堀川勝元2023年8月1日 20時30分 DV(家庭内暴力)被害者の転居先の現住所が書かれた書類を、加害者に交付しないようにするためのシステム上の処理を失念し、被害者の現住所が書かれた戸籍の付票を、窓口の担当者が加害者に交付する原因を作ったとして、東京都町田市は40代係長を戒告処分にしたと発表した。被害者はその後、再転居が必要となったといい、市は今年5月、被害者に転居費用や慰謝料計69万円を支払ったという。 処分は7月28日付。市の説明では、被害者は昨年11月8日、住所が書かれた書類を加害者に交付しないよう求める「支援措置」を市に申し出た。係長は住民票については加害者に発行しないための処理をしたが、戸籍の付票に関しては失念した。翌9日、加害者から付票交付の申請があり、窓口担当者は渡したという。 加害者は12月7日、被害者の住民票の交付を申請。市側はその際、11月の申請時に戸籍の付票を渡したことに気づいたという。市はその日のうちに被害者に謝罪。加害者からの接触など、交付に伴う直接的な被害はなかったとしている。市職員課の長谷川俊担当課長は「特に慎重に扱うべき情報と認識している中で事故を起こしてしまい、被害者に申し訳なく思う。二度と起こらないようにしたい」と話した。(堀川勝元) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「川で作業員が流された」通報、下流で遺体発見 大雨警報の川崎市
阿部育子 手代木慶2023年8月1日 20時41分 1日午後1時40分ごろ、川崎市多摩区生田8丁目の五反田川で「男性が流された」と、川で護岸工事をしていた男性の同僚から119番通報があった。多摩署や市消防局が捜索し、約3時間半後に約5キロ下流の高津区久地3丁目の平瀬川で男性の遺体を発見した。 神奈川県などによると、死亡したのは東京都小平市の三浦直哉さん(33)で、当時作業員4人で現場で作業をしていたという。局地的な雨で川が急激に増水し流された。川崎市ではこの日午後1時半すぎに大雨警報が出され、同4時40分に注意報に切り替わった。(阿部育子、手代木慶) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教団の教会での選挙報告が動画に 原田義昭氏以外に自民候補4人の名
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側から長年、選挙の際に支援を受けていたことを朝日新聞の取材に明らかにした自民党の前衆院議員で、元環境相の原田義昭氏(78)が落選した21年10月の衆院選については、地元・福岡にある教団の教会内で「報告」の場が持たれていた。その様子を収めた動画がインターネット上に出回り、朝日新聞も入手した。 動画は21年11月1日、久留米家庭教会(福岡県久留米市)で撮影されていた。男性が冒頭「選挙の応援、本当にありがとうございました」などと礼を言ったあと、約12分間、自分たちが「関わっていた選挙区の報告です」と結果や反省点を説明。「皆様が時間を割いて、本当に朝から夜まで電話かけに参加していただいた」とねぎらった。 報告では、原田氏以外の自民党候補者名も、出た小選挙区とともに挙げられた。大分2区の衛藤征士郎氏、福岡6区の鳩山二郎氏、福岡7区の藤丸敏氏、佐賀1区の岩田和親氏の4人で、それぞれの得票数や当落などが伝えられた。 「選挙協力」の有無について議員の回答は 朝日新聞は、この4人にも教… この記事は有料記事です。残り445文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
工事の情報開示請求したら…国会議員秘書の番号から電話「撤回して」
福岡県田川市と大任町に公共工事などに関する情報公開請求をしたネットメディアの男性記者の情報や請求内容が外部に漏洩(ろうえい)した疑いがあることがわかった。男性のもとには、県選出の自民党衆院議員の男性秘書として登録していた電話番号から連絡があり、請求の撤回を求められたという。男性は1日、田川市役所を訪れ、村上卓哉市長に電話の録音データなどを提供。村上市長は調査する方針を示した。 男性は、福岡市内のネットメディア「ハンター」代表の中願寺純則氏(63)。2021年6月、大任町に「道の駅おおとう桜街道の整備に関する業者選定過程がわかる文書」、田川市に「ごみ収集運搬事業者の選定に関する文書」などを請求した。 中願寺氏によると、請求直後に電話があり、両市町への請求の理由などを聞かれたという。「びびりますよ。こんな情報開示請求したら」「なんとか、これはなかったことにしてほしい」「業者選定がわかる文書、(中略)この辺は全部ピンポイントで出さないといけないんですか」「『適切に処理している』みたいな回答というわけにはいかないか」などと言われたという。 中願寺氏が「大臣が気にして… この記事は有料記事です。残り399文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡県警、密漁係の非常勤職員を覚醒剤使用容疑で緊急逮捕
2023年8月1日 21時14分 福岡県警は1日、県警大牟田署生活安全課の非常勤職員加藤大喜容疑者(36)を覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで緊急逮捕し、発表した。容疑を認めている。 監察官室によると、加藤容疑者は7月下旬ごろから今月1日までの間、県内などで覚醒剤を使用した疑い。同日、同県筑後市内の自宅で任意の尿検査を受け、陽性反応があった。 今年に入り、外部から県警に情報が寄せられ、内偵捜査をしていた。県警は覚醒剤の入手経路を調べる方針。 加藤容疑者は昨年4月、特殊業務用船舶職員として採用され、同課密漁係に所属し、有明海の密漁を捜査する船舶の操縦や点検を担っていた。 監察官室の桐原哲夫首席監察官は「警察職員としてあるまじき行為。事実関係を明らかにし、厳正に対処する」とコメントした。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日大アメフト部、大麻めぐり調査 大学、部員らに聞き取り
上野創2023年8月1日 23時00分 日本大学(東京都千代田区)のアメリカンフットボール部で大麻をめぐる疑いが生じ、大学側が調査をしていることが1日までに分かった。日大広報課によると、部員らに聞き取りをしており、警察にも相談したという。 関係者から「アメフト部の寮内で大麻を使っている部員がいる」との情報提供が大学側にあったのが発端とみられる。日大によると、部員全員のほか、監督やコーチ、退部者も含めて聞き取りなどの調査を実施している。アメフト部の全体練習は控えている。先月22日には部の保護者会を開き、確認できている事実について説明したという。 日大アメフト部を巡っては、2018年の悪質タックル問題をきっかけに、上意下達の体質などを改めるなど改革が進んだ。また大学経営でも、前理事長が脱税事件で有罪判決を受けた後、作家の林真理子さんが理事長に就き、「新生日大」に向けて刷新を続けてきた。(上野創) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「やっと戻った下呂らしい夏」 4年ぶり龍神火まつり、火の粉舞う
荻野好弘2023年8月1日 21時30分 5頭の竜が勇壮に舞う「龍神火まつり」が1日夜、岐阜県下呂市の下呂温泉街であった。地元の言い伝えにちなみ、竜神が村人に貸した立派な椀(わん)を取り戻そうと暴れる様子を、さらし姿の男衆が表現した。 下呂温泉まつり初日の呼び物で、コロナ禍を経て4年ぶりに開かれた。 赤、青、緑など5頭の竜はそれぞれ全長17メートル。爆竹や太鼓、鉦(かね)の音が鳴り響くなか、演舞会場に現れた。花火の火の粉が舞うなか、頭や胴を支える棒を男衆が持ちながら走り回った。 大きな椀を載せたみこしは、厄年の男たちに担がれて登場。5頭の竜が椀みこしを取り囲むように乱舞すると、大勢の観衆から歓声がわいた。青い八幡龍を担ぐ森友会の桂川陽介会長(39)は「やっと下呂らしい夏が戻ってきた」と4年ぶりの開催を喜んだ。 下呂温泉まつりは4日まで。2日夜は「湯の華みこしパレード」、3日夜は「花火ミュージカル夏公演」がある。(荻野好弘) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
公道の街路樹枯死問題 群馬県が400万円の損害賠償請求へ
群馬県は1日、中古車販売大手ビッグモーター太田店(同県太田市)の目の前の公道脇に植えられていた17本の街路樹が枯死していた問題で、街路樹の撤去費や土壌の分析費用などにかかった約400万円について、枯れた原因をつくった相手に請求する方針であることを明らかにした。 各地にあるビッグモーターの一部の店舗前では、公道の街路樹が枯れたり、伐採されたりしている問題が起きている。 県によると、昨年8月、住民からビッグモーター太田店の前に植えられていた17本のトウカエデが枯れているとの指摘があった。土壌を分析したところ、除草剤「グリホサート」の成分が検出された。 県警に被害届も このため県太田土木事務所が… この記事は有料記事です。残り305文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
お風呂並みの海面水温、シエスタ導入提案…「地球沸騰」の現実と要因
「バス停で10分待っていただけで熱中症になってしまったという人もいた。クリニックを開いて7年目だが、重い熱中症の患者さんが次々来るようなことは初めてだ」 東京都北区の「いとう王子神谷内科外科クリニック」の伊藤博道院長は、7月末の状況をこう振り返った。 気象庁によると、7月の東京は、最高気温が35度以上の猛暑日が13日もあった。これまでは2001年の7日が最も多く、大きく更新した。最低気温が25度以上となる熱帯夜も今年は17日に及び、歴代4位タイになった。激しい暑さで体力を消耗し、夜も気温が下がらないため体が休まらない構図が見える。 「支えられながら担ぎ込まれるような患者さんは、優先して診ないといけない。そうすると、通常の診療はどうなってしまうのか。新型コロナが大流行していたときのような恐怖感がある」 暑かったのは東京だけではない。 気象庁が平均気温を出すときに基準としている都市化の影響が少ない観測所のデータでは、今年7月には猛暑日が15地点でのべ37日、熱帯夜が138日記録された。1920年代は猛暑日がゼロの年もあったほか、熱帯夜も10~47日しかなかった。 しかし、2000年ごろから顕著に暑い日が増えており、2018年には猛暑日が59日、熱帯夜が146日を記録。昨年もそれぞれ16日と129日あった。 今夏の猛暑は、日本だけの現象ではありません。国連事務総長は「地球沸騰の時代が来た」と述べました。記事後半では、猛暑の要因と、温暖化による影響について掘り下げています。 今年は、7月だけでなく、1月以降の上半期全体で平均気温が高かったのも特徴だ。 特に3月は記録的な暖かさで… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビッグモーター、神奈川の3店舗で街路樹への除草剤と伐採認める
中古車販売大手ビッグモーターの店舗前で、街路樹が枯れる被害が各地で確認されている問題で、ビッグモーター本社が神奈川県内2店舗で除草剤を散布し、1店舗で街路樹を伐採したと認めた。県と川崎市が1日、発表した。 県は7月25日以降、県管理の道路沿いで、街路樹が枯れるなどして伐採を行った3店舗(平塚四之宮、藤沢、横須賀)に聞き取りを行った。平塚四之宮の店長は「着任前のことで把握していない。現在はまいていない」、藤沢と横須賀の店長らは「まいていない」などと回答。ただ、伐採当時の店長がいずれも異動していることから、県は28日、内部調査のうえ回答するよう同社に申し入れていた。 31日夕、同社から電話で、平塚四之宮、藤沢の2店舗で除草剤を散布していたとの連絡があった。横須賀店では散布していないとしているという。同社は「原状回復について協議させてほしい」との意向を示す一方、散布の理由や時期、量は不明で、県は対面で説明を受ける機会を求めている。 あわせて県は31日、平塚四之宮店で土壌を採取した。ほか2店舗でも近く土壌を採取し、除草剤の成分が含まれていないかを調べる。担当者は「国や他県の動向を踏まえ適切に対応する」としている。 川崎店前の街路樹「当社で切った」と報告 一方、川崎市によると、同社から31日、川崎店前の街路樹のツツジ6株を「当社で切った」「原状復旧したいと考えている」と電話で報告を受けた。 川崎店は昨年10月に市に剪定(せんてい)を要望したところ、「『市ではやらないが、こちら(同社)で剪定してもよい』と言われたため、切った」と同社は説明したという。 この点について、市は、根元近くをのこぎりのような刃物で切断したとみており、「程度を超えている」としている。 店は毎日、店舗の状況を撮影して本社に送っていた。昨年10月17日には写っていたツツジが、翌日の写真になかったことが、市による店舗へのヒアリングで確認できたという。 市によると、ツツジは「市民の花」で、景観の向上などの目的で植えていた。高さは60センチほど、幹は直径3~4センチほどだった。市は川崎臨港署に被害届を出す方針。損害賠償の請求も検討する。 福田紀彦市長は1日の定例記者会見で、「正直、信じられない。街路樹を勝手に切るのは想定すらしない。倫理観がないのに驚いた。腹立たしいかぎり。市民の大切な財産を毀損(きそん)させたのは大きいと思う」と述べた。(伊藤良渓、佐藤英法) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル