2023年8月19日 20時47分 19日午前10時ごろ、三重県四日市市大矢知町の市道交差点で、自転車に乗っていた近くの男子中学生(13)が、同県木曽岬町中和泉、会社員男性(63)の大型ミキサー車にはねられ、市内の病院に運ばれたが死亡した。 県警四日市北署は、左折してきたミキサー車に中学生が巻き込まれたとみて調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
記者は考える クジラやイルカをどう扱うか 漁師が背負う大きな問い
1月半ばの朝、漁師たちは海でイルカを追い込んでいた。 船が畠尻湾の近くまでさしかかったとき、漁師たちは空を見あげた。視線が1点に集まった。ドローンだ。黒い円盤のようなものがイルカの真上あたりを飛んでいる。 「こんな近くを飛ばれたら仕事にならへんで」。漁師のひとりが無線で言った。 ドローンは数分のあいだ海上を飛んだあと、湾のとなりの高台の方角へ消えていった。 漁師たちは撮られることに疲れきっている。仕事の最中に飛んでくるドローンはわずらわしいし、日々の行動を不特定多数に発信されるのは居心地が悪い。 「僕らはクジラを捕ることだけに集中したいのに、見られているんじゃないかという思いがいつも心のどこかにある」 海外からの反対派が町に姿を見せるようになったのは2000年を過ぎたころ。03年、追い込んだイルカを畠尻湾にとめおく網を反捕鯨団体のメンバーに切られた。 09年に公開された「ザ・コーヴ」は、漁師たちがイルカを捕殺する場面を描いた。翌年、米アカデミー賞を受賞して注目をあびた。海外から反対派が町に押しよせた。毎日の出航や追い込みの様子を撮影し、ネットで発信するようになった。 カメラが狙うのは、漁師たち… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「自分は大丈夫」の隙を突く手口 フィッシング詐欺、被害衰え知らず
「宛先不明の為(ため)持ち帰りました」 大雨が降りしきる夜、佐賀県唐津市で飲食店を経営する河上彰範さん(46)の携帯電話に突然、こんなショートメッセージ(SMS)が届いた。送り主には、大手の宅配業者の社名があった。 ちょうど、取引先とのやりとりで慌ただしいさなかだった。 店には毎日2回、配達と集荷で業者が訪れる。ずぶぬれになりながら右往左往する配達員の姿が脳裏に浮かび、「早く返信しないと」と思った。 メッセージに記されたURLをタップすると、入力画面が表れた。 1万4千円の課金が21回 iPhoneでアプリや音楽をダウンロードするときに必要な「アップルID」とパスワードを打ち込んだが、なかなか次の画面に進まない。何度も同じIDとパスワードを入力した。 それからわずか数分後。ネットショッピングの決済を知らせるメールが次々に届いた。中国人向けゲームとみられるアプリに1万4千円相当の課金が21回繰り返され、総額は29万4千円に上っていた。いずれも身に覚えはなかった。 「やられた」 河上さんはそこで初めてフィッシングの被害に遭ったと気付いた。2021年5月14日のことだった。 慌てて、IDにひもづけられたカード2枚について、それぞれのカード会社に連絡を取った。 偽のサイトに誘導し、個人情報を盗み取る「フィッシング詐欺」の被害が減りません。「私は大丈夫」と思っていても引っかかる手口、情報が売り買いされる闇のサイトの存在……。国内で初めて確認されて20年近くが経っても衰えを知らない犯罪のリアルに迫ります。 補償を断るカード会社も 1社はすぐに補償の手続きを… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教室で9歳女児にわいせつ言動を強要、盗撮か 四谷大塚の元講師逮捕
大山稜2023年8月19日 14時43分 教え子の女子児童にわいせつな言動をさせて盗撮したとして、警視庁は19日、大手中学受験塾「四谷大塚」の元講師の森崇翔(そうしょう)容疑者(24)=東京都日野市=を強要と都迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで逮捕した。容疑をおおむね認め、「危害を加えるつもりはなかった」などと話しているという。 捜査関係者によると、同塾の社員として勤務していた5月上旬、都内の教室で「勉強しないとお仕置きする」などと教え子の女子児童(9)に言い、下着が見えるような姿勢を取らせて「おしりペンペンされます」などと言わせた疑いがある。その様子を自分の胸ポケットに入れたスマートフォンで撮影した疑いもある。 この日、女児は授業を受ける予定はなかったが、森容疑者から親を通じ、指導名目で教室に呼び出されたという。女児の親は「勉強をしない娘をしかってくれるのだと思っていた」と話しているという。 警視庁は、森容疑者が塾に通う複数の女児を盗撮していたとみている。その動画を複数の人間が参加するSNSのグループチャットに投稿したとする情報もあるという。 四谷大塚は1954年の設立で、関東で34の校舎を運営する。森容疑者は2022年4月から同塾の正社員として勤務し、事件発覚後の今月10日に懲戒解雇された。 四谷大塚は取材に、「このような人物を採用したことについて猛省し、使用者としての責任を痛切に感じている。ご心配、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません」とコメントした。今後の対策として、全ての校舎を対象に講師やスタッフが撮影機器を教室内に持ち込むことを禁止し、保護者が授業の様子をネットを通じてリアルタイムに確認できるシステムを導入するという。(大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教室で9歳女児を盗撮容疑、四谷大塚の元講師を逮捕 強要の疑いも
大山稜2023年8月19日 14時43分 教え子の女子児童にわいせつな言動をさせて盗撮したとして、警視庁は19日、大手中学受験塾「四谷大塚」の元講師の森崇翔(そうしょう)容疑者(24)=東京都日野市=を強要と都迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで逮捕した。容疑をおおむね認め、「危害を加えるつもりはなかった」などと話しているという。 捜査関係者によると、同塾の社員として勤務していた5月上旬、都内の教室で「勉強しないとお仕置きする」などと教え子の女子児童(9)に言い、下着が見えるような姿勢を取らせて「おしりをたたかれる」などと言わせた疑いがある。その様子を自分の胸ポケットに入れたスマートフォンで撮影した疑いもある。 警視庁は、森容疑者が塾に通う複数の女児を盗撮していたとみている。その動画を複数人が参加するSNSのグループチャットに投稿したとする情報もあるという。 四谷大塚は1954年の設立で、関東で34の校舎を運営する。森容疑者は2022年4月から同塾の正社員として勤務し、事件発覚後の今月10日に懲戒解雇された。 四谷大塚は取材に、「このような人物を採用したことについて猛省し、使用者としての責任を痛切に感じている。ご心配、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません」とコメントした。今後の対策として、全ての校舎を対象に講師やスタッフが撮影機器を教室内に持ち込むことを禁止し、保護者が授業の様子をネットを通じてリアルタイムに確認できるシステムを導入するという。(大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
軍国少年は阿修羅像の祈る姿に気づかされた 仏像疎開がテーマの物語
第2次大戦中、戦火を避けようと、都市部の子どもたちだけでなく、奈良の仏像も疎開した。 あまり知られていない史実をベースに、軍国少年の心が敗戦で揺れ動く様を描いた児童文学が生まれた。主人公が相対するのが、自宅に逃れてきた奈良・興福寺の国宝、阿修羅像だった。 作品は「列車にのった阿修羅さん 土蔵に疎開してきた国宝」(くもん出版)。三つの顔と6本の腕、少年のような顔立ちで、天平文化を今に伝える興福寺の阿修羅像が終戦間際、奈良県吉野町に約10カ月間にわたって疎開した史実を題材にしている。 著者は東京都の児童文学作家、いどきえりさん。前作の取材で奈良を訪れていた2019年、仏像疎開の歴史を新聞記事で初めて知った。 京都市出身で、学生時代は修学旅行生のガイドのアルバイトをした。何度も目にした阿修羅像はきれいな顔立ちが好きな仏像だった。「お寺が身近な環境にいたにもかかわらず、疎開なんて聞いたことがなく、驚きとともに興味を持った」 疎開先は町長宅 運搬を手伝ったのは 興福寺の日誌などによると… この記事は有料記事です。残り917文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
よみがえった芝居小屋 大衆の「永遠の楽しみ」は皿そばと共にあり
はるか昔にタイムスリップしたかのようだ。眼前に迫る舞台、壁に並ぶ昭和30年代の広告看板、観客席から手が届きそうな花道、人力で回す舞台装置……。 兵庫県豊岡市出石(いずし)町にある「出石永楽館」は、近畿最古の芝居小屋だ。 【撮影ワンポイント】出石永楽館 16ミリの広角レンズで手前の看板を強調した。柱の垂直線がまっすぐ出るよう注意し、床を傷つけないよう手持ちで撮影した。(林敏行) 今年9月には、コロナ禍をはさみ4年ぶりに片岡愛之助さんが座頭を務める恒例の「永楽館歌舞伎」が開かれる。 館長の赤浦毅さん(47)は「永楽館は町に不可欠の存在。ここで上演される愛之助さんの歌舞伎は町の風物詩」と話す。その世界に入り込んだ私には、建物脇の道を走るトラックの騒音が「落雷」の効果音に聞こえた。 なぜ一度は閉じ、なぜ再び開かれたのか 1901(明治34)年、地… この記事は有料記事です。残り727文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島で高校生31人乗ったバス横転 生徒9人搬送、命に別条なし
2023年8月19日 11時41分 鹿児島市消防局によると、19日午前8時40分ごろ、鹿児島市平田町の県道で、31人が乗った大型バスの運転手から「バスが横転し、全員が自力で脱出した」と、119番通報があった。バスには、県立国分高校サッカー部の生徒らが乗っており、15~16歳の男子生徒9人がけがを負って病院に搬送されたが、いずれも命に別条はないという。 鹿児島県警が、事故の原因などを調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
昆虫好きの家族はいないけど 中学生が驚きの「ハンター」になるまで
大阪府岸和田市の中学1年、鞍井希凪(くらいきな)さん(12)は専門家も一目置く「昆虫ハンター」。網を使わず、もっぱら素手で目的の昆虫を手に入れる。家族に虫好きはいない中、「ハンター」はどのように生まれたのだろう。 2021年7月。小学5年生だった鞍井さんは同市隣の同府貝塚市にある市立自然遊学館に、野外で採集したクマゼミを持ち込んだ。 「雌雄モザイク」と呼ばれるオスメスが半分ずつの個体だった。「恐ろしいものを持ってきたと手が震えました」。同館博士研究員の天満和久さん(53)は振り返る。 飼育されたカブトムシやクワガタで見つかることはあるが、野外採集のセミは極めて珍しい。さらに、「飛び方が下手で降下するようだったから捕まえた」という着眼点に驚いた。頭の中に、昆虫の住環境や食性、特徴のデータが系統だって入っていた。 新型コロナ禍のため、図鑑と向き合い、身近な昆虫を採り尽くす日々がそうさせたようだ。ネットで専門性の高い情報や論文にアクセスするなど、情報化社会の恩恵を存分に活用してもいた。 ともに活動するうち、鞍井さ… この記事は有料記事です。残り1546文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
みんな死んだ野戦病院 生きるための同棲 女学生の見たパラオの地獄
運ばれてきた人は、だれも生きて退院することはなかった。 東京都内に暮らす仲井間千代さん(96)はいまでも、体を膨らませ、栄養失調で死んでいった日本兵たちの姿が忘れられない。 もともと服を脱がせて寝かせていたが、亡くなればすぐに素っ裸にした。死者が使っていた毛布や軍服を川で洗い、また使った。パラオ本島(バベルタオブ島)の密林の中にあった野戦病院に動員されていたときのことだ。 上空には頻繁に米軍機が飛んでいた。煙を出せないため火葬することもできず、少し離れた場所に4人がかりで担架に乗せて遺体を運んだ。小さなほこらがあるところで、僧侶でもある日本兵が手首をのこぎりで切り落とし、夜に焼いて骨にした。遺体は近くに埋められていた。 戦前、沖縄出身の仲井間さん一家はパラオ・コロール島に移住した。父が貸家業を営み、生活は豊かだった。1941年春、仲井間さんは新設されたパラオ高等女学校の1期生となった。 その年の12月、アジア・太平洋戦争が始まる。真珠湾攻撃に沸き、シンガポールの陥落をちょうちん行列で祝った。 しかし、だんだん戦況は悪化していく。勉強より、防空壕(ごう)掘り、さびた弾磨きなどに動員させられるようになった。 食べ物がない中、生きるために、家族のために、17歳の少女が強いられたこととは。女学生の戦場体験をお伝えします。 ヘビ、トカゲ、カタツムリ…なんでも食べた 44年3月、朝起きたら轟音… この記事は有料記事です。残り1821文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル