1930年代までに研究目的で収集されたアイヌ民族の遺骨4体がオーストラリアから返還され、8日に日本へ戻った。うち1体は日本統治下の南樺太(サハリン)で発掘されたとの記録があり、「樺太アイヌ」の遺骨として海外から返還された初めてのケースとなった。アイヌ民族の遺骨は複数の国で保管されているとされ、関係者の返還への思いが強いことから、日本政府が調査を進めている。 北海道アイヌ協会、樺太アイヌの子孫らでつくる「エンチウ遺族会」の関係者が今月上旬から現地を訪れ、遺骨を保管していた首都キャンベラの国立博物館とメルボルンのビクトリア博物館で遺骨を受け取った。豪側から返還の申し出があり、日本政府が手続きを進めていた。 内閣官房アイヌ総合政策室によると、この4体は30年代までに、解剖学者、人類学者の東京帝国大学(現東京大)の小金井良精教授らが、豪の複数の研究者に寄贈したとする記録が残っている。ビクトリア博物館の1体は、36(昭和11)年に南樺太のポロナイ川河口付近で発掘されたとされる。 今後、樺太アイヌの遺骨は北海道大で一時保管され、エンチウ遺族会の返還希望を受けて文部科学省の第三者委員会が返還の当否を審査する。ほかの3体は北海道白老町にある民族共生象徴空間(ウポポイ)の慰霊施設に運ばれ、保管された。 アイヌ民族の遺骨はかつて研究目的で収集され、無断で墓地から掘り出されたものもあるとされる。子孫らによる返還請求訴訟などを経て、北大などに保管されていた遺骨の一部が地元に返還された。海外で保管されている遺骨も見つかっており、2017年には、盗掘されたことが判明した1体がドイツの学会組織から返還されている。 関係者らは8日昼、遺骨とともに新千歳空港に到着した。 「サハリンの先住民族エンチウの遺骨をエンチウに、北海道の先住民族アイヌの遺骨を北海道アイヌに直接返還するというオーストラリアのご判断、その判断を尊重してくださった日本政府に感謝しています」 エンチウ遺族会の田沢守会長は、はっきりとした口調で言葉をつなぐ。「エンチウ」とは「アイヌ」と同じく「人間」の意味だ。 「私たちは日本列島の北にあ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東海道新幹線で「コロナ前」超え GW中の鉄道・高速道の利用回復
2023年5月8日 19時00分 JR旅客6社は8日、大型連休中(4月28日~5月7日)の新幹線や在来線特急などの利用状況を発表した。各社の利用者は前年よりも3~4割程度増え、同じ曜日が並んだコロナ前の2018年と比べても94%まで回復。記録が残る1990年以降では、1日あたりの利用者数も過去7番目に多かったという。 JR東海では利用者数が18年に比べて100%まで回復した。中でも東海道新幹線の利用者数は356万7千人で18年比101%とコロナ前をわずかに上回ったという。担当者は「のぞみを1時間に12本走らせて輸送力を確保した。社会の経済活動が活発化するなかで、ご利用いただいたのではないか」と話す。 高速道路各社もこの日に連休中(4月28日~5月7日)の交通量を発表した。全国の主要40区間では1日の平均交通量は4万2千台(前年比106%)で、コロナ前の19年と比べて81%だった。最も長かった渋滞は3日の関越道下り線の藤岡ジャンクション(群馬県)付近で54キロだった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル