「田んぼに白いカメがいる」 4月末、茨城県南部にあるかすみがうら市水族館(同市坂)に、こんな電話が寄せられた。通常のカメは黒っぽい色をしたものが多い。海外から輸入したカメを飼い主が逃がしたのかな――。応対した水族館の小林誠館長(27)は想像を膨らませていた。 情報提供者は千葉県香取市に住む夫婦で、数日後に保護したカメを水族館まで届けてくれた。事前の話通り全身は白っぽく、ところどころ血管が透けて赤みがかっていた。 体長は数センチ。手のひらに載るほどの大きさで、生後1年も経っていない「幼ガメ」だった。甲羅の形などから種類はクサガメで、色が白いのは突然変異で体の色素が抜ける疾患「アルビノ」であることがわかった。 アルビノの個体は突然変異のため、個体数自体が少ない。しかも自然界では姿が目立ち、外敵に襲われやすい。野生でアルビノの個体が見つかるのは、極めて珍しかった。 見つけた経緯を尋ねると、夫婦が自宅近くの水田で農作業をしていたところ、1匹で泳いでいたという。珍しいから飼おうかとも考えたが、「成長していく姿を多くの人に見てもらいたい」。そう思い直し、観光で訪れたことがあった水族館に連絡してくれたという。 水族館も心配する「繊細さ」 クサガメは、健康なら数十年… この記事は有料記事です。残り422文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
富士急ハイランドでFUJIYAMAが緊急停止 乗客17人を救出
池田拓哉2023年5月28日 22時40分 28日午後6時50分ごろ、山梨県富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」でジェットコースター「FUJIYAMA(フジヤマ)」が緊急停止し、一時、車両に乗客17人が取り残された。午後8時ごろに停止中の車両から全員が無事に救出されたという。 富士急ハイランドによると、車両は出発直後にレールを上昇する途中、安全装置が作動して停止した。県警富士吉田署によると、午後7時10分ごろ、同社から「FUJIYAMAが途中で止まった」と通報があったという。富士急ハイランドが詳しい原因を調べている。 富士急ハイランドのホームページなどによると、FUJIYAMAは1996年に登場。全長約2千メートル、最高時速130キロ、高さ79メートルで、かつては時速や高さなどがギネス世界記録に認定されたことがある。(池田拓哉) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
川崎殺傷事件の犠牲者を忘れない 悲劇から4年、ミサや献花で悼む
有料記事 阿部育子 手代木慶2023年5月28日 20時30分 川崎市多摩区の路上で私立カリタス小学校の児童らが男に刃物で襲われ、同小6年の栗林華子さん(当時11)と別の児童の保護者の外務省職員小山(おやま)智史さん(同39)が亡くなり、18人が重軽傷を負った事件は28日で発生から4年となり、学校では追悼ミサがあった。 ミサには同小の児童や遺族、保護者らが参加。小野拓士校長は、取材に「2人に『今も忘れていない』という思いを伝えた。4年経っても悲しみや悔しさは変わらない」と話した。類似事件の報道を見聞きして不安に感じる児童もいるが、心のケアを着実に進めているとし「成長している姿をこれからも支えていきたい」とした。 事件現場では住民らが花を手向けた。地元の老人クラブ会長を務める斉藤隆司さん(71)は「絶対にあってはいけないこと。防犯のため、地域の連携が必要」と語った。(阿部育子、手代木慶) 「風化させたくない」現場で祈る人たち 事件が起きた午前7時40分… この記事は有料記事です。残り1542文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
天皇陛下と愛子さまが雅楽を鑑賞 愛子さまの珍しいめがね姿も
多田晃子2023年5月28日 21時00分 天皇陛下と長女愛子さまは28日、皇居内の宮内庁楽部を訪れ、春季雅楽演奏会を鑑賞した。陛下と愛子さまのお二人での鑑賞は初めて。 日本文学や日本文化に興味関心がある愛子さまは、時折めがねをかけて鑑賞。お二人は楽器や舞の手ぶりなどについて説明を受け、説明者によると「楽しく聴かせていただきました」と話していたという。 愛子さまは、学習院大学文学部日本語日本文学科の4年生。昨年11月には、秋篠宮家の次女佳子さまとともに秋季雅楽演奏会を鑑賞していた。(多田晃子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
死亡の女性2人、日常的に同じ時間帯に通行か 付近の防犯カメラに姿
福岡龍一郎2023年5月28日 21時30分 【動画】長野立てこもり事件 現場近くの防犯カメラに被害者とみられる女性2名が映っていた=近隣施設提供 長野県中野市で男女4人が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された青木政憲容疑者(31)=同市江部=の自宅近くに設置された防犯カメラに、死亡した2人とみられる女性が事件前日までの数日間、同じ時間帯に並んで歩いている姿が映っていたことが分かった。 県警によると、死亡したのはいずれも同市江部の村上幸枝さん(66)と竹内靖子さん(70)。 県警はいずれも青木容疑者が殺害したとみている。 2人とみられる姿が映っていたのは、青木容疑者宅から南東約400メートルの場所に設置された防犯カメラ。事件前日の24日のほか、21、23日にも並んで歩く姿が映っていた。いずれも午後4時40分前後で、日常的に同じ時間帯に同じ場所を通っていた可能性がある。 事件当日に110番通報があったのは、同じ時間帯の午後4時半ごろだった。 県警もこの映像を入手しており、事件当日を含めて2人の行動などを調べるとみられる。(福岡龍一郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Shohei Ohtani strikes out 10 but Angels fall in 10th inning
ANAHEIM, California – Shohei Ohtani struck out 10 batters on a frustrating day in which he left the mound with a lead before his Los Angeles Angels fell 8-5 to the Miami Marlins in 10 innings Saturday. Going for his sixth win of the season, Ohtani allowed two runs on […]
核のごみ「地層処分の見直しを」 原水禁など3団体が札幌で提言
岡田昇2023年5月28日 17時26分 原水爆禁止日本国民会議と原子力資料情報室、北海道平和運動フォーラムは28日、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)についての提言をまとめ、発表した。地下深くに埋める地層処分を見直し、脱原発による核のごみの総量管理と長期的な保管を求めている。 提言は、プレートが沈み込み、地震が多発する日本列島には核のごみを地層処分できる安定した場所はないとし、長期保管を前提とした代替案を考えるべきだとした。その上で、電力会社や国の責任を踏まえた管理機関の設置や、第三者的な立場で公論を形成する組織を設けることが必要だとしている。 3団体は27、28の両日、札幌市内で全国交流集会を開催。北海道の寿都町や神恵内村で全国初の文献調査が進む中、両自治体の現状や調査受け入れを巡る全国の動き、法的課題などを議論した。集会を経てまとめられた提言は今後、国や各政党に提出するという。(岡田昇) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関西空港にエールフランス機引き返す 機首がへこむ 負傷者はなし
松岡大将2023年5月28日 17時39分 関西空港を28日午前11時15分ごろに離陸したパリ行きのエールフランス291便(エアバスA350)がトラブルで引き返し、同日午後2時25分ごろに関空に着陸した。国土交通省関西空港事務所によると、機首がへこんでおり、同事務所などが原因を調べている。 同事務所によると、同機は気象レーダーと速度計器にトラブルを示す表示が出たため、宮城県沖で引き返した。乗員と乗客計324人にけが人はいないという。滑走路が約50分間閉鎖され、関空を使う計11便に影響が出た。(松岡大将) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
多様な性訴える「プライド・クルーズ」 虹色の旗掲げ 大阪・中之島
花房吾早子2023年5月28日 18時30分 性的マイノリティーの存在や人権保障を訴える「プライド・クルーズ」が28日、大阪市内で開かれた。多様な性を象徴する虹色の旗を掲げた船が、中之島を一周した。 よく晴れた空の下、船3隻が約60人を乗せ、八軒家浜(はちけんやはま)(同市中央区)を出航した。川岸には、虹色の旗を手に「ハッピー・プライド!」と船に声をかける人たち。およそ1時間かけ、船着き場まで戻ってきた。 クルーズには、同性婚を求めて国を訴えた裁判の原告・坂田麻智さん(44)も、パートナーのテレサ・スティーガーさん(40)、生後9カ月の子どもと乗船した。坂田さんは「思った以上に多くの人が手を振り返してくれてうれしかった。早く同性婚ができる国になるよう、皆さんに賛同してほしい」と話した。 主催したNPO「虹色ダイバーシティ」(同市北区)は昨年4月から、船着き場の川向かいで、性的マイノリティーに関する情報を発信する拠点「プライドセンター大阪」を運営している。NPO理事長の村木真紀さん(48)は「困り事があれば気軽に相談してほしい。地域の人たちとつながり、センターという居場所があることを知らせたい」と話している。(花房吾早子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
12年経て学校新聞「海よ光れ」再び 元児童が記事にこめた思いは
「海よ光れ」と題した学校新聞の「号外」が、今年1月に発行された。今は廃校になった岩手県の小学校で、12年前にこの新聞を毎月作っていた当時の5、6年生が手がけた。なぜ、いま? タイトルはどこから? 取材してみると、当時の学校と地域のつながりや、今も続く友情や故郷への思いが伝わってきた。 「三陸で育った大沢の子から 読者の皆様へ」 縦約31センチ、横約19センチ。記事が表裏に記された号外のトップの大きな見出しは、岩手県山田町立大沢小学校で12年前に児童会長だった中村奈緒さん(25)が、レタリングしたものだ。 記事では、同級生だった大川海成さん(24)が「困難に直面したときには、助け合いがもたらす幸せと人の強さを思い出して」と書いた。武藤愛さん(24)は囲み記事で、「一日を精一杯生きること」と。 号外は、当時の手法のまま、手書きの原稿を台紙に切り貼りして作られた。 発行のきっかけは、児童文学作家の田沢五月さん(66)だった。田沢さんは12年前の同校に注目し、「児童の活動や地域との絆の強さを書き残しておきたい」と、閉校が迫っていた大沢小の取材を進めた。 「伝える立場にならないと」 今年1月に児童向けノンフィ… この記事は有料記事です。残り1967文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル