瀬戸内海に浮かぶ離島が「燃料危機」に揺れた。唯一のガソリンスタンドを経営する男性が店をたたむと決めたためだ。 島内の移動に欠かせない車のガソリン、冬には暖房用の灯油も必要だ。「どうしたらいいのか」。島民たちは頭を抱えた。 丸亀港(香川県丸亀市)から船で約20分。周囲約18・5キロの「広島」(讃岐広島)が舞台だ。 島の人口は150人ほど。昭和30~40年代は採石業で栄えたが、いまは目立った産業がない。 「経営状況が厳しく閉鎖したい」 半世紀ほど前から島で唯一のスタンドを経営する金崎敏行さん(74)が、丸亀市役所の出先にあたる市広島市民センターに相談したのは、2021年末のことだった。 月の売り上げは30万円ほど。常に赤字状態で設備の維持管理にも事欠いた。クレジットカードを使えるようなレジもない。 「スタンドは島の暮らしを支えるインフラの一部分。経営的も年齢的にも限界に近かったが、みんなのことを考えるとやめるなんて言い出せなかった」 相談を受けた市民センターの山田健司所長は、翌年4月に島内7地区の自治会長が集まった場で状況を説明した。 しかし、このとき事態を深刻に捉えた人は少なかった。定休日を増やしたり営業時間を減らしたりしながら、細々と経営を続けてくれる。「もうしばらくは」。誰もが、そう思っていた。 急変した事態 半年後に状況が一変した。 金崎さんが22年10月、脳… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
職員らが利用者を暴行、1人逮捕の障害福祉事業者 県が指定取り消し
菅沼遼2023年8月24日 8時35分 長野県は22日、上田市の就労支援センター「さんと」で職員らが利用者を暴行し、けがを負わせたなどとして、施設を運営する上田市の一般社団法人「蚕都会(さんとかい)」(吉田景子代表理事)の障害福祉サービス事業者の指定を31日付で取り消すと発表した。 県によると、昨年7月、職員らが利用者に打撲などのけがを負わせる傷害事件を起こした。また、この傷害事件の発生以前から職員が複数の利用者に対して繰り返し虐待を行っていたという。さらに、県と市が昨年8月に実施した調査に対して、そのような事件はなかったと虚偽の答弁をするよう、吉田代表が一部の職員に口止めをしていたという。 職員の1人は昨年、傷害容疑で逮捕・起訴され、今年3月に懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決が確定した。県は、昨年10月から監査や元利用者への聞き取り調査も実施。障害者総合支援法に基づいて、指定取り消しの行政処分とした。(菅沼遼) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Au Japon, la révolution capillaire du baseball lycéen
LETTRE DE TOKYO L’équipe du lycée Keio de Yokohama (sud de Tokyo) célèbre sa victoire lors de la finale du championnat de baseball des lycées japonais contre Sendai Ikuei Gakuen, au stade Koshien dans la ville de Nishinomiya (Japon), le 23 août 2023. RYOICHIRO KIDA / THE YOMIURI SHIMBUN VIA AFP Finie la […]
授業の準備も労働時間 非常勤講師のサービス残業是正へ、岐阜県教委
岐阜県内の公立小中学校で働く非常勤講師らが授業の「準備」に充てた時間の残業代が支払われない労働法令違反が広がっている恐れがあるとして、県教育委員会が今年度から改善に乗り出したことがわかった。各市町村教委に対し、充実した授業には準備が欠かせないと明記した上で、勤務時間に適切に盛り込むよう求める通知を昨年度末までに発出した。 公立小中学校などの教員の勤務を巡っては、残業代を支払わない代わりに基本給の4%分を一律に上乗せすることが教員給与特措法で定められている。だが、非常勤講師には同法が適用されず、労働基準法のもとで時間外労働には割増賃金を支払わなければならない。 県教委によると、これまでは、どんな仕事が準備に該当するかについて具体的に示していなかった。このため準備を考慮しない勤務計画が学校現場で作られ、非常勤講師が「サービス残業」を強いられていた可能性があり、是正が急務だと県教委は判断した。 通知では、教材の研究や作成… この記事は有料記事です。残り1449文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
給食に革命を起こしたソフト麺 のびない独自製法、消えゆく一因にも
学校の「アレ」は今 (4)ソフト麺 その日、給食革命が起きた。 ミートソースのかかった「ソフト麺」。パンばかりだった給食に吹いた新しい風。 みんながおいしそうに食べている様子を、静岡県焼津市の羽山義孝さん(63)は得意げに見回した。小学4年生の頃だ。 「うちの麺なんだ」 ソフト麺が学校給食に導入されたのは、1960年代。羽山さんの家は焼津市の麺工場「羽山商店」だ。 父はこっそり、羽山さんのいるクラスに少し多めにソフト麺を納品してくれた。だから、ミートソースをかけるまえに、ソフト麺だけ食べる同級生もいた。「羽山くんの家のうどんは、ミートをかけなくてもおいしいね」。そんな言葉が誇らしかった。残ると、持って帰る同級生もいた。 「小学1年までは脱脂粉乳やクジラのショウガ焼きが出ていた。あんまりおいしくないなって思ってたから、ソフト麺の登場はうれしかったですね」 そんなソフト麺が給食から消えつつある。 中華麺やスパゲティ、うどん。給食における麺類の種類も増え、「ソフト麺は麺類全体の1割に満たないのでは」と学校給食歴史館(埼玉県北本市)の中島勝男館長(63)は話す。 でもなぜ、「ソフト麺」が給食に出るようになったのだろうか? うどんではだめだったのか? 「給食に麺を」 パン食に一石投じた製麺業界 小中学生のころ、学校でよく使っていた「アレ」。まだあるのかな。今はどうなっているのかな。20~40代の記者たちが、懐かしみながら探ってみると…教育や社会の変化が見えてきました。 「最初の頃のソフト麺には… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元SEALDsメンバー語る 8年前の夏と今「水をかき出し生きる」
2015年に安全保障法制への抗議運動を率いた「SEALDs(シールズ)」。中心メンバーだった牛田悦正さん(30)は昨年9月、安倍晋三元首相の国葬への抗議デモで久々に街頭に立った。安保法制反対で国会前に12万人(主催者発表)を集めた8年前の夏、世論を二分した昨年の国葬、そして今。牛田さんが考えるこれからの市民運動は。 ◇ ――国葬当日、「5年ぶりくらいに国会前に行った。複雑な気持ちになった。無力を噛(か)み締めて(でも、ひとりではない)、またここからはじめないといけない」とツイートしていました。 「何年もデモに行っていなかったのは、疲れてしまった、というのが大きいです。デモを続けるのは本当に大変ですから。国葬のデモを訪れたのは、たまたま知人に誘われたから。中心のマイクから遠い位置からそっと見ていました」 ――「複雑な気持ち」の正体はなんだったのでしょう。 「個人で参加したとみられる若い人の姿もちらほら見ましたが、昔ながらの各団体ののぼりが立ち並ぶデモで、『なんかちょっとおかしい』と考えて個人の意思で訪れた人が、疎外感を感じる空気だったように思いました」 「あのデモの中心となっている人たちのことは尊敬しているし、あの人たちがいるからいまの社会がある。でもどうしても内輪向けで、新しく来た人を迎え入れようという感じがしなかった。僕たちがやる前はこういう風景だったんだろうな、僕たちがやってきたことって何だったんだろうな、と思いました」 「ただ、そういうことを言いたくなるのは、自分がいま何もできていないからだということはよく分かっていて、そんな自分をかっこ悪いなと思っています。それが『複雑な気持ち』の半分です」 安倍氏への「愛憎に似た思い」 ――もう半分は? 「安倍さんが亡くなって悲し… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
慶応の107年ぶり優勝を伝える号外 本社4万8千部発行
2023年8月23日 20時00分 朝日新聞社は23日、慶応の優勝と仙台育英の準優勝を報じる号外を約4万8千部発行した。 大阪市内では朝日新聞大阪本社周辺などで配られた。「高校野球、優勝校が決定致しました。号外を発行しています」という声を聞き、号外を手にした人たちは、「慶応 107年ぶりV」の大きな見出しの記事に見入っていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元同僚、被告らが「腰を振っていた」と証言 五ノ井さん性被害事件
滝口信之2023年8月23日 20時07分 陸上自衛隊郡山駐屯地に勤務していた元自衛官、五ノ井里奈さん(23)への強制わいせつ罪に問われた元自衛官3人=懲戒免職=の公判は23日、現場にいた元同僚の証人尋問が福島地裁であった。元同僚は、被告3人のうち2人が「腰を振っていた」と述べ、五ノ井さんに陰部を接触させるのを「見た」と証言した。 この日は、現場にいた別の元同僚の証人尋問もあった。この元同僚は、被告3人のうち、残る1人とみられる被告が腰を振っているのを見たと証言した。 元自衛官の渋谷修太郎(30)、関根亮斗(29)、木目沢佑輔(29)の3被告は2021年8月に北海道の陸自演習場建物内で五ノ井さんを押し倒し、何度も腰を動かして接触させるなどしたとして起訴された。「腰を振るような行為はしていない」「体を触ってない」などとして、いずれも無罪を主張している。 閉廷後、五ノ井さんは取材に対し「うそをつかずにしっかりと認めて、罪を償ってほしい」と訴えた。(滝口信之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「処理水の海洋放出やめて」 漁業関係者や住民ら、国と東電を提訴へ
東京電力福島第一原発の処理水が海に放出されることを受け、福島県などの漁業関係者や住民らが国と東電を相手取り、放出の差し止めなどを求めて福島地裁に提訴する。原告側の弁護団が23日に記者会見を開き、明らかにした。提訴は9月8日を予定し、原告数は100人規模になるという。 政府は、早ければ今月24日に放出を始めることを決め、東電は今年度、計約3万1200トンを放出する計画を発表。放出による風評被害に備え、漁業者への支援策や損害賠償なども公表した。 これに対し、原告側の弁護団は、放出の安全性は確認されていないと主張。2015年に国と東電が福島県漁業協同組合連合会(県漁連)と交わした「関係者の理解なしには、(処理水の)いかなる処分も行わない」とする約束文書などに反するうえ、より環境に負荷をかけない代替策を採用する義務があると訴える。 また、放出されれば、漁業関… この記事は有料記事です。残り266文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女子トイレにカメラ、盗撮容疑で元塾長逮捕 PCには80人超の動画
2023年8月23日 20時30分 学習塾のトイレで女子中学生を盗撮したなどとして、愛知県警は23日、元塾長の男(52)=津市桜橋1丁目=を性的姿態撮影等処罰法違反と児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 中村署によると、男は7月、塾長として勤めていた三重県桑名市内の学習塾の女子トイレに火災報知機を模したカメラを設置。女子生徒(13)を盗撮し、動画1点を自身のパソコンに保存した疑いがある。 愛知県警が、別の盗撮事件の関連で男のパソコンを調べたところ、80人以上の動画を発見。ファイル名には生徒の名前や撮影日が記されていた。男は16日に学習塾を自主退職したという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル