有料記事 米田怜央 渡辺杏果2023年7月14日 6時00分 岐阜市の陸上自衛隊射撃場で起きた銃撃事件から14日で1カ月。逮捕された自衛官候補生の男(18)は、なぜ犯行に及んだのか。友人らは真相解明を願っている。 入隊よろこんでいた友 「彼と話ができるなら…」 「ショックでした」。岐阜県内の男性(18)は容疑者の男が高校時代の親友だと知った時のことを振り返る。「当時の彼はクラスみんなと仲がよく、仲間内でムードメーカーのような存在でした」。銃撃事件と結びつくような性格ではなかったという。 初めての出会いは小学校のころ。中学校も同じだったが、男は不登校気味だったという。交流はほぼなく、「暗く少し変わった人」との印象だったという。いつしか中学を転校していた。 進学先の岐阜県の高校で再会を果たす。雰囲気の変わりように驚いた。かつて目元まであった髪は整えられ、快活さが印象的だった。 2人とも放送部に入り、親交… この記事は有料記事です。残り657文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
天下り資料か私的文書か 「まるでヤクザ」な人事介入、解明は道半ば
「現役職員の関わりはないと答弁した国土交通大臣の、残念ながら虚偽答弁の可能性を指摘せざるを得ません」 大型連休明け。国会では野党議員らが追及を強めた。 OBによる人事介入問題をめぐり、斉藤鉄夫国交相はそれまで「しっかり調査した。現役職員が関与しているという疑いは全くない」と答弁していた。 しかし連休直前、現役職員から問題のOBに、未公表の人事資料がメール送信されていたことが企業側の検証で明らかになっていた。 以降、「線引き」と呼ばれるその人事資料が、国会論戦の核になっていく。 線引きは、国交省の異動のたびに作られる内部資料だった。 氏名、入省年次、内示された異動先に加え、前任者と後任者が線でつながれ、人事の流れがわかるようになっている。 国家公務員法は、再就職を目的に、現役職員が職員やOBの職歴の情報を企業側に伝えることを禁じている。今回のことは法律違反に当たるのか――。 未公表情報の送信先は… 斉藤氏が初めて具体的に線引きについて答弁したのは5月12日の衆院国交委員会だった。 国土交通省OBの人事介入問題の実態や背景に、関係者への取材や入手した記録で迫るA-stories「令和の天下り」の10回目。現役職員からOBに送られていた人事情報はどのような経緯で誰に送信されていたのか。解明されていない点はなお残っています。 未公表の人事情報がOBに提… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
英語スピーキングテスト、IELTS運営団体に ベネッセは応募せず
東京都内の公立中学生を対象にした英語スピーキングテストで、都教育委員会は13日、次の運営事業者の候補に「ブリティッシュ・カウンシル(BC)」(本部・英国)を選んだことを明らかにした。同団体は英語検定試験「IELTS(アイエルツ)」などを展開しており、都教委の公募に唯一応じていた。今秋の3年生のテストまで運営する通信教育大手ベネッセコーポレーションは応募していなかった。 8月上旬までに正式決定する予定。同テストは、全国で初めて都教委が民間会社と共同実施した。今春から都立高入試の合否判定にも用いられ、ベネッセが運営を担った。 今回選ばれたBCは、今年度以降の1、2年生のテストと、来年度以降の3年生のテストを運営する。期間は2028年度まで。テストの受検者数は3学年で計約24万人となる。 都教委が募集要項で示した条件は、中学校の学習指導要領に準拠した問題を作成▽当面の間、22年度までと同様の出題構成を原則とする▽タブレット端末に解答音声を録音する形式▽周囲の受検者の解答で妨げられることがないよう受検環境を整備する――など。 BCが運営しているIELTSは、英語4技能を測るテストで、その結果は英国の大学進学などに活用されている。同団体によると、スピーキングは人同士が話をする形式だという。 都教委によると、大学教授らで構成する審査委員会が運営事業者を選考した。国内外で試験を実施した実績▽問題作成や採点・評価など安定した試験運営ができる基盤▽試験で使うタブレット端末を準備でき、安定的・継続的な事業運営が可能――などの点を「高く評価」したという。 BCは都教委を通じて、「英… この記事は有料記事です。残り316文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
博多祇園山笠 天神へ活気「集団山見せ」 15日早朝に「追い山」
太田悠斗2023年7月13日 20時55分 博多祇園山笠の期間中、七つの舁(か)き山が商人の街・博多から城下町・天神に一度だけ入る行事「集団山見せ」が13日にあり、沿道は見物客で埋まった。 七つの「流(ながれ)」それぞれの山笠(やま)が、福岡市博多区の大博通りに集結。「オイサ、オイサ」の掛け声をあげながら約1・3キロの道のりを駆け、天神地区に入った。多くの見物客が沿道で見守り、拍手や歓声を送った。 祭りは15日早朝の「追い山」でフィナーレを迎える。(太田悠斗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東海道新幹線、また架線の金具破損 パンタグラフにからまり停電
細沢礼輝2023年7月13日 21時30分 JR東海は13日、東海道新幹線掛川―豊橋駅間で、架線の金具が折れて走行中の新幹線の屋根に落ちたことで、停電が起きたと発表した。 停電は12日午後0時25分ごろに発生。間もなく送電は再開された。 その後、同区間を走っていた下りの「ひかり」の屋根から長さ約65センチの棒状の金属部品が見つかった。列車に電力を送る「トロリ線」をつる部品「ドロッパ」で、静岡市内の架線で欠損しているのが確認された。何らかの原因で折れたドロッパが、ひかりのパンタグラフと車体に接触してショートしたと考えられるという。 JR東海は全線のドロッパを緊急点検し、折れた原因の究明を急ぐ。 東海道新幹線では昨年12月、トロリ線を支える金具が折れて架線が切れ、約4時間にわたって運転がストップした。(細沢礼輝) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
脱炭素な暮らし「デコ活」を 高橋尚子さんら国民運動の新愛称選定
環境省は13日、国が目指す2050年の温室効果ガス排出の実質ゼロに向け、脱炭素を意識した生活を普及させる新たな国民運動の愛称を「デコ活」に決めた。一般公募約8200件から、歌人の俵万智さんやシドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんら11人が選んだ。 脱炭素を意味する「デカーボナイゼーション」と「エコ」を組み合わせた新しい言葉だという。選定した高橋さんは「言いやすい言葉になった。カーボンニュートラルの実現に向けて、身近になれば」と話した。 デコ活は05年に提唱した「クールビズ」に続くことを狙い、脱炭素を意識した生活をすれば、光熱費削減などのメリットも得られることを強調した運動。昨年10月に環境省が「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」として打ち出したが、名称が長く、浸透しにくいとの声も出ていた。 例えば、電灯のLED化で年約2900円削減、省エネ性能が高いエアコンと冷蔵庫に買い替えると年約1・9万円削減、住宅の断熱化で年約9・4万円削減などと紹介。テレワークや自転車・徒歩の利用なども呼びかけている。 脱炭素につながる暮らしの例は環境省のホームページ(https://ondankataisaku.env.go.jp/cn_lifestyle/)から見ることができる。(市野塊) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪、奈良、京都…事件後3日間に転々か 6歳児死亡、再逮捕の4人
有料記事 杉山あかり 黒田早織2023年7月13日 21時45分 神戸市西区の草むらからスーツケースに入った穂坂修(なお)君(6)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は13日、修君の母、穂坂沙喜容疑者(34)=神戸市西区玉津町居住(いすみ)=ら4人を死体遺棄容疑で再逮捕し、発表した。 修君の遺体には背中を中心に多数の打撲痕があり、県警は虐待を受けていた可能性があるとみて、4人が死亡に関与したかについても調べる。 捜査1課によると、他に再逮捕されたのは、いずれも無職で、修君の叔父の大地(32)、叔母の朝美(30)と朝華(30)の3容疑者。一家は修君の祖母(57)と修君を加えた6人暮らしで、4容疑者はきょうだい。 再逮捕容疑は、修君の遺体をスーツケース(縦約60センチ、横約45センチ、厚さ約25センチ)に入れ、6月19日午後5時前~同5時20分ごろ、自宅から約1キロ北の神戸市西区の草むらに遺棄したというもの。同課は4人の認否を明らかにしていない。 4人は遺棄現場からいったん自宅へ戻った後、22日午後に神戸・三宮のセンター街付近で発見されるまでの3日間で、大阪、奈良、京都の3都市を訪れていたことが、捜査関係者への取材で新たに判明した。 朝日新聞は、大阪市内と奈良… この記事は有料記事です。残り402文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ことでん」、また踏切の遮断機下りず 運輸局からの改善指示直後
高松琴平電気鉄道(ことでん)は7月13日、琴平線三条―伏石間の下所川(げしょがわ)第一踏切(高松市三条町)で同日午前、遮断機が下りず警報機が鳴らない状態で電車が通過したと発表した。同社の踏切では、電車が近づいても遮断機や警報機が作動しない事案が頻発しており、先月末、四国運輸局から改善指示を受けたばかりだった。 同社によると、同日午前11時18分ごろ、一宮発高松築港行きの上り電車の運転士が、同踏切の遮断機、警報機が作動していないことに気付かないまま時速約60キロで通過した。約7分後に通りかかった下り電車の運転士は不作動に気づき、踏切の手前で停車した。踏切付近に通行人や車はなく、けが人はなかったという。 同社が調査した結果、同踏切近くの機器箱に設置された主電源ブレーカーが遮断されていた。同踏切の機器類は2020年11月の複線化工事の際に一新されたため、老朽化の可能性は低く、専門機関に依頼して原因究明を進めるという。 遮断機、警報機の不作動に気づかなかった上り電車の男性運転士(29)は「(次の)三条駅に停車するため、ブレーキ操作と場内信号機の確認に気を取られていた」と釈明したという。 不作動、「2015年度以降16件」 同社によると、踏切の警報機・遮断機が作動しなかった事案は、15年度以降16件あった。うち3件は運転士が気づかず通過していた。 多発する踏切の不作動事案を受け、四国運輸局は6月末、同社に改善措置を講じ、7月末までに報告するよう指示を出していた。 13日に会見した植田俊也専務・鉄道事業本部長は「お客様、沿線の皆様方に多大なご心配、ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる」と謝罪した。「踏切インシデント専門の課長を置くなど、対策を進めてきたが、結果として不十分だった。職員一丸となって、二度と事案を発生させない、強い決意のもと、再発防止に取り組みたい。(国への報告には)運転士への指導強化など、今回の事案への対策も盛り込む」とした。 四国運輸局の森一臣・鉄道部長は、「踏切で再び無遮断を発生させたことは誠に遺憾。ことでんに対しては、まずは今回の事象の原因究明、再発防止対策の徹底を指示するとともに、6月末の指示内容も含め、再発防止対策を見直した上で報告するよう警告した」とコメントを出した。(福家司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福島・安達太良山で都内の男性が死亡 有毒ガスを吸い込んだ可能性も
2023年7月13日 22時13分 13日午後1時50分ごろ、福島県猪苗代町の安達太良(あだたら)山西側の沼尻登山口から約2キロ離れた川の河川敷付近で、東京都練馬区の吉野繁樹さん(73)が倒れているのを福島県警と会津若松消防本部が発見した。吉野さんはその場で死亡が確認された。 県警猪苗代署や同消防本部によると、吉野さんの妻から12日午後8時ごろ、警視庁練馬署に「連絡がつかない」と通報があり、13日朝から猪苗代署員らが捜索していた。吉野さんの体には目立った外傷はなかったという。 署によると、遺体が見つかった周辺は硫化水素など有毒な火山ガスが噴出しており、立ち入りが制限されていたという。署は、吉野さんが硫化水素を吸い込んだ可能性があるとみて、死因を調べる。 安達太良山は活火山で、噴火警戒レベルは「活火山であることに留意」とされる1。安達太良山では1997年に火山ガスによる事故で4人が死亡している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
佳子さまの「別居」の説明、宮内庁長官「タイムリーじゃなかった」
秋篠宮家の次女佳子さまが昨年9月に改修工事を終えた秋篠宮邸に引っ越さず、隣の旧御仮寓所(ごかぐうしょ)に引き続きお住まいになっている事実を宮内庁皇嗣職(こうししょく)幹部が先月30日に明らかにしたことについて、宮内庁の西村泰彦長官は13日の定例会見で、事実関係の発表は「タイムリーじゃなかった。問題になった時になるべく早く発表すれば良かった」との認識を示した。また、当初の宮内庁の説明に基づいた「ご一家で引っ越す」との報道との齟齬(そご)については「結果的に違ったことについては反省すべき」と述べた。 宮邸と旧御仮寓所は赤坂御用地(東京都港区)内にある。ご一家が宮邸改修後までお住まいだった旧御仮寓所は約9億8千万円で新設され、宮内庁は当初、代替わりで大幅増となった職員の事務室などとして活用すると説明していた。 宮内庁の説明は引っ越し終了から約3カ月後 だが先月30日の定例会見で… この記事は有料記事です。残り845文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル