東京電力福島第一原発が立地する福島県大熊町で、小中一貫の義務教育学校「町立学び舎(や) ゆめの森」の校舎が完成し、25日に2学期を迎えた。町内唯一の学校で幼保連携の認定こども園も併設し、0~15歳の計31人が同じ建物で学ぶ。 子どもたちは始業式前に校舎内を約1時間見学した。木材をふんだんに活用した建物で、中央にある図書館の蔵書は約2万冊で、そこから放射状に教室が配置。間仕切りや黒板はなく、子どもたちは好きな場所でタブレットなどを使って学ぶ。少人数であることを生かし、児童・生徒へは個別に指導するのが特徴だ。 9年生(中学3年)の斎藤羽菜(はな)さん(14)は「図書室に多くの本があり、机もあって、カフェのような空間。毎日、学校に行きたいと思わせてくれる場所」と目を輝かせた。 原発事故後、町は一時全町避… この記事は有料記事です。残り280文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神戸・六甲山で芸術散歩 片道2時間の山道で楽しむ純愛の物語も
金居達朗2023年8月26日 8時00分 神戸・六甲山にある観光施設などに現代アートを展示する「六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond」が26日に開幕し、植物園や博物館、ホテルなどの9会場で、50組の作家が作品を展示する。 14回目となる今年は、新たに「トレイルエリア」がオープン。徒歩で片道2時間の山道を散策しながら、途中にあるアートを楽しめる。同エリアの「バンノ山荘」は、戦前から残る山荘を「Sunny Day Light/ハルとテル」として展示。実際に夏を過ごした男女の純愛を元にした物語を、山荘の周囲を巡回しながら読み解いて楽しめるインスタレーション作品となっている。 11月23日まで。多くの会場を周遊できる入場券「鑑賞パスポート」は、大人3千円、子ども1200円。その他に、個別の会場で使える「単館券」もある。問い合わせは事務局(078・891・0048)。(金居達朗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旦過市場の記憶をアートに タイ人美術家「個人の歴史も織り交ぜ」
昨年2度の大火に見舞われた北九州市小倉北区の旦過市場一帯。復興や再整備計画が進む中、変わりゆく市場の歴史や人々、街の記憶をアート作品として残そうと、タイ出身の現代美術家が創作に挑んだ。 タイと福岡を拠点に活動するナウィン・ラワンチャイクンさん(52)。未知の土地で出会う人々の人生に触れ、その土地の記憶を再構築して表現する作風が持ち味で、世界最大規模の国際美術展ベネチア・ビエンナーレに招待された実績がある。日本各地の現代美術展でも活躍する注目のアーティストだ。 太鼓や鉦(かね)のにぎやかな音が町中に響く小倉祇園太鼓が開かれていた7月15日、ナウィンさんは旦過市場の山車の巡行に同行した。これまでの取材成果と合わせ、タイ・チェンマイのスタジオで絵画を制作。映画の看板画を思わせる鮮明な色彩で、20枚のキャンバスを組み合わせた幅約7メートル、縦約5メートルの絵になった。市場関係者が語り手を務めた映像作品も制作した。 きっかけは、長年親交がある北九州市立美術館長の後小路雅弘さん(69)から受けた相談だった。 旦過市場近くで生まれ育った… この記事は有料記事です。残り573文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教員不足、企業からの「転身」支援へ 文科省、来年度から
教員が産育休、病休などで学校を離れても、代役の教員を確保できない「教員不足」が各地で問題となるなか、文部科学省は来年度、企業と連携した人材発掘に乗り出す方針を固めた。「第二の人生」で教員への転身を志望する人らと、欠員を埋めたい学校現場のニーズをマッチングするシステムと一体で、新たに全国展開を目指す。 文科省が2021年度に実施した教員不足の実態調査では、全国の公立校で計2558人が不足していた。教員が確保できず、一部の教科の授業ができないなど、子どもの学びに影響が出ている。 今回の事業では、各地の教育委員会が教員採用を行う際、これまであまり接点がなかった地元企業にも、教員の魅力発信に協力してもらう。企業を退職して教員への転身を希望する人らに必要な研修をするため、地元の教員養成大学に協力してもらうことも想定する。また、各地の教委にシステムをつくってもらい、欠員が生じた学校現場と転身希望者のマッチングができるようにもする。 文科省によると、教員免許が… この記事は有料記事です。残り189文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「自分が死んだら子どもがかわいそう」 水戸2児殺害容疑の母が供述
水戸市平須町のアパートで8歳の男児と5歳の女児が殺害された事件で、2人に対する殺人容疑で逮捕された母親のパート従業員太田亜紀子容疑者(39)が、「自分が死んだら子どもがかわいそうだと思った」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。子どもと3人で暮らしていた太田容疑者が個人的な悩みを抱えており、自殺を考えたことが事件の背景にあったとみられる。 また、水戸地検が、太田容疑者の事件当時の精神状態を調べ、刑事責任が問えるかどうかを判断するため、鑑定留置を裁判所に請求して認められたこともわかった。期間は25日から11月24日までの3カ月間。地検は医師などの見解を踏まえ、2人に対する殺人罪で起訴できるかどうかを判断する。 水戸地検、刑事責任に問えるか判断へ 太田容疑者は7月24日未明ごろ、自宅アパート内で、就寝していた長男で小学3年の継真(けいしん)さん(8)と保育園児の長女梨心(りこ)ちゃん(5)の首を包丁で突き刺して殺害した疑いが持たれている。同日朝に「子どもを殺した」と自ら110番通報。その後、継真さんへの殺人容疑で逮捕された。勾留期限となった8月13日には梨心ちゃんへの殺人容疑で再逮捕された。 これまでの調べで、太田容疑… この記事は有料記事です。残り298文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
農家「減収避けられぬ」 インボイス巡るJTの「通告」に公取委注意
10月に始まるインボイス(適格請求書)制度をめぐり、日本たばこ産業(JT、東京)が葉タバコの生産農家に一方的に取引価格の引き下げを通告したとして、公正取引委員会から注意を受けていたことがわかった。制度後に予想される消費税の負担増を農家側に転嫁しようとしたとみられる。JTは引き下げ幅を小さくするなど修正したが、減収が避けられない農家側からは待遇の改善を求める声が上がっている。 JTはたばこ事業法に基づき、国内農家が生産した葉タバコを全量、買い取っている。現在は買い取り価格に含まれる消費税分を自らの納税額から控除できるが、インボイス制度が始まると、農家側からインボイスを受け取らなければ控除できなくなり、負担が増す。インボイスは商品の販売先に対し、適用した税率や税額を伝えるための請求書などを指す。 ただ、インボイスを発行できるのは消費税の納税義務のある「課税事業者」だけだ。現状、タバコ農家の多くは年間売り上げが1千万円以下で納税が免除された「免税事業者」。課税事業者にならなければ、インボイスを発行できない。 岩手県二戸市の葉タバコ農家が加入する二戸農民組合によると、JTは昨年末以降、岩手県たばこ耕作組合を通じて農家に「インボイス登録をしない免税農家には消費税額分を除いた税抜き価格で支払う」と価格引き下げを伝えた。 関係者によると、公取委はJTによる価格引き下げの通告が一方的だったことを問題視。仕入れ先が免税事業者でも一定割合で税控除を認める経過措置が計6年は取られるのに、控除可能な部分も含めて大幅に価格の引き下げを求めた点も含めて独占禁止法上、問題につながるおそれがあると判断して注意に踏み切った模様だ。 連載「スタート直前 どうなるインボイス」 インボイス制度では取引先に正確な消費税額を伝えることが求められますが、開始が目前に迫った今も不安の声が上がります。何が問題なのか。様々な立場の事業者の声を取り上げた連載もお読みください。 「販売先はJTだけ、死活問題」 二戸農民組合によると、JT… この記事は有料記事です。残り1225文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
歯科医院のスタッフ用トイレに小型カメラ 北九州市の院長に略式命令
北九州市内の歯科医院のトイレに盗撮目的でカメラを設置したとして、60代の男性院長に福岡県迷惑行為防止条例違反(盗撮行為)の罪で罰金40万円の略式命令を小倉簡裁が出したことがわかった。命令は16日付。 起訴状などによると、院長は5月23日正午ごろ、スタッフ用トイレを使う女性を撮影する目的で、便器内に動画撮影機能がついた小型カメラを設置したとされる。県警が7月、同条例違反の疑いで書類送検した。容疑を認めていたという。 関係者によると、大きさ数センチほどの小型カメラが便器内に吸盤で貼り付けられていた。カメラの設置を知った女性スタッフの1人は「まさか職場のトイレでこんなことが起きるなんて。自宅以外のトイレを使うことが怖くなった」と話した。(興津洋樹) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名古屋を踊りで彩る、「にっぽんど真ん中祭り」開幕
夏の名古屋の街中で繰り広げられる踊りの祭典「第25回にっぽんど真ん中祭り」(どまつり)が25日、開幕した。名古屋市中区の久屋大通公園会場のメインステージでは前夜祭があり、華やかな衣装の各ダンスチームが音楽に合わせ、踊りを披露した。 名古屋駅前や名古屋城など市内の15会場で27日まで開かれ、183チームの約2万人が参加を予定している。(長島一浩) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋本議員を複数回、任意聴取 東京地検、洋上風力発電をめぐる事件で
前外務政務官の秋本真利衆院議員(48)=比例南関東、自民党を離党=が「日本風力開発」(東京)の社長から約3千万円を受け取ったとされる事件で、収賄容疑で捜査している東京地検特捜部が25日までに複数回、秋本氏から任意で事情聴取したことが関係者の話で分かった。資金の趣旨や使途を確認したという。 関係者によると、秋本氏は2021~23年に同社の塚脇正幸社長(64)から計3千万円近くを受領し、うち1千万円は議員会館の事務所で現金で受け取ったとされる。特捜部は、「再エネ海域利用法」に基づく政府の洋上風力発電事業をめぐり、青森県の「陸奥湾」区域などへの参画を目指す同社に有利な国会質問をした見返りの賄賂が含まれるとみている。 秋本氏と塚脇社長側は21年に競走馬を保有する馬主組合を設立しており、塚脇社長の資金は、現金のほか、組合口座や組合の取引先の口座に振り込む形で提供され、馬の購入代などに充てられたという。 風力会社の社長は賄賂性を認める 特捜部は25日までに複数回、秋本氏の聴取を実施。馬主組合を設立した経緯や、一連の資金提供の流れや使途について説明を求めたという。聴取は今後も続け、実態解明を進めるとみられる。 塚脇社長は7月から聴取を受けており、資金の賄賂性を認めたという。 焦点は国会質問 秋本氏は19年2月の衆院予… この記事は有料記事です。残り259文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察の制服紛失、「直前に妻以外の女性と深酒」発覚おそれ上司にうそ
高木智也2023年8月25日 20時30分 妻以外の女性と飲食した後に制服をなくし、上司にうその報告をしたとして、兵庫県警の神戸方面の署に勤務する30代男性巡査長が本部長注意の処分を受けていたことが25日、朝日新聞の情報公開請求でわかった。処分は7月12日付。 監察官室によると、既婚の巡査長は6月の当番勤務明けに、出会い系サイトで知り合った女性と大阪市内で深酒して帰宅中、制服の入ったリュックを自宅近くのコンビニのベンチに忘れた。 帰宅後に紛失に気づいて上司に報告したが、女性といたことがばれないよう、うその足取りを説明したという。 証言した日時、場所の防犯カメラに本人の説明通りの映像がないなどの不審な点があるため県警が問いただし、虚偽説明だと認めた。 「自己保身のためにうそをついた」と話し、複数の女性と不適切な交際をしていたことも認めたという。 制服は、西播地区に住む60代の男が持ち帰ったことが判明し、県警は占有離脱物横領容疑で逮捕した。(高木智也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル