有料記事 泡☆盛子=ライター2023年5月14日 12時00分 立呑み・焼きとり てら(京都) 「ここまで入ってくるの、何回も躊躇(ちゅうちょ)したわ~なんてお客さんもいはりますね」と苦笑する、立ち飲み屋「てら」店主の寺迫祐二さん。四条大宮にある「新宿会館」は、細い通路のどんつきに2階建ての建物という一風変わった造りだ。奥にたどり着くまで店の様子が一切わからないため最初は腰が引けるのもやむなし。 「ここは60年くらい前からあるそうで、昔はアパートやったとも聞きましたけど詳細は不明なんです」 寺迫さんが開業した17年前… この記事は有料記事です。残り488文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遺族や社長らが追悼 後世へ資料残す動きも 信楽高原鉄道事故32年
有料記事 瀬戸口和秀 鈴木洋和2023年5月14日 18時30分 滋賀県甲賀市(旧信楽町)で1991年、信楽高原鉄道(SKR)とJR西日本の列車が正面衝突し、42人が死亡、628人が負傷した事故から14日で32年になった。現場近くで両社による追悼法要があり、社長らが安全への決意を新たにした。 直近3年の法要はコロナ禍で参列者数を絞るなど規模を縮小したが、今年は通常通り営まれた。午前10時半から、遺族や両社の関係者ら約30人が参列して黙禱(もくとう)した。事故発生時刻の午前10時35分ごろ、SKRの列車が警笛を鳴らして付近を通過した。 SKRの正木仙治郎社長は「安全運行を第一に、地域を支える鉄道として走り続けられるよう着実に歩んでいく」、JR西の長谷川一明社長は「信頼して利用いただける鉄道を築き上げることをここに誓う」とそれぞれ追悼の言葉を述べた。 兵庫県の明石歩道橋事故(2001年)で次男を亡くした下村誠治さん(64)も参列した。信楽高原鉄道の事故を受けて遺族らが立ち上げた「鉄道安全推進会議」(19年解散)の共同代表をかつて務めた。法要後、今年1月にJR京都線などで列車15本が雪のため長時間立ち往生した問題に触れて、「事故などは突発的に起こるので、鉄道会社は教訓を一つずつ積み上げ、安全対策に取り組んでほしい」と報道陣に語った。(瀬戸口和秀、鈴木洋和) 事故の資料 後世のために引き継ぎ、保存 信楽高原鉄道事故に関する大量の資料が今春までに関西大法学研究所の書庫に収められた。集めたのは、遺族らが立ち上げた民間組織「鉄道安全推進会議」(TASK)の会長を務めた吉崎俊三さん(故人)。引き継いだ大学教授が退職にあたり後世に残すために研究所に移した。 資料は厚手のファイルで約25冊分。国の航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)の設立に大きな役割を果たしたTASKの活動記録や、事故の裁判資料、新聞記事などが含まれる。 吉崎さんが2018年に亡く… この記事は有料記事です。残り576文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
池袋駅の地下にクーラーボックス 爆発物処理班が出動、その中身は
14日午後9時20分ごろ、東京都豊島区の池袋駅地下通路で、「不審物がある」と110番通報があった。警視庁によると、現場に白いクーラーボックスがあり、規制線が張られて爆発物処理班が出動したが、中身は魚4匹と判明。規制は解除された。 池袋署によると、クーラーボックスは駅構内の通称「アップルロード」の壁際に置いてあった。警察官が爆発物ではないと確認したうえで箱を開けると、アカハタとみられる魚3匹、ムツとみられる魚1匹と氷が入っていた。クーラーボックスは釣り帰りの忘れ物とみられ、持ち主の元へ返されたという。 19日からは主要7カ国首脳会議(G7サミット)が広島市で始まる予定。警視庁は都内での警戒も強めている。(御船紗子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「生成AIはチャンス。教育システムに課題も提示」 G7教育相宣言
主要7カ国(G7)教育大臣会合が14日、金沢市内のホテルで開かれ、「富山・金沢宣言」を採択した。宣言は、教育分野での「ChatGPT(チャットGPT)」など生成AI活用について、「生成AIを含めた近年のデジタル技術の進展は、学習や指導に好機をもたらすと同時に、教育システムに対して課題を提示していることを認識する」と記した。 宣言は、コロナ禍が教育システムの脆弱(ぜいじゃく)性を顕在化させ、教育・学習システムを強化する契機になったとし、より強靱(きょうじん)な教育システム構築への取り組みが必要だ、とした。その具体策に、対面教育の補完として年齢や発達段階に応じたデジタルの活用を奨励するとしたうえで、生成AIの利用を含む「教育のデジタル化の推進に伴う課題を継続的に把握し、リスクを軽減することの重要性を認識する」と指摘した。 記事後半では、14日にG7教育大臣会合で採択された「富山・金沢宣言」の全文を紹介しています ロシアのウクライナ侵攻に対… この記事は有料記事です。残り5149文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 G7広島サミット 日本や米国など主要7か国の首脳が広島に集い、意見を交わします。ウクライナ情勢などが議題となる見通しです。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
脱コロナで視界良好、新規就航など続々 中部空港、人手不足懸念も
中部空港(愛知県常滑市)で旅客便の再開や新規就航が相次いでいる。国際線は「コロナ禍」で便数がゼロに落ち込んだ時期もあったが、今月下旬には週約150便にまで盛り返す見込み。新型コロナが季節性インフルエンザと同じ感染症法の5類に移行したこともあり、こうした動きが加速しそうだ。(臼井昭仁) 中部空港では今月、北京など「中国・本土便」だけで5社が再開した。 うち中国東方航空は18日から上海と週2で結ぶ便を運航させる。かつては上海だけで週28便を運航していたがコロナの影響で2020年3月から運休していた。同社名古屋支店の営業担当者は「東京と大阪の中間でアクセスは良く、今後はインバウンド(訪日外国人客)の需要も見込める。元のレベルにまで増やせるか注目している」と説明する。 中部空港は20年1月、国際線が過去最大の週486便にまで増えた。だがコロナ禍の直撃で旅客数は激減し、20年4~6月の便数は0に。国内線を含め、過去最高だった19年度の1260万人から、20年度は過去最低の201万6千人になった。 国際線、国内線で新規就航も 感染拡大の落ち着きとともに… この記事は有料記事です。残り619文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
子どもの意見表明どう広げる 「子どもアドボカシー」で全国セミナー
子どもとともに生きる社会を実現するためには何が必要なのかを考える「子どもアドボカシー全国セミナー」が14日、東京都内で開かれた。主催は、全国子どもアドボカシー協議会(事務局・福岡市)。子どもの声を聴き、子どもの意見表明を支援する「子どもアドボカシー」を広めるための課題などを話し合った。 会場には、アドボカシー活動に取り組む人のほか、児童養護施設での生活などを経験した若者も参加。オンラインを含め計160人が議論した。 4月に施行されたこども基本法は、子どもの意見を聴くことを基本理念のひとつに掲げる。11条で、子ども施策の策定などにあたっては子どもらの意見を反映させるための措置を講ずることが国と自治体の義務に定められた。 シンポジウムでは、若者のま… この記事は有料記事です。残り998文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
啄木ってこんな人だったの? 作家が演じる文士劇、終焉の地・東京で
作家が演じる文士劇が、盛岡市で続いている。戦後に始まり一度途絶えたが、復活してから27回の公演を重ねてきた。5月20日には岩手県出身の石川啄木をテーマに、東京都文京区で公演する。盛岡市と文京区は、啄木の生誕と終焉(しゅうえん)の地。その縁で実現することになった。芥川賞作家や、テレビでよく見かける人らが出演する。 タイトルは「一握の砂 啄木という生き方」。 若き天才詩人として注目された啄木だが、盛岡で創刊した文芸誌の失敗などで家族の生活は困窮。故郷を離れて北海道を漂泊した後、文学の創作活動のため上京する。理想と現実の間で生きる啄木の姿が描かれる。 脚本を担当した盛岡市在住の道又力さん(62)は「啄木は周りに迷惑をかけますが、それでも逆境の中で常に前向きに生きた人で、『啄木ってこういう人だったの?』と思ってもらえたらうれしい」と話す。 文士劇の研究者でもある道又… この記事は有料記事です。残り1573文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「平和の種、全国に届けて」 沖縄の日本復帰51年を前に県民大会
棚橋咲月 比嘉展玖2023年5月14日 15時31分 沖縄が日本に復帰して15日で51年になるのを前に、沖縄県宜野湾市で14日、「平和とくらしを守る県民大会」が開かれ、基地のない沖縄と平和を求める大会宣言を採択した。宣言では、政府が敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有や、大幅な防衛費の増額を決めたことを強く非難。「基地のない沖縄、平和な日本、戦争のない世界をつくるために力を尽くす」と強調した。 主催者発表で1400人が集まった。大会は1978年に始まり、コロナ禍で中止になった2020、21年を除き毎年開催されてきた。 実行委員会共同代表の比嘉京子県議(72)は「平和の種を一人一人が持ち帰り、全国に届けてほしい」と呼びかけた。 参加した沖縄市の大浜節子さん(76)は「基地をめぐる状況はますますひどくなっている。朝早くから夜遅くまで戦闘機のものすごい爆音で、テレビが見えなくなったり声が聞こえなくなったりする」と話した。「戦後78年経って戦争前夜と言われ、沖縄がまた『捨て石』にされるのではないかと不安だ。若い人たち、県外の人たちに沖縄の声を聞いてほしい」と願った。 東京都練馬区の坂口美日(みか)さん(62)は10年前から参加を続ける。「県外からの若い参加者が増えた印象で、うれしい。それだけ危機意識が高まっているのではないか」と話した。前日にあった平和行進では、仲間と合唱をしながら歩を進めた。「5月15日前後は沖縄の置かれた現状について知る貴重な機会。これからも耳を傾けて、考えていきたい」と語った。(棚橋咲月、比嘉展玖) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
佐賀バルーナーズ、B1初昇格 創部5年、プレーオフ準決勝突破
寿柳聡2023年5月14日 17時46分 男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)の佐賀バルーナーズは、14日に佐賀市のSAGAアリーナであったプレーオフ準決勝第2戦で西宮ストークス(兵庫県西宮市)に勝って決勝に進出。来季の1部(B1)初昇格を決めた。佐賀は13日の試合で西宮に89―74で勝って昇格に王手をかけていた。 プレーオフは年間王者を決める3戦2勝方式のトーナメントで、上位2チームがB1昇格の対象になる。佐賀バルーナーズは2018年に発足。19―20年シーズンに3部(B3)で優勝。20―21年シーズンからB2で戦い、今季は西地区で初優勝した。チーム名は、佐賀インターナショナルバルーンフェスタなどで空を彩る気球が由来となっている。(寿柳聡) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
とりけんきゅうじょにひなが来た 自然界はやっぱり厳しい…けれど
【動画】福岡市の都心にある幼稚園が巣箱をつくったらシジュウカラが卵を産んだ。巣作りから抱卵、8羽のひなが巣立つまでを先生と子どもたちが見守った 福岡市の筑紫女学園大付属幼稚園に一昨年、「とりけんきゅうじょ」ができた。 元々は、「むしけんきゅうじょ」だった。虫好きの井上博子先生(37)が、担当していた年長児と作った。寒くなると虫は減ったが、鳥の声は聞こえた。「じゃあ、とりけんきゅうじょにしようよ」と子どもが言った。巣箱をひとつ、園庭の木に付けた。 実は博子先生は、鳥は苦手。「もし鳥が来たら奇跡」とも思っていた。でもその春、ヤマガラが五つの卵を産んだ。ひなの成長を見守っていたが、子どものいない早朝、巣箱はネコに襲われた。巣立ったのは3羽。「生きることは有り難い」と心に刻んだ。 昨年初めに作った新しい巣箱は、木の高い所に付け、ネコよけのとげも巻いた。その春は何も来なかったが、今年3月6日、巣箱に鳥が入るのを見たと子どもが教えてくれた。土のようなものが入っていた。「また奇跡が起きた」 今度の主はシジュウカラ。教頭先生たちと相談して、ドライブレコーダーを巣箱の天井に付け、廊下の電子黒板で観察できるようにした。同じころ、園庭の別の木のてっぺんには、キツツキの一種、コゲラが巣を作った。中は見えないが親鳥が行き来する。とりけんきゅうじょは、一気に忙しくなった。 新年度、博子先生は年中児の担当になった。「しじゅうからのおうち」の写真を絵日記のように貼りだした。 3月13日 ざいりょうをあつめて、ふかふかのおふとんをつくっているよ 4月1日 ぜんぶで8このたまごをあたためていくよ 15日 たまごがわれて、ひながうまれたよ 20日 あたまにくろいけがはえてきたよ 25日 めがひらいたよ 電子黒板には、巣箱の中の様子が映し出される。親鳥が来ると「きた!」「ごはんあげてる」「いもむしだ」。園じゅうの子どもが代わる代わる見入った。 卵は1日ひとつずつ産まれるけど、卵がかえるのは同時。殻は母鳥が食べる。ひなは逆立ちしてフンを出し、すぐ親がくわえて外に出す。子どもたちと一緒に「発見」しては、わくわくした。 ひなはぐんぐん大きくなった… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル