LPガスの容器に用いるバルブの販売をめぐってカルテルを結んでいた疑いがあるとして、公正取引委員会は14日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで製造会社4社の本社や支店など約20カ所への立ち入り検査を始めた。関係者への取材でわかった。 検査を受けたのは、ハマイ(東京都品川区)、宮入バルブ製作所(同中央区)、宮入商事(大阪府池田市)、富士工器(名古屋市中区)の計4社。 関係者によると、4社は協調して、2015年ごろからLPガス容器に取り付けてガスの出し入れを制御するバルブの価格を引き上げていた疑いがあるという。ハマイ、宮入バルブ製作所、宮入商事の3社が会合で話し合った内容を富士工器に伝えていたと、公取委はみている模様だ。背景には原材料の高騰があったとみられる。 市場規模は約50億~60億… この記事は有料記事です。残り211文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
陸自射撃場で小銃を発砲か、2人重体 18歳の隊員を逮捕 岐阜
2023年6月14日 10時57分(2023年6月14日 11時14分更新) 14日午前9時15分ごろ、岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で、「銃による負傷者がいる」と119番通報があった。捜査関係者などによると、訓練中に自衛隊員が自動小銃を撃ったとみられる。自衛官候補生員計3人が病院に搬送され、50代と20代の男性2人が重体、別の20代男性1人が重傷だという。 小銃を撃ったとして、男の自衛官(18)が殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。 日野基本射撃場はJR岐阜駅から東に約7キロ。周辺には岐阜城などの観光地が広がる。 射撃場周辺には住宅が隣接し、住民らが住宅の外に出たり、窓から射撃場をみたりしていた。現場には報道陣が詰めかけ、警察官が交通整理に追われている。 1907年に旧日本陸軍が創設した。戦後は米軍接収などを経て、60年に陸上自衛隊の隊員が使用を始めた。広さは6・7ヘクタールで、陸上自衛隊守山駐屯地(名古屋市)の隊員が訓練に使っている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鉄道車両に防犯カメラ義務化へ 新幹線や大都市圏の路線念頭、国交省
鉄道車内で2021年に凶悪事件が相次いだことをうけ、国土交通省は、新幹線や三大都市圏(東京、名古屋、大阪)の路線を中心に車内に防犯カメラの設置を義務づける方針を固めた。省内での検討を経て、今後新しく導入する車両を対象にする。鉄道業界の「安全」を打ち出すのが狙いだ。 21年8月の小田急線や同10月の京王線の車内では乗客が切りつけられる殺人未遂事件があり、専門家や鉄道各社が防犯カメラの設置を義務化する基準について検討してきた。 対象は新幹線のほか、利用者が多い路線となる見込みで、東京、名古屋、大阪の三大都市圏の路線が軸になる。新しく導入する車両での設置を義務づけ、既存のものや短い車両編成の路線は除く。国交省の省令「鉄道運輸規程」を改正する。 設置ゼロの路線も 鉄道車内の防犯カメラの設置… この記事は有料記事です。残り338文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
なぜ「畑違い」のイチゴ農家に? 元中日投手の背中を押した妻の言葉
プロ野球選手のセカンドキャリアといえば、指導者や解説者など野球関係が定番だ。そんななか、イチゴ農家に転身した人がいる。 中日ドラゴンズの元投手、三ツ間卓也さん(30)は文字どおり畑違いの世界に転じた。その発端は、家族の一言だった。 まだビニールハウスも畑もないが 相鉄線いずみ野駅(横浜市泉区)から徒歩15分ほどの農地と住宅地が混在するエリアに「三ツ間農園」はある。まだ、ビニールハウスや畑は見当たらない。 「本当にできるのかなって思いますよね」。近くの育苗地で作業をしていた三ツ間さんは笑う。 身長183センチの長身の男性が、スポーツウェアを着て小さな苗に水やりをしたり、雑草を抜いたりする姿は目を引く。 2015年の育成ドラフト3位から支配下選手となり、主に中継ぎ投手として1軍で多い年は35試合に登板した。 新型コロナウイルスの感染が拡大し、はじめて緊急事態宣言が発令された20年春。プロ野球の開幕も延期され、三ツ間さんは名古屋市内の自宅で息子と遊ぶ時間が増えた。 息子のために家庭菜園を始めると妻は… 当時1歳の息子は「外に行き… この記事は有料記事です。残り1482文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
タクシー運転手、休憩中に飲酒して運転か 四国運輸局が会社を監査
蜷川大介2023年6月14日 8時04分 高知市五台山のタクシー会社「三里ハイヤー」(車両7台)の運転手が3月、業務中に酒気帯び運転の疑いで県警に検挙されていたことが、同社などへの取材で分かった。同社は乗務後の飲酒検査を怠っていたといい、四国運輸局が今月5日から監査を実施している。 同社によると、運転手は70代男性で3月25日夜、タクシーで市内の自宅を出た際、他の車にサイドミラーを接触させた。通報を受けた高知南署員が調べたところ、運転手の呼気からアルコールが検出されたため、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで検挙した。運転手は25日朝から翌26日未明まで勤務予定で、「休憩して自宅で夕食をとった際に飲酒した」と話したという。当時、客は乗っていなかった。運転手は26日付で依願退職した。 四国運輸局によると、タクシー事業者は、運転手の乗務前後に飲酒検査をするよう義務づけられている。同社の中沢光則社長によると、飲酒検査は運行管理者の従業員に任せていたといい、「検査をしていると思い込んでいた。再発防止を徹底する」と話している。(蜷川大介) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
他人のクレカ情報で買い物 フィッシングか、容疑の男逮捕 埼玉県警
有元愛美子 野口駿 仁村秀一2023年6月13日 19時00分 他人のクレジットカードの情報で航空券を買い、転売したなどとして、埼玉県警は13日、東京都板橋区の内装会社員の男(27)を電子計算機使用詐欺と組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕し、発表した。 県警はインターネットの利用者を企業の偽サイトなどに誘導し、個人情報を入力させて盗み取る「フィッシング」の手口が使われたとみている。 サイバー捜査課によると、男は2022年10月、別の人物と共謀し、不正に入手した東京都内の女性のクレジットカード情報で航空券(約1万5千円相当)を購入し、埼玉県の知人男性に7千円で転売した疑いがある。男は「客から注文を受けただけ」と話しているという。 県警は、知人男性との電子マネーのやりとりから、男を容疑者として特定したといい、同様の行為を繰り返していた疑いがあるとみて調べている。 フィッシング対策として警察は、ネット上の買い物などでカード情報を入力する際は、利用者がサイトが本物か十分確認するほか、利用履歴を定期的に確認することも大切だと呼びかけている。(有元愛美子、野口駿、仁村秀一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宙に浮かぶ深緑の惑星? 涼感楽しむ「つりしのぶ」の出荷最盛期
金居達朗2023年6月13日 19時30分 本格的な夏の到来を前に、軒下などにつるして涼感を楽しむ「つりしのぶ」の出荷が兵庫県宝塚市の「つりしのぶ園」で最盛期を迎えている。 つりしのぶは、球形や三日月形の土の土台に、シダ植物のシノブを植え付けたもの。5年間育てたシノブの苗を丸めた土に植えると、1年半ほどで出荷できる状態に育つという。園内には出荷前のつりしのぶが約2千個あるほか、ビニールハウスでも5千個ほどを栽培している。 園主の市原誠さん(77)は、「日に日に暑さが増しているので、つりしのぶで涼しい夏を過ごしてもらいたい」と話していた。オンラインショップ(http://turishinobu.shop―pro.jp/)でも購入できる。問い合わせは同園(0797・91・0223)。(金居達朗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名古屋城復元 差別発言問題で障害者団体が第三者委員会設置要求
名古屋城の復元天守のバリアフリー化をめぐり、名古屋市が主催した市民討論会で障害者への差別発言があった問題で、名古屋市の障害者らの団体は13日、市役所前で抗議集会を開き、原因究明や再発防止策を検討するための第三者委員会の設置を求める申入書を市の職員に手渡した。 抗議したのは、障害者団体などでつくる「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」。市役所前には午前10時から、障害者ら約150人が集まり、「新たな差別をつくるな」などとシュプレヒコールを上げた。 申入書には、障害者や弁護士を含めた第三者委員会を設置するほか、参加者や関係者へのヒアリング調査も求めている。この日は、河村たかし市長が直接、申入書を受け取る予定だったが、直前で市側から「調整ミス」があったとして、市観光文化交流局長が対応した。集まった人から、「市長は逃げるのか」と批判する声が相次いで上がった。 河村市長は記者団に対し、自… この記事は有料記事です。残り107文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
松江の一畑百貨店が来年1月に閉店 ネット通販の台頭、コロナの影響
大村治郎2023年6月13日 20時10分 島根県内唯一のデパートの一畑百貨店(松江市朝日町)は13日、来年1月14日で営業を終了し、閉店すると発表した。ネット通販の台頭やコロナ禍などで業績が悪化し、今後の経営改善が見込めないと判断した。 同百貨店は1958年に松江市殿町に開店し、98年にJR松江駅前に移転。売上高は2002年3月期の108億円をピークに年々減少し、今年3月期には43億円にまで落ち込んだ。 親会社の一畑電気鉄道とも協議を重ね、テナントの誘致や経営体質の改善などで営業継続を模索したが、断念したという。118人の従業員は一部を除き、来年1月末で解雇予定だが、一畑グループの他社への再就職などを支援するという。(大村治郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
剣道部員の熱中症死亡事故、最高裁が両親に記録廃棄を謝罪
大分県竹田市の県立竹田高校で2009年、剣道部の練習中に工藤剣太さん(当時17)が熱中症で亡くなったことをめぐる民事裁判の記録を大分地裁が廃棄していた問題で、最高裁が13日、両親に経緯を説明し、謝罪した。父の英士(ひでし)さん(58)は取材に「誠意は伝わった。私は納得している」と述べた。 この裁判の記録は、期限後も保存する「特別保存」に指定されていたが、地裁が廃棄していた。最高裁が5月に公表した報告書によると、担当者が記録の表紙に特別保存であることを示す記載をせず、システム上も誤った処理をしたため、特別保存の記録だとわからずに廃棄された。 この日、最高裁であった説明には、最高裁と大分地裁から4人が出席。裁判所側から両親に「誤って記録を廃棄し、心労をおかけして申し訳ない」と謝罪があり、可能な限り記録の復元をして、国立公文書館での保管を目指すと説明されたという。 説明を受けて、母の奈美さん(54)は「復元の方針を聞けてひとまず安心した」。英士さんは「記録を復元して、子どもが部活動で亡くなることがないように生かしてほしい」と話した。 昨年10月以降、全国の裁判所で重大事件の記録が捨てられていたことが表面化する中で、今回の廃棄も発覚。大分地裁では、このほかにも5件の特別保存の記録が廃棄されていた。(遠藤隆史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル