旧優生保護法(1948~96年、旧法)の下で不妊手術を強いられたのは違憲だとして、宮城県の女性2人が国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が6月1日、仙台高裁である。2019年5月の一審・仙台地裁判決は、不法行為から20年が過ぎると賠償請求権が消える「除斥期間」を理由に請求を棄却したが、除斥期間の適用を制限する高裁判決が相次いでおり、仙台高裁の判断が注目される。 「元気なうちに、みんなで良かったと言いたい」 知的障害のある60代の原告女性の義姉は、仙台高裁判決に期待を寄せる。 女性は15歳のとき、「不良な子孫の出生防止」を目的にした旧優生保護法に基づき、不妊手術を受けさせられたという。20代で縁談が持ち上がったこともあったが、子どもを産めないことが理由で破談になった。 「違う人生があったのでは」 女性に代わり、声を上げた 義姉は女性の兄と結婚して約… この記事は有料記事です。残り1034文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4姉妹で8手連弾 人生いろいろ、性格もいろいろ、再び音楽で一つに
【動画】8手連弾を披露する4姉妹=才本淳子撮影 ピアノの鍵盤の上を40本の指が行き来する――。定期的に演奏会を開くピアノ指導者の4姉妹が、8手連弾の演奏で聴衆を楽しませている。大人になってから別々の道を歩んできた4姉妹だが、育児などが一段落し、結集。京都で生まれ育った4人が奏でる音色は、姉妹で演奏できる喜びにあふれている。 「1、2、3ハイ」。週1回、4人そろっての練習日。長女の藤田慶子さん(71)の声がけで、息の合った演奏が始まった。 鍵盤は4人の指で大渋滞だが、不思議とぶつからない。ソロでは出せない音域や音量の迫力ある演奏で、聴衆を音楽の世界に引き込んでいく。姉妹が弾く「凱旋(がいせん)行進曲」は「元気になる」と好評だ。 音には4人の個性が… 連弾は、お互いの音を聞きな… この記事は有料記事です。残り778文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人間よトカゲに学べ マウントされても動じない 展示施設に熱い視線
つぶらな瞳のトカゲ。ユーモラスな動きのカメレオン。つい見入って時を忘れてしまいそう。爬虫(はちゅう)類・両生類など約100種を集めた展示施設が奈良市にオープンして1カ月。親子連れら、多くの人で連日にぎわっている。 複合商業施設「ミ・ナーラ」内に4月末にオープンした「奈良いきものミュージアム」。入り口を抜けるとトカゲをなでたり、カメに小松菜をあげたりできるスペースが広がる。 約1千平方メートルのフロアは、動物の生態によって、「のそのそ」「ぷるぷる」「しとしと」など五つのエリアに分かれている。アート作品と組み合わせて展示され、水槽を額縁のように楽しめる仕掛けだ。 大阪府在住の松本しおりさんは子ども2人をつれてやってきた。「図鑑で見るだけだった動物に実際に会えて、子どもたちが喜んでいます」と話していた。 爬虫類は根強い人気だ。2012年、静岡県に爬虫類・両生類の動物園「iZoo(イズー)」が開園。爬虫類とふれあえるカフェも各地にオープンしている。奈良いきものミュージアムも多い日は1日2千人近い入場者があり、予想以上の反響だという。 人は爬虫類に何を求めるのだろう。 展示されているフトアゴヒゲトカゲは、別の個体が上から乗っかってきてもそしらぬ顔で、泰然自若とした様子だった。 八家侑太(はちやゆうた)店長が「イラッとした様子も見せないし、仲間はずれなどもしないんですよ」と教えてくれた。人間は彼らの姿に教わることがあるのかもしれない。 営業時間は午前10時~午後6時(最終入場同5時半)。大人1200円、小学生800円。(机美鈴) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
事故から12年後に里帰りした元町職員 未練断ち切った「けれど…」
浦島太郎とはこういうことを言うのか――。12年ぶりに戻った古里の景色は一変していた。「ここまで変わってしまうのか……」。時を戻したいと思った。あの事故が悔しかった。 見慣れた建物は多くが取り壊されていた。更地には草が生い茂り、福島の沿岸地域「浜通り」特有の強い風に揺れていた。 自宅の天井や床は腐って抜け落ち、家族だんらんの時を過ごした空間の面影はなかった。台所は動物に荒らされていた。 東京電力福島第一原発がある福島県双葉町。ここで生まれ育った元町職員の桑原達治さん(59)は今年3月半ば、町を訪れた。 わが家は近く取り壊されることが決まっている。それまでに来られるのは最後かもしれない。町内への立ち入り制限が緩和され、コロナ禍が落ち着いた今、思い出の詰まったものを少しでも持ち帰りたかった。 自室には、先に一時帰宅した弟たちがまとめてくれた荷物が積み上がっていた。その一角に、マラソンや駅伝の大会を録画したVHSテープがあった。 桑原さんはかつて、長距離ランナーだった。地元の県立双葉高校で本格的に陸上を始めた。進学した専修大学では、1年生から3年連続で箱根駅伝も走った。 卒業後は地元に戻って町役場で働きながら、フルマラソンにも挑戦。「練習を兼ねて、町民への配達物を走って届けたこともありますよ」 手に取ったのは「福岡国際マラソン」と書かれた1本のテープ。2時間23分25秒の自己ベストを出したレースだ。練習で使っていたサングラスや、かつて日本の長距離界を引っ張った双子のランナー、宗茂・猛兄弟の著書とともにリュックにしまった。 人生をかけて打ち込んだ思い出を、手元に置いておきたかった。 役場の同僚たちと行った慰安旅行や、役場前で撮った集合写真も出てきた。目を細め、懐かしそうに眺める。「みんなでよく酒を飲んで、いろんな話をしました。あのときは楽しかったなあ」 ランニングシューズや大学時代のジャージー、地元で受け継がれてきた神楽で使っていた笛……。持ち帰りたいものはまだまだあったが、「きりがないんで」。未練を断ち切るように、自宅を後にした。 「袋だたきにあうのでは」、父は県外避難をためらった 東日本大震災の4年前、脳内出血で倒れ、左半身が不自由に。2011年3月11日の震災発生時は、リハビリのため休職していた。 散歩から自宅に戻ったとき… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
読書会400回「私は面白い本狙うハンター」 母の言葉に背中押され
これまで開いた読書会は約400回。参加人数は延べ4千人を超える。 主催するのは、測量会社で働く佐藤久理さん(54)。「久理さんは本当にパワフルな人。たくさんの人をひきつける魅力がある」。参加者はそう口をそろえるが、本人は「私は読書が好きだけど、『読書家』と言えるのか分からない」と控えめだ。 テーマを設定した「横浜読書会」を中心に、テーマを決めず自由に本を持ち寄る「朝の横浜読書会」、社会問題や哲学・文芸の本を課題にする「考える横浜読書会」など、関内駅や横浜駅近くを中心に月7~8回ほど読書会を開催。オンラインでも読書会を開いている。 読書会を始めたのは、東日本大震災がきっかけだった。震災で仙台市にある佐藤さんの実家が被災した。発生から数日が経って高齢の両親と連絡が取れた。そのとき、母親が発した言葉が強く印象に残った。「テレビもつかず、新聞も届かない。本棚にある本が心の支えになった」 本が人生の「癒やし」に 静かな夜、被災地で聞こえる… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Un lancement nord-coréen met brièvement le Japon et la Corée du Sud en alerte
Un flash d’information à la télévision, à Tokyo, sur le lancement d’un missile par la Corée du Nord, le 31 mai 2023. »’菃’Q / AP Un bref moment de tension et d’inquiétude a parcouru une partie de la zone de l’Asie-Pacifique. La Corée du Nord a lancé, mercredi 31 mai au […]
官房長官「国の主張受け入れられなかった」 同性婚巡る違憲判決受け
2023年5月30日 20時32分 同性婚を認めないことは憲法に違反するとした名古屋地裁の判決を受けて松野博一官房長官は30日の記者会見で、「政府としては、婚姻に関する民法等の諸規定が憲法に反するものとは考えておらず、この点に関する国の主張が受け入れられなかったものと承知している」と述べた。 原告の請求は棄却したため控訴できないと述べつつ、「他の裁判所に同種訴訟が継続していることから、その判断も注視したい」と述べた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
孫を名乗る男、80代女性はピンときた だまされたふりして捜査協力
愛知県豊橋市の80代女性の自宅に電話がかかってきた。女性は電話口で特殊詐欺だと見抜き、警察の「だまされたふり作戦」に協力。受け子とみられる男の逮捕につながった。26日に感謝状を受け取った女性は、日ごろからの家族との会話が大事だと話した。 4月11日午前9時ごろ、女性宅に電話があった。孫を名乗った男は焦った様子だった。「喫茶店でカバンを盗まれて仕事に必要な金がなくなった。300万円ほど用意してほしい」 女性は最初から「おかしい」と感じていたが、詐欺だと確信したフレーズがある。電話の男が口にした職業だ。孫の職種とは明らかに違った。 男からの電話がいったん切れたタイミングで孫に電話をした。やはり別人によるうそと発覚。孫からの通報を受けた警察は、女性に捜査への協力を依頼した。 「だまされたふり作戦」では、女性が現金の受け渡し場所として近所の公園を指定した。警察が用意した偽の紙袋を持って向かったところ、「孫の上司」の関係者だという男が現れた。 警察は、詐欺未遂の疑いで男をその場で逮捕。埼玉県在住の23歳で、SNSで高額バイトの投稿を見つけて応募したという。 女性は「テレビなどで特殊詐欺の被害について知っていた。日ごろから家族と話していたのですぐ孫に連絡できた」と振り返った。 豊橋署の竹村賢二署長は「被害拡大を防止することができた」と感謝を述べた。 県警は、特殊詐欺の被害を減らそうと、NTT西日本と協力した取り組みを今月から始めた。70歳以上または70歳以上の人と同居する契約者を対象に、相手の番号が手元の電話機に表示される「ナンバー・ディスプレイ」を無償で提供する。また、AIを使い、特殊詐欺の疑いがある場合に事前登録していた連絡先に通知するサービスも先着5千人まで受け付けている(一定期間は無料)。問い合わせはNTT西日本の特殊詐欺対策ダイヤル(0120・116・116)。(富岡崇) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
本を片付けようとして10日間「閉居罰」 刑務所の対応は「違法」
横浜刑務所で服役中の40代男性が、本を片付けようとしただけで、懲罰の中で最も重い「閉居罰」を10日間受けたのは違法だなどと訴え、国に220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁(岡田幸人裁判長)であった。判決は「合理的な根拠を欠き、必要な限度も超え、著しく妥当性を欠く」として懲罰の違法性を認め、国に11万円の賠償を命じた。 男性受刑者は、東京・六本木のクラブで2012年、男性(当時31)が目出し帽の集団に暴行され死亡した事件で、傷害致死などの罪に問われた暴走族グループ「関東連合」の元メンバーで、実刑判決を受けた。 今回の判決によると、17年12月、男性が夕食後に本を読んでいたところ、職員による居室の「点検」が始まった。 横浜刑務所では、点検前の放送があれば「決められた位置で安座や正座で姿勢を正す」などと定められている。 男性は放送を受け、室内を整頓して点検姿勢を取り、看守の点検を受けた。 この看守には指摘されなかったが、本を布団の上に置いたままにしていたため、整頓しないとあとで指摘されるかもしれないと考えた。そこで、同じ階の点検が終わる前に、座ったまましおりを挟もうと本をめくったところ、巡回してきた別の看守に「何をやっているんだ」と注意を受けたという。 判決、刑務所側の信用性を否定 この行動が「反則行為」だと… この記事は有料記事です。残り426文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「神様どうか もう2年だけでも」 横田早紀江さん 体調不良明かす
北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父で、家族会の初代代表を務めた滋さんが亡くなり、6月5日で3年を迎える。めぐみさんの母の早紀江さん(87)が30日、報道各社の取材に応じ、今年に入って体調を崩して入院していたことを明かしつつ、拉致問題の解決を改めて訴えた。 拉致問題の進展は依然として見られない一方で、岸田文雄首相は27日にあった集会で、日朝首脳会談の実現のため「私直轄のハイレベルで協議を行っていきたい」と言及。北朝鮮の外務次官は29日、「日本が新しい決断を下し、関係改善の活路を模索しようとするなら、朝日両国が互いに会えない理由はない」との談話を出した。 横田さんは「良いチャンスじゃないかと思います」と受け止めた。「(岸田首相には)本気でやってくださいと。日朝交渉をしない限り、目を見て話し合いをしない限り、本当の心はわからない」 横田さんは今年3月はじめに… この記事は有料記事です。残り486文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル