NHKが未認可事業の整備費を支出しようとしていた問題で、局内で問題が発覚した後の調査の詳細が判明した。稲葉延雄会長が異例の「特命監査」を指示し、前田晃伸・前会長らの聴取を実施。前田氏は「先行投資は必要」「(事業認可のための)実施基準の変更は大前提だった」などと説明していた。しかし実際には基準変更の手続きはされておらず、特命監査は「ガバナンス上、非常に大きな問題がある」と結論づけたという。 問題になっているのは衛星放送(BS)番組のインターネット配信の整備費約9億円の支出について、昨年12月に前田氏や理事ら計9人が承認した稟議(りんぎ)プロセス。放送法は受信料収入の業務目的外での使用を禁じているが、BS番組の配信はネット業務の範囲を定めた実施基準に含まれておらず、実施には総務相の認可を得て基準を変更する必要があった。 稲葉会長は4月24日の理事会で特命監査を指示。複数のNHK関係者によると、稟議に関わった前田氏や理事らを5月上旬にかけて聴取した。特命監査はNHKの規程で定められ、定期監査などと異なり会長自ら指示する監査。NHK関係者によると「特命監査での会長経験者の聴取は聞いたことがない」という。 聴取に対し、前田氏は「先行投資は必要であり、関係役員に説明するよう指示した」と話す一方、基準の変更が前提だったと述べたという。 また、当時経営企画担当の専務理事だった伊藤浩氏は「環境が整えば始めるための準備作業だった。(前田氏から)後ろめたさを持つ必要はないとのことだった」などと語り、問題があるとは認識していなかったとの趣旨を話したという。 一方、他の理事は「(BS配… この記事は有料記事です。残り1116文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
タリウム事件で警察が描く「財産目的」 容疑者は黙秘、直接証拠なく
有料記事 甲斐江里子 田添聖史2023年6月5日 5時00分 タリウムで叔母(61)を殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で再逮捕された元不動産賃貸業、宮本一希容疑者(37)=京都市左京区=が黙秘を続けている。大阪府警は状況証拠を積み重ねて「財産目的」の構図を描くが、立証へのハードルを指摘する専門家もいる。4日までの容疑者の勾留期限は10日間延長された。 事件発覚のきっかけは昨年10月だった。宮本容疑者と飲食した立命館大学3年の女性(当時21)の体調が急変。大阪市の病院に運ばれたが亡くなり、吐いた物などから致死量(約1グラム)を超えるタリウムが検出された。 府警が容疑者の周辺を調べると、不動産会社を経営していた叔母が2020年7月から意識不明で入院していることも判明し、血液などからタリウムが検出された。叔母に持病はなかった。 「タリウム」「殺人」検索 さらに… 府警はまず、女子大学生への殺人容疑で今年3月に宮本容疑者を逮捕した。捜査関係者によると、飲食店や大学生の自宅の防犯カメラの映像などから、大学生が体調を崩すまで、容疑者と大学生が2人きりだった可能性が高いと判断。容疑者が事件当日、タリウムについて検索した履歴も残っていたという。 一方、叔母の事件は約3年前で、防犯カメラの記録は残っていなかった。容疑者のスマートフォンの位置情報から、叔母が体調悪化前に容疑者と会っていた可能性があることはわかったが、親族であり、「決め手」にはならなかった。 府警はさらにスマホを解析… この記事は有料記事です。残り1095文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ガーシー容疑者、報道陣に笑みを浮かべる場面も 空港到着後の様子は
狩野浩平 上沢博之2023年6月4日 19時08分 【動画】成田空港に到着したガーシー容疑者。その場で逮捕され移送された=竹花徹朗、伊藤進之介撮影 著名人らを繰り返し脅迫したなどとして警視庁は4日、暴力行為等処罰法違反容疑などで、前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)を逮捕した。 東谷容疑者は4日午後5時15分ごろ、約10時間のフライトを経て、アラブ首長国連邦(UAE)から成田空港に到着した。空港内の一室に移され、約20分後に逮捕状が執行された。 東谷容疑者は十数人の捜査員に囲まれ、報道陣の前に姿を現した。水色の半袖シャツに白い半ズボン、茶色のサンダル姿。報道陣に言葉は発さなかったが、笑みを浮かべたり、居合わせた一般客に会釈したりする場面もあった。その後、入国手続きを終え、地下駐車場で白い捜査車両に乗せられ警視庁本部に向け移送された。(狩野浩平、上沢博之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無免許運転の疑いでプロゴルファーを逮捕 免許取り消し後も運転か
2023年6月5日 0時30分 兵庫県警神戸西署は4日、神戸市西区宮下3丁目、プロゴルファー近藤玲央(れお)容疑者(25)を道路交通法違反(無免許運転)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。「間違いありません」と認めているという。 署によると、近藤容疑者は同日午後7時半ごろ、自宅前で無免許のまま乗用車を運転した疑いがある。昨年9月に免許取り消し処分を受けており、無免許運転の疑いがあるとして署員が自宅近くで張り込んでいたという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
能楽師大鼓方で人間国宝の亀井忠雄さん死去
2023年6月5日 0時34分 能楽囃子(はやし)葛野(かどの)流大鼓方で人間国宝の亀井忠雄(かめいただお)さんが3日、肺炎で死去した。81歳だった。通夜は7日午後6時、葬儀は8日午前11時から東京都文京区大塚5の40の1の護国寺桂昌殿で。喪主は長男広忠(ひろただ)さん。 東京都出身。父親で能楽師の亀井俊雄さん(人間国宝)らに師事。02年に人間国宝に認定。04年に紫綬褒章。12年に旭日小綬章を受章。19年に日本芸術院会員。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「思い出すのはつらそうでした」はだしのゲン50年、筆者の妻が語る
原爆が投下された広島で力強く生きる少年たちを描く漫画「はだしのゲン」の連載開始50年を記念して、アニメ映画版の上映会が4日、広島市西区の横川シネマであった。作者の故・中沢啓治さんの妻、ミサヨさん(80)も参加。執筆中の啓治さんについて「当時を思い出すのはつらそうでした」と語った。 連載は「週刊少年ジャンプ」の1973年6月4日号から始まった。上映されたアニメ「はだしのゲン」は83年の制作。主人公ゲンの生い立ちから被爆、8月6日に生まれた妹の死までを描く。脚本は啓治さん自身が手がけた。 上映に先立ち、ミサヨさんがあいさつ。自分の被爆体験をもとに「ゲン」を14年間執筆した啓治さんについて、「ゲンと共に漫画家人生を歩んできた。自分と同じ思いを誰にもさせてはいけないと強く思っていた」と振り返った。 啓治さんは物語の展開を徹底して考え抜いて、納得してからでなければ原稿にしなかったという。「当時を思い出すのはつらそうでした。戦争のない平和な世界こそが(啓治さんの)願いであり、核兵器廃絶にもつながると考えています」と話した。 この日は、啓治さんが広島を巡りながら、被爆体験を証言したドキュメンタリー映画「はだしのゲンが見たヒロシマ」も上映された。(興野優平) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ガーシー氏を「まもなく飛行機に」 UAEからの連絡、急転の逮捕劇
【動画】成田空港に到着したガーシー容疑者。その場で逮捕され移送された=竹花徹朗、伊藤進之介撮影 警視庁の聴取要請や国会への出席要請を拒み続け、参院議員の資格も失ったガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)が4日、ついに帰国し、逮捕された。滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)側への警察当局の働きかけが逮捕につながった。 前参院議員のガーシー(東谷義和)容疑者(51)の逮捕劇は、どのようにして進んだのか。 事態が動いたのは4日早朝だった。日本の警察当局にUAE側から、「東谷容疑者をまもなく飛行機に乗せる」という知らせが届いた。 東谷容疑者をめぐっては、警… この記事は有料記事です。残り574文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
おかあさんコーラス、7団体が全国大会へ 東京支部大会が閉幕
第46回全日本おかあさんコーラス東京支部大会(東京都合唱連盟・朝日新聞社主催、キユーピー協賛)の2日目が4日、府中市の府中の森芸術劇場どりーむホールであり、出場40団体が競演した。 総合評価の高かった団体に贈られる東京支部大会賞に13団体、講評者の印象に残る演奏をした団体に贈られるマーガレット賞に5団体が選ばれた。 3日の大会1日目と合わせて… この記事は有料記事です。残り380文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
85歳男性、車2台にはねられ死亡 横断歩道を歩行中 埼玉県入間市
2023年6月4日 19時18分 埼玉県入間市下藤沢の国道463号で3日午後7時半ごろ、横断歩道を渡っていた無職男性(85)が乗用車にはねられ、さらに反対から走ってきた軽乗用車にはねられた。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。 県警狭山署は、乗用車を運転していた自称アルバイトの男(34)と、軽乗用車を運転していた自称会社役員の男(74)の2人を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで逮捕し、容疑を同致死に切り替えて調べている。現場は片側1車線の直線道路で、横断歩道に信号機はないという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ダム前提?」の声も 川辺川の熊本県五木村で知事が振興策説明
大貫聡子2023年6月4日 19時30分 熊本県の川辺川への流水型ダム整備で一部が水没する熊本県五木村の振興計画について、蒲島郁夫知事が4日、村を訪れ住民に説明した。5月に国、県、村が合意した振興計画は、「ダム前提では受け入れられない」とする村への配慮でダムに関する記述が削除されたが、村民からは「ダムを受け入れない場合は計画を見直すのか」など不安の声もあがった。 説明会には村から90人、村外から5人が参加した。 川辺川へのダム計画は蒲島知事が2008年に撤回したが、20年に流域で大きな被害が出た豪雨災害の後、同じ場所への流水型ダム建設を含む河川整備計画が策定された。 蒲島知事は冒頭、地域がダム計画に揺れてきた経緯を念頭に「村の苦難の歴史を受け止め、不退転の覚悟で取り組む」とあいさつ。その後、県の担当者が「“ひかり輝く”新たな五木村振興計画」の移住・定住促進に向けた土地確保や道路整備といった概要を説明した。 1940年に6179人だった村の人口は2020年時点で931人。村民から「若者が働けるよう企業を誘致してほしい」「子育て支援を拡充してほしい」などの要望が寄せられた一方、振興計画に「人口はどのくらい増えると見積もっているのか」「ひかり輝くと言っても絵に描いた餅ではないか」「知事も任期が終わったら村に移住してほしい」などの声もあがった。 県は村の振興策として、今年度から20年間で100億円規模の財政支援をする方針を示している。蒲島知事は「みなさんが本当に大切だと思うことに使ってほしい」と述べ、「ダム前提の計画なのでは?」という質問に対しては「まったなしの村の振興をやろうというもの。前提ではない」と否定した。(大貫聡子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル