有料記事 聞き手・宮崎陽介2023年5月20日 5時00分 テクノポップで音楽シーンを駆け抜けたYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)。メンバー3人のうち、高橋幸宏、坂本龍一の両氏が亡くなりました。YMOは時代の中にどう位置づけられるのか。1970年代後半から80年代にかけての彼らの活動は、時代性とどうシンクロしたのでしょうか。「YMOコンプレックス」などの著書がある文芸・音楽評論家の円堂都司昭さんに聞きました。 YMOとは何か。一つあげるなら、欧米が見た日本人像、そのゆがんだエキゾチシズムを逆手にとり、ジャパノイド(疑似日本人)像を突き詰めた点だと思います。 日本に関し、「フジヤマ、ゲイシャ」のイメージは欧米に古くからありました。時を経て、日本は自動車や家電を売りまくり、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とおだてられていい気になっていましたが、外から見れば、無表情で不可解な「日本人像」は何ら変わっていませんでした。 その姿を、YMOは東洋風の… この記事は有料記事です。残り2107文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡崎市長、「違法建築」事務所を撤去 移転手続きには法令違反の疑い
愛知県岡崎市の中根康浩市長(60)の政治団体事務所をめぐる違法建築問題で、中根氏側が建物を造れない区域にあった事務所を撤去したことが市への取材でわかった。市が2日に違法状態が解消されたと確認した。 中根氏側が撤去に先立って行った新たな事務所への移転手続きに法令違反の疑いがあることも判明。県によると、所在地変更の届け出を法定期限内に提出していなかった。中根氏は取材に「厳粛に受け止め、再発防止に努める」と文書で回答した。 問題となったのは、中根氏が代表を務める政治団体「中根康浩を育てる会」の事務所。原則建物を造れない都市計画法の「市街化調整区域」に建てられ、必要な建築基準法上の審査を受けていなかった。市は2021年5月、こうした違法状態を解消するよう中根氏に行政指導していた。 この問題を朝日新聞が報じた… この記事は有料記事です。残り315文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「最短が正解ではない」 ユーチューバーpikeチャンネルに聞く
有料記事 聞き手・小松隆次郎2023年5月20日 6時30分 名前も顔も明かさない。白を基調とした部屋から、淡々とした口調で独自の勉強法を伝えるユーチューバー・pikeチャンネルが、中高生を中心に人気だ。大学在学中だった3月には初の著書も出版。人気の秘訣(ひけつ)や今後の進路について聞いた。 ――YouTube配信を始めたきっかけを教えてください。 「大学2年の時にコロナ禍に直面しました。授業は休講になり、アルバイトもなくなり、時間的な余裕ができました。『将来のため、自分にしかできないことをしたい』と始めたのが、『勉強法』の動画配信でした。学業との両立を図るために勉強に関わるコンテンツを制作していこうと決意しました」 ――その「pikeチャンネル」の登録者数が50万人を突破しました。 「勉強が嫌いな人にも見てもらえるよう、入り口を広げたことが良かったと思います。例えば、気持ちよく机に向かえるようインテリアの色味を合わせる、心が落ち着く音楽をかける――など、身の回りの環境を快適にする方法を紹介しました。中高生だけではなく、大学生や社会人の方からも『集中して勉強ができるようになった』という反響をいただいています」 ――顔をまったく出さないのはなぜですか。 「顔を出してしまうと、その… この記事は有料記事です。残り851文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
気動車から「岩見沢―滝川」プレート盗んだ疑い 京都の男を書類送検
石垣明真2023年5月19日 20時30分 JR北海道の気動車から行き先を表示するプレートを盗んだとして、札幌東署は、京都市左京区に住む会社員の男(50)を窃盗の疑いで札幌区検に書類送検したと発表した。18日付。「小さいときから列車が好きで、コレクションに加えたかった」と容疑を認めているという。 署によると、男は今年3月9日、函館線の岩見沢―滝川間で気動車「キハ40形」から「岩見沢―滝川」と記されたプレート(1500円相当)を盗んだ疑いがある。プレートは縦14センチ、横60センチの金属製で、男の自宅から押収された。 防犯カメラの映像などから容疑者を特定したという。(石垣明真) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「飲み過ぎた」兵庫の警官処分 民家、コンビニ、車のガラス次々割る
バスの車内で乗客女性に身体を密着させたとして、兵庫県警の阪神方面の署に勤務していた20代の男性巡査が戒告の懲戒処分を受けていたことが、朝日新聞の情報公開請求でわかった。4月14日付。巡査は同日付で依願退職した。 監察官室によると、巡査は3月6日朝に出勤途中のバス内で20代の女性に身体を密着させたとして、県迷惑防止条例違反の疑いで書類送検された。巡査は容疑を否認したうえで「自分の注意が至っていないせいで怖い思いをさせて申し訳ない」と話しているという。 また西播方面の署の20代男性巡査長は2月10日未明、酒に酔った状態でコンビニのガラス扉や民家の窓ガラス、車のフロントガラスを殴るなどして割った器物損壊容疑で現行犯逮捕された。 巡査長は勤務明けの9日正午ごろから同僚と居酒屋などで飲み始め、最後は1人でバーやキャバクラに通っていたという。4月14日付で戒告の懲戒処分を受けた。「飲み過ぎて自分を制御できなかった」と話しているという。(高木智也) 消防でも懲戒処分、庁舎内で性行為 兵庫県芦屋市消防本部は19日、消防庁舎内で性行為をしていたとして、男性消防士長(30)と女性消防士(25)を停職2カ月の懲戒処分とし、発表した。 同本部によると、昨年7~11月、月に1~3回、勤務日の夜の仮眠時間に庁舎内の女性仮眠室や男子トイレで性行為をした。職員の通報で発覚した。 2人は行為を認め、「プライベートの相談をしているうちに親しくなり、合意のもと行為に至った」と説明しているという。 史上最年少の26歳で今月就任した高島崚輔市長は職員向けサイトで、「職員一人ひとりが今回の『信用失墜』を自分ごととして捉え、業務に誠心誠意あたることを積み重ねるしかない」などと呼びかけた。(真常法彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マイナ保険証の個人情報漏洩、兵庫でも 他人のマイナンバーひもづけ
有料記事 鈴木春香 森直由2023年5月19日 21時30分 行政手続きができるサイト「マイナポータル」で、兵庫県職員らが加入する共済組合の組合員家族の個人情報を、他人が閲覧できる状態が約7カ月間続いていたことが分かった。地方職員共済組合県支部が19日、発表した。マイナンバーカードを健康保険証としても使う「マイナ保険証」に関わる登録作業で、誤って別の人の情報を結びつけていた。 同支部によると、漏洩(ろうえい)していたのは組合員の家族1人の氏名、生年月日、性別、住所、医療関係情報。同姓同名の別人1人が閲覧できる状況になっていた。マイナンバー自体は漏れていないという。 同支部は昨年9~10月、職員とその家族約5900人分の医療保険の加入者登録を実施。登録作業に必要なマイナンバーを、地方公共団体情報システム機構に照会して取得したが、1人について誤った生年月日で照会し、登録した。 その結果、誤った生年月日を持つ同姓同名の別人の個人情報がひもづいてしまい、職員らがチェックした際にも見落としたという。 今年5月17日、誤ってひもづけられた人がマイナポータルを確認した際、自分のものでない健康保険証情報が表示されることに気づいて発覚。同支部は情報を訂正し、関係者に謝罪した。「チェック体制を強化する」としている。 入力ミスなどで、マイナ保険証に別人の情報がひもづけられる同様のケースは各地で相次いでいる。 厚生労働省は12日、本人と… この記事は有料記事です。残り247文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地雷で左足切断のウクライナ兵、東北大病院で治療 駐日大使の依頼で
ウクライナで戦闘中に重傷を負った同国の男性兵士が、東北大学病院(仙台市青葉区、張替秀郎(はりがえひでお)病院長)で今年1~4月、入院治療を受けていたことがわかった。同国のコルスンスキー駐日大使の依頼を受けた仙台ロータリークラブ(加藤雄彦〈たけひこ〉会長)の仲介で、実現した。 関係者によると、兵士は昨年… この記事は有料記事です。残り477文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
G7サミット開会、もう一つの被爆地・長崎が感じる広島との「差」
主要7カ国首脳会議(G7サミット)が19日、被爆地・広島で始まった。7カ国の首脳がそろって平和記念資料館(原爆資料館)を訪れるなど歴史的な一日となった。もう一つの被爆地・長崎の被爆者からは、原爆資料館の訪問や被爆者との対話を評価する一方、核軍縮の具体的な成果を求める声があがった。 「78年経ってやっと(G7の)核保有国がそろって資料館を見て、献花をした。これだけで意義がある」。長崎原爆被災者協議会(被災協)の田中重光会長(82)は感慨深げに語った。 田中さんは4歳の時、爆心地から6キロ離れた時津村(現・時津町)で被爆した。けがはせず、被爆者という実感はなかったが、運動器機能障害と診断されたことをきっかけに、39歳で被爆者健康手帳を取得。40年以上にわたり被爆者運動に打ち込んできた。 田中さんは評価する一方、複雑な思いを抱える。同じ被爆地である広島との「差」を感じるからだ。 現職の米大統領が訪問した被… この記事は有料記事です。残り794文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビル・ゲイツ氏から本の「贈り物」、京都府立植物園で発見 知事驚く
2023年5月19日 22時00分 京都府立植物園(京都市左京区)内に置かれた本棚「きのこ文庫」で、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏からの「贈り物」の本5冊が見つかった。府が19日発表した。 府によると、ボランティアが4月に所蔵本を整理しているときに見慣れない洋書が紛れているのを発見した。本の中にはゲイツ氏の写真入りメッセージカードが貼ってあり、「私のお気に入りの本を世界中の人たちと共有したいと思いました」などと英語で書かれていた。 ゲイツ氏は昨年11月、自身のブログで「人生で読んだ最高の本5冊」を世界100カ所の小規模図書館に寄贈すると明らかにしていた。寄贈先のリストには日本で唯一、「京都」の名があった。府職員がゲイツ氏の財団関係者に確認し、府としてゲイツ氏から「きのこ文庫」に贈られたものと判断したという。 寄贈された本はSF小説「異星の客」や科学書「メンデレーエフ元素の謎を解く」など5冊の洋書。きのこ文庫では屋外に本棚が置かれており、いつ誰が置いたのか、経緯は不明だという。 西脇隆俊知事はこの日の会見で、本が発見されたときは「まずは本物か?と驚いた」とし、「京都を選んでいただいたことは大変光栄だ」と喜んだ。 寄贈された本は20日から6月18日まで、同園の植物園会館1階エントランスホールで展示される。準備が整い次第、府が用意した和訳本も置かれる予定だという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「エンジンが爆発?」頭から離れない光景 東北道事故で留学生が証言
【動画】バス事故の衝突直前・直後の様子を写した映像=乗客提供 宮城県栗原市の東北道で16日夜、路肩付近に停車中のバスにトラックが衝突し、ネパール人留学生2人とバスを運転していた日本人女性が死亡した事故。 当時、バスにはネパールとバングラデシュ国籍の留学生40人が乗り、バイト先の岩手県一関市の建材工場に向かっていた。 18日、取材に応じた20代のネパール人男性は、同じバスに乗り、亡くなった留学生2人の友人だった。出発時からバスに「違和感」があったという。男性は口早に、主に英語で当時の状況を振り返った。 事故発生の1時間ほど前の16日午後7時前。昼寝から起きた男性は、指定された仙台市内の待ち合わせ場所に向かって自転車を懸命にこいでいた。派遣先の工場に向かう送迎バスの出発時間が迫っていた。 仕事は3、4カ月前、派遣会社の紹介で始めた。シフトは週3日。午後7時前に仙台市内で送迎バスに乗り、1時間ちょっとで工場に着く。午後9時に働きはじめ、仕事は午前6時半に終わる。 仙台にバスで戻ると、そのまま日本語学校に向かい、午前8時半から正午まで勉強する。 「もちろん、きついですよ」。ただ、日本への渡航費用などで母国の家族は土地を担保に200万円を銀行から借り、業者に払った。生活費は自分で稼ぐ必要がある。「ほかの39人も似たような境遇だったと思います」 仕事は、2~3人一組で1~25キロの窓ガラスを枠にはめ、段ボールに包む作業。時給1400円弱で月給15万円ほどになり、バイトの中では高給な方だった。 だからこそ、遅れるわけにはいかなかった。無事待ち合わせ場所につき、しばらくするとバスが到着した。 見た瞬間、違和感を感じた。初めて見た車両で、これまで乗っていた大型バスと比べて、古くて色があせている気がした。 「こげくさくない?」思い直して一寝入りしたが… 最後部の席に乗り込むと、さ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル