田中章博2023年8月22日 19時54分 堺市教育委員会は22日、市立福泉東小学校教頭(43)を免職処分にしたと発表した。市教委によると、教頭は7月下旬に堺市内の書店で書籍12点(約2万円相当)を万引きした窃盗容疑で府警に現行犯逮捕された。 教頭が4月にも万引きの疑いで警察に聴取された際は福泉東小の校長(48)が身元引受人になっていたが、市教委は意図的に報告していなかったとして、校長を戒告処分とした。 また、三国丘中学校で2019年に学校徴収金の紛失があった際、管理職らで穴埋めしていたなどの理由で、当時の教頭だった別の市立中の教頭(52)が戒告処分になった。穴埋めを提案した当時の校長はすでに退職し、別の市立中学で講師を務めていたが、同日付で依願退職した。三国丘中では2016年以降に学校徴収金や電動ドライバーなど13件の紛失があり、市教委は盗難の可能性があるとして被害届を出している。 粟井明彦教育長は、「度重なる管理職の不祥事案について、子どもや保護者、市民のみなさまの信頼を裏切ることになり、深くおわび申し上げます」とコメントしている。(田中章博) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ゲーム課金1億円超…「ネット住民に認められたくて」着服容疑で逮捕
谷辺晃子 森直由2023年8月22日 20時00分 勤務先のスーパー「北野エース」の預金を使い込んだとして、兵庫県警は、元経理担当の男(43)=大阪市港区=を業務上横領容疑で逮捕、追送検し、捜査を終えたと22日発表した。 立件総額は約2億円に上り、うち約1億2千万円をスマートフォンのオンラインゲームに課金したと県警はみている。「課金で自分のアカウントを強くして、ネット住民に認めてほしかった」などと容疑を認めているという。 尼崎東署によると、男は2017年9月20日から今年5月31日までに計171回にわたり、会社の預金口座から別の会社名義の休眠口座へ振り替える方法で、預金約2億円を横領した疑いがある。 北野エースを運営するエース関西本部=尼崎市=の経理部次長として預金業務の管理を担当していた。 今年5月、発注などの出費などが多いことに別の社員が気づいて上司に相談。その後の社内調査で不正経理が判明し、同社が6月に尼崎東署へ相談した。 男は5種類のオンラインゲームを頻繁に利用し、多い月には約200万円を課金していた。署の調べに対し「横領したお金で、株式投資のほか、風俗店へ通ったり時計を買ったりもしていた」と供述しているという。エース関西本部によると、6月に懲戒解雇したという。(谷辺晃子、森直由) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
藤井七冠、700発の花火でお祝い 八冠達成なら800発に変更も
松永佳伸2023年8月22日 20時30分 将棋の藤井聡太名人・竜王(21)=王位・叡王・棋王・王将・棋聖と合わせ七冠=の史上最年少名人と七冠達成を祝い、出身地の愛知県瀬戸市は市制記念日の10月1日夜、花火700発をサプライズで打ち上げることを計画している。 打ち上げ場所は非公開で、観覧席などは設けない。市と瀬戸将棋文化振興協会、瀬戸商工会議所などで実行委員会をつくり、企業などから協賛金を募る。 市シティプロモーション課の担当者は「多くの市民に見てもらい、藤井さんを祝福してほしい」と話す。市制記念日でのサプライズ花火は、王位と棋聖獲得と八段昇段を祝った2020年以来2度目となる。 将棋界に八つあるタイトルのうち、残るタイトル「王座」を打ち上げまでに獲得して八冠を達成した場合は、100発を追加して800発を打ち上げる。(松永佳伸) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
処理水放出巡り地元に残る複雑な思い 近隣県でも風評への懸念根強く
24日にも東京電力福島第一原発の処理水放出が迫るなか、地元福島や近隣県の水産関連業者らは先行きへの不安を強めている。国は22日に放出を正式決定して安全性を強調。ただ、12年前の原発事故後に起きた風評被害が再燃することへの懸念は拭えていない。 22日午後、福島県庁を訪れた西村康稔経済産業相に対し、内堀雅雄知事は「政府が一丸となって万全な対策を徹底的に講じ、漁業を始めとする福島のなりわいを将来にわたって維持をしていけるよう、最後まで全責任を全うして下さい」と求めた。 地元福島でも割れる賛否 面談には原発が立地する大熊、双葉の両町長も同席。ともに町の復興のために、処理水の早期処分を求めてきた。 双葉町の伊沢史朗町長は面談後、「西村大臣の発言で、全責任という言葉が何度か出た。その覚悟をもって取り組んでいただくことが大事だ」と話した。大熊町の吉田淳町長は、安全確保の徹底や万全な風評対策などをとって放出を「着実に実行していただきたい」とし、「(町には)現在、550人ほどが住民票を持って住み始めている。これ以上(タンクを)ふやすことはできないんじゃないかというのが、多くの町民の思いだ」と訴えた。 一方、漁業者や流通・観光業… この記事は有料記事です。残り1395文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
処理水放出で香港も水産物禁輸 食材「日本離れ」、市民には温度差も
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出が24日にも始まる。放出に強く反発してきた中国からは、すぐさま日本政府を批判する声が上がった。 香港政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官は22日午後、10都県の水産物の禁輸を、中国本土の人が見るSNS「微博」の公式アカウントでも公表した。 「食品の安全や環境汚染を顧みず、自身の問題を他人に押しつける無責任なもので、強く反対する」 この言葉遣いは、この数時間後の記者会見で、日本を一方的に糾弾した中国外務省の汪文斌副報道局長と極めて似た文言だった。 昨年5月、親中派が99・9%を占める選挙委員から選出された李氏は、大規模市民デモを強権力で抑え、習近平(シーチンピン)国家主席の信頼が厚いとされる。香港政府は、処理水問題でも中国政府と相談して決めるとの立場を早くから表明してきた。 香港が禁輸にする10都県に… この記事は有料記事です。残り2017文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「君がボス」 闇バイトに応募後、「ルフィ」から届いた依頼に被告は
京都市の時計店から腕時計(6900万円相当)を奪ったなどとして、五つの事件で強盗などの罪に問われた建設業、伊藤一輝被告(30)の裁判員裁判の第2回公判が22日、大阪地裁であった。「ルフィ」と名乗る人物の指示を受けたとする被告の役割を巡り、検察、弁護側が主張を交わした。 弁護側の冒頭陳述によると、伊藤被告は2018年ごろに建築会社を設立。7人ほどの社員を抱え、売り上げが1億円に達した時期もあったが、21年に離婚すると、2人の子の親権争いなどで仕事に手が回らず、借金を抱えた。被告は借金を返済しようと、ツイッター(現X)で募集していた闇バイトに応募すると、大津市の質店への強盗を指示されたという。 検察側が証拠として示した被告のメッセージアプリの記録によると、被告は当初、「キング」と名乗る人物とやりとりを始めた。キングは「(報酬は)最低200万です」「時計取れるだけ取ってください」などと被告に説明。その後、やりとりの相手は「ルフィ」と名乗る人物に変わった。被告が「ルフィさんはどの立場ですか」と尋ねると、ルフィは「トップです」と返答。ルフィからは「伊藤君がボスで動いてもらいます」と現場での指示役を依頼されたという。 弁護側の冒頭陳述などによると、被告らは22年3月13日、大津市の質店に強盗に入ろうとしたが、扉を壊せず失敗し、被告は建造物侵入未遂容疑で逮捕・起訴された。起訴後に保釈されたが、数日後、ルフィから「同じようなことをしないか」と京都の事件を持ちかけられたという。 被告は「さすがにできない」と断ると、ルフィから「じゃあ人を手配するだけでいい」と頼まれた。被告は「手配だけならいいか」と数人をルフィに紹介。だが、ルフィから「連絡がつかない」と言われ、「人を探し、その人たちに指示を伝えてくれ」と依頼されたという。 被告は昨年5月2日の京都事件で、実行役の男女らにルフィの指示を伝えたとされる。だが、ルフィから指定された場所に持参した時計が何者かに奪われたことなどから不信感を強めた被告は、ルフィとの関係を絶ったという。 弁護側は大津、京都の両事件とも、被告がルフィから「店の者とは裏でつながっていて、警察に捕まることはない」と説明されていたと主張。事件への関与は従属的で、「ルフィにだまされた面があった」と訴えた。 一連の事件で期待した報酬が得られなかったことなどから、被告は同月13~14日、犯行で知り合った男らに、大阪市北区での逮捕監禁致傷事件などを指示したとされる。検察側は被告の役割が実行役から指示役、首謀者へ変化していったと主張した。 京都事件を巡っては、フィリピンが拠点の特殊詐欺グループ幹部とされる今村磨人(きよと)被告(39)が「ルフィ」を名乗って指示したとして、強盗罪で起訴されている。 伊藤被告は京都・大津の両事件のほか、大阪市北区の逮捕監禁致傷など▽同市浪速区の強盗致傷▽大阪府守口市の公務執行妨害など、五つの事件で起訴され、これらの事件についても無罪などを主張している。(山本逸生) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「理解」得られた?東電の説明は 処理水放出始まっても廃炉見通せず
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出が24日にも始まる。放出に強く反発してきた中国からは、すぐさま日本政府を批判する声が上がった。一方で、処理水を放出したとしても、廃炉の完了は見通せないままだ。 22日午後に開かれた東京電力の記者会見では、放出の前提としてきた「関係者の理解」をめぐる質問が相次いだ。東電は2015年、福島県漁連に文書で「関係者の理解なしには処理水の処分を行わない」と伝えている。小早川智明社長もこの約束を「しっかり守りたい」としてきた。 東電は、関係者の理解を得たと判断したのか。 そう問われた処理水対策責任… この記事は有料記事です。残り612文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪談合、セレスポ専務が保釈 逮捕から196日 無罪主張へ
2023年8月22日 20時47分 東京五輪・パラリンピックをめぐる談合事件で、東京地裁は22日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の罪で起訴されたイベント制作会社「セレスポ」専務の鎌田義次被告(60)の保釈を認める決定を出した。鎌田被告は1800万円の保釈保証金を納付し、2月の逮捕から196日目となる同日、東京拘置所から保釈された。 6度目の請求で保釈 弁護人「人質司法だ」 鎌田被告は保釈後に弁護人と会見を開いた。10月に予定される初公判では起訴内容を否認して無罪を訴えるとし、「五輪事業に賢明に取り組んできた。裁判でしっかり主張したい」と述べた。今回の保釈は6度目の請求で認められ、弁護人は、否認すれば勾留が長引く「人質司法そのものだ」と批判した。 この事件では、大会組織委員会大会運営局の元次長・森泰夫被告(56)と、広告最大手「電通グループ」、セレスポなど法人6社、鎌田被告を含む各社の担当幹部ら6人が起訴された。組織委が競技会場ごとに発注したテスト大会や本大会の運営業務について、2018年に受注予定業者を事前に決めて競争を制限したとされる。 受注調整を否定 鎌田被告の弁護人の郷原信郎弁護士によると、公判では、組織委の依頼で入札に参加したが、各社で合意して受注予定者を決定した事実はないほか、入札参加をめぐって組織委から制約は受けておらず、各社の判断で入札した、などと主張するという。 また、セレスポの担当者が社内の役員会議で「電通と組織委が割り振りして、道筋をつけてくれています」などと述べたとする供述調書についても、「録音などの客観証拠はなく、そのような発言は会議で出ていない」として調書の信用性を争うという。 検察側は森元次長の公判などで、鎌田被告は森元次長や電通の担当者と面談するなどして受注調整したと主張している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原発処理水、今年度は3.1万トンを4回に分け放出 東電が作業開始
東京電力福島第一原発の処理水の海への放出について、政府は22日、首相官邸で関係閣僚会議を開き、早ければ24日に放出を始めることを正式に決めた。東電は22日、今年度の放出計画を発表。汚染水を処理した後に貯蔵するタンク約30基分にあたる計約3万1200トンを、4回に分けて放出するという。 会議で岸田文雄首相は「廃炉を進め、福島の復興を支援するためには処理水の処分は先送りできない課題だ」と強調。気象などの支障がなければ24日に放出を始めると表明した。放出について「国際社会の正確な理解が広がりつつある」と説明。風評被害対策の基金創設などにも触れ、「風評や漁業者のなりわい継続の不安に対処すべく、たとえ今後数十年の長期にわたろうとも処理水の処分が完了するまで、政府として責任をもって取り組む」と述べた。 決定を受け、東電は放出に向けた作業を始めた。1回目は、すでにトリチウム以外の放射性物質の濃度が基準を下回ることを確認した約7800トンを約17日間かけて放出する。その際、放水口周辺でのトリチウム濃度の測定頻度を強化する。1リットルあたり700ベクレルを超えると放出を止める。 東電によると、今年度に放出… この記事は有料記事です。残り411文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビッグモーター店舗前から除草剤成分 福岡県が被害届提出へ
添田樹紀2023年8月22日 17時24分 中古車販売大手「ビッグモーター」の店舗前の街路樹や植栽が枯れるなどしている問題で、福岡県の服部誠太郎知事は22日、県が管理する道路沿いで、一部の店舗前の土壌から除草剤の成分が検出されたとして、県警に器物損壊容疑で被害届を出す考えを示した。 県によると、県道沿いで、街路樹が枯れたりなくなったりしている春日店(春日市)と小郡店(小郡市)前にある植樹帯の土壌を調べたところ、除草剤に含まれる代表的な成分「グリホサート」が検出された。 春日店は県に対して除草剤を使用していたことを認め、原状に戻す意思を示している。小郡店前の土壌については、店舗前の道路を2021年まで管理していた小郡市が使った除草剤が原因の可能性もあり、引き続き調査するという。 服部知事は「県民の財産である街路樹が故意に切られたり枯らされたりしていたとすれば非常に遺憾だ」と話し、原因者がわかれば損害賠償請求も検討するとした。(添田樹紀) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル