2023年6月28日 22時00分 28日午後0時40分ごろ、兵庫県豊岡市の近畿大学付属豊岡中学校から「理科の実験で生徒が体調不良を訴えている」と119番通報があった。生徒11人が病院に運ばれ、診察を受けた後、全員が同日夕までに帰宅した。 同中学によると、同日午前、2年生1クラスが理科の授業で、鉄と硫黄を化合させて硫化鉄を生成し、薄めた塩酸をかけて硫化水素を発生させる実験をし、その後、男子6人、女子5人が気分が悪いと訴えたという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ジャニーズ性加害問題、報じなかったマスコミに批判 各社の見解は
ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の所属タレントへの性加害問題について、新聞やテレビの報道が不十分だったと指摘されています。いつからどのように報じられ、何が、なぜ、足りなかったのか。報道各社と専門家に見解を聞き、今後の報道のありかたを考えます。 99年ごろに週刊文春がキャンペーン報道 喜多川氏の性加害問題については、1980年代に元タレントが被害を訴える手記を出版するなどしていた。99~00年ごろには、週刊文春がキャンペーン報道を展開し、被害者の証言などを詳しく報じる複数の記事を掲載した。 記事の内容をめぐってジャニーズ事務所などが発行元の文芸春秋を訴えた裁判では、02年、東京地裁が「セクハラ」があったとする記述を真実と認めない、とする判決を出した。一方、03年の東京高裁では認める判決が出され、04年に最高裁で確定した。 全国紙4社と在京のテレビ5局にこの時期の報道内容について聞いたところ、新聞は判決内容を報じていたが、テレビで報じたという回答はなかった。実態を独自に取材して報じたと回答した社はなかった。 朝日新聞は、一連の判決を報じたが、大きな扱いではなかった。 今年3月、英BBCが性加害問題についてのドキュメンタリーを放映。4月には元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさんが会見で被害を訴え、これを機に報じた社も多かった。「故人には反論の機会がないことを踏まえ、ジャニーズ事務所にコメントを求め、得られたため」(日本テレビ)といった理由があがった。 5月14日には、ジャニーズ事務所が公式サイトで、藤島ジュリー景子社長が謝罪を表明した動画を公開。それまでには全社が、何らかの形で問題を報じた。 大手メディアが早い段階から… この記事は有料記事です。残り4058文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ジャニーズ性加害問題の報道 新聞・テレビに欠けていたものは
ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の所属タレントへの性加害問題については、1999年ごろから週刊文春がキャンペーン報道を展開するなどしていました。日本の新聞やテレビなど大手メディアが早い段階から十分に報じなかったことについて、批判の声があがっています。何が欠けていたのでしょうか。3人の専門家に聞きました。 問われた日本メディアの「横並び体質」 【音好宏・上智大教授(メディア論)】 ジャニーズ事務所の性加害問題と報道について考える際には、まず、ジャニーズ事務所という芸能プロダクションがどのようにして大きくなったのかを知ることが必要です。 ほかの芸能プロダクションとは違い、男性タレントの養成に特化。単に歌や踊りができるだけでなく、しゃべりもうまく、1990年代以降は音楽番組だけでなく、バラエティー、ドラマ、報道番組まで活動の場を広げていきました。テレビ局、ひいては時代のニーズともマッチしていました。 所属タレントのメディア露出が増えるほど、事務所は発言力を強めていきました。テレビ局にとっては、ジャニーズ事務所は視聴者を集めることができる有力プロダクションである一方、いろんな要求をしてくる相手でもあった。 それが顕在化したのが、2019年に発覚したSMAPをめぐる問題です。元メンバーをテレビ番組に出演させないよう圧力をかけた場合は独占禁止法に触れるおそれがあるということで、公正取引委員会がジャニーズ事務所に対して注意しました。 テレビの場合は、こうした事情が「報道しにくさ」につながっていましたが、新聞の場合は、こうしたしがらみは少ないはずです。ただ、新聞社の社内的なヘゲモニー(覇権)として、芸能は、政治・経済・社会の話題の次という位置付けだった。そうした報道は週刊誌の役割だという意識もあったのではないでしょうか。 新聞の重要な役割の一つは権力監視ですが、ジャニーズ事務所も「権力」になっているということに気づけなかったのだと思います。 「ニュースかどうか」を判断する際の新聞社独自の姿勢も影響していると思います。例えば「疑惑の段階では記事化を控える一方、逮捕の執行や判決が出るなど、警察や司法の判断が記事化に強く影響する」といったことです。週刊誌などと比べて厳格な掲載基準があるからこそ、信頼につながっているという面もありますが、その論理やルールが市民感覚から離れていないかを議論してこなかったことは問われるべきです。 印象的だったのは、今年3月に英BBCがドキュメンタリーを放送した後は、報道各社が急に積極的になったことです。「誰かが報道を始めたから怖くないぞ」とばかりになだれ込む。この「横並び体質」も、日本のジャーナリズムの特徴だと思います。 今回は、加害側の当事者が亡くなっていて、反論できないといった事情もあります。ただ、現実に被害を訴える人が多く存在しています。なぜ報じてこられなかったのかをしっかり検証することには、意味があると考えています。 「触れられない」 テレビ局が自主規制 【民放元プロデューサーの吉野嘉高・筑紫女学園大教授(メディア論)】 90年代に週刊文春の報道があった頃、主にニュース番組を担当していました。具体的な事実を把握していたわけではありませんが、この問題に触れることができないことは、業界内の「暗黙の了解」でした。 人気タレントを多く抱えるジ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
戦後3番目の死者を出した福井地震から75年 遺族「風化させない」
3769人の犠牲者を出した福井地震から、28日で75年を迎えた。福井市の足羽山西墓地では追悼式があり、新型コロナウイルスの影響がなくなった今年は、遺族ら約40人が出席した。 福井地震は1948年6月28日午後4時13分(当時はサマータイムで午後5時13分)に起きた。現在の坂井市丸岡町を震源にマグニチュードは7・1だった。 福井市の930人を含む3769人の死者数は、東日本大震災、阪神・淡路大震災に次いで、戦後3番目に多い。 この日の式典では、東村新一… この記事は有料記事です。残り521文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】レンズがとらえた2023年6月
2023年6月28日 19時00分 将棋の藤井聡太竜王が1日、20歳10カ月で初の名人位を獲得した。谷川浩司十七世名人の最年少記録(21歳2カ月)を40年ぶりに更新。1996年に羽生善治九段が成し遂げて以来、史上2人目の七冠制覇も最年少で達成した。 天皇、皇后両陛下は17日、インドネシアを訪問した。即位後初めてとなる国際親善のための外国訪問となり、23日まで滞在した。療養中の皇后さまは約20年6カ月ぶりの親善訪問となったが、予定していなかった訪問先にも同行。堪能な語学、元外交官のキャリアを生かし、大きな存在感を示した。 この1カ月を写真で振り返ります。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高校山岳部員らの雪山事故を防げ 那須雪崩事故を受けた安全対策は
栃木県那須町で2017年、登山講習中の高校山岳部員ら8人が亡くなり、40人が負傷した雪崩事故から約6年。学校管理下で起きた事故の被害者数としては、異例の多さだった。事故を受け、登山の安全対策はどう変わったのか。 スポーツ庁は17年12月、都道府県などに、高校生らの冬山登山の「原則禁止」を改めて通知した。 救助法、伝える研修も 今回の事故は、春山の安全登山講習会だった。 冬山について「時期にかかわ… この記事は有料記事です。残り838文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Fans vote Tigers players to 10 of 11 CL All-Star spots
Ten players from the Central League-leading Hanshin Tigers have been voted onto the CL All-Star team via a fan ballot, Nippon Professional Baseball announced Wednesday. Tigers center fielder and leadoff man Koji Chikamoto received an NPB-high 769,587 votes. SoftBank Hawks outfielder Yuki Yanagita was selected as designated hitter on a […]
無資格で美容整形施術の疑い 豊胸やしわ取り、客が腫れや痛み訴え
有料記事 有元愛美子 浅田朋範2023年6月28日 14時00分 無資格で客に美容整形の施術をしたとして、埼玉県警が28日、東京都内でエステサロンを営む中国籍の女(38)=埼玉県川口市=を医師法違反(無免許)の疑いで逮捕したことが、捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、女は口コミで客を募り、看板を掲げずに自宅で施術して高額料金を得ていたとみられ、県警は「地下美容整形」と判断。ほかにも被害者がいるとみて調べる。 逮捕容疑は2022年1~3月、医師免許がないのに、自宅マンション内で、埼玉県内に住む中国籍の20代と30代の女性2人に対して、豊胸や顔のしわを取るなどとうたい、注射器で麻酔やヒアルロン酸とみられる液体を体内に注入するなどの医療行為をしたというもの。1回の施術料金として約20万~30万円を受け取っていた。県警は、女が母国の医師免許も取得していない可能性が高いとみている。 被害女性2人は施術後に患部の腫れや痛みが約1週間治まらず、県警に相談した。女については、いずれも「知り合いから紹介してもらった」などと説明しているという。(有元愛美子、浅田朋範) ■美容医療ブームの裏で深刻な健康被害も 識者「認定医を頼るべき」 国民生活センターによると… この記事は有料記事です。残り548文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
レモン&みそ、あまりの味に開発中止? 高校生が巻き返した新調味料
イタリア料理に欠かせないレモンと、和食に欠かせないみそ。味も見た目も全く違う、日伊両国の調味料を組み合わせた万能調味料「おふくろの味ミクス」を、府立泉北高校(堺市南区)の3年生4人組がこのほど商品化した。 4人は授業の一環で、地元住民らが庭先で育てて特産化した「泉北レモン」を使った商品を開発することになった。 昨年6月。4人で話し合った結果、「レモンはイタリアのおふくろの味。それなら、日本のおふくろの味と言えるみそをあわせてみたら、おいしい調味料ができるかも」という商品コンセプトが浮かんだ。 実際に、レモンとみそをそのまま合わせたものを、試食してみる。 「味がバラバラ」(藤井里名さん)、「塩味が強すぎ」(橘光誠さん)、「商品開発をやめた方がいいまずさ」(小籏美月さん)、「味が混ざり合っていない」(山崎七穂さん)。 指導する池ノ上大輔教諭も「なんちゅうもんつくってくれたんや。食材を無駄にして」と言うほどの、散々な評価だった。 しかし、「今までにない商品を作ってバズってみたい」(山崎さん)と、4人はあきらめなかった。 そこから2カ月間、4人は授… この記事は有料記事です。残り836文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「あんな滑舌悪い子」発表会で心ない一言 「ことばの教室」訓練重ね
【動画】通級指導教室、通称「ことばの教室」で学ぶ子どもたち=小若理恵撮影 大阪市立北鶴橋小学校にある通級指導教室、通称「ことばの教室」で、発音や読み書き、話し方など「ことば」の勉強をしている子どもたちの姿を取材しました。 5年生の俊介さん(10)は、大阪市立北鶴橋小学校の通級指導教室、通称「ことばの教室」にやってくるなり、藤本かおり教諭(53)に学校であったことを話し始めた。 「今日、給食でかあ(ら)あげ出てな、おかわりしてんけどな、かすしか残ってなかった」 「からあげ、おいしいよな。先生も大好き。俊ちゃん、5年2組は楽しい?」 「楽しいで」 新しい担任の先生はどうか。友だちはできたか。何のクラブに入りたいか……。 2人は10分ほど会話を楽しんだ。 そして、この日の学習課題が五つ書かれた「がんばりひょう」の「①お話」の欄に、俊介さんは大好きな「すし」のシールを貼ろうとした。 「マグロない? サーモンない? 品ぞお(ろ)え薄いぞ!」 俊介さんが声を上げたそのとき。 藤本教諭が会話を止めた。 「俊ちゃん、品ぞ・ろ・えっ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル