東京都江戸川区の住宅で今年2月、住人の山岸正文さん(当時63)が血を流して倒れた状態で見つかり、死亡した事件で、警視庁に殺人容疑で逮捕された尾本幸祐容疑者(36)=東京都江東区=の勤務先である江戸川区立松江第五中学校の校長らが10日夕、逮捕を受けて記者会見した。 「全く予想していなかった。それに尽きる」。同校の荒巻淳校長は話した。 事件当日の2月24日は生徒たちの試験日だった。通常、教師は半休を取ったり、自らが抱える業務を進めたりするといい、尾本容疑者も事前に申請して午後に半休を取っていたという。 尾本容疑者は逮捕前日の5月9日も勤務していた。最近変わった様子は「全くなかった」といい、荒巻校長は10日朝に同校を訪れた警視庁の捜査員に伝えられて初めて、尾本容疑者に疑いが持たれていると認識した。午後の報道で、事件の概要を把握したという。 生徒と一緒になって走る「中堅のお手本」 江戸川区教育委員会の説明に… この記事は有料記事です。残り352文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
千葉県木更津市で震度5強の強い揺れ 津波の心配はなし
2023年5月11日 5時23分 11日午前4時16分ごろ、千葉県南部を震源とする強い地震があった。気象庁によると、同県木更津市で震度5強、君津市で震度5弱を観測した。震源の深さは約40キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5・4と推定される。この地震による津波の心配はないという。 千葉県警木更津署や木更津市消防本部によると、現時点で被害は確認されていないという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「自分の力で考えよう」 沖縄の若者が取り組む新たな平和教育とは
沖縄戦を学ぶ修学旅行生を案内する沖縄県宜野湾市の狩俣日姫さん(25)は幼い頃、学校で戦争体験者の話を聞いても、知らない地名や部隊名が出てきてよく理解できなかった。今、ウクライナの悲惨な映像が伝えられる中、生徒たちが主体的に戦争と平和を考えるにはどうしたらいいか。平和教育の試行錯誤が続く。 「また戦争の話か」と思った幼い頃 沖縄の米軍普天間飛行場(宜野湾市)のそばで育ちました。学校では6月23日の慰霊の日に合わせて沖縄戦の体験者の話を聞いたり、人々が避難したガマ(洞窟)を見学したりしました。図書室では、当時の写真展が開かれるのが恒例でした。 幼い頃の私は、正直言って「また、戦争の話か」と気が進みませんでした。お年寄りの語りには、知らない地名や部隊名が出てきて話が分からず、ついていけませんでした。 高校を卒業しオーストラリアで1年間、バイトをしながら英語を学びました。現地の人や留学生仲間から沖縄の歴史や文化のことを聞かれました。日本人からは「沖縄って基地がないと経済が成り立たないんじゃないの」と言われました。私自身、きちんと答えられず、沖縄のことを何も知らないことに気づきました。 子どもの頃は、米軍のヘリが… この記事は有料記事です。残り946文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウィシュマさん映像公開、国側「法を潜脱」と批判 裁判所は言及せず
高橋俊成2023年5月10日 20時24分 名古屋出入国在留管理局で2021年3月に亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)を巡る国賠訴訟の第6回口頭弁論が10日、名古屋地裁であった。弁論後の進行協議で、原告側が4月6日に監視カメラ映像の一部を公開したことについて、国側が「法の趣旨を潜脱する」と批判した。 生前のウィシュマさんの様子を収めた映像は295時間分あった。原告側は全面開示を求めたが、国側はこのうち約5時間分を証拠提出した。 原告弁護団によると、国は4月28日付の意見書で、民事訴訟法は証拠の複製は当事者や利害関係者に限ると定めていると指摘。映像公開によって両者以外による複製が可能になり、法的な問題性が生じたとした。裁判所も公開前に懸念を示していたと指摘した上で、原告側が公開したことについて裁判所の考えを示すよう求めた。この日の進行協議でも、これに沿った主張を展開したが、裁判所は特に言及しなかったという。 協議後の会見で、原告弁護団は「公開前に裁判所から公開への懸念は示されていない」と述べ、国の主張に反論。その上で公開の正当性を強調した。 一方、この日の弁論では、原告側が医師2人による意見書を提出。入管側の対応とウィシュマさんの死亡との因果関係を検証するためには、入管の監視カメラ映像の全面開示が必要だとした。(高橋俊成) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「角川元会長からの指示を具体化」 元室長に懲役2年求刑 五輪汚職
川嶋かえ2023年5月10日 20時29分 東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会組織委員会の元理事に対する約6900万円の贈賄罪に問われた出版大手「KADOKAWA」の元五輪担当室長・馬庭教二被告(63)の公判が10日、東京地裁であった。検察側は、同社の元会長・角川歴彦(つぐひこ)被告(79)=同罪で起訴=の指示の下、「実務担当トップとして不可欠な役割を果たした」として懲役2年を求刑した。 馬庭元室長は被告人質問で、大会スポンサーになるために組織委元理事の高橋治之被告(79)=受託収賄罪で起訴=に資金提供することを「(角川)元会長は了解していた」とし、「私もスポンサー就任に意義を感じていた」と述べた。「今思えば、元会長にやめるように言うべきだった」と振り返りつつ、元会長は「社内で最も力を持っていた」と語った。 検察側は論告で、馬庭元室長の役割について「角川元会長からの指示を具体化し、積極的に高橋元理事への依頼を実行した」と指摘した。「組織委におけるスポンサー決定の手続きをゆがめ、著しく不公正な特別扱いだった」とも批判した。 弁護側は最終弁論で「高橋元理事が不当な支払いを要求しなければ事件は起こらなかった。従業員だった馬庭元室長の責任は限定的だ」として、執行猶予付きの判決を求めた。判決期日は6月15日に指定された。(川嶋かえ) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄上空で火玉の目撃相次ぐ、「落ちてくるかもと怖かった…」
2023年5月11日 0時49分 10日午後8時半ごろ、沖縄県内の上空に火球のようなものが落ちていく様子を映し出した動画がツイッターなどに相次いで投稿された。 10日午後8時半ごろ、沖縄県や周辺の上空で、長い軌跡を伸ばしながら夜空をゆっくりと横切る火球が目撃された。SNSには動画が相次ぎ投稿された。専門家はロケットなど人工物の落下の可能性を指摘している。 国立天文台の渡部潤一・上席教授は「流れ星ならば光り始めて1~2秒で消える」としたうえで、「ロケットなどの人工物は燃えにくくスピードも遅いため、消えるまで10秒ほどかかる。光りながらバラバラになることもある」と説明。「今回の動画を見ると、継続時間が長く光が周りに飛び散っており、ロケットや人工衛星の可能性が高い」との見方を示した。 平塚市博物館(神奈川県)の天文担当の藤井大地学芸員も人工物の可能性を指摘し、「人工衛星やロケットの動きをまとめた米国のサイト情報や、軌道から分析すると、中国が打ち上げたロケットの残骸ではないか」と話した。 沖縄県宜野湾市で目撃した大学生の男性(19)は「最初はとても美しいと思ったが、流れ星より長く光っていたので徐々に恐ろしくなった。この世の終わりと感じた」と話した。同県沖縄市で目撃した20代女性は、光がゆっくり移動したことから「もしかしたら落ちてくるのではと思い、とても怖かった」と話した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
狛江の強盗致死事件の被告ら再逮捕 翌日に足立の住宅に侵入した疑い
2023年5月10日 21時18分 関東各地で相次ぐ強盗事件で、警視庁は10日、東京都足立区の住宅に強盗に入ろうとしたとして、土木作業員の永田陸人容疑者(21)=金沢市=ら4人を強盗予備や窃盗未遂などの疑いで再逮捕し、発表した。このうち永田容疑者を含む3人は、東京都狛江市で起きた強盗致死事件の実行役として起訴されている。 捜査1課によると、4人は共謀して1月20日、足立区花畑の住宅周辺を強盗目的でバールを持ちながら歩き回り、インターホンを押すなどした後、窓ガラスを割って侵入した疑いがある。 事件前に「アポ電」、住人は避難 捜査関係者によると、この住宅には事件前、警察官をかたって資産状況を尋ねる「アポ電」があり、住人が避難していたため容疑者と鉢合わせなかった。 永田容疑者ら3人はこの前日、東京都狛江市の住宅で女性(当時90)が死亡した強盗致死事件に関わったとして逮捕、起訴されている。 4人のうち永田容疑者は現場近くに止めていたレンタカー周辺で待機し、警戒中の警察官から職務質問を受けた。ほかの3人は実行役として家に侵入していたが永田容疑者の様子を察して何も取らずに逃走したとみられる。 このレンタカーは、狛江市で発生した強盗致死事件で使われた車両と一致。捜査関係者によると、警視庁が車内から押収した携帯電話を解析したところ、狛江市の事件の住所だけでなく、足立区の住宅の住所も記載されていたという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地権者4人に不正利益供与、北海道開発局 第三者委「局全体の問題」
日浦統2023年5月10日 21時30分 北海道横断自動車道工事の用地取得をめぐり、国土交通省北海道開発局の釧路道路事務所が、地権者4人に対し、工事費の水増しなどの不正な利益供与を行っていたことがわかった。総額は2017~20年度で約9750万円にのぼる。10日、外部の有識者による第三者委員会が報告書を公表するとともに、開発局が調査結果を明らかにした。 昨年9月に不適正な支出が発覚し、12月に第三者委が設置されていた。開発局は近く、不正に関与した職員らを処分する方針。 報告書によると、問題の工事は24年度開通予定の阿寒インターチェンジ(IC)―釧路西IC間。釧路道路事務所の複数の職員は17~19年度、地権者の度重なる要求に応じて法的な根拠のないまま、舗装工事などの費用や課税相当金など計約9150万円を支出した。膨らんだ費用を捻出するため、工事の設計書に虚偽の費用を計上する組織的な改ざんも行われていたとされる。 用地取得に伴う地権者への補償は現金が原則。工事などの「現物補償」が認められる場合もあるが、手続きが必要となる。職員はこの仕組みを知らず、事実上の運用で補償していた。また、本来は補償対象ではない課税相当金も支払っていた。 第三者委の奥田正昭委員長(弁護士)は「運用での補償は工事を円滑に進めたい現場に便利だったこともあり、長年行われていた」として、「本局を含めた組織全体の責任問題として自覚すべきだ」と指摘。再発防止のため、「運用による現物補償は廃止すべきだ」と提言した。 この事案を受けて開発局が調査したところ、同じ区間の工事で別の地権者3人に対しても、それぞれの要求に応じた不正な利益供与が見つかった。石塚宗司局長は「公務に対する信頼を大きく失墜させるもので心よりおわび申し上げる。再発防止に努めるとともに信頼回復に向けて取り組む」としている。 開発局では21年、士別道路事務所の元所長が官製談合防止法違反の罪で有罪判決を受けた。(日浦統) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性が遊歩道で切りつけられる 刃物を持った男が逃走 熊本・八代
2023年5月10日 21時55分 10日午後5時15分ごろ、熊本県八代市植柳元町の球磨川遊歩道で、成人女性が刃物のようなものを持った男に切りつけられた、と県警八代署が発表した。切りつけた男は女性の知人で、凶器を持ったまま車で逃げたという。署が傷害事件として捜査し、男の行方を捜している。 署によると、被疑者は50歳くらいで、身長175~180センチのやせ形。青色のジャンパーのようなものを着ていたという。女性は病院に搬送された。意識はあるという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
給食たべるよう4時間強要か、園児失禁 保育士ら6人自宅待機 三重
高田誠2023年5月10日 20時30分 三重県桑名市の社会福祉法人花園福祉会が運営する「長寿認定こども園」(同市北寺町)で2~3月、園児が保育士に約4時間にわたって給食を食べるよう強要され、失禁させられるなど虐待と疑われる複数の事案があったことがわかった。市が9日、明らかにした。 市の説明によると、給食の強要があったのは2~3歳児のクラス。保育士がぐずっていた園児1人に対し、午前11時半から約4時間にわたり給食を強制的に食べさせようとした上、園児はトイレにも行けず、失禁したという。 ほかの園児に対しても決まった時間以外にトイレに行かせなかったり、日本語が分からない外国人の園児に対し、強い口調でしつこく指示したりすることもあったという。 虐待が疑われる事案に関わったとして保育士ら6人が自宅待機中という。 保護者が3月、市に相談して発覚した。4月28日には市が園に立ち入り調査を実施し、実態を把握。過去の不適切保育の有無も含めて5月中旬にも詳細結果をまとめ、県に報告する。 今回の事案を受け、市は臨床心理士を毎週金曜日に派遣して園児のケアにあたっている。伊藤徳宇市長は記者会見で「市内の園で二度とこういう事態が生じないよう対策を講じ安全で安心できる保育体制を確保する」と話した。(高田誠) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル