有料記事 前田健汰 福岡龍一郎 三井新2023年6月2日 22時00分 長野県中野市の4人殺害事件で、自宅に立てこもった後に逮捕された青木政憲容疑者(31)は県公安委員会の許可を得て銃を所持し、事件で使った。県警や周囲は危険性を把握していなかった。銃による犯罪は繰り返されており、規制のあり方が問われている。 「銃持ってます」「遠くに行って鳥を撃ったりするんです」 青木容疑者が所属していた祭りの保存会の高木幸大さん(45)は8年ほど前、青木容疑者がこう話していたことを覚えている。酒の席で口数が少ない青木容疑者が、狩猟の話題になったとき珍しく切り出した話だった。少し口調がうわずっていたという。 青木容疑者は10年ほど前、大学を中退して地元に戻ってきた。捜査関係者によると、中野市議会議長だった父親の正道さん(57)の県警への説明では、青木容疑者は正道さんの勧めで農業を始めたが、沈みがちな状態が続いていた。その中で青木容疑者は「銃が欲しい」と求め、正道さんは買い与えたという。 県警によると、青木容疑者は2015年1月、散弾銃の許可を得た。続けて17年10月に散弾銃と空気銃、19年2月に猟銃の許可を得た。所持目的は「狩猟」やクレー射撃などの「標的射撃」と届け出ていた。 「何を目的に所持していたのか…」 所属する猟友会幹部も存在知らず 青木容疑者は、広域の猟友会には所属していたが、有害鳥獣駆除を担う市町村単位の猟友会には所属しておらず、駆除をする立場にはなかった。高木さんは「害獣を撃つわけでもなく、使う目的が限定されていない感じがした」と振り返る。 青木容疑者の実家の近くに住… この記事は有料記事です。残り984文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
子どもの自殺、タブレット端末で異変チェック 政府が全国展開めざす
政府は2日、「こどもの自殺対策緊急強化プラン」を公表した。自殺の要因分析に加え、「1人1台端末」を活用した自殺リスクの早期発見、多職種の専門家でつくるチームでの対応について、全国展開をめざす。6月にまとめる「骨太の方針」に盛り込む。 全国の小中高生の自殺者は、2022年は514人と過去最多になった。こども家庭庁は4月、庁内に「自殺対策室」を設置。文部科学省や厚生労働省など関係省庁と連絡会議を開き、対応策を協議してきた。 強化プランでは、国のGIGAスクール構想で全国の児童生徒に配布された「1人1台」のタブレットなどの端末を使う対策が示された。子どもに端末の質問に答えてもらってリスクを判断するシステムを導入している学校もあり、政府は、こうした試みの全国展開を想定している。今後、システムの精査やマニュアルの整備を進め、全国の教育委員会に周知する。 多職種の専門家チームは、長… この記事は有料記事です。残り231文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「羽田空港アクセス線」起工式 東京-羽田が18分、31年度開業へ
羽田空港と東京駅を直通18分で結ぶJR東日本の「羽田空港アクセス線・東山手ルート」が2日、本格的に着工した。東京モノレールや京急空港線を乗り継ぐ現在のルートより10分以上の短縮となる。JR東は2031年度の開業を目指している。 東山手ルートの総延長は12・4キロ。羽田空港の国内線ターミナル付近の地下に新駅を設ける。品川区内の「東京貨物ターミナル」まで新たにトンネル(約5キロ)を開通させ、休止中の貨物線「大汐線」を使って田町駅付近で東海道線に乗り入れ、東京駅方面とつなぐ。 東京駅から羽田空港までは、浜松町駅か品川駅で乗り換える現在のルートだと30分前後かかるが、東山手ルートだと乗り換えなしで18分だ。さらに上野東京ラインを通じて宇都宮、高崎、常磐の各線と直通運転が可能で、1日72本の運行が予定されている。 JR東日本が主体となって首都圏で鉄道新線を建設するのは1987年の会社発足以来初めてで、総工費は約2800億円。2日の起工式でくわ入れをしたJR東の深沢祐二社長は「発展を期待できる羽田空港と東京駅を結ぶプロジェクトは、将来の首都圏ネットワークで大きな位置づけとなる」と話した。 他にも「西山手ルート」と「臨海部ルート」の構想も 羽田空港アクセス線には他に… この記事は有料記事です。残り890文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】天皇陛下と皇后雅子さま、植樹祭や育樹祭で全国へ
2023年6月2日 19時00分 天皇、皇后両陛下が6月3日から4日まで、第73回全国植樹祭の式典に出席するため、岩手県を訪問します。 両陛下は即位した2019年に愛知県での式典に出席しました。しかし、新型コロナの影響で20年は延期され、島根県開催の21年と滋賀県開催の22年はオンラインでの出席となりました。 即位前の皇太子時代には全国育樹祭に出席してきました。育樹祭は過去に植樹祭が行われた都道府県で開催されています。 東京都で開催された18年の育樹祭では、1996年の植樹祭で天皇、皇后両陛下(現在の上皇ご夫妻)が植えたイチョウの手入れをしました。 両陛下が出席してきた植樹祭と育樹祭の歴史を写真で振り返ります。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Samurai Japan manager Hideki Kuriyama reveals team’s secrets for success at WBC
Japan’s World Baseball Classic-winning skipper Hideki Kuriyama revealed Friday that advice from high school and corporate team managers was part of his recipe for success during the tournament in March. “I listened to and learned from high school and corporate team managers, as their teams mostly play single-elimination tournaments,” Kuriyama […]
安田菜津紀さん、ルーツたどる本出版 父の記憶、国籍…伏見で語る
中東や東南アジアなどで、紛争下に生きる人々を取材してきたフォトジャーナリストの安田菜津紀さん(36)が5月、自身のルーツをたどった本「国籍と遺書、兄への手紙」(ヘウレーカ)を出版した。 終戦直後に京都市伏見区で生まれた安田さんの父は、在日コリアン2世だったが、韓国籍と明かさないまま亡くなった。なぜ出自を語らなかったのか。著書では、安田さんが伏見区や京都府宇治市、韓国の釜山などを現地取材し、自身のルーツについて考えを深める過程がつづられている。 5月28日、安田さんは伏見区の絵本店「絵本のこたち」で思いを語った。翻訳者で移民研究者の栢木(かやのき)清吾さんが司会を務め、オンラインも含め約40人が耳を傾けた。 安田さんが幼い頃、母は1カ月に300冊の絵本を読み聞かせてくれた。一方、父が読むと、何度もつっかえた。「お父さん変だよ。日本人じゃないみたいだよ」と言うと、父は笑いながらも悲しそうな表情を浮かべていた。 中学生の時、父と安田さんより13歳年上の異母兄が亡くなった。高校時代にパスポートを作るため戸籍を確認した際、父が韓国籍だったこと、兄が非嫡出(ちゃくしゅつ)子だったことを初めて知った。 「戸籍を見た時は驚きました… この記事は有料記事です。残り584文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡崎慎司選手「欧州への新しい道をつくりたい」 環太平洋大と協定
大野宏2023年6月2日 15時06分 環太平洋大(IPU、岡山市東区)とサッカー元日本代表FW岡崎慎司選手(37)が、包括連携協定を結んだ。今後、相互の専門性をいかして高度なスポーツ科学人材を育成し、海外への進出を後押しする。 岡崎選手は兵庫・滝川二高から2005年にJ1清水に入り、11年からはドイツのシュツットガルトとマインツでプレー。15年に移籍したレスター(英)でクラブ初のプレミアリーグ制覇に貢献した。19年からはスペインのクラブ、昨季はベルギー1部のシントトロイデンに所属した。日本代表では119試合で50得点、ワールドカップに3度出場している。 一方でサッカーを通して日本や海外で学んだことを伝え、世界で通用する人材を育てたいとして、14年にドイツでアマチュアクラブ「FCバサラマインツ」を創設。FCバサラマインツが今春、IPUの学校法人が運営する通信制高校の三宮校(兵庫)と連携してサッカーコースを新設した縁が、IPUと岡崎選手の連携協定につながった。 5月31日に岡山市東区のIPUで調印式に臨んだ岡崎選手は「欧州に行って自分の可能性や価値が高まった経験をどう伝えていくかずっと考えてきた」とあいさつ。「欧州のトップクラブでもあるかどうかの施設や機器を、どうやっていかしていくか。現場のリアルを知っている自分が力になり、大学で成長して欧州へ行く新しい道をつくりたい」と話した。 IPUの大橋節子学長は「次の世代を世界へ送り出したいという思いは私たちと共通し、心強い」と語った。 岡崎選手の来季の去就は未定だが、欧州で現役を続ける意志は強く、学生に直接関われる期間は短い。兵庫県で運営するアマチュアクラブのコーチらを通じて、同選手の持つノウハウを伝えていくという。(大野宏) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東海道新幹線、浜松ー三河安城間など運転見合わせ 雨量計が規制値に
2023年6月2日 15時38分 東海道新幹線は2日午後2時25分ごろ、豊橋―三河安城間の雨量計が規制値に達したため、浜松―三河安城間などで上下とも運転を見合わせている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海岸で乳児の遺体焼き遺棄した疑い、20代男女を逮捕 静岡県警
2023年6月2日 12時30分 静岡県沼津市の海岸で体の一部が焼かれた生後まもない乳児の遺体が見つかった事件で、県警沼津署は2日までに、20代の男女2人を死体損壊と死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 逮捕されたのはいずれも住所不定、無職の女(24)と男(20)。同署によると、2人は5月27日、同市の千本浜海岸で女の子の乳児の遺体を焼き、放置した疑いがある。周辺で男女の目撃情報があったことから捜査を進め、市内の宿泊施設にいるのを発見したという。署は2人が乳児の親である可能性があるとみて、事件の経緯などを調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
和歌山県北部で線状降水帯による非常に激しい雨 気象台警戒呼びかけ
2023年6月2日 12時35分 和歌山地方気象台は2日、和歌山県北部で線状降水帯による非常に激しい雨が降り続いていると発表した。「命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっている」と警戒を呼びかけている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル