学校でのできごと、友だちのこと、家族のこと、将来のこと――。 広島、長崎に住む10代の若者3人が、それぞれの何げない日常をしたためた日記があります。 1945年8月、「あの日」までの日々。毎日、1日分ずつ紹介してきました。 しかし、3人の日記は途切れてしまいました。 この日の長崎 午前11時2分、上空500メートルで 9日午前2時49分、原爆搭載機「ボックス・カー」がテニアン島を離陸した。13人が搭乗した。その後、原爆投下の第一目標である小倉の上空に達したが、視界不良のために投下を断念。第二目標の長崎に向かった。 9日午前11時2分、米軍の原爆搭載機「ボックス・カー」が長崎市にプルトニウム型原爆「ファットマン」を投下。現在の長崎市松山町の上空約500メートルで爆発した。 長崎原爆資料館などによると… この記事は有料記事です。残り558文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
件名には【重要】 リンク先に個人情報を入力直後、3度震えたスマホ
大阪府警がインドネシア人を逮捕した事件をもとに警察庁とインドネシア国家警察が行った共同捜査は、「フィッシング」の手口で他人のクレジットカード情報を盗み取り、不正購入を繰り返す容疑者らを摘発した。身近に迫るフィッシング詐欺。どう気を付ければいいのか。 3月半ばの土曜日。仕事中だった神奈川県に住む50代女性のスマートフォンに、1通のメールが届いた。 差出人名の表記は、よく使うクレジットカードの会社名。件名には「【重要】」「大切なご連絡です」とあった。 本文を見ると、日頃の利用への感謝の言葉とともに、「セキュリティシステム更新を実施する為ご登録された個人情報を更新する必要がございます」と書かれている。 そのために、「ご利用確認のお願い」というリンク先にアクセスするよう促していた。手続きをしなければ、「セキュリティ上の観点からご利用制限をかけさせていただく」とある。 「早くやらないと」と思いつつ過ごした4日後の水曜日、再び同様のメールを受信した。せかされているように感じ、仕事の合間にスマホで手続きを急いだ。 メールにあったリンク先をタップして開くと、いつも利用明細の確認で見慣れているサイトにつながった。求められるまま、氏名や住所、クレジットカードの番号や有効期限、セキュリティコードなどを入力。完了したと思った直後だった。 スマホが3度、震えた。 確認すると、情報を入力した… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
戦争のイメージから「悲惨さ」が抜け落ちた 小説家・平野啓一郎さん
広島と長崎に米軍が原爆を投下してから78年。5月に被爆地・広島で開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、「核兵器のない世界」が主要テーマの一つとして議論されました。核兵器で国を守ろうとする動きからどう脱却していくのか。小説家の平野啓一郎さん(48)に聞きました。 故郷の北九州市は原爆教育が盛んでした。小学生のころ、8月6日、9日に合わせて登校したり、原爆の映画を見たり。本当は(長崎原爆は)北九州市に投下されるはずだったんだという事実を教育を通じて知りました。自分の故郷が被爆していたかもしれないということを強く受け止めました。 被爆作家・林京子さんに感銘 小説家になってから(長崎で被爆した作家の)林京子さんの「長い時間をかけた人間の経験」という作品を読んで、非常に感銘を受けました。 原爆というと「あの日あの時に起きたこと」と考えがちですけど、小説のタイトルの通りに長い時間、被爆の経験とともに生きてきた事実の重みを感じました。 林さんが書かれている長崎弁は僕の地元の北九州弁と近いようなところがあるんです。そういう言葉で、被爆直後に情報もない中で色んなことを語っているんですよ。「石油缶を大量に落として、そこに焼夷(しょうい)弾を撒(ま)いたのだ」とか。 戦争について考える時にどうしても「何人の被害者が出た」と人間を抽象的に考えがちです。ただ、方言で語っている人たちが実際に被爆して死んでいったことを描いた文学を読むと、本当にその土地に根ざした「人の生活」が感じられます。市街地の上に原爆を落とすというのは改めて人道に背くことだと痛烈に感じます。 林さんには直接お目にかかってインタビューもさせて頂きました。原爆による死は、人間の死じゃないんだっていうことをおっしゃるんですね。 死んでいい死ではない、人間に与えられていい死ではないんだっていうような意味合いです。原民喜も同じことを言っていますが、人間があのように扱われて死んでいいはずがないと、そのようにおっしゃったのが印象的でした。 肯定的に捉えようがない いま、戦争のイメージから悲惨さっていうものが抜け落ちているように感じます。 僕が子どもの時、日本の戦争に関する映画として「ビルマの竪琴」がヒットしました。ジャングルの中で何にもないまま若者たちが放り出されて、飢えや病でたくさん亡くなっていく。そういう場面もあります。 僕の祖父も徴兵されてビルマ(現ミャンマー)に行きました。「まさにあの通りだった」と言っていました。「天皇陛下のため」「国のため」と、雄々しく死んでいくんじゃなくて、補給もないまま餓死したり、赤痢にかかって死ぬというのは、侵略の加害だけでなく、自国民に対する政府の仕打ちとしても、どう考えたって肯定的に捉えようがないです。 ただそういう旧陸軍の悲惨な… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コンビニ店員2人刺され重傷 男が無言で刃物、自転車で逃走 足立
高島曜介 遠藤美波2023年8月9日 7時39分 9日午前2時半ごろ、東京都足立区谷在家2丁目のコンビニエンスストア「デイリーヤマザキ足立谷在家月の友店」で、「2人が刺された」などと110番通報があった。いずれも店員の40代女性と60代男性が、男に刃物で刺されるなどして重傷。男は何も取らずに刃物を持ったまま自転車で逃走したという。警視庁は殺人未遂容疑で捜査している。 西新井署によると、男は店に入り、無言のままレジ付近にいた女性店員の背中などを持っていた刃物で切りつけ、バックヤードにいた男性店員の右腕などに刃物でけがを負わせたという。男の店内の滞在時間は約1分だった。当時、店内には3人の店員がおり、襲われたのとは別の女性店員が悲鳴を聞いて110番通報したという。 男は身長170~175センチくらいの丸刈り。青っぽいジャンパー、黒色のズボン、赤色の手袋をつけていたという。 現場は日暮里・舎人ライナー西新井大師西駅の北西約300メートルの環七北通り沿いで、付近には団地などが立ち並ぶ。(高島曜介、遠藤美波) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被爆者の戦後、ユーモアと風刺交えた4コマ漫画に 西山さんの追悼展
2023年8月8日 20時45分 17歳の時に長崎で被爆し、自らの体験を描いた紙芝居や漫画などを通して核廃絶を訴えた漫画家西山進さん(2022年10月死去)の追悼展が長崎市岡町の長崎原爆被災者協議会2階で始まった。ユーモアと風刺を交え被爆者の戦後を描いた4コマ漫画「おり鶴さん」の未公開原画などを含め約50作品を展示。原爆の惨状を描いた油絵もある。 初日の8日には、被爆者の思いを語り継ぐ交流証言者の調仁美さんが西山さんの紙芝居「つたえてくださいあしたへ……」を披露。愛らしい表現だが、被爆の実相を鋭く描いたストーリーに来場者は見入っていた。調さんは「自分が見た被爆地の風景を誰もがわかりやすい紙芝居の形で残してくれた。作品はずっと残り続ける。新しい平和の伝え方をみんなで模索していきたい」。追悼展は10日まで。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ゴルフ場跡地の切断遺体事件 死体遺棄や損壊容疑で男4人を逮捕
高橋淳2023年8月8日 20時53分 栃木県日光市で、ゴルフ場跡地や空き家から男性の切断された胴体や頭部などが見つかる事件があり、県警は住所不定、無職の石川泰治容疑者(75)ら男4人を死体遺棄などの疑いで逮捕したと8日、発表した。4人の認否は明らかにしていない。県警は遺体の身元の特定を進めている。 県警によると、ほかに逮捕されたのは、東京都足立区の代表社員中山正弘(64)、ともに宇都宮市在住の無職五代正一(55)と自称アルバイト従業員大塚泰史(43)の3容疑者。 4人の逮捕容疑は2020年2月ごろ~21年3月、共謀してスーツケースなどに入った男性の遺体を日光市内の空き家などに隠してその後、22年1月までの間に男性の胴体を同市内のゴルフ場跡地に遺棄したというもの。石川、中山、五代容疑者は、遺棄にあたって遺体の一部を電動工具で切るなどした疑いもある。県警は4人が別の人物から遺体が入ったスーツケースを預かった可能性があり、石川容疑者が遺棄を主導したとみて調べている。 亡くなった男性は身長160~170センチ程度、血液型はA型で40~70歳くらいとみられるという。(高橋淳) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
昨秋の大麻疑惑、林理事長「最近知った」 日大理事は「まずかった」
日本大学アメリカンフットボール部の学生寮(東京都中野区)から違法薬物が見つかった事件で、日大は8日、昨年11月に部員から「大麻と思われるものを吸った」という自己申告があったことを明らかにした。 同日、林真理子理事長や酒井健夫学長、沢田康広・副学長が記者会見を開いた。会見での酒井学長の説明によると、昨年10月29日に開かれたアメフト部の保護者会の後、保護者から大麻が使用されていないか調査するよう依頼があった。これを受け、部側は昨年10~11月、部員121人に対し聞き取り調査をしたが、大麻を使用した事実は確認できなかったという。 だが、11月下旬になってアメフト部の部員1人が指導陣に、「大麻と思われるものを7月ごろに吸った」と自己申告したという。 部は警察関係者に相談したが、本人からの申告のみで物的証拠がないことや、4カ月という期間が経過しており、吸ったものが大麻かどうか確認できないことから、警察から「事実の立証は困難」と回答があったという。 警察からの指導を受け、自己申告した本人に部の指導陣が口頭で厳重注意した。その後、監督から日大競技スポーツ部に報告があったという。警視庁の講師がアメフト部員に対し、薬物乱用防止講習会も開催した。 厳重注意処分を受けた学生と今回の事件で逮捕された学生が同一人物かどうかについて、日大は明らかにしなかった。 昨年の一連の問題について、林理事長は「最近知った」と明かした。元検事で競技スポーツ部を所管する沢田副学長にも、当時は報告がなかったという。沢田副学長は「どこで遮断されたのか意図的なのかわからないが、何らかの理由で伝わらなかったのは問題あるかもしれず、今後連絡体制をきちんと整えなければいけない」と話した。 現役理事「すぐ警察に届けるべきだった」 日本大学アメリカンフットボ… この記事は有料記事です。残り962文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】式典機材を撤去した平和公園 原爆の悲惨さ「伝え続ける」
1945年8月9日、長崎に落とされた一発の原子爆弾が、7万3884人もの命を奪いました(45年末時点)。日常が一瞬で奪われた、あの日から78年。「長崎を最後の被爆地に」との願いを次の世代につなげるための平和祈念式典が今年も開かれます。台風接近のため、屋内開催となりましたが、この日が持つ意味は変わりません。8日から9日にかけての出来事を速報していきます。 19:00 宗教の違い超え350人が被爆者慰霊 宗教や宗派の違いを超えて平和を祈る原爆殉難者慰霊祭が8日夜、長崎市上野町の長崎カトリックセンターであった。当初は爆心地公園での開催を予定していたが、台風接近に伴い、急きょ会場を変更した。県内の宗教関係者でつくる県宗教者懇話会が主催し、今年で51回目。1973年から毎年8月9日の前夜に開かれている。 仏教やキリスト教などの関係者約350人が参加し、式は午後7時に始まった。今年は原爆が開発されたロスアラモス研究所がある米ニューメキシコ州のカトリック代表や、ウクライナ正教の司祭も出席。心を一つに原爆の犠牲者を追悼した。 18:00 被爆したガラス瓶を再現して展示、開催に望みつなぐ 爆心地近くのギャラリーで9日に開かれる予定の「祈りの花瓶展」。企画した長崎市出身の毎熊那々恵さん(33)は「せっかくだから開けたいんですけどね」と心配そうに天気予報を確認していた。 この展示は、長崎原爆資料館にある被爆して変形したガラス瓶を3Dスキャナーで読み取り、伝統の波佐見焼で再現したもの。2017年から活動を始め、東京や香港でも展示をしてきた。爆心地から約5キロの矢の平町で被爆した芳子さん(93)を祖母に持つ毎熊さんにとっても9日は「1年で最も祈りを捧げる日」だ。今年はガラス瓶が発見された場所からわずか200メートルのギャラリーで、平和公園などを訪れた人たちに花瓶に触れてもらおうと準備を続けてきた。あいにくの予報だが「雨にも風にも負けずに、継承や祈りを続けていきたい」と話した。 企画展は11~13日にも開かれる。午前11時~午後7時(13日は午後6時まで)。長崎市浜口町の「Tol.GALLERY」で。 17:10 原爆資料館のガイド「多くの人に伝えていかなくては」 長崎市のボランティアガイド、福田弘子さん(77)は平和公園近くの駐車場で、大阪から来た団体客を見送った。8日は長崎原爆資料館で来訪者を案内したり紙芝居を朗読したりし、午後からは著書「長崎の鐘」などで原爆被害を訴えた医師、永井隆博士ゆかりの如己(にょこ)堂などを案内した。 台風6号の接近で、9日に予定されていた平和祈念式典の平和公園での開催が中止となった。式典の機材が撤去された公園をみて、「ロシアによるウクライナ侵攻などで核の脅威が高まる中、核廃絶の訴えを世界に伝える機会だっただけに、とても残念です」と語った。 「たった1発の原子爆弾でたくさんの命が奪われ、一瞬にして一生続く(放射線の)影響が出る。無関心の人もいるが、一人でも多くの人に、核兵器を二度と使ってはならないことを伝えていかなくてはいけない」 16:10 子どもたちが平和学習「ひとごとには思えなくなりました」 台風6号の接近で時折、降雨や強い風が吹き始めた8日夕、長崎市の平和公園に、北九州市内の小中高校の児童生徒約20人らが平和学習で訪れた。 北九州市の小倉は、広島に続く原爆投下地の第1目標だったが、1945年8月9日朝の小倉上空は視界が悪く、原爆を積んだB29が予備の目標だった長崎に転戦した、という経緯がある。同市高校1年生の珠久カエラさん(15)は「もしかしたら、私の街にも原爆が落ちていたかもしれず、わたしは生まれていなかったかもしれません。ひとごとには思えなくなりました」。友人とも平和について話したい、と思うようになったという。 15:00 被爆者で医師の朝長万左男さんが講義 被爆者団体の一つ、「長崎県被爆者手帳友の会」事務所で、「ヒバクシャと語ろう」と題した催しが開かれた。最初に、被爆者で医師の朝長万左男さん(80)が、集まった10人ほどを前に、放射線が人体に与える影響について解説。「原爆放射線は被爆者を生涯にわたって苦しめる」と話し、「放射線のことを学んで、自分なりに原爆の恐ろしさを理解することが、今後、自分の身を守ることにつながる」と訴えた。 講義の後、被爆者の三田村静子さん(81)が紙芝居で、小学校1年生のときに長崎で被爆した菅原耐子さんの体験を紹介した。三田村さんは「子どものころから平和教育をしていくことが大切。子どもにも伝わりやすい紙芝居を通じて平和の大切さを伝え続けたい」と話した。 14:30 爆心地公園で追悼する人々「核兵器は絶対ダメ」 原爆死没者名簿が納められて… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4年ぶり「びわ湖大花火大会」に30万人 1万発が夜空を彩る
鈴木洋和2023年8月8日 21時17分 琵琶湖の夏の風物詩「びわ湖大花火大会」が8日夜、大津市の大津港一帯であった。滋賀県内外から約30万人(主催者発表)が訪れ、夜空を彩る約1万発を楽しんだ。 4年ぶりの開催となった今回のテーマは「~夏のシガリズム~復活のびわ湖大花火大会」。オープニングでスターマインを打ち上げ、コロナ禍の前の状況が戻ってきたことを表現した。 また、今年は滋賀県とアメリカのミシガン州との姉妹提携55周年、中国湖南省との友好提携40周年の節目にあたる。これを記念し、アメリカと中国の国旗をイメージした色使いの花火も登場した。 開いた直径が約300メートルにもなる大型の10号玉や、湖上で半円状に広がる「水中スターマイン」も迫力があった。(鈴木洋和) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「私の街に落ちていたかも」 北九州の子どもたちが長崎・平和公園に
台風6号の接近で時折、降雨や強い風が吹き始めた8日夕、長崎市の平和公園に、北九州市内の小中高校の児童生徒約20人らが平和学習で訪れた。 北九州市の小倉は、広島に続く原爆投下地の第1目標だったが、1945年8月9日朝の小倉上空は視界が悪く、原爆を積んだB29が予備の目標だった長崎に転戦した、という経緯がある。同市高校1年生の珠久カエラさん(15)は「もしかしたら、私の街にも原爆が落ちていたかもしれず、わたしは生まれていなかったかもしれません。ひとごとには思えなくなりました」。友人とも平和について話したい、と思うようになったという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル