警視庁の違法行為で死亡したと認めながら、被害者がネパール人であることを理由に損害賠償額を約100万円にとどめる判決が、東京地裁で言い渡された。根拠となったのは、「相互保証主義」を定めた国家賠償法(国賠法)の6条。この規定には、国会での法案審議で疑問が呈され、政府も一時は「削除」を検討しながらも、残り続けた歴史があった。 施行は1947年、法案審議でも議論に 国家賠償法は1947年に成立し、施行された。国会議事録などによると、成立前の国会審議では議員からこんな意見が出た。 「相互主義という国家主義に立脚したものを清算して、日本として独自の責任規定を設けた方が国家の行くべき途に合致するのでは」 「門戸閉鎖的な規定を置かず、広く救済を与える方が妥当ではないか」 政府側は「その国で日本人が救済を得られないのに、こちらが進んで救済をするほどの国際主義を貫く必要もないのではないか」などと答弁した。 ただ、戦争を経て制定された新憲法の17条は「何人も公務員の不法行為で損害を受ければ、『法律の定めにより』賠償を求められる」と定めている。 審議された国賠法は、これを受けて具体的な規定を定める法律で、外国人への賠償に一定の制限を設ける6条は、憲法の「何人も」との書きぶりとは矛盾する。 GHQの照会に、政府の回答は…… それを踏まえ、政府側が「憲… この記事は有料記事です。残り1742文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警視庁三鷹署の巡査長を逮捕へ 高齢者宅から現金600万円窃盗容疑
2023年5月27日 17時02分 勤務中に訪れた住宅から現金約600万円を盗んだ疑いが強まったとして、警視庁は、同庁三鷹署の20代の男性巡査長について、窃盗容疑で事情聴取を始めた。容疑が固まり次第、逮捕する方針。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、男性巡査長は5月20~21日ごろ、東京都三鷹市内の高齢者宅で、室内にあった現金約600万円を盗むなどした疑いがある。この高齢者が自宅で死亡しているという連絡を受け、現場に駆けつけた際に盗んだとみられるという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
立てこもり事件、死亡女性の背中と胸に深い傷 強い殺意抱いた可能性
高億翔2023年5月27日 17時30分 長野県中野市で25日夕に発生した立てこもり事件で、死亡した4人のうち、女性の1人が背中や胸に深い傷を負っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。青木政憲容疑者(31)=警察官1人に対する殺人容疑で逮捕=はサバイバルナイフで女性を襲ったとみられており、県警は青木容疑者が強い殺意を持っていたとみている。 事件を目撃した男性(72)によると、男性が畑仕事をしていると、村上幸枝さん(66)が助けを求めて走ってきて、さらにその後ろから青木容疑者とみられる男が追いかけてきた。 男はサバイバルナイフで村上さんを後ろから刺し、村上さんが仰向けに倒れたところで、さらに胸を刺した。男は男性に対し「殺したいから殺した」と話したという。 捜査関係者によると、県警が村上さんの遺体を詳しく調べたところ、男性の証言と合致するように、背中と胸のあたりに深い傷が見つかった。 現場近くでは村上さんと一緒に散歩中だったとみられる竹内靖子さん(70)の遺体も見つかっている。 県警は、村上さんが襲われる前後で竹内さんも襲われたとみて、27日に殺人容疑で送検した青木容疑者から詳しく話を聞く方針。(高億翔) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
川崎市新庁舎に時計塔が復元 米軍機を監視した97歳が伝えたいこと
川崎市役所の新本庁舎が6月にも完成する。 新本庁舎は地上25階建ての高層棟と、旧本庁舎を再現した復元棟からなり、復元棟には太平洋戦争の空襲をくぐり、戦後復興を見守った時計塔も再現される。 1938年に完成した旧本庁舎は、耐震性が不足しているとして2016年に取り壊され、同じ敷地で建て替えが進んだ。復元棟は市民アンケートなどをふまえて、旧本庁舎の完成当時の姿に近づけるという。 時計塔からみた川崎大空襲の夜 実は、旧本庁舎にあった時計塔は戦時中は敵機発見のための監視塔としても使われていた。 戦争末期の1945年4月15日午後10時すぎ、空襲警報が出た。灯火が管制され、暗い川崎の夜空に、敵機を探すサーチライトが照らされた。 塔の高さは約36メートル。上部で監視をしていた星野正孝さん(97)=川崎市幸区=らは米軍機の機体が浮かび上がると、報告を入れた。18歳だった。 やがて、市役所のまわりは火… この記事は有料記事です。残り590文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「警察官に射殺されると思って殺した」 立てこもり事件容疑者が供述
有料記事 2023年5月26日 19時07分(2023年5月27日 13時03分更新) 長野県中野市で25日夕にあった立てこもり事件で、110番通報を受けて駆けつけた警察官を射殺したとして、長野県警は26日、農業の青木政憲容疑者(31)=同市江部=を殺人容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。この事件に前後して別の警察官1人を含む男女3人が死亡しており、県警は4人とも青木容疑者が殺害したとみている。 青木容疑者は県警の調べに、「女性に悪く言われているように思い、刺し殺してやろうと思った」「警察官に射殺されると思って殺した」という趣旨の供述をしているという。 青木容疑者は、青木正道・同市議会議長(57)の長男。両親とおば(60)と同居する、現場近くの自宅に事件直後から立てこもった。捜査員が電話などで説得を試みるなか、約12時間後の26日午前4時半過ぎに投降した。当時、青木容疑者以外には母親(57)とおばの2人が在宅していたが、いずれも逃げ出して無事だった。 県警によると、青木容疑者の逮捕容疑は25日午後4時半過ぎ、同市江部で「男が刃渡り30センチくらいのサバイバルナイフで女性を刺した」との110番通報を受けて駆けつけた、中野署地域課の池内卓夫巡査部長(61)に向けて狩猟などに使われる銃で発砲し、殺害したというもの。 池内巡査部長は、刃物を所持しているとの通報内容を踏まえた結果、防弾チョッキを装着しておらず、弾丸が胸部に命中し、まもなく死亡が確認された。池内巡査部長と一緒にいた同僚の玉井良樹警部補(46)も同様に死亡した。 ほかに死亡したのは、ともに… この記事は有料記事です。残り395文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
六本木の道ばたポスターが問うジェンダーや多様性 日本初開催の展示
寛容や多様性をテーマにしたポスターを、40を超える国・地域で150回以上展示してきた「トレランス・ポスター展」が東京・六本木で23日から開かれている。日本での開催は初めて。各国のアーティストらが手がけた色とりどりのポスターが、道行く人に問いを投げかける。 ポスターの条件は、各国の作家が、それぞれの言語で、英語で寛容を意味する「トレランス」という言葉を入れることのみ。今回はアートイベント「六本木アートナイト」のプログラムの一環として、六本木通り沿いのアートボードに展示されている。 並ぶのはハイヒールをはくごつごつした足などを描いた、示唆に富む11点。手がけたのはロシアにウクライナ、中国、ジンバブエ……と多様な国・地域の作家だ。日本から対馬肇さんの作品もある。 女性=アシスタントだと思われて… 展示のキュレーターを務めたのは、ディレクターのAya Kombooこと上田絢子さん(44)と、慶応大大学院教授でデザイナーのマッシュ・ウォルドマンさん(58)だ。 2019年に米国から帰国した上田さんは「日本のジェンダー不平等は海外のメディアでも取り上げられている。日本では、女性の立ち位置が海外と全く違う」と感じている。実際に日本でポスター展の説明を2人でする際、男性のウォルドマンさんが代表、女性の上田さんがアシスタントと思われることもあった。「ひどいでしょう。女性だからアシスタントだと思い込むことが、日本ではある。涙が出るくらい怒っているんです」とウォルドマンさん。 上田さんは「女性だけがジェ… この記事は有料記事です。残り797文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察官殺害容疑者、パトカー乗車のまま銃撃か 長野の立てこもり事件
高億翔2023年5月27日 11時20分 長野県中野市の民家であった立てこもり事件で、殺害された警察官2人がパトカーに乗ったまま銃撃されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、青木政憲容疑者(31)=殺人容疑で逮捕=がパトカー到着直後に警察官を襲ったとみている。 県警は27日に実況見分を行い、このパトカーや周辺の道路を捜査員らが写真を撮影するなどして、当時の状況を調べた。 捜査関係者によると、中野署の玉井良樹警部補(46)と池内卓夫巡査部長(61)は、25日夕の「男が女性を刺した」という110番通報を受けて、防刃チョッキを着けて現場に駆けつけた。 このときにはすでに、事件で死亡した4人のうち、村上幸枝さん(66)と竹内靖子さん(70)の2人は青木容疑者に襲われていたとみられている。 青木容疑者は到着したパトカーに近づき、至近距離から猟などで使われる銃を発射。中に乗っていた池内巡査部長を殺害した疑いが持たれている。青木容疑者がこの際に複数回発射し、その際に玉井警部補も被弾して死亡したと県警はみている。 県警によると、青木容疑者は2015年以降、散弾銃や空気銃など計4丁の使用許可を県公安委員会から受けていた。このうちの1丁が警察官の襲撃に使われた可能性があり、県警が当時の許可手続きが適正だったか検証を進めている。 実況見分に立ち会った男性(72)は、村上さんが青木容疑者に襲われる様子を目の前で目撃していた。事件当時を振り返り、「助ける方法があったのではないかと後悔が残る。家庭不和の話も聞いたことがなく、どうしてこうなったのか理由を知りたい」と話した。(高億翔) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
拳銃持ち神奈川県警に出頭の男を逮捕 町田駅前発砲事件との関連捜査
2023年5月27日 11時39分 東京都町田市のJR町田駅近くで26日夜に男性が撃たれて死亡した事件があり、その後に男が拳銃をもって神奈川県警に出頭した。警視庁は27日、この男を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕し、発表した。事件との関連を調べる。 暴力団対策課によると、男は神奈川県愛川町の職業不詳、佐々木誠容疑者(58)。逮捕容疑は27日午前0時55分ごろ、神奈川県警伊勢原署内で回転式拳銃1丁を所持したというもの。同署に「町田の事件の関係で出頭する」と連絡があり、26日午後11時半ごろ、佐々木容疑者が出頭した。 町田駅近くでは26日午後7時半すぎ、50代とみられる男性が血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡した。男性の腹などには銃で撃たれたような痕があり、発砲したとみられる男らが逃走していた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「渓流の女王」を鳴門海峡で養殖実験 新たなご当地サーモン目指す
鮮やかな朱色の斑点がちりばめられた体色の美しさから「渓流の女王」と呼ばれるサケ科の川魚アメゴ(アマゴ)を、海で養殖して回転ずしなどで人気の「サーモン」として出荷する試験が、徳島県で取り組まれている。山の恵みを豊穣(ほうじょう)の海で育む新たな養殖体制を構築し、タイやブリに続くご当地名物の魚として売り出すのが目標だ。 渦潮で知られる鳴門海峡に面した鳴門市北灘町の粟田漁港。2月7日、岸壁に止めたトラックの水槽から体長約20センチのアメゴ約2千匹をシートをすべり台のように渡して放流されると、海面のいけすの中でピチピチと元気よくはねた。 アメゴが生まれたのは粟田漁港から南へ約40キロ離れた山間部の徳島県上勝町の養殖場だ。卵から孵化(ふか)させ、体長20センチほどに育成。淡水から海水に慣れさせるため、いったん南へ約30キロ離れた太平洋に面した海陽町の県栽培漁業センターのいけすに運ばれて約2週間過ごした。その後、北へ約70キロ離れた鳴門市北灘町の粟田漁港までトラックで約3時間かけて運搬。直線距離にして計100キロに及ぶ長旅だった。 渓流→海でアメゴからサツキマスに アメゴは徳島県の地方名で… この記事は有料記事です。残り1077文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Une université japonaise ouvre un cours d'occitan – Breizh-info.com
L'université préfectorale d'Aïchi, une région côtière du centre du pays, vient d'ouvrir un cours de langue occitane. Naoko Sano, le professeur de … Pour en savoir plus : Source