有料記事 田渕紫織、鈴木洋和2023年7月31日 9時00分 滋賀県長浜市で26日、学童保育中にプールに入っていた小学1年生の男児(6)が亡くなった。プール死亡事故は繰り返し起こり、水深や監視態勢について同じ問題が繰り返し指摘されている。二度と起こらないように、何を変えていくべきなのか。 学童クラブによると、当日は小1~6年の45人がプールに入っていた。コースを分けるロープにおおいかぶさっているところを発見されたという。救助され病院に運ばれたが、死亡が確認された。 プール事故は繰り返されている。名古屋市の小学校では昨年6月、小1の男児が水泳の授業中におぼれて一時意識不明になった。2017年8月には、さいたま市の保育園のプールで4歳の女児がおぼれて亡くなった。 桐蔭横浜大の井口成明准教授(安全教育学)は、プール事故が起こりやすくなる背景として、①水深の深さ②泳ぐ力のばらつき③監視態勢の手薄さ④監視員の技術の低さ――などがあると指摘する。 ①適切な水深は 今回の事故で、男児が発見された場所は約120センチで、男児の身長も約120センチだった。 水深が深いと、水面に顔が出ていても顔が上を向いた状態になり、呼吸が乱れやすいという。 適切な水深や人数、必要な知識や準備について詳しく聞きました。 「水深は、一番身長の低い子… この記事は有料記事です。残り1643文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
彼女と仕事を失い、決意した大量殺人 悪役に扮し、男は電車に乗った
京王線刺傷事件、被告が「ジョーカー」に投影した思い(前編) ハロウィーンの日、アメリカの人気映画「バットマン」の悪役「ジョーカー」に扮した男は、京王線の電車内で乗客を刺し、車内に火を付けた。約3カ月前に発生した小田急線の無差別刺傷事件を参考にしたという犯行。身にまとった「悪役」の衣の下で、男は何を考えていたのか。 6月26日午前、東京地裁立川支部であった初公判に、服部恭太被告(26)は黒っぽいスーツ姿であらわれた。白いシャツと青いネクタイに黒髪の丸刈り。ジョーカーをまねて緑色のシャツと紫色のスーツを身につけ、髪を金色に染めていた事件当時の姿とは対照的だった。 被告は2021年10月31日の午後8時ごろ、東京都調布市内を走る京王線の特急電車内で男性(当時72)の胸をナイフで刺して重傷を負わせたほか、ライター用オイルをまいて火を付け、近くにいた乗客12人を殺害しようとしたなどとして、殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた。 検察官が起訴状を読み上げると、被告は「(1人を)ナイフで傷つけたこと、ナイフを携帯したこと、火を付けたことは認めます」と答えた。一方、放火が他の12人に対する殺人未遂にあたるかは「分かりません」と述べた。 被告はなぜ、凶行にいたったのか。法廷でのやり取りからたどる。 6月下旬から約1カ月にわたって開かれた公判で、服部被告は事件にいたった経緯や人を殺害することに対する考えを語りました。生い立ちや経緯をたどる「前編」と、事件当日を追った「後編」に分けてお届けします。 2度の自殺未遂を経験 被告は福岡市内で生まれ育った。母親と5歳下の妹との3人暮らし。両親は被告が幼いころに離婚し、父親とはあまり接点がなかった。 小学校高学年になると、女子生徒を中心にいじめられるようになった。「住んでいた家が古く、虫が出るような家で、自分のランドセルから虫が出てきたことがきっかけだった」という。 中学校に進学するといじめはエスカレートし、無視されたり、物を投げつけられたりするようになった。 被告は自宅の屋上で、首つり… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「まんが日本昔ばなし」の作画手がけた父の「童絵」 娘がアニメに
テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」の作画などを手がけた埼玉県狭山市在住の童絵(どうえ)作家、池原昭治さん(84)の絵を元に、娘の奈々さん(52)が史実を参考にしたアニメーション作品を手がけた。奈々さんは「まんが日本昔ばなしを知らない世代にも、池原昭治の絵を愛してほしい」と話している。 池原昭治さんは高松市出身。1963年に東映動画(現在の東映アニメーション)に入社し、80年代前半からまんが日本昔ばなしの原作、演出、作画、美術に参加した。これまで日本各地を訪ね歩き、民話などを題材にほのぼのとしたタッチで表現する「童絵」を描き続けている。 池原さんのマネジャーを務める奈々さんは、幼い頃からパソコンの動画に親しんでいる今の子どもたちにも池原さんの童絵に親しんでほしいとアニメーション化を思いついた。 題材にしたのは、昨年のNH… この記事は有料記事です。残り396文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
特別背任容疑、上場企業元社長を書類送検へ 子会社の損失補塡目的か
大山稜2023年7月31日 5時00分 協力関係にある会社の利益を図る目的で自社に損害を与えたとして、警視庁は31日にも、東証スタンダード上場の不動産会社「リベレステ」(埼玉県)の前社長(74)を会社法違反(特別背任)の疑いで書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。 前社長は河合純二被告=5月末に社長を退任、出資法違反罪で起訴。捜査関係者によると、リベレステの社長だった2021年5~10月ごろ、取引先3社がリベレステに返済金などとして本来支払うべき約2500万円について、コンサルタント料や土地購入代金の名目で関係会社に横流しさせ、自社に損害を与えた疑いがある。 リベレステは16年、東京都内の山林を1億3千万円で購入した。後に災害の危険性が高いことなどが発覚して価値が急落し、前社長は早急に土地を売ろうと考え、関係会社に転売益を保証して1億5千万円で購入させた。関係会社は転売したが売値は9700万円にとどまり、損失が出た。 同庁生活経済課は、この損失を補塡(ほてん)する目的で、前社長がリベレステから融資を受けるなどしていた3社に指示し、関係会社に資金を流用させたとみている。 前社長は7月、売れ残った土地を「抱き合わせ」で高額販売する手口で、違法な金利で金銭を貸し付けたとする出資法違反の罪で起訴された。(大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
涼求め 白浜に色とりどりのビーチパラソル広がる 和歌山・白良浜
2023年7月30日 19時00分 【動画】白い砂浜にカラフルなパラソルやテントが広がった=長野真撮影 和歌山県白浜町の白良浜海水浴場では30日、夏休みを過ごす家族連れやカップルなどが訪れていた。白い砂浜が美しいビーチには色とりどりのビーチパラソルやテントが広がった。 和歌山地方気象台によると、南紀白浜の最高気温は31度の真夏日。砂浜では、訪れた人たちが、ひとときの涼を楽しんだ。 白良浜では、暑さ対策のために、ビーチパラソルや日よけ、かき氷や冷たい飲み物の販売などもしているという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オウム松本元死刑囚、執行直前の精神状態が文書に 「詐病の可能性」
オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚(当時63)の死刑が2018年に執行されてから7月で5年。死刑執行は「心神喪失」の状態だと停止されるが、執行直前に法務省から照会を受けた東京拘置所が、「詐病の可能性」に言及して「精神疾患の所見はない」とする回答書を作成していたことが分かった。法務省が執行を決めた根拠の一端が公文書から明らかになった。 刑事訴訟法は死刑囚について「心神喪失の状態の場合、法相の命令で執行を停止する」と定める。松本元死刑囚の精神状態は裁判当時から焦点になっていた。 遺族側「心神喪失で、執行は違法」 遺族は21年、「元死刑囚は心神喪失で、執行は違法だった」と国に賠償を求めて東京地裁に提訴した。今も続く裁判で国側は、執行直前に収容先の東京拘置所が松本元死刑囚の診療状況などをまとめた文書を、反論の根拠として提出した。 文書には死刑が確定した06年9月から直近までの計65回の定期健康診断、精神科医らの診察、生活状況などがまとめられていた。「狭義の精神疾患を示す所見は認められない」と記し、問診に応じないなどの状態については「詐病の可能性」に言及していた。 遺族側は、文書は「執行にあたり、精神状態に問題がないと説明する形を整えるために作成された」などと主張し、信用性がないと訴えている。(田中恭太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3歳男児を浴槽に放置して溺死させた疑い 29歳男を逮捕 京都府警
光墨祥吾 西崎啓太朗 関ゆみん2023年7月31日 2時30分 3歳の男児を浴槽内に放置して死亡させたとして、京都府警は30日、京都府宇治市伊勢田町遊田の建設業の男(29)を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕し、発表した。捜査関係者によると、男児は男の交際相手の息子だという。 発表によると、男は7月30日未明、自宅で男児と入浴した際、湯が張られた浴槽内に男児を放置したまま立ち去り、溺れさせて死亡させた疑いがある。 現場は近鉄小倉駅から南西約900メートルの住宅街。近所に住む男性は30日午前3時すぎに救急車の音を聞いたという。怒鳴り声などは聞いたことがないといい、「(男は)優しそうな印象だった。何が起きたのかわからず、戸惑っている」と話した。(光墨祥吾、西崎啓太朗、関ゆみん) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高齢男女が住宅の寝室で死亡、エアコンは稼働せず 東京都東村山市
福冨旅史2023年7月30日 22時29分 30日午後3時15分ごろ、東京都東村山市青葉町2丁目の住宅で、近所の住民から「異臭がしてハエが多数飛んでいる」と東村山署に通報があった。警視庁によると、住民でいずれも70代とみられる男女が寝室で死亡していた。室内はエアコンが動いていない状態だったといい、同署は死亡した経緯を調べる。 同署によると、2人は2階の寝室のベッドの上で、布団をかけずに寝ていた状態で見つかった。寝室の窓は開いていたが、エアコンは稼働していなかった。遺体の状況から、死後数日が経っているとみられ、熱中症かどうかも含めて死因は不明という。 住宅の1階部分はスナックで、2人が経営していた。近所の住民は同署の聞き取りに「約1カ月前から閉まっていた」と話したという。(福冨旅史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
玄倉川で男性がおぼれ死亡 友人らと遊泳中
堅島敢太郎2023年7月30日 22時40分 30日午後4時半ごろ、神奈川県山北町玄倉の玄倉川の立間堰堤(えんてい)付近で「人がおぼれた」と119番通報があった。 小田原市消防本部や県警によると、20代の男性が川でおぼれ、意識不明の状態でドクターヘリで神奈川県伊勢原市内の病院に搬送された。約2時間後に死亡が確認された。 男性は友人と3人で遊びに来ており、高さ約6・6メートルの堰堤から飛び込んだところ、浮かんで来なかったという。水中にいる男性を友人らが発見し、岸に引き上げた。 現場の玄倉川の立間堰堤付近では、1999年8月に、大雨による増水でキャンプ中の家族ら18人が流され、このうち13人が亡くなった事故が起きている。(堅島敢太郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今日も「危険な暑さ」 全国223地点で猛暑日
川嶋かえ2023年7月30日 23時18分 本州付近が高気圧に覆われた30日、全国的に晴れて気温が上昇した。気象庁によると、日中の最高気温は、埼玉県鳩山町で39・6度、群馬県伊勢崎市で39・5度などで、各地で危険な暑さとなった。猛暑日(35度以上)は、全国914の観測地点のうち223地点。厳しい暑さは8月4日ごろにかけて続く見込み。 都心の最高気温は36・6度で、東京消防庁の管内では熱中症の疑いで4~98歳の計87人が搬送された(午後9時現在、速報値)。同庁は、こまめな水分補給やエアコンの使用を呼びかけている。 熱中症による死亡が疑われる事例も起きている。山形県米沢市では28日、部活動の帰りに倒れたとみられる中学1年の女子生徒が救急搬送され、その後死亡が確認された。(川嶋かえ) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル