性的少数者のカップルの関係を公的に認める「パートナーシップ制度」に関連し、東京都内23区の職員の各種手当について、「パートナー」を配偶者と同等に扱うとする条例改正案が、各区議会で審議されている。 朝日新聞が23区に聞いたところ、5月以降、区議会定例会で条例改正案を審議するのは16区。このうち杉並、渋谷、新宿の3区は21日までに成立した。文京区など4区は9月ごろに開かれる定例会での成立をめざしており、千代田、江東、大田の3区は検討中という。 23区の共同事務を扱う特別… この記事は有料記事です。残り503文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「石にかじりついても」 分娩受け入れやめた産婦人科医、苦悩を告白
東京都荒川区の産婦人科医院が先月、突然閉院し、出産を控えた妊婦たちに混乱が起きた。区の担当者によると、院長は「体調不良と資金繰りの悪化」と説明したという。都内では、同じような理由で分娩(ぶんべん)の受け入れをやめた医師もいた。出産の現場で、何が起きているのか。 「予約していたのに、(医院が)お休みしている。どうなっていますか」 5月8日。区健康推進課には、こんな電話が相次いだ。区の担当者が医院と連絡が取れたのは3日後。院長は電話口で「体調不良と資金繰りの悪化による閉院」と説明した。 区によると、医院は15床を持つ診療所で、1970年に開業した。現在の院長は2代目。食事がおいしいと評判だった。 今回の閉院で、区内で分娩できる施設は病院、診療所、助産所がそれぞれ1カ所ずつの計3カ所となった。2005年には計13カ所あり、その後、徐々に減っていったという。 ■「産む場所」減少、ぎりぎり… この記事は有料記事です。残り1195文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夏休みの宿題、生成AIに作らせるのは「不正」 文科省の指針案判明
「ChatGPT(チャットGPT)」のような文章・画像を自動的に作り出す「生成AI(人工知能)」の使い方をめぐり、文部科学省がまとめた国公私立の小中高向けガイドライン(指針)案の内容が判明した。日々の学習での使い方の注意点や、読書感想文など夏休みの課題をめぐる指導のあり方などについて具体例を列挙している。 指針案は「生成AIを使いこなす力を育てる姿勢が重要」としつつ、著作権侵害や批判的思考、創造性への影響といった懸念やリスクもあると指摘。基本的な考え方として「限定的な利用から始めることが適切」として、一部の学校では試験的な活用を進め、成果や課題を検証するとした。 ただ、学校外で子どもが使うことも想定されるため、情報の真偽を確かめる習慣づけといった、情報を活用する能力を育む教育はすべての学校で一層充実させることも必要と指摘した。 適切な使い方、不適切な使い方 具体例を列挙 学校向けに、具体的な注意点… この記事は有料記事です。残り782文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「バスの中で、今日やろうと決めた」 自衛官候補生、計画的な犯行か
岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で隊員3人が銃で撃たれて死傷した事件で、殺人容疑で送検された自衛官候補生の男(18)が「(事件当日に)射撃場に向かうバスの中で、今日やろうと決めた」と供述したことが捜査関係者への取材でわかった。逮捕直後の調べに「以前から事件を計画していた」との趣旨の供述をしたが、現在は黙秘に転じているという。 男が「銃と弾を外に持ち出したかった」と話していたことも判明。ただ、その後の目的については具体的に供述していないといい、岐阜県警と陸自の警務隊は動機を調べる。 捜査関係者らによると、男は事件が起きた14日の午前8時には、所属する守山駐屯地(名古屋市守山区)からバスで射撃場に到着。この日は伏せた姿勢と座った姿勢での射撃訓練をする計画だったが、男は場外で計画に盛り込まれていない立ち姿勢で射撃する動作をしていた。捜査当局は、入場後に計画を実行に移すことを想定した行動だった可能性もあるとみて調べる。 訓練が始まったのは午前9時… この記事は有料記事です。残り768文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
多発するヘイトクライム 弁護士が注目する条例案は何が先進的か
外国出身者に対する「不当な差別的言動は許されない」とするヘイトスピーチ解消法の施行から7年が過ぎた。街頭でのヘイトデモは減った一方、立て続けに起きているのが「ヘイトクライム」(差別犯罪)だ。ヘイトをめぐる裁判に関わり、法規制のあり方や国際人権法に詳しい弁護士の師岡康子さんに、さらに必要な取り組みを聞いた。 ヘイトスピーチ解消法が2016年に施行され、警察の対応が変わりました。ヘイト系の団体などがデモを届け出ると、警察がヘイトスピーチはできないと指導し、街頭で注意することもあります。コロナ禍の影響もあったとはいえ、ヘイトデモはかなり減ってきました。 一方で、在日コリアンが多く住む京都府宇治市のウトロ地区や大阪府茨木市のコリア国際学園への放火、民族団体への脅迫など、悪質なヘイトクライムが連続して起きています。 ヘイトクライムは個人的恨み… この記事は有料記事です。残り1234文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「性的欲求満たそうと」 都教委、生徒と性行為した教諭らを懲戒免職
東京都教育委員会は21日、当時勤務していた都立高校の女子生徒と性行為をした区部の都立高の男性教諭(37)と都教委事務局の男性指導主事(40)を懲戒免職処分とし、発表した。女子生徒のプライバシー保護のため2人の氏名を公表していない。このほか6人の懲戒処分と1人の失職も発表した。 都教委によると、教諭は2022年12月23日以降、教科指導をする生徒とホテルで性行為をした。教諭は「交際している感覚だった」と話しているという。 指導主事は18年8月~19年3月、顧問をしていた部活動の部員と教室などで性行為をした。交際していた認識はなく、指導主事は「性的欲求を満たそうとした」と説明。生徒(当時)は「尊敬の念があり断れなかったが、時間がたって尊敬だったのかと疑問を持った」と話しているという。 コンビニで衛生用品の万引き… この記事は有料記事です。残り340文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
天皇陛下、ジョクジャカルタに 日本が協力した砂防技術事務所を視察
有料記事 ジョクジャカルタ=多田晃子2023年6月21日 21時00分 インドネシアを公式訪問中の天皇陛下は21日午前(日本時間同日午後)、ジャカルタ郊外の空港から政府専用機でジャワ島中部のジョクジャカルタに入った。午後は、日本が人材育成を含む技術協力をした砂防技術事務所を視察した。 火山の多いインドネシアは、火山灰や土石流の被害を受けてきた。そのため、砂防技術や砂防施設設計のための実験施設を日本が技術協力をして新設し、現地の人たちに実験の仕方などを指導。現在は地元の人々が運営しているという。 今なお活用、驚きと感謝 陛下は実験施設で、土石流被… この記事は有料記事です。残り212文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
13人が不妊処置、強制の事実は確認できず 北海道の知的障害者施設
北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」が運営する知的障害者施設で、入居するカップルが結婚や同居を望んだ場合、不妊処置を提示していた問題で、道は21日、13人が不妊処置を受けていたとする法人への監査結果を公表した。強制した事実は確認できなかったが、対応は不十分だったとして改善を指導した。 同会をめぐっては昨年12月、結婚や同居を希望した知的障害がある男女に不妊方法を紹介していたことが明るみに出た。 施設側は、障害者カップルが子育てをする困難さを保護者同席の下で説明。その上で、当人が子どもを望まなかった場合、不妊処置の方法を紹介し、8組16人が処置を受けたと説明していた。 発覚後、道は障害者総合支援法に基づく監査を実施。不妊処置を受けたとみられる当事者19人(そのほか1人はすでに死亡)に加え、家族ら10人、法人・施設関係者27人の計56人への聞き取りを進めた。その結果、10組20人のうち13人が、実際に不妊処置を受けていたことを確認した。 一方で、施設では処置を受けていないカップルの同居も確認され、処置を入居条件としたり、強制したりした事実は確認されなかったという。 ただ、当事者が意思決定をする際、不妊処置以外の選択肢を示したり、十分な情報を与えたりするなどの配慮がなかったケースがあった。 また、相談記録などの書類は、多くが保存期間の5年を過ぎて廃棄されていたが、保存期間中の書類の中には、相談内容や施設側の説明内容が記載されていないものもあった。そのため、道は21日付で法人に対し、文書で改善を指導した。 指導を受けた同法人の樋口英俊理事長は不妊処置について「強制も奨励もしていない」とした上で、「障害者の暮らし方も多様化しており、自然発生的にカップルができれば、継続して支援していきたい」と話した。(阿部浩明、長谷川潤) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スカイツリー監修 彫刻家の澄川喜一さん死去 91歳
2023年6月21日 21時59分 抽象的な木彫で知られ、東京スカイツリーのデザイン監修も務めた文化勲章受章者で、元・東京芸術大学長、彫刻家の澄川喜一(すみかわ・きいち)さんが4月9日に91歳で死去していたことが分かった。同大学が発表した。 島根県生まれ。山口県の錦帯橋を見て木の造形にひかれ、同大学で彫刻を学んだ。母校の教授や美術学部長を歴任し、95年~2001年に学長を務めた一方、新制作展を中心に作品発表。70年代後半からの、木の反りや伝統美を生かした抽象的な「そりのあるかたち」シリーズで評価された。 その造形性を生かし、東京湾アクアライン川崎人工島「風の塔」やスカイツリーを監修。平櫛田中賞、本郷新賞といった彫刻賞のほか、日本芸術院会員にもなった。各地で石や金属による野外彫刻も多く手掛けた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会、東京・多摩に研修施設新設を計画 市長は停止求め直談判
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が東京都多摩市内で購入した土地について、教団側が研修施設の建設を目指して解体工事に着手する方針が明らかになった。阿部裕行市長は21日、工事を進めないよう教団に直談判したが、確約は得られなかった。 「教団の進出に反対の姿勢をとることは市民の総意と受け止めている。工事は受け入れがたい」 教団関係者との面会後に会見した阿部市長はそう語気を強めた。 市によると、教団は昨年4月、永山7丁目の土地約6300平方メートルを取得した。教団から土地に残る建物の解体工事の通告があったのは今月20日。400人規模が宿泊できる施設を備えた研修施設を建設する考えを示してきたという。市は、周辺が散策路であるため市民への周知に1カ月は必要だと伝えた。 阿部市長は21日午前、渋谷… この記事は有料記事です。残り463文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル