島崎周2023年7月25日 22時39分 「ビジネスと人権」に関する国連人権理事会の作業部会のメンバーが25日、ジャニーズ事務所の創設者である故ジャニー喜多川氏の性加害問題について、被害を告白した元ジャニーズJr.から話を聞いた。 聞き取りに応じた「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の副代表、石丸志門さん(55)によると、この日は会のメンバー4人が、弁護士同席のもとで約2時間にわたって聞き取りを受けたという。 石丸さんは「寄り添って、真摯(しんし)に対応してくれた。伝えたいことは伝えられたし、重大問題として受け取ってくれた実感がある」。聞き取りの詳細については控えたが、「この問題が、国際的におかしいことだと世論が気がついて声をあげていけば、未来は変わっていくものと期待している」と話した。 かつて告発本に被害体験を寄せたハヤシさん(仮名)はこの日、数十人の報道陣が集まったことについて「三十数年前にこれだけ集まってくれれば、被害は相当少なく済んだと思う」と話した。 作業部会のメンバーは、日本政府と企業が人権をめぐる義務や責任にどう取り組んでいるかを調査するために来日している。具体的な内容は、調査を終えた後の8月4日に東京都内で記者会見を開くという。(島崎周) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大分で作業員2人川に流される 雨で増水、下流で1人心肺停止で発見
倉富竜太2023年7月25日 17時11分(2023年7月25日 21時21分更新) 25日午後3時23分ごろ、大分県由布市湯布院町湯平の花合野(かごの)川で、「作業をしていた男性2人が川に流された」と119番通報があった。 県によると、流された2人は、花合野川に砂防ダム(高さ約6・5メートル、幅42メートル)を建設する県発注の工事にあたっていた元請け会社の60代男性社員と、下請け会社の40代男性社員。消防や警察が計66人態勢で捜索にあたっていたところ、約3時間後、下流の大分川で心肺停止状態の1人が発見され、死亡が確認された。身元を確認している。 花合野川では、2020年7月の豪雨で旅館を営んでいた一家4人が車で避難中に濁流に流されて犠牲になった。県はこの災害をきっかけに花合野川上流域で砂防ダムを建設しており、工期は昨年7月から今年10月までの予定という。 由布市では25日午後3時52分までの1時間に31・5ミリの激しい雨が降り、大雨洪水警報が発令されていた。工事現場近くに設置されている雨量計では、同日午後3時10分からの10分間で22ミリを計測しており、県は急な大雨で川が増水したとみている。(倉富竜太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
性被害告発の元自衛官「ハラスメントは犯罪」 有識者会議で訴え
田嶋慶彦2023年7月25日 21時26分 防衛省・自衛隊のハラスメント対策を強化するために同省が設置した「ハラスメント防止対策有識者会議」が25日、横浜市内で開かれ、性暴力の被害を告発した元自衛官の五ノ井里奈さんが出席した。五ノ井さんは終了後、「ハラスメントはコミュニケーションの一部ではなく犯罪と一緒。被害を訴えた人が不利益にならないようにしてほしいと伝えた」と述べた。 有識者会議は五ノ井さんの告発などを受け、昨年11月に設置された。会合は非公開で、五ノ井さんは加害者を生み出さない研修や通報システムの改善を訴えたという。「(自衛隊は)自分が憧れて入隊した所。何年かかっても今日の日が無駄ではなかったと思えるように(改善)してほしい」と記者団に述べた。 五ノ井さんへの性暴力では、元自衛官3人が強制わいせつ罪で在宅起訴されている。有識者会議では五ノ井さんの意見などを踏まえ、報告書をとりまとめる予定だ。(田嶋慶彦) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今年の残暑は厳しく、降水量も多め 気象庁が向こう3カ月を予報
宮野拓也2023年7月25日 21時30分 今年は残暑が厳しくなりそうだ。気象庁は25日、向こう3カ月の予報を発表し、8~10月は広い範囲で高温が予想されるとして熱中症などへの注意を呼びかけた。 暖かい空気に覆われる傾向が強まったとして、先月の予報と比較して、8月は北日本と沖縄・奄美で、9月は西日本と沖縄・奄美で、それぞれ高温になる確率が高まったと修正。10月は北日本から沖縄・奄美までの各地域で、平年より高い気温になる見込みだ。 要因はエルニーニョ現象だ。これまで日本には冷夏をもたらすことが多かったが、今年は地球温暖化に加え、フィリピン付近での積乱雲の発生を増やす「正のインド洋ダイポールモード現象」の発生なども重なり、日本の南側で顕著な高温となり偏西風の境界を越え日本付近にも高温がもたらされるという。 さらに、本州付近に向けて暖かく湿った空気が流れ込みやすくなるため、降水量も平年並みか多くなるという。(宮野拓也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Yu Darvish roughed up by Pirates, suffers seventh loss
SAN DIEGO – San Diego Padres pitcher Yu Darvish took his seventh loss after giving up an equal season-worst seven runs over 4⅓ innings in an 8-4 loss to the Pittsburgh Pirates on Monday. Darvish (7-7) allowed eight hits, including four home runs, two of them by Carlos Santana, leaving […]
ここはジム、カフェ、ゲーセン? 社員の希望をかなえた運送会社
長時間労働で仕事がきつく、待遇も良くない。そんな運送業のイメージを変えようと働きやすい環境作りに取り組む運送会社が三重県菰野町にある。裕進運輸(同町千草)。7年前、社員が意見を出し合って考えた「10年後の理想の会社」が、その出発点だ。 2018年に完成した社屋は前面がガラス張りの白壁だ。中に入ると人工芝が敷かれた交流スペースにテントが張られ、おしゃれなカフェコーナーがある。2階には、トレーニングマシンが並ぶジム、クレーンゲームがあるゲームコーナー、テラスにはバーベキューコーナーもある。 新社屋の話が持ち上がったころ、「10年後の理想の会社」を話し合う社員会議が開かれていた。 「この建物じゃ、無理だよ」と言われて奮起 そこで出たアイデアを実現さ… この記事は有料記事です。残り1117文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
和歌山カレー毒物混入事件から25年 現場に花「安らかに眠って」
寺沢尚晃2023年7月25日 18時15分 和歌山市で4人が死亡し、63人が急性ヒ素中毒になったカレー毒物混入事件が発生してから25日で25年を迎えた。この日朝、被害者の会副会長の杉谷安生さん(76)が事件現場を訪れ、花を手向けた。 午前8時ごろ、カレーを提供した夏祭り会場だった空き地に花束を置いた杉谷さんは、しゃがんで手を合わせた。「被害者には、つらかっただろうな、安らかに眠って下さいという気持ちです」と話した。 杉谷さんの家族も当時、高校2年生だった長女がカレーを食べ、数日間入院した。 杉谷さんによると、被害者の会としての活動は現在、特にしていない。それでも「事件を風化させないでほしい。だから毎年手を合わせたい」と語った。 この事件では、2009年に林真須美死刑囚(62)の死刑判決が確定。林死刑囚は再審請求している。(寺沢尚晃) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
割れる真珠の島 「核のごみ」処分場の請願、組合が1票差で撤回に
「役員だけで大事な問題を決めて良いのか」 6月19日、長崎県対馬市の対馬真珠養殖漁業協同組合。年に1度の総会には理事や組合員ら約40人が集まったが、議論は紛糾した。 この約2カ月前、組合の理事会は、原発の使用済み核燃料から出る「核のごみ」の最終処分場誘致に向けた文献調査について、推進を求める請願を市議会に出す方針を決定。組合員の意向を確認しないまま、6月5日に提出していた。 組合員らは報道が出るまで請願について知らず、「組合員を軽視したやり方だ」と猛反発した。これに対し、組合長は「対馬にとって良いことだから進めた」と突っぱねた。 反対16票、賛成15票 推進の請願は取り下げ 総会で採決した結果、16対15(白票4)で反対が上回った。すでに提出された市議会への請願は取り下げることになった。 さらに、次期理事を決める投票があり、この組合長は選ばれなかった。事実上の不信任だった。 「もう少し丁寧に説明してお… この記事は有料記事です。残り1277文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
九州北部も梅雨明け発表、平年より6日遅く 全国最後の梅雨明け
2023年7月25日 11時29分 気象庁は25日午前、九州北部が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より6日遅く、昨年より3日遅い。これで全国すべての地方で梅雨明けが発表された。 気象庁によると、九州北部では今後1週間、湿った空気の影響で午後に雨や雷雨の日もあるが、高気圧に覆われ晴れる日が多い見込みという。 梅雨入りを発表した5月29日からの総降水量は、福岡県久留米市の耳納山で1338ミリと平年より76%増えるなど、各地で平年より多い降水量を観測した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【毎日更新】勉強やりかけまた空襲、防空服で就寝 1945年の広島
■■■1945年7月25日(水)■■■ きょうは楽しみにしていたはずのお祭り、なのに…。連日の空襲が森脇瑤子さん、熊本悦子さんの日常を奪います。 学校でのできごと、友だちのこと、家族のこと、将来のこと――。 広島、長崎に住む10代の若者3人が、それぞれの何げない日常をしたためた日記があります。 1945年8月、「あの日」までの日々。毎日、1日分ずつ紹介していく予定です。 昨日と同じように、空襲のため、学校には行かなかった。 今日も、やはり昨日と同じように、学校へ行かれなかった。また、今日は厳島神社の管弦祭であるが、いつものように、少しも、にぎやかでない。店がひとつも出ていない、淋しい、淋しい管弦祭である。 昨日の機動部隊がまたやって来た。何度も警戒警報に入って、もう数えきれないだけ入ったり出たりする。朝掃除をして復習しているとかいじょになって、もう出そうにないので登校した。 朝礼が始まりかけると、また発令されたので、すぐ下校した。家につくと、もうお昼になっているので、お手伝いして食事をすませ、朝のつづきをしようと思ったが、あまりねむいのでねてしまった。おきた時は夕方だった。父に叱られてびっくりして起きた。 夕食の支度をして、ご飯がすむと、少しがくしゅうしようと思って、やりかけると空しゅうになったので火をけした。もうべんきょうが出来ないので、床についた。防空服装はきちんとしていた。 長崎医科大学の医学生秋口明海(あけみ)さん(当時17)の日記(1945年7月25日) 不勉強のせいでもあろうがC先生のドイツ語はますますわからぬようになってきた。 ゲーテ、シルレルなどのドイツ文学研究の点からもドイツ語だけはしっかりやろうとはりきっていたのであるが、学んでいると英語より以上に煩雑なのですっかり嫌になった。 人間はそれにしても実に弱いものである。 前もって自己の戒律―座右銘なぞつくってその通り自己の言動を律しようと思っても片端から破れていく。 恐らくこれは余一人のみであるまい。 これが凡人の常なのか。 人間の最も悲しむべき性情の一つをここに見る。 合衆国陸軍戦略航空軍の司令官カール・スパーツに対し、「広島、小倉、新潟、長崎のうち一つに、8月3日ごろ以降に原爆を投下すべし」との命令書が出された。 記事の後半では、冒頭の日記を書いた森脇瑤子さんのスナップを、研究者の協力を得てカラー化した写真の数々を紹介しています。 この日の広島・長崎 広島 最高気温28.2度… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル