多知川節子 蜷川大介2023年8月10日 11時25分(2023年8月10日 19時34分更新) 早明浦ダム(高知県)を管理する水資源機構池田総合管理所(徳島県三好市)は10日午前、台風6号による大雨で満水が近づいているとして、緊急放流を実施する可能性があると発表した。早明浦ダムでの緊急放流が実施されれば初めてだったが、同日夕、今後の降雨が減少する見込みだとして、緊急放流を回避した。 同管理所は当初、10日午後1時から緊急放流の可能性としたが、次第に流入量が減少した。 台風6号の影響やダム上流で線状降水帯が発生したことで大雨が降り、流入量が増えていることを受けて検討。吉野川下流の池田ダム(同)までの流域にある徳島県三好市、高知県本山町、大豊町、土佐町に警戒を呼びかけた。 早明浦ダムがある高知県中部では10日未明に線状降水帯が発生。ダムに近い高知県いの町本川では10日午前9時までの24時間に615ミリの降水量を記録し、1979年に統計を始めて以降、8月の最多記録を更新した。 早明浦ダムは「四国の水がめ」と呼ばれる。10日午後4時現在の早明浦ダム貯水率は82・0%だった。(多知川節子、蜷川大介) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
L’alignement du Japon sur la stratégie américaine en Asie ne fait pas l’unanimité des experts
La présidente de Taïwan, Tsai Ing-wen, et le vice-président du Parti libéral démocrate, Taro Aso, à Taipei, le 8 août 2023. AP La nouvelle stratégie de « sécurité nationale » annoncée par le Japon en décembre 2022, qui doit permettre d’ici cinq ans le doublement des dépenses militaires et un renforcement de l’alliance avec […]
EC事業者「送料無料表示が原因ですか?」2024年問題ヒアリング
大村美香2023年8月10日 19時41分 トラック運転手の残業規制で物流が滞るおそれがある「2024年問題」の対応政策の一環で、送料無料表示の見直しを検討している消費者庁は10日、EC事業者側と意見交換した。楽天グループなどが参加する新経済連盟は「物流事業者の抱える問題の原因が送料無料表示だという主張には合理的根拠がない」として、物流環境に関する消費者への周知啓発など別の施策をとるよう提案した。 同連盟は、送料無料か有料かの表示内容にかかわらず、EC事業者は配送業者に運賃を支払っており、その金額は上昇しているとし、商品価格の見直しなどの企業努力で、送料無料サービスを維持しているとした。 また、送料無料表示が原因で物流事業者が適正な運賃・料金を収受していないことを裏付ける合理的根拠はないことや、消費者が物流を軽んじていることを示す根拠がなく、軽んじている原因が送料無料表示であると示す根拠もないと主張。輸送コストへの消費者の意識を変えるのであれば、直接的に周知啓発する方が効果が期待できるとした。 この日は、ヤフー、メルカリなどが参加するセーファーインターネット協会とも意見交換した。同協会は、送料無料表示の見直しが、消費者向け送料への運賃の適正な転嫁・反映につながる根拠を示すよう求め、「政策効果が立証できないなら安易に見直しをするべきではない」と主張した。 消費者庁は6月から意見交換を始め、初回のトラック運送の業界団体「全日本トラック協会」は、送料無料表示をなくすよう求めた。(大村美香) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄「ゆいレール」開業20年、「3両編成」の運行開始 混雑解消へ
【動画】沖縄のモノレール「ゆいレール」が開業から20周年を迎え、3両編成の車両の運行を始めた。式典には菅義偉前首相らも訪れた=小野太郎撮影 沖縄のモノレール「ゆいレール」は10日、開業から20年を迎え、那覇市で記念式典が開かれた。混雑解消のため、以前から1両増やした3両編成車両の運行も10日から始まり、第1便には沖縄県の玉城デニー知事らが乗車した。 ゆいレールは2003年、県内唯一の軌道系交通機関として開業した。沖縄戦で沖縄本島にあった鉄道は破壊され、モノレール導入は長年の悲願だった。 19年には那覇市から浦添市… この記事は有料記事です。残り432文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旦過市場2度目の火災から1年 再整備計画いまだ不透明、市に反発も
城真弓2023年8月10日 20時00分 北九州市小倉北区の旦過市場一帯で2度目の火災が起きてから、8月10日で1年が経った。再建に向けた歩みが進む一方、もともとあった再整備計画の進め方などをめぐって市に対する反発も起きており、進捗(しんちょく)に影響が出ている。 旦過市場は大正時代からある商店街。レトロな雰囲気が名物となっていた一方、老朽化が進んでおり、北九州市は2021年に再整備の事業計画を決定していた。 この計画では、第1段階として22年度に市場の南側部分を解体し、23年度中に跡地に商業施設を建設。その後、残るエリアの店も第2~4段階に分けて新施設などに順次移して解体していく。27年度に完了する予定だった。 だが、昨年4月と8月に2度大規模な火災が発生し、再整備対象エリアの店も焼けた。第2段階とされたエリアも予想以上に老朽化が進んでいることが判明。関係者によると、第2段階のエリアの店に対し、市は第1段階と同時に解体する前倒し案を打診したという。 施設完成までは焼け跡に建てた仮設店舗に移ることも提案され、一部の店は実店舗より狭くなると反発。市の進め方に不信感を強めているという。第1段階のエリアでさえ補償契約が進んでいるのは約半数といい、計画全体のスケジュールはめどが立っていない。 2度の火災では、計約5200平方メートルが焼けた。市によると、被災した74店舗のうち、すでに再開、もしくは再開予定の店は54。再開を希望しながらめどが立っていない店は4あり、廃業予定は15という。(城真弓) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「自分の店」あきらめない 2度の旦過市場火災、バーテンダーの1年
北九州市小倉北区の旦過市場一帯が2度の火災にあってから、10日で1年が経った。自分の店を失ったバーテンダーの山内貴史さん(52)は、今は別の繁華街で「雇われ店長」を務める。いったん旦過を離れたが、いつかまた戻りたいと思っている。 旦過市場に隣接する新旦過エリアで、20年近くバーを営んでいた。山口市出身。大学卒業後、居酒屋やバーなどを経営する企業で働いた後に独立し、自分の店を構えた。 一帯にはトタン屋根が並び、レトロな雰囲気が気に入った。店名はバー「バラック」。好みの空間にこだわり抜いた酒を置き、常連や周囲の店の店主らとの心地良い時間が続くと思っていた。 しかし、旦過は昨年、2度の大火に襲われた。 1度目の22年4月の火災では店の外壁が焼け、消火活動により水損。営業できなくなった。一帯の復興を目指して焼け跡の片付けに乗り出し、仲間たちと期間限定の「旦過復興屋台村」を開催。店の再オープンを目指して奮闘した。看板も用意した。 そして、店の再開を約1カ月後に控えた8月10日、2度目の火災が起きた。当時、屋台村にいたが、「頭が真っ白になった」。煙のにおいや、舞う灰。そんな記憶しかない。 焼け跡で見つかった愛用のシェーカー 力が抜け、心の整理がつかな… この記事は有料記事です。残り487文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「AI使うから報酬安く」フリーライターに突然の要求、違法の恐れも
AIでもできる仕事だから報酬を安くして――。文章や画像を自動的に作り出す「生成AI」の登場を理由に、依頼主がフリーライターにこんな要求をするケースがあった。「仕事を奪う」とも言われる生成AIの登場は、フリーランスなどの働き手にどんな影響を及ぼすのだろうか。 「Chat GPTを使うから、報酬を半減して欲しい」。今年に入って取引先だったウェブ会社からメールでこんな要請を受けたのは、フリーランスのライターとして活動している40代の女性だ。 医療機関のウェブサイトに掲載する文章の執筆をこの会社から請け負っていた。メールはこれまで1文字あたり2円だった報酬を、1文字あたり1円にしてもらえないかという内容だった。 仕事は同じ、報酬は半減に「まさか」 「Chat GPTである程度文章が作成できるようになった」「あなたより安い値段で引き受けている人がいる」と、相手方は理由をあげたという。 ただ、女性が依頼された仕事… この記事は有料記事です。残り1357文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
70年大阪万博の太陽の塔 初代「黄金の顔」約30年ぶりお披露目
岡純太郎2023年8月10日 20時01分 1970年に開催された大阪万博のシンボル「太陽の塔」の頂に据えられていた初代の「黄金の顔」が、万博記念公園(大阪府吹田市)で11日から公開される。来場者に当時のにぎわいを伝えることで、2025年の大阪・関西万博に向けた機運を盛り上げるねらいだ。 万博公園内で新たに11日に開館する「EXPO’70パビリオン別館」の目玉として展示される。太陽の塔の外側には過去、現在、未来を表す三つの顔があり、「黄金の顔」は未来の象徴とされる。初代のものは直径10・6メートルで、1992年の改修工事で2代目に取り換えられて以来、約30年ぶりに公開される。 開館時間は午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)。水曜休館。11日から当面の間は混雑が見込まれるため、午前9時50分から同館近くで整理券を配布する。(岡純太郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
300匹のチョウ舞う「他にない」カフェ 愛好家が芦屋で夢かなえた
チョウが舞う様子を観察しながらドリンクを楽しめるカフェ「cafe&galleryてふてふ」が兵庫県芦屋市伊勢町に7月、オープンした。店内には約20平方メートルの年中温室のテラスが設けられ、ナミアゲハやキアゲハ、モンシロチョウなど約10種、最大300匹が飛び交う。 テラス席ではチョウが花の蜜を吸う様子や産卵する様子を間近で観察できる。チョウが客の肩に止まって羽を休めることも。普段はなかなか見かけることのない、サナギから羽化する場面に出会えることもあるという。 カフェをオープンしたのは西宮市在住の建築家で、チョウ愛好家の白木克典さん(58)。かつて社員寮として使われていた建物の一室を自身でリノベーションし、カフェと温室のテラスにつくりかえた。 テラスを舞うチョウは、白木… この記事は有料記事です。残り459文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
待ちに待った留学、襲う物価高 旅行は「ビジネスから埋まる」
夏真っ盛りのこの時期は、旅行や留学などで海外に向かう人が多いシーズンだ。だがこの夏は、円安や航空運賃の高騰で、さまざまな異変が起きている。「高額でも学生のうちに」と飛び立つ大学生がいる一方、一般旅行客は高所得者層をのぞき、様子見のようだ。(江戸川夏樹、植松佳香、編集委員・増谷文生) 「これまで我慢していた学生たちが、コロナが落ち着いて一気に長期留学に踏み切っている。渡航費が高騰しても、何とか工面しているようだ」 東京外国語大の篠原琢副学長(教育担当)はそう話す。同大では今夏、長期(おおむね5カ月以上)で海外留学に行く学生が、過去最多の279人となった。 一方、通常は1年生が行くことが多い短期留学は、今夏は2、3年生が多いのが特徴。篠原副学長は「留学を希望する学生が多いのに実現できず、フラストレーションがたまっていた。航空運賃や滞在費の高騰は続いているが、家族も積極的に後押ししているようだ」と話す。 異変は昭和女子大(東京)にも出ている。同大は2021年度の卒業生まで、卒業生が1千人以上いる全国の女子大で「実就職率」(進学者を除く卒業生の就職率)が12年連続1位だった。だが、今年は国際学部で卒業後すぐに就職せず、長期留学する学生が続出。このため、今年3月の卒業生の実就職率は3位となったという。同大広報部は「カリキュラムに海外留学が組み込まれた学部のため、コロナ禍で渡航できず苦しんでいた学生が多い。中長期のキャリアを考えて留学を優先した卒業生たちに、エールを送りたい」とする。 日本から海外への航空運賃は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けたエネルギー価格の高騰などにより、コロナ禍前の19年と比べて多くの路線で値上がりしている。各航空会社によると、2~4割上がっているという。 円安も進んだ。コロナ禍前の19年8月は1ドル=106円程度だったが、現在は143円。円の価値は4分の3程度に下がったことになる。 留学あっせんも行う専門雑誌「留学ジャーナル」によると、日本の大学の海外留学はコロナ禍で中断していたが、昨年から徐々に再開。今年度は7割超の大学が実施する。広報担当の石沢京子さんは「もともと『高い買い物』である留学に子どもを送り出す家庭は、渡航費が高くても頑張って送り出す。一方で余裕のない家庭では断念するケースもあり、二極化が起きている」と話す。 「出稼ぎ留学」の言葉も 石沢さんによると、「出稼ぎ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル