小川聡仁 森直由2023年6月9日 21時00分 5月末に閉園した神戸市立須磨海浜水族園(同市須磨区)の旧サイトを模した偽サイトが3年前に開設され、海外のオンラインカジノに誘導していることが、市への取材で分かった。インターネット上の住所に当たるサイトのドメインは、権利が切れて第三者に渡っていた。 偽サイトは、検索などで誰でも表示することができる。デザインは旧サイトをコピーしたものと見られ、トップページの上部には「須磨海浜水族園」とある。イルカやペンギンの写真、園内案内なども掲載されている。 カジノへの誘導の他にも、「カジノゲームをプレイすることで、須磨海浜水族園に行ったかのような気分を味わうことが出来ます」など、カジノの魅力やIR法案に言及している。 市によると、旧サイトは指定管理者の変更に伴い旧管理者が2020年6月に削除し、ドメインも手放した。このドメインは同年9月ごろ第三者に取得され、偽サイトが作られたとみられる。市は取得者を特定できていない。 市は昨年9月に偽サイトを把握。同園や弁護士、県警と相談してきたが、「有力な対応策が見当たらなかった」(担当者)という。 市は今後、同様の事案がないか調査し、指定管理者が変わる時にホームページのドメインを引き継ぐなどのルール作りを検討するという。 同園は7日から現在の公式ホームページで「当水族園はそのようなサイトとは一切関わりはございません」と注意喚起している。(小川聡仁、森直由) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夕闇にしっとり ハナショウブがライトアップ 東京・堀切菖蒲園
友永翔大2023年6月9日 22時00分 見頃を迎えたハナショウブのライトアップが9日夜、堀切菖蒲(しょうぶ)園(東京都葛飾区)であり、薄紫色の光に照らされた花々を、訪れた人たちがスマートフォンなどで撮影し楽しんでいた。 約4千平方メートルに紫や青、ピンクなど約200種類、6千株が咲き誇る。 ライトアップは10日も行われる。午後7時から9時まで。(友永翔大) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マイナポータル、他人の年金記録見られる状態に データ入力でミスか
マイナンバーカードを使って行政手続きができる政府のサイト「マイナポータル」で、他人の年金記録が閲覧できる状態になるトラブルが発生していたことがわかった。複数の政府関係者が明らかにした。データを入力する際に人為的なミスがあり、少なくとも約170件で別人の情報とひもづけられた可能性があるという。政府は、他にも同様の事例がないかなどを調べている。 関係者によると、ミスは、地方公務員らが入る共済組合で発生。年金などの社会保障関連の記録を手入力で移し替える際に起きたとみられるという。誤って入力したことで、別人の情報などとひもづいて登録され、第三者の閲覧が可能になった恐れがある。確認された分については、閲覧ができないように対応をしたという。 政府関係者の一人は「完全なるヒューマンエラー」との見方を示している。政府は他にも同様の事例がないか調べるとともに原因の確認を急いでいる。 地方公務員共済組合を所管す… この記事は有料記事です。残り222文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 マイナンバー問題 マイナンバーとひもづける公金受取口座に「家族口座」が登録されるケースが多発しています。問題を多角的にお伝えします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
5台が絡む多重事故で90歳の女性死亡 奈良・大和高田市
2023年6月9日 14時57分(2023年6月9日 22時16分更新) 9日午前10時50分ごろ、奈良県大和高田市北片塩町の国道166号の交差点付近で、乗用車5台が絡む事故があった。40~90代の男女6人が搬送され、このうち、女性(90)が搬送先の病院で死亡が確認された。 奈良県警高田署などによると、男性(88)運転の乗用車が、右折待ちしていた対向車と衝突し、さらに直進していた乗用車など3台に次々とぶつかったとみられる。亡くなった女性は、男性の車に同乗していたという。現場は近鉄高田市駅から北に約250メートルにある片側1車線の丁字路交差点付近。県警は事故の原因を調べている。 現場は緊急車両のサイレンが鳴り響き、騒然とした。現場付近の店舗で働いていた50代の女性は、「雷が落ちたような、ガラスが割れるような」音を聞いた。外に出ると「車がひっくり返って、人だかりができていた」という。現場付近で自転車店を営む中登勉さん(87)は事故現場について「狭い道で、交通量も多い。車が重なっていて、驚いた」と話した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「保護するべきは確実に保護する」 日本の難民審査、これからも注視
難民申請中でも送還を可能にする入管難民法改正案の国会審議で問われたのは、日本の難民認定のあり方だ。 出入国在留管理庁は改正の理由に、送還を逃れるために難民申請を繰り返す「乱用」を挙げる。だが、本当に迫害のおそれがある難民の送還は命に関わる。「疑わしきは申請者の利益に」との国際的な原則があるなか、日本の難民認定は公正なのか疑念は深まった。 「本当の難民はほとんどいない」。そんな難民審査参与員の意見を入管は法案の根拠にしたが、この参与員が1人で膨大な件数を担当するなど、慎重な審査とはほど遠い実態が浮かんだ。難民認定に積極的な参与員には、審査があまり回ってこないという声もある。 スリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが入管施設で体調不良を訴えながら放置されて亡くなった問題のように、不法入国やオーバーステイを取り締まる入管が外国人を疑ってかかる姿勢も見える。 だからこそ、審査の公正さを保つため、多くの国と同じように行政から独立した機関を設けることを検討するべきだ。 一方で政府は、法改正により、難民条約に基づく難民とみなしていない紛争避難民らを「補完的保護」で受け入れるとしている。在留資格のない子どもへの対応でも斎藤健法相から前向きな発言があった。 迫害や紛争から逃れた人を積極的に受け入れることは国際的な責務であり、日本への信頼を高めることになる。「保護するべきは確実に保護する」と繰り返した政府が、それを本当に実行するのか注視したい。(浅倉拓也) 国会前 「悔しい 悲しい」「訴え続ける」 国会前ではこの日も難民申請… この記事は有料記事です。残り490文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
過激なポーズ撮影が判明 県営プールでの「水着撮影会」を不許可に
埼玉県公園緑地協会(さいたま市)は8日、指定管理している13の県営公園で「水着撮影会」に使用許可を出さないことを決めた。これまで過激な水着やきわどいポーズを避けることを条件に許可していたが、今月24、25日に予定されていたイベントをめぐり、過去に条件が守られていなかったことが判明。他の撮影会でも「ルールが守られるかわからない」とみて判断したという。 協会によると、問題となった水着撮影会は民間主催で、しらこばと公園(越谷市)のプールで水着姿のタレントを撮影する有料イベント。同公園でたびたび開かれていた。協会は今回も、主催者側から連絡を受け、使用について打ち合わせをしていたという。 しかし先月末、市民から「過激なポーズで撮影されていた」「18歳未満のモデルが出演していたのでは」などと情報が寄せられた。 協会がインターネットで調べ… この記事は有料記事です。残り477文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「喫茶代の30%還元します」 モーニング王国・岐阜市が秋に新事業
保坂知晃2023年6月9日 19時30分 コーヒーの料金を支払うと軽食がサービスで付いてくる東海地方でおなじみの「モーニング文化」。岐阜市は、独特の文化を市内外にアピールしようと、市内の喫茶店でキャッシュレス決済をすると、料金の30%分をポイントで還元する事業を始める。期間は11月1日~12月27日。 事業費1億200万円を盛り込んだ補正予算案を9日開会の市議会定例会に提案した。 市によると、還元ポイントは1人5千円が上限。11月は市内で「ぎふ信長まつり」が開かれる。昨年は俳優の木村拓哉さんが、主役の織田信長役として目玉の「騎馬武者行列」に登場して多くの人が訪れた。まつりの来訪者らに喫茶文化をPRする狙いだ。 総務省の2022年の家計調査によると、全国の県庁所在地と政令指定都市の1世帯あたりの「喫茶代」は、岐阜市が1万5616円で全国1位。全国平均の7527円の2倍以上となっている。同じくモーニング文化がある名古屋市は2位(1万3427円)だった。対象店舗は今後募集する。(保坂知晃) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
廃棄食材で育った実験ウニ 「丼いっぱい食べたい」
小川裕介2023年6月9日 19時49分 海藻を食い荒らす厄介者のウニをうどん店などの廃棄食材で育てる。そんな実験が進む福岡県宗像市で9日、蓄養したウニの試食会があった。 近年、ウニは藻場がなくなる磯焼けの一因とされ、身入りも悪く駆除されてきた。プラントメーカーが引き取り育て、商品化をめざす試みだ。 口にすると、昆布やタケノコの風味がほのかに広がる。共同研究する九州大の栗田喜久准教授は「丼いっぱい食べたい」と太鼓判を押した。(小川裕介) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海底から見上げると「夜空の星みたい」 沖縄・石垣島でサンゴの産卵
2023年6月9日 20時00分 沖縄・石垣島北部の伊原間沖で、7日夜にサンゴの産卵が確認された。その様子を撮影したのは地元のダイビングショップ「石垣島イエローサブマリンDS」の峰洋二さん(48)。 峰さんによると、午後10時過ぎ、水深約10メートルの海底に広がるサンゴが一斉に産卵を始めた。ピンク色で直径約一ミリの卵は海中を浮遊し、卵を食べようと小魚が集まっていたという。 水中から見上げるとライトで照らされた卵が(夜空の)星のように見えた。峰さんは「卵が無事に着床してサンゴの海が広がるといいな」と話した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あのバケツリレーを忘れない 復興支えた住民ら、神戸・長田で同窓会
阪神・淡路大震災で、住民が一丸となって火災を食い止めたことで知られる、神戸市長田区の真野地区。震災の犠牲者を悼む集会を5年ごとに開いてきたが、復興を率いた世代は高齢化が進み、多くの関係者が亡くなった。10日、最後の「同窓会」が開かれる。 地区の復興とまちづくりをとりまとめてきた清水光久さん(83)に5月、地元の集会所で話を聞くと、こう語った。「最後の会にするつもりだ」 1995年1月17日。長屋や工場が密集するまちで、火はあっという間に燃え広がった。「水かけるんや」。消防団分団長の声が飛ぶ。100メートル以上離れた銭湯から、残り湯を運ぶバケツリレーが始まった。幅2・7メートルほどの道に並んだ住民は100人に上ったとも言われる。 長田区では約4800棟が全焼。地区によっては9割が全半壊・全半焼したが、真野地区約2600戸のうち全焼は43戸にとどまった。 小学校の体育館などに開設し… この記事は有料記事です。残り832文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル