三重県名張市内で捕獲され、市役所で飼育されているオオサンショウウオの交雑種の愛称が「弥助(やすけ)」に決まった。刺し身の切れ端など、えさの提供を受ける条件で、市役所内で食堂を営む市内の企業の社名を使うことになった。 全長52センチ、体重1・2キロ。国の特別天然記念物の在来種が生息する市内の清流で、2021年4月に捕獲された。在来種と隔離するため市内の廃校プールでほかの交雑種約150匹と飼育されていた。「市民に親しんでもらおう」と、今月13日に市役所2階の秘書室前のケースに入れた。つぶらな小さい目が「かわいい」と、来庁者や職員らの人気を集めていた。 市によると、えさは週1回与える程度で、量はアジに換算して年間50匹ほど。庁舎内で食堂を営み、冷凍庫も置いている弥助に相談していた。29日に覚書を市と交わした山中正彦社長(75)は「地元のオオサンショウウオの名づけ親になれて光栄」。北川裕之市長は「『秘書』として、名張の観光コンテンツにしたい。市のPRでの貢献も期待したい」と話した。 オオサンショウウオは日本の… この記事は有料記事です。残り228文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ずぶぬれで自転車を押す高齢男性「どうされましたか」 女性は尋ねた
行方不明になっていた男性(83)を保護したとして、奈良署は29日、奈良市の青木慶子さん(75)に感謝状を贈った。勇気を出して取った行動が、人命保護につながった。 今月2日午前7時20分ごろ。青木さんは同市内の住宅街で、雨が降っているのに傘も差さずに自転車を押す男性を見かけた。声をかけるか一瞬悩んだが、思い切って「どうされましたか?」と尋ねてみた。すると男性は「家に帰っている」。家の場所を聞くと、道のりにして5キロ以上離れた場所だった。 この日の奈良市内は大雨。男性はずぶぬれになっており、あきらかに変だ。青木さんは、自宅の電話番号を尋ねた。電話をかけると男性の妻が応じ、男性が行方不明になっていることを知った。自宅で男性を保護し、妻が近くに迎えに来るまで、安全を確保した。 署によると、家族は男性には認知症のような症状が見られると話しており、前日夜に出かけたまま、帰ってこなかったという。不安に思った家族が交番に相談しに来ていた。感謝状を手渡した小畑浩康署長は、「発見が1時間遅れたら、人命に関わっていたかもしれない。みなさんの見守りが地域の安全につながる」と話した。青木さんは「知らない人に声をかけるのはためらったが、ご家族と連絡ができて良かった」と振り返った。 県警によると、昨年1年間に… この記事は有料記事です。残り260文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ひっそり消えた県庁スローガン 12年前「誰が貼ったかもわからず」
宮城県庁舎(仙台市青葉区)の窓ガラスに、東日本大震災の直後から貼られていたスローガン「復興へ 頑張ろう!みやぎ」が、6月下旬、ひっそり消えた。 約1メートル四方の紙11枚に1文字ずつ書かれ、18階建て庁舎の16階から8階まで、遠くからもよく見えるように貼られていた。 最近、「復」「興」の2枚がはがれかけているのに、庁舎を管理する管財課が気づいた。 ところがいつ誰が貼ったものか、経緯がわからない。 同課で過去の掲示物の許可申請を調べたが、記録はなし。関係しそうな部署にも尋ねたが、心当たりはないとのことだった。 「そろそろ外してもいいんじゃないか」 管財課員で相談し、全部はがすことにしたという。 記者が調べたところ、震災3カ月後の2011年6月の日付で、スローガンが貼られたことを紹介する地元紙・河北新報の記事を見つけた。県広報課が「文字を通して、県民と県職員が一体となり、力強く復興に立ち向かう姿勢をアピールしていきたい」と答えている。 記者は今回、広報課にも問い合わせたが「うちではなく、管財課の所管です」との返事だった。 震災から12年余り。あの頃の復興への熱や記憶は、県庁の中でも「遠い過去」になってしまった。(編集委員・石橋英昭) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マツを探せば彦根がわかる シニア4人が城下町を探索、一番の巨木は
マツを探せば歴史が見える――。豊かな自然と歴史遺産に恵まれる滋賀県彦根市。年中緑があり、手入れ次第で造形美を楽しめることが好まれたのか、各所にマツの古木や並木が残っている。シニアの「学生」4人が現地調査したところ、築城や城下町形成との縁も垣間見えたという。 4人は市内在住の中村憲一さん、西崎英治さん、辰巳公子さん、辻真理子さん。60歳以上対象の「県レイカディア大学」彦根キャンパス第43期園芸学科で学び、意気投合した。グループ名は「足軽四人組」だ。 テーマを自分たちで決める課題学習で、街歩きをしながらマツの古木を調べた。昨年12月から半年で、37カ所の計80本。幹回り、高さ、推定樹齢は独自に計測した。 観光客でにぎわう夢京橋キャッスルロードに面した宗安寺(本町2丁目)。朝鮮王朝が江戸期に派遣した朝鮮通信使の宿泊に使われた。赤門と呼ばれる表門をくぐるとマツが目に入る。計測では、幹回り1・55メートル、高さ10メートル、推定樹齢135年。赤門は戦国武将、石田三成の居城として知られる佐和山城から移築したと伝わる。 美しい松並木で知られる、彦… この記事は有料記事です。残り743文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
修学旅行で女子生徒の入浴のぞき盗撮、男子生徒ら処分 自主退学も
大貫聡子2023年6月30日 8時07分 熊本県立高校の女子生徒約30人が、修学旅行で訪れた宿泊先で入浴中に盗撮された問題を受け、この高校が、同じ学校の複数の男子生徒を処分していたことがわかった。 高校が27日、県教育委員会に加害生徒の処分や再発防止策についてまとめた報告書を提出した。 県教委によると、昨年12月に修学旅行で関東地方を訪問した際、複数の女子生徒が入浴後「のぞかれた」と教員に被害を報告した。教員は宿泊先を所管する警察にも通報している。 報告書によると、加害生徒のスマートフォンには盗撮した画像が残っていた。生徒らは学校の聞き取り調査に盗撮やのぞきをした事実を認め、登校謹慎などの処分を受けた。自主退学した生徒もいるという。 学校は報告書に、盗撮などの行為が犯罪にあたることや、電子端末を使う際の情報モラルをあらためて教育するなどの再発防止策を明記した。被害生徒にはスクールカウンセラーを配置するなどしてケアに努めるとしている。(大貫聡子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
クレイジー君が市議会登壇、勉強重ね問うた思い 傍聴席には高校生も
トレードマークの特攻服の代わりに、東京・銀座のクラブで働いていた頃と同じスーツと蝶ネクタイ姿。地元・宮崎市で市議になったスーパークレイジー君(36)が29日、初めての一般質問に立った。 「西本誠議員」。議長に名前を呼ばれ、少し緊張した面持ちで演壇にあがる。 「皆様こんにちは。1人会派のスーパークレイジー君、西本誠です」 クレイジー君は当選後、議会活動名を本名に変更。会派名を「スーパークレイジー君」とし、1人で活動している。 「いろいろと思う方もいると思うが、これからの自分を見てほしい」 「僕が当選したことで、一人でも多く興味を持って見てくれたら」 「色々な経験をした」生い立ちを交えて質問 冒頭3分ほどにわたり、自身… この記事は有料記事です。残り1905文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市議になったスーパークレイジー君、スーツ姿で一般質問に初登壇
福井万穂2023年6月29日 20時30分 宮崎市議になった「スーパークレイジー君」こと西本誠氏(36)が29日、市議会で初めての一般質問に立った。地元・宮崎で4月に当選して約2カ月。トレードマークの特攻服はスーツに、金髪は黒に近い色に変え、選挙戦でも訴えていた子ども関係の施策や、生活保護について質問した。 西本氏は当選後、議会活動名を本名に変更。会派名を「スーパークレイジー君」にした。この日は「初心を忘れないように」と、東京・銀座のクラブで黒服として働いていた頃と同じ、スーツにちょうネクタイ姿で現れた。 少し緊張した面持ちで演壇に立ち、「僕が当選したことで、一人でも多く興味を持って見てくれたら」などと思いを語った。 質問は生活保護と、夜間中学、児童相談所の設置について。自身の生い立ちを交えたほか、SNSや街中で聞いた若者らの声を紹介したりすることにも多くの時間を割き、持ち時間の1時間を使い切った。 終了後の取材には、「お披露目の一発目だから、自分の気持ちや、自分が経験したからこそ言えることを伝えたかった。でも、ちょっとあがっちゃったかな」と話した。(福井万穂) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
驚く株主も 社長再任に航空大手がノー 人事介入に揺れた企業で何が
有料記事 前田健汰 笹山大志2023年6月29日 21時00分 今春発覚した国土交通省OBらによる人事介入の舞台となった東証プライム上場の「空港施設」で29日、株主総会があり、経営側が提案した取締役候補9人のうち、乗田俊明社長(65)の取締役再任案が否決された。 同社では長年、取締役などのポストに国交省系OBが就いてきたが、人事介入問題の発覚を受け、会社設立以来初めて国交省系OBの取締役がゼロとなる体制を率いるとみられていたJAL出身の乗田氏。その再任にノーが突きつけられたことに、株主からは驚きの声が聞かれた。 午前10時、羽田空港近くで行われた空港施設社の株主総会には株主約30人が出席した。出席者や同社広報によると、総会の冒頭で乗田氏が一連の人事介入問題について謝罪した。 その後、会社側が9人の取締… この記事は有料記事です。残り850文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Ce que l’eau, « changeante et identique à la fois », nous apprend sur le bouddhisme zen
Le temps de Kinkakuji à Kyoto, Japon, en 2007. ALAMY STOCK PHOTO Le Français Clément Sans est récemment devenu moine zen, ordonné sous le nom de Tozan (« la montagne du pêcher »). Chaque mois, il nous envoie une lettre qui nous fait partager ses réflexions et son quotidien singulier, presque hors du […]
「笑い取るためだった」 元自衛官ら無罪主張 五ノ井さん性被害事件
陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県)で部下だった元自衛官、五ノ井里奈さん(23)の体を触るなどしたとして強制わいせつ罪に問われた元自衛官、渋谷修太郎(30)、関根亮斗(29)、木目沢佑輔(29)の3被告=いずれも懲戒免職=の初公判が29日、福島地裁であった。いずれも起訴内容を否認し、無罪を主張した。 起訴状によると、3被告は2021年8月、北海道別海町の陸自演習場の建物で飲食中、格闘技の技を使って五ノ井さんを押し倒し、何度も腰を押しつけるなどのわいせつ行為をしたとされる。 渋谷被告は「腰を振ったのは事実だが、笑いを取るためだった」、関根被告は「腰を振るような行為はしていない」、木目沢被告は「覆いかぶさるようになったが、体を触ってない」と述べた。 検察側は冒頭陳述で、渋谷被… この記事は有料記事です。残り442文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル