国が対策を強化する方針の有機フッ素化合物(PFAS)について、東京・多摩地域の住民の血中濃度を独自に調べている市民団体は14日、3度目となる中間報告を公表した。すでに公表した国分寺や立川の住民のほか、国立や府中など多摩各地の住民からも高い濃度が確認された、としている。 市民団体は「多摩地域の有機フッ素化合物汚染を明らかにする会」。これまでの中間報告で公表した273人に、新たに278人の結果を加え、計551人分の調査結果を公開した。 調査を実施している京都大大学院の原田浩二准教授(環境衛生学)によると、PFASの中でも代表的な物質であるPFOSが血液1ミリリットルに含まれる量で、調査に応じた国分寺、立川の各市民の平均が15ナノグラム前後と特に高い傾向を示した。国立や府中、西東京、調布、あきる野の住民でも平均が約10~11ナノグラムだったという。 2021年に環境省が行った… この記事は有料記事です。残り157文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最後の被爆地で「実相」伝わったか G7代表ら被爆者と面会実現せず
最後の被爆地・長崎で13、14日に開かれた主要7カ国(G7)保健相会合。各国の代表者による平和公園訪問が急きょ追加され、そろって平和公園で平和祈念像前に献花した一方、被爆者が希望していた面会は実現せず、長崎原爆資料館を訪問した代表も一部にとどまった。「被爆の実相」を伝えるという面で、課題が残った。(寺島笑花、岡田真実) 「被爆の実相に触れて頂く機会を持てたんじゃないかという風に思っています」 14日午後。保健相会合に出席した各国の代表らが平和公園の平和祈念像に献花した後、長崎市の鈴木史朗市長は報道陣に語った。 被爆者との面会は実現せず 保健相会合の開催が決まったのは昨年9月。高度感染症研究センターなどを持つ長崎大を中心に、医療の発展に貢献してきたと評価された。田上富久市長(当時)は「各国に被爆の実相を知っていただく機会にしたい」として、会合参加者らが原爆資料館を視察するよう、岸田文雄首相に要望。被爆者団体やNGOなどで構成する「核兵器禁止条約の会・長崎」も、保健相らが被爆者の声を聞く機会を作るよう、大石賢吾知事に要請した。 ただ、予定に被爆者らとの面会や資料館訪問は組み込まれず、平和公園での献花が急きょ日程に追加されたのも14日の朝だった。加藤勝信厚生労働相は「タイトなスケジュールだが、ぜひ平和公園には行って頂きたいということで予定をさせて頂いた」と説明する。県や長崎市などでつくる協議会事務局の担当者は、「被爆者との懇談もできればよかった」としつつ、「当初予定になかった平和公園への訪問や献花をG7の各国代表がそろって実施できてよかった。ほっとした思いがある」と語った。 フランス代表「訪問しないはあり得ない」 会合の会場となった「出島メッセ長崎」では、医療機器メーカーが最新の機器などを紹介する展示ブースがあった。県や長崎市などでつくる協議会も出展。原爆の被害や被爆者の言葉をパネルで紹介した。 各国代表らは13日夕に展示… この記事は有料記事です。残り888文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
電車内で口論、傘で殴り骨折させた疑い 近畿管区警察局職員を逮捕
2023年5月16日 1時30分 電車内で口論になった相手を下車後に傘で殴り、鼻の骨が折れる大けがをさせたとして、大阪府警は15日、近畿管区警察局大阪府情報通信部の職員、堀田晶弘容疑者(56)=同府和泉市=を傷害の疑いで現行犯逮捕し、発表した。故意ではないとして、「振り返ったときに持っていた傘が相手にあたった」と供述しているという。 南堺署によると、逮捕容疑は15日午後5時50分ごろ、堺市南区の泉北高速鉄道光明池駅のホームで、派遣社員の男性(64)=和泉市=の顔を傘で殴り、1カ月の大けがをさせたというもの。2人は直前まで同じ車両に乗っており、堀田容疑者が手すりにかけていた傘に、男性がもたれかかったかどうかで口論になったという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「不適切な保育」、岐阜市が全件取り下げへ 国調査への回答73件
こども家庭庁が初めて実施した「不適切な保育」の実態調査をめぐり、岐阜市は15日、市として回答した全73件を取り下げる意向を明らかにした。市は「不適切な保育とまで言い切れないものまでカウントしていたため」と説明した。全国で90件の「虐待」も確認されたが、これに岐阜市の73件は含まれない。 国は、不適切な保育として、「罰を与える」「脅迫的な言葉がけ」といった五つの類型を定義した。一方で、保育の現場からは「何が不適切なのか分かりにくい」という声も上がっていた。岐阜市の担当者は記者会見で、「明確な定義が示されていなかった」と述べた。 実態調査では、全国の認可保育所で914件の「不適切な保育」があったと公表された。岐阜県は全国で2番目に多い79件。岐阜市の73件が全体の9割超を占め、このうちの56件は一つの私立保育園からの回答だった。 この園の関係者も、市の会見… この記事は有料記事です。残り275文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中洲で火事、消したのは…交番常備のペットボトルの水 今や必須品
太田悠斗2023年5月15日 22時34分 福岡市の繁華街・中洲を守る中洲警部交番。同交番に常備する「あるもの」が役に立った。 匿名の男性から火事の110番通報があったのは15日午前4時ごろ。同交番から90メートルの博多区中洲3丁目の飲食店付近といい、交番の警察官が駆けつけた。 福岡の繁華街、たばこの不始末相次いだことがきっかけ 手にしていたのは、市販のお茶のペットボトル(2リットル)を再利用した「消火水」だ。付近では、たばこの不始末の通報が相次ぐため、ぼやを消す必須アイテムという。署によると、閉店中の飲食店の引き戸近くが燃えていたが、常備する1本で火を消し止めた。 署は15日、同区築港本町の無職原田綾香容疑者(33)を非現住建造物等放火未遂の疑いで緊急逮捕し、発表した。容疑を認めているという。消火中に現場を気にしていたといい、職務質問したという。動機などを調べている。(太田悠斗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
車が欄干に衝突、19歳少女ら3人死傷 運転の少年に危険運転容疑
2023年5月15日 22時38分 名古屋市東区矢田3丁目の県道交差点で14日午前6時ごろ、愛知県春日井市内に住む少年少女5人が乗った乗用車が近くの橋の欄干に衝突し、後部座席の3人が死傷した。同県警は同日、車を運転していた無職少年(19)を自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いで逮捕した。 県警によると、亡くなったのは無職南怜華さん(19)。男子大学生(19)が意識不明の重体、会社員少年(19)もけがを負った。運転席と助手席の少年2人にけがはなかったという。 逮捕された少年は14日午前6時ごろ、酒を飲んだ影響により運転操作が困難な状態で車を運転し、名古屋市東区内の県道交差点近くにある橋の欄干に車を衝突させ、3人を死傷させた疑いがある。県警は車が交差点を左折して橋に進入した際にスリップして衝突したとみている。 県警によると、5人は中学時代の同級生。14日午前5時ごろまで名古屋市の繁華街・栄周辺のクラブで酒を飲んだ後、車で帰宅する途中だった。車は助手席の会社員少年(19)の所有で、本来は4人乗りだったという。 県警は15日夜、助手席の少年を道路交通法違反(車両提供)と犯人隠避の容疑で逮捕し、発表した。無職少年が酒気帯びの状況で運転する恐れがあることを知りながら車を提供したほか、事故後の現場で、警察官に「自分が運転して事故を起こした」とうその申し立てをした疑いがある。容疑を認めているという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中津城の「おみくじからくり人形」が復活 台風で倒壊から7カ月ぶり
大分県中津市にある中津城で50年以上親しまれ、昨年9月の台風14号で倒壊した「おみくじからくり人形」が、約7カ月ぶりに復活した。 城の管理会社は撤去するつもりだったが、復活を望む声が多数寄せられた。腐食した部材を新調し、塗り替えて朱色も映えるようになった。 100円を入れると、お姫様がおみくじを運ぶ。芸人が誤作動の物まねをして話題になったが、管理会社は「動きは前よりスムーズです」。(貞松慎二郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
与那国島でミサイル配備の説明会 「反撃能力にならぬ」防衛省が強調
防衛省は沖縄県・与那国島で15日夜、陸上自衛隊与那国駐屯地へのミサイル部隊の配備計画をめぐり、初めて住民説明会を開いた。住民からは「将来的に長射程ミサイルが配備されるのでは」と懸念の声が出たが、防衛省側は「島を守るための装備。反撃能力(敵基地攻撃能力)にはならない」などと強調した。 説明会は午後6時半から2時間余り開催され、住民ら100人以上が参加した。防衛省によると、与那国駐屯地に関する住民説明会の開催は2016年の駐屯地開設後初めて。糸数健一・与那国町長が今年3月、浜田靖一防衛相に説明会の開催を直接求めたことなどから実現した。 防衛省の担当者は、中距離地… この記事は有料記事です。残り776文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
窃盗容疑で逮捕の男の自宅から女性の遺体見つかる 80代母親か
2023年5月15日 21時39分 福岡県警中央署は15日、福岡市中央区港1丁目のマンションで80代の女性の遺体が見つかったと発表した。署が窃盗容疑で逮捕した男の自宅を捜索した際、発見されたという。 死体遺棄容疑など視野に捜査 署によると、14日正午前、女性の遺体が寝室のいすにもたれかかるような状態で見つかった。遺体の状況から4月中旬に亡くなったとみられる。 署は12日、同区長浜2丁目の店舗で食品2400円分を万引きした疑いで、無職徳島良治容疑者(57)を現行犯逮捕し、14日、徳島容疑者の自宅を捜索していた。 署によると徳島容疑者は80代の母親と2人暮らしで、母親とは連絡が取れていないという。署は死体遺棄容疑などを視野に捜査している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
イトウ釣りの男性行方不明、ヒグマに襲われたか 北海道の朱鞠内湖
新谷千布美 奈良山雅俊2023年5月15日 18時15分 幻の魚・イトウの釣りスポットとして知られる北海道北部の幌加内(ほろかない)町の朱鞠内(しゅまりない)湖で14日、釣りに来た男性が行方不明になった。道警士別署によると、ガイドが釣り場に迎えに行ったところ、男性の姿はなく、近くでヒグマを目撃した。15日に人の体のようなものが発見され、道警が確認をしている。ヒグマは駆除された。 署などによると、現場は湖東側にある母子里(もしり)地区の入り江の北端。消息を絶った男性は道内在住の40~50代とみられ、イトウ釣りに来たという。 14日朝、湖を管理するNPO法人「シュマリナイ湖ワールドセンター」のスタッフが、その男性を舟で釣り場の岸辺まで送り届けた。約束の時間に迎えに行ったが男性は見当たらず、上陸するとヒグマの足跡があった。舟で約30メートル離れた場所から、釣り用の「胴長靴」をくわえたヒグマを目撃した。午前10時10分ごろ、スタッフが110番通報した。 その後、現場近くで、道警のヘリコプターからライフジャケットと胴長靴が確認されたが、14日は男性の発見には至らなかった。 朱鞠内湖は、国内最大級の淡水魚でサケ科のイトウの釣り場として道内屈指の人気スポット。産卵期の5月は岸辺からも狙いやすく、釣り客が多い。現場近くはヒグマが頻繁に出没する場所だという。 北海道ヒグマ対策室によると、今年4月、厚岸町で女性が襲われてけがをした。この時期はヒグマが繁殖期に入り活動が活発になっており、室蘭市や札幌市の市街地の近くでも目撃情報が相次いでいる。(新谷千布美、奈良山雅俊) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル