東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出が24日始まった。野党はおおむね安全性への懸念はないとする一方、漁業者ら地元の理解が得られていないとして、政府にさらなる説明を求めた。与党からも説明不足を懸念する声があがっており、9月にも国会で閉会中審査が開かれる見通しだ。 「地元の声を無視しての放出に、国民が不安や疑念を持っている。国会で説明するのは当然だ」 立憲民主党の泉健太代表はこの日、訪問先の兵庫県尼崎市で記者団にこう語り、政府の説明不足や風評被害への対応を批判した。一方、立憲は「国際的な安全基準に合致」と評価した国際原子力機関(IAEA)の報告書で「一定の安全性は担保された」(泉氏)としており、放出はやむなしとの立場だ。 党若手議員は「有権者に『反対ばかりではなく現実路線だ』と示す狙いだろう」と指摘する。ただ、党内には放出自体に反対する声も根強く残り、一枚岩でないのが現状だ。「また足並みが乱れていると見られてしまう」と懸念する声もあがる。 日本維新の会や国民民主党も… この記事は有料記事です。残り676文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原発処理水の放出開始 水7800トンを希釈し、約17日間かけ海へ
東京電力は24日午後、福島第一原発の処理水の海への放出を始めたと発表した。大半の放射性物質を除去する「多核種除去設備」(ALPS(アルプス))に通し、敷地内のタンクで保管している水約7800トンを海水で希釈しながら、約17日間かけて放出する。 放出開始から1カ月程度は、沖合約1キロ先の放水口の周辺で海水を毎日採取し、トリチウム濃度を調べる。 午後1時ごろからは、原発内の遠隔操作室での作業の中継映像が報道陣に公開された。 運転員らは指示を復唱して確認しながら、処理水を送り出すためのポンプを起動させ、流量などを確認した。 東電によると今年度は、タンクにためている約3万1200トン分の水を計4回に分けて放出する。含まれるトリチウムの総量は約5兆ベクレルで、放出計画で定めた年間の放出上限22兆ベクレルの4分の1以下にあたる。 原発内のタンクは1千基以上あり、8月3日現在で約134万トンの水がたまっている。 汚染水は増え続けていて、放出分がそのまま減るわけではない。東電は、廃炉完了の目標の2051年までに放出を終えられるよう、計画を年度ごとに策定する方針だ。(福地慶太郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福島第一原発の処理水放出に抗議活動 東電本社前に約400人
東京電力福島第一原発の処理水の放出に反対する抗議活動が24日午前、東京都千代田区の東電本店前であった。団体や個人で作る「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」のメンバーらが放出をやめるよう訴えた。 主催者によると約400人が参加。「命の海を汚さないで」といったプラカードや横断幕を掲げた。次々とマイクを握って「政府は国民の理解を得ると約束していたのに、対象をせばめている」「東電は海を汚して良心の呵責(かしゃく)を感じないのでしょうか」などと訴えた。 東京都杉並区の男性(71)は「魚などの風評被害のこともあるが、長期で考えれば健康被害が心配だ。東京電力はまた過ちをおかすのか。放出はやめるべきだと思って声を上げに来た」と話した。 奈良県橿原市から来た女性(78)は「福島ではあれだけの人が代々の土地に住めなくなったのに、今また福島の海に流すという。腹立たしく、やるせない気持ちで来た。東電には目を覚ませと言いたい」と語った。(上野創) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「処理水の海洋放出は復興の妨げ」 福島市内で住民らが抗議集会
力丸祥子2023年8月24日 14時00分 東京電力福島第一原発の処理水放出に抗議する集会が24日、福島市であった。市民40人が集まり、「海洋放出は福島の復興を妨げることになる」と声を上げた。 呼びかけたのは、福島県労働組合総連合(県労連)などでつくる「ふくしま復興共同センター」。国と東電が2015年に「関係者の理解なくしていかなる処分もしない」という約束を漁業者と文書で交わしたことについて、「漁業者の理解を得ず、国民の合意がないまま、海洋放出が強行されている」と中止を求めた。 参加者たちは「復興の努力を台無しにするな」と書かれた横断幕を掲げた。マイクを握った県労連議長の野木茂雄さん(62)=同市=は「漁業者や県民が反対しても、スケジュールありきで強行する。民主主義を破壊する政治だ」と政府の対応を批判した。(力丸祥子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Le Japon a commencé à rejeter les eaux usées de la centrale de Fukushima
Un reportage sur le rejet des eaux radioactives traitées de la centrale nucléaire de Fukushima-Daiichi, jeudi 24 août 2023, à Tokyo, diffusé à la télévision. NORIHIRO HARUTA / AP Le Japon a commencé, jeudi 24 août, à rejeter de l’eau issue de la centrale nucléaire accidentée de Fukushima, malgré une vive opposition […]
「衛星」が上空通過、Jアラート鳴り響いた沖縄 未明に高まった緊張
北朝鮮による「衛星」の発射を受け、上空を通過したとみられる沖縄県では24日、全国瞬時警報システム(Jアラート)が鳴り、緊張が高まった。 打ち上げは再び行われるとみられ、防衛省は不測の事態を想定し、迎撃態勢を維持して警戒にあたる。 「建物の中に避難して下さい」 那覇市では24日午前3時54分、防災行政無線で「建物の中、または地下に避難してください」と呼びかけがあった。スマートフォンに届くエリアメールなどの通知音も鳴り響いた。 ごみ収集員の男性(48)は「普段は寝静まっている静かな時間に突然アラームが鳴り、びっくりした」。 出漁している漁業者もいた。宮古島漁業協同組合(宮古島市)は事前に組合員に発射予告について周知し、発射の発表があった際に無線で連絡を取りあったという。 栗山弘嗣組合長は「(漁などの)生活は変えずに、できる対応をしていく」と話した。 県や県警、第11管区海上保安本部などによると、午前9時現在で被害は確認されていない。交通各社は始発から通常通り運行している。 玉城知事「不安を与えたことは大変遺憾」 県庁では職員が県内自治体と… この記事は有料記事です。残り599文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「社会生活に影響、適切に捜査」 警察庁長官 爆破予告事件
2023年8月24日 12時45分 大学に爆破予告ファクスを送ったとして、「恒心教」を名乗る男2人が警視庁に逮捕された事件に絡み、警察庁の露木康浩長官は24日の定例記者会見で、「この種の事案が社会生活に与える影響は決して無視できない。警察としては引き続き、法と証拠に基づき、適切に捜査を進めていきたい」と述べた。 警視庁に威力業務妨害容疑で逮捕されたのは、無職の大熊翔(26)、東京農工大大学院生の佐藤直(22)の両容疑者。1月23日、東京音楽大学(東京都目黒区)に「高機能爆弾を334個しかけた」などと書かれた文章をインターネットファクス送信サービスを使って送り、業務を妨害した疑いがある。露木長官は会見で、両容疑者が23日に起訴されたことを明らかにした。 警視庁によると、両容疑者は、ネット上で弁護士らに対する中傷などを繰り返す恒心教を名乗り、大熊容疑者は「恒心教徒として犯行予告をしていた。アピールしたいという自己顕示欲があった」、佐藤容疑者は「恒心教を広めたかった。ファクスが送られれば大事になって面白いと思った」などと供述しているという。 恒心教を名乗り、メールなどで自治体や公的機関、学校などに対し爆破や殺害を予告する事件は各地で相次いでいる。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原発処理水の放出開始 希釈した水7800トン、約17日間かけ海へ
東京電力は24日午後、福島第一原発の処理水の海への放出を始めたと発表した。大半の放射性物質を除去する「多核種除去設備」(ALPS(アルプス))に通し、敷地内のタンクで保管している水約7800トンを海水で希釈しながら、約17日 間かけて放出する。 放出開始から1カ月程度は、沖合約1キロ先の放水口の周辺で海水を毎日採取し、トリチウム濃度を調べる。 午後1時ごろからは、原発内の遠隔操作室での作業の中継映像が報道陣に公開された。 運転員らは指示を復唱して確認しながら、処理水を送り出すためのポンプを起動させ、流量などを確認した。 東電によると今年度は、タンクにためている約3万1200トン分の水を計4回に分けて放出する。含まれるトリチウムの総量は約5兆ベクレルで、放出計画で定めた年間の放出上限22兆ベクレルの4分の1以下にあたる。 原発内のタンクは1千基以上あり、8月3日現在で約134万トンの水がたまっている。 汚染水は増え続けていて、放出分がそのまま減るわけではない。東電は、廃炉完了の目標の2051年までに放出を終えられるよう、計画を年度ごとに策定する方針だ。(福地慶太郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
En photos : le rejet des eaux de Fukushima dans l’océan suscite colère et inquiétude au Japon comme chez ses voisins
Le Japon a commencé, jeudi 24 août, à rejeter dans l’océan Pacifique de l’eau accumulée depuis des années sur le site de Fukushima, ravagé par le tsunami meurtrier du 11 mars 2011, qui a provoqué la pire catastrophe nucléaire depuis Tchernobyl en 1986. La pêche, le tourisme et l’économie de Fukushima, durement touchés, sont […]
戻らぬ初恋の人、学徒動員、近づく米軍機… 91歳、記憶を刻む短歌
戦争を体験した人が少なくなる中、京都府舞鶴市出身の内海和子さん(91)=京都市伏見区=は、戦時中の経験をもとにした短歌を新聞に投稿してきた。ふるさとを襲った空襲で亡くなった人たちの鎮魂や、平和への願いを三十一文字(みそひともじ)に託し、語り継ごうとしている。 太平洋戦争末期の1945(昭和20)年、13歳の内海さんは、京都府舞鶴市にあった海軍兵学校舞鶴分校で働いていた。舞鶴第二高等女学校(現在の府立東舞鶴高校)の2年生。兵学校に動員され、事務の仕事をしていた。校内の各部署に書類を届けるのが主な仕事だった。 「それほど深刻には考えていなくて。(海軍の)兵隊さんへの憧れもあって、仕事は楽しかった」 日本各地への空襲は、日ごとに激しさを増していた。東京や大阪は焼け野原になり、軍港がある舞鶴にも米軍機が姿を現していた。 《空襲に戦(おのの)きし夜のまざまざと打ち上げ花火耳塞ぐ夏》 校庭に並べられた遺体 7月29日午前8時半ごろ。米軍機の襲来を知らせるサイレンを聞いた。自宅近くにある寺の竹やぶに身を潜めていると、突然、耳が聞こえなくなるほどの猛烈な風が全身を襲った。 通りに出ると、舞鶴海軍工廠… この記事は有料記事です。残り1183文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル