黒田早織2023年7月22日 16時00分 祖母の家の車庫に火をつけて祖母を殺そうとしたとして、兵庫県警は22日、同県姫路市に住む無職の少女(17)を現住建造物等放火と殺人未遂の疑いで逮捕し、発表した。「火をつければ祖母が死ぬかもしれないと思っていた」と容疑を認めているという。 たつの署によると、少女は21日午前1時~3時半ごろ、同県たつの市の祖母(69)宅に隣接した車庫に火をつけ、祖母を殺害しようとした疑いがある。祖母は、少女の叔父(37)と2人暮らし。車庫は全焼し、家の壁の一部が焦げたが、2人は逃げて無事だった。 少女は6月の1カ月間、祖母宅で暮らしていたが、火災発生時は滞在していなかったという。署では家族トラブルなどの相談は受けていなかったという。(黒田早織) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【毎日更新】雨の日曜、ルソーに読みふける 1945年の今日、長崎
学校でのできごと、友だちのこと、家族のこと、将来のこと――。 広島、長崎に住む10代の若者3人が、それぞれの何げない日常をしたためた日記があります。 1945年8月、「あの日」までの日々。毎日、1日分ずつ紹介していく予定です。 ■■■1945年7月21日(土)■■■ 雨の日曜日、長崎医科大1年の秋口明海さん(17)は、哲学書に読みふけっていました。 家庭修練日。 朝早く起きたが、頭痛がするので、また床についた。39度5分くらいの熱である。 朝、父と出合った。私は小川(書道教室)では草書と学校の手本とを習った。大へんむつかしい。Dさんとも今日が最後なので、思うぞんぶんお話をしておいた。かえると救急袋の整理をした。お昼の支度をして、食後もすると、祖母は「遠足に行くの」と聞かれたのにはあきれてしまった。午後4時までかかった。夕方の支度をして、ご飯をすますと少し自習した。 せっかくの日曜日なのに雨ですっかり駄目にされてしまう。図書館に行くつもりだったんだが。 仕方なしに「エミール」「エッケルマンのゲーテとの対話」と一日中読んだ。 それぞれにルソー、ゲーテの人物が最もよく表れている書ではなかろうか。 熱烈たる自由主義者ルソー。 これはまた平静なゲーテ。彼にその反面、熱情的な恋愛詩があるのは不思議だ。 偉大なるゲーテの抱擁力、彼こそは小宇宙のごとき感がある。 この日の広島・長崎は 広島 最高気温27.7度… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中学受験から想定外の撤退 息子の大学入試を見届けた母の複雑な思い
埼玉県の薬剤師の女性(50)は今年、長男(18)の大学受験を寿命が縮む思いで見守った。 受験に向け、なかなかエンジンがかからないように見えた。1月の大学入学共通テストの結果も芳しくなく、2月の私立大の結果も不合格が続いた。 「本人の受験だ」と分かってはいたが、口出ししそうになる。そのたびにぐっとこらえる。そんなことを繰り返した。 長男が小4のころ、やむを得ず中学受験から「撤退」させた。そのことから、女性は「負い目」のような思いを抱えてきたという。 あの選択が、どんな結果につながるのか。見届けるのに覚悟が必要だった。 中学受験をせず、地元の公立中に進んだ長男。大学受験に向け、どんな道を歩んだのか。その帰結は。親子それぞれの思いとは。 小3で始めた中学受験の準備 思わぬ壁 女性自身は小中高とも公立校… この記事は有料記事です。残り2191文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
医師の専門によって性暴力への理解にばらつき 研究グループ全国調査
有料記事 狩野浩平 島崎周2023年7月22日 17時58分 子どもや男性、性的少数者の性暴力被害の実態を調査している研究者らが22日、東京都内で報告会を開いた。全国の医師を対象とした性暴力に関する調査結果が報告され、医師の専門によって性暴力についての理解にばらつきがあることなどが指摘された。 研究者のグループは昨年12月以降、産婦人科や泌尿器科などの学会を通じ、全国の医師に性暴力への認識や支援内容をたずねた。厚生労働省の厚生労働科学研究費(厚労科研費)を受けた研究で、男性や性的少数者の性被害にも注目した初めての試み。研究グループ代表の河野美江・島根大教授は「性被害者への医療的支援の課題を把握するとともに、医療機関の受診をきっかけに、性被害者が様々な支援につながるような仕組みも考えたい」と狙いを話す。 2018年から全国に設置されている「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」について、産婦人科医は7割以上が「知っている」と答えた一方、他の専門の医師で「知っている」は約2~3割だった。男性や性的少数者の性被害について、大学の授業や学会講演などで「学んだことがある」という回答は、多くの科で1割に満たなかった。 アンケートは3万人を超える… この記事は有料記事です。残り325文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「何年ぶりかの県外旅行、良い思い出を…」 5類移行、最初の夏休み
有料記事 角詠之 照井琢見 小川裕介2023年7月22日 22時52分 【動画】多くの学校で夏休み初の週末となった22日、関東甲信と東北が梅雨明けし、各地は多くの人でにぎわった=依知川和大撮影 新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置づけが「5類」に移行されて迎える夏休み。初の週末となった22日、各地の観光地は訪日観光客(インバウンド)以外にも、久しぶりの国内旅行や遠出を楽しむ家族連れらの姿が目立った。 浅草寺(東京都台東区)の周辺は人がごった返していた。日焼けした人力車の車夫たちが勧誘の声を張り上げていた。 高知市から来ていた公務員の植村明久さん(58)は、中学1年の長女(12)らと家族旅行中だった。これまでは人出を避けて県内で過ごしてきた。5類移行をうけて東京に足を延ばした。あまりの人混みに驚きつつも、「何年かぶりの県外旅行。良い思い出作りをしたい」と笑顔だった。 参道に延びる仲見世通りで人… この記事は有料記事です。残り2057文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最大の見せ場 豪快に光の競演 4年ぶりに北九州市で戸畑祇園大山笠
遠山武2023年7月22日 23時00分 ユネスコの無形文化遺産に登録された伝統行事「戸畑祇園大山笠」の最大の見せ場、競演会が22日、北九州市戸畑区であった。競演会はコロナ禍で中止が続いていたが、4年ぶりに開催された。 夕刻、区役所前の会場に幟(のぼり)を掲げた山笠が姿を現した。大山笠と、中学生が担ぐ小ぶりの小若山笠の計8基。頃合いをみて幟が外され、一斉に提灯(ちょうちん)が組み上げられた。宵闇に1基309個の提灯が映える。高さ最大10メートルの提灯山笠が「ヨイトサ、ヨイトサ」の掛け声で豪快に練り歩くと、沿道の観衆から大きな歓声がわいた。(遠山武) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
昨年休業の京都「鴨川湯」、若い力で復活へ 地域の文化沸かす場に
地域に愛された記憶を大切に、銭湯に新しい風を吹き込んでいく。昨秋、設備の老朽化などを理由に店を閉じた「鴨川湯」(京都市左京区)で改修工事が進む。文化の発信地を目指し、再オープンは7月29日を予定する。 場所は鴨川からすぐの住宅街。100年近い歴史があるという。湯は地下水、浴室は青が基調の細かなタイル貼りで、昭和の手仕事のぬくもりが残る。 「浴槽に湯をはって生まれる独特の雰囲気は、変えたくなかったことの一つ」。経営を引き継いだ「ゆとなみ社」(湊三次郎代表)のスタッフで、新たに店長となった丹羽悠貴さん(31)はそう話す。取材日は留守だった遠藤さくらさん(28)と、2人の店長で運営を担う。 「銭湯を日本から消さない」… この記事は有料記事です。残り843文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 #KANSAI 近畿の魅力を再発見する新企画。社会・経済から文化・スポーツまで、地元愛あふれるコンテンツをお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マックのある店舗が地元中学の全生徒を「出入り禁止」に その理由は
相模原市内のマクドナルドのある店舗が、地元の中学校を名指しして、同校のすべての生徒を「出入り禁止」にする旨の貼り紙を店の入り口に掲げた。 「店内での中学生迷惑行為に関して、他のお客様へのご迷惑、店舗スタッフの身に危険を感じることがございます」――。21日、記者が確認した貼り紙には、こんなふうに、理由も記されていた。 この貼り紙の写真が、ツイッターなどSNS上で拡散され、議論を呼んでいる。騒ぎを受けて、店側は貼り紙の内容を見直し、22日には中学校名は貼り紙の文面からは消えたが、なぜ出入り禁止になったのか。 「出入り禁止」問題をめぐって、識者の見方もさまざまです。記事後半では、法哲学とリスクマネジメントの2人の識者の見解を紹介しています。 学校は、この店から数百メートルほど離れた場所にある。同校や日本マクドナルド広報部によると、昨年度からたびたび、店内で騒ぐなどの迷惑行為を生徒が繰り返していたとして、店から学校に複数回、改善を求める連絡があった。 マクドナルド側は警察にも相談したといい、学校には警察からも指導をするよう要請があったという。 店から学校への「全生徒出入り禁止」の提案 同校によると、店側が指摘し… この記事は有料記事です。残り1293文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高知、大分両県で震度4 津波の心配なし M4.9と推定
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不登校、都内の中学生は17人に1人 受け皿は増えても選べない理由
有料記事 聞き手・田渕紫織2023年7月22日 18時30分 データで読む東京都の教育③ 東京都内の公立校で2021年度に不登校だった小中学生は2万1536人。統計のある1966年度以降、初めて2万人を超えた。不登校の子の割合は小学生が全体の1・3%、中学生は全体の5・7%にあたり、9年連続で高まっている。中学生は、17人に1人が不登校という計算になる。 「不登校新聞社」代表理事・石井志昂さんに聞く 東京都内の公立校で不登校の子は2021年度、小学生は7939人、中学生は1万3597人いました。過去5年で小学生は2・6倍、中学生は1・6倍に増えました。 近年はコロナ禍で学校の環境が激変し、心身に影響を受けて登校できなくなった子も多かったと思います。また、メディアなどを通じて不登校が選択肢として認知され、無理をして登校する子が減ったということもあるでしょう。 中学生よりも小学生のほうが増加率は高いです。背景には、いじめの低年齢化があると思います。いじめの認知件数は、都内の学年別の統計が公表され始めた14年度は中1が最多でしたが、今は小1が最多です。 記事後半では、石井さんが、いじめと、学校以外の選択肢についての現実について統計データをもとに語ります。 当事者に取材をしていると… この記事は有料記事です。残り845文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル