手代木慶 中村英一郎 阿部育子2023年9月16日 18時55分 京急上大岡駅(横浜市港南区)近くのラーメン店で、店長の大橋弘輝さん(33)=同区=が血を流して倒れているのが見つかり、死亡した事件で、遺体には上半身を中心に刃物による多数の傷があったことが県警への取材でわかった。店内には争った形跡もあることから、神奈川県警は殺人事件とみて捜査。司法解剖して死因を調べるとともに、店内に不審な人物の出入りがなかったか、防犯カメラ映像などで調べている。 県警などによると、15日夜、連絡が取れないことを心配した親族が店に駆けつけ、店内で血を流して倒れている大橋さんを発見した。「背中と腹部を複数刺され、血が大量に出ている」と119番通報があり、病院に搬送されたが、死亡が確認された。当日昼は営業していたが、発見時、店頭には「臨時休業」の看板が出ていたという。 店は駅から約100メートル。居酒屋やスナック、パチンコ店などが立ち並ぶ繁華街の一角にある。大通りから奥まった道沿いで人通りは多く、車の抜け道にもなっているという。 複数の利用客によると、大橋さんの店の営業は基本的に1人で、時間帯によって店員は交代していたようだ。ラーメン1杯500円のキャンペーンを企画するなど、「すごく頑張っていた」と話す人もいた。 近くの飲食店で責任者を務める男性(48)は「ニコニコした気さくないい青年。悩みがある雰囲気は感じなかった。同じ業界でがんばろうと思っていた」と話した。 毎週店に通い、大橋さんの家族も知るという南区の女性(69)は夫(81)と現場近くに花を供え、手を合わせた。大橋さんは女性を「お母さん」と呼び、慕っていたという。「人に恨まれるような子じゃない。本人も家族もかわいそう。犯人が許せない」と涙ぐんだ。(手代木慶、中村英一郎、阿部育子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新宿駅1日駅長を返礼品に 新宿区のふるさと納税、寄付100万円
細沢礼輝2023年9月16日 19時00分 JR東日本首都圏本部と東京都新宿区が、同区へのふるさと納税の返礼品として、JR新宿駅長の1日体験プランを用意した。100万円の寄付者が対象で、来年2月17日と3月9日に各日1人限定。ウェブサイト「JRE MALL」のふるさと納税サイトで、10月3日午前10時から先着順で受け付ける。 新宿駅は、1日約120万~約160万人が乗降する国内最大のターミナル駅。体験日当日は駅長専用の白い制服を着て、駅構内や運転士、車掌らの職場を巡回したり、式典で列車の出発合図をしたりする予定だ。JR東日本は「たっぷり6時間をかけて、プレミアムな体験をしてもらう」と話している。 このほか、終電後の新宿駅ホームで駅員の作業を体験したり、車両を見学したりするプラン(寄付金額30万円)や、みどりの窓口や改札での駅員体験プラン(同6万円)も用意されている。いずれも受け付けは10月3日午前10時から先着順。(細沢礼輝) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「原爆のフィルムは燃やせ」 カメラマンは縁の下にネガを隠した
【プロローグ】A Scene「あの少年は父です」ー被爆78年後の真実ー(本編は記事の末尾に) 1976年8月の朝日新聞社内報に、こんな記述がある。 「長い写真記者生活のうち、これほど激烈な事件に出会ったことはない。この広島だけは、今もって私の眼底に焼きついたままである」 「火傷(やけど)の手当てを受ける少年」の写真を撮影したのは、朝日新聞写真記者の宮武甫(はじめ)さんだった。当時30歳。原爆投下から4日後の1945年8月10日、広島赤十字病院(現広島赤十字・原爆病院)で撮った10枚のうちの1枚だった。 「対敵宣伝」に役立つ写真撮影を狙って大阪で編成された陸軍の宣伝工作隊の一員として前日の9日に広島に入り、壊滅的な被害を受けた街の様子を記録していた。限られたフィルムで撮影したのは119カットだった。 少年の写真を含む宮武さん撮影の4枚は、9月4日付の朝日新聞朝刊(大阪本社発行)に掲載された。連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)による占領下のプレスコード(報道規制)で広島の被爆者の実態を報じるのが難しくなる直前で、貴重な報道となった。 その後GHQから「原爆関係… この記事は有料記事です。残り910文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
78年の時を超え家族は出会った 被爆した少年と医師、写真が結ぶ縁
広島市の広島平和記念資料館で9月9日、2組の遺族が初めて対面した。78年前、広島への原爆投下から4日後に撮影された写真「火傷(やけど)の手当てを受ける少年」の被写体となった少年と医師のそれぞれの遺族だ。 撮影時の少年で、78年を経て身元が明らかになった原田成男(なりお)さん(1999年死去)と、2018年に身元がわかった医師の永田幸一さん(88年死去)。 館内の高い位置に掲げられたその写真のパネルを、遺族はそろって見上げた。 原田さんの妻美奈子さん(8… この記事は有料記事です。残り843文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中野駅の新駅舎に幅19メートルの自由通路 26年に開業予定
細沢礼輝2023年9月16日 19時30分 JR東日本は中野駅(東京都中野区)の西側で建設を進める新駅舎の概要を公表した。中野区、東京メトロとの共同事業で、構内に設ける南北自由通路とともに2026年の開業をめざすという。 中野駅にはJR中央線快速、各駅停車と東京メトロ東西線が乗り入れる。現在の駅舎は中野通りの東側に位置し、高架構造の線路とホームは2階、改札やコンコースは1階にある。 新駅舎は中野通り西側に駅ビル併設の5階建てで建設し、現駅舎と一体的に利用できるようにする。新駅舎はホーム上を覆うかたちで人工地盤を設け、改札とコンコースを設置。4面あるホームには、いずれも15人乗りエレベーターとエスカレーターで行き来できるようにする。 また、改札に面して幅19メートルの南北自由通路を開設。改札内にエキナカ商業施設を設けるほか、駅ビルの商業施設は「アトレ」が運営する計画だ。 中野駅周辺では、7月に閉館した「中野サンプラザ」跡地に、オフィスや大ホールが入る複合施設が計画されている。(細沢礼輝) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
交通安全も「気合だ」浜口京子さん ピーポ君がふらつく場面も
宮脇稜平2023年9月17日 0時43分 秋の全国交通安全運動(21~30日)を前に、警視庁昭島署と福生署は16日、JR拝島駅(東京都昭島市)で交通安全を訴えるイベントを開いた。レスリング元日本代表の浜口京子さんが一日署長を務め、「交通安全の気合注入をさせていただく」と呼びかけると、集まった駅利用者とともに「気合だ!」と10回叫び、会場を沸かせた。 イベントには親子連れらが集まり、昭島署の福島稔署長が「これから日が短くなり、事故の発生が予想される」と注意喚起した。浜口さんも、父のアニマル浜口さんから、交通事故に気を付けるように言われて育ったエピソードを披露するなどした。 一方、イベントの会場を同駅のロータリーに移した後に、警視庁のマスコット「ピーポくん」が倒れるアクシデントがあった。昭島署によると、着ぐるみを着た女性署員が暑さで体調を崩したとみられる。女性署員は病院には行かずに署に戻り、回復して帰宅したという。(宮脇稜平) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「たかがヤジ排除、行き着く先は……」 道警ヤジ排除問題で市民集会
佐々木洋輔2023年9月16日 21時00分 2019年夏の参院選で、札幌市で街頭演説中の安倍晋三首相(当時)にヤジを飛ばした市民が道警の警察官に排除された問題で市民団体が16日、札幌市内で「道警ヤジ排除を語る」集会を開いた。排除され提訴した原告の男女2人やジャーナリストの青木理氏らが参加。市民約200人と議論を重ねた。 青木氏は元共同通信記者で『日本の公安警察』などの著書がある。集会では裁判で証人出廷した警察官がいずれも警備(公安)部門の警察官だったことに注目。青木氏は安倍政権が警察出身者を重用していたことから「警察政権だった」と表現し、ヤジ排除を「政権に対する異常な過敏さ、過剰な忖度(そんたく)が起きた」と推測した。「政治と公安の距離が近くなることは危険だ。たかがヤジといえども排除の行き着く先は戦時体制のような社会になる」と話した。 ヤジ排除問題をめぐっては19年12月、排除された男女2人が道警側に表現の自由を侵害されたとして損害賠償を求めて提訴した。 22年3月の一審・札幌地裁判決は、原告2人のいずれについても表現の自由が侵害されたと認め、道警側に計88万円の賠償を命令。原告側の「全面勝訴」となった。 一方、今年6月の二審・札幌高裁判決は、聴衆が拳などで原告男性の腕を押すなど危険が切迫していたとして、男性に対する警察官の行為は適法だと結論。「半分敗訴」(原告側)となり、原告被告ともに最高裁に上告している。(佐々木洋輔) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
声でつながる私たち、リアルで語ればなお楽し 朝ポキが対面イベント
2023年9月16日 21時40分 朝日新聞の記者や編集者たちが現場で感じたことやニュースの背景を語る音声番組「朝日新聞ポッドキャスト」(朝ポキ)の制作チームと、リスナーが交流するイベント「PODCAST MEETING 2023」が16日、東京本社読者ホールであった。約100人が参加し、トークコーナーや少人数での交流会、朝ポキに関するクイズなどを楽しんだ。 16日のイベントでは、出演している記者たちが普段の番組づくりで心がけていることや番組制作の裏側、新聞業界の未来などについても語った。 また、リスナーが出演者を囲み、質問をしたり、番組の感想を伝えたりした。さいたま市の会社員、金子篤史さん(31)は「出演者の本音を聞くことができ、直接話すことができてよかった」と話した。 「朝ポキ」は、2020年8月に番組配信をスタート。これまでに約3千本を配信し、再生回数は6千万回を超えた。社会がめまぐるしく変化し複雑化するなか、「知らなかったできごとや誰かと出会い、つながる」ことに重点を置いた番組づくりに取り組んでいる。リスナーとの対話を意識し、対面やオンラインイベント、X(旧ツイッター)での生配信のほか、メルマガ配信などを続けている。リアルイベントは昨年9月に続き2度目。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
赤、オレンジ、ピンク…「とさか」80万本が描く鮮やかなストライプ
相場郁朗2023年9月16日 22時00分 なだらかな広い斜面で風に揺れる赤、オレンジ、ピンクの花々――。 埼玉県の滑川町と熊谷市にまたがる国営武蔵丘陵森林公園で「羽毛ゲイトウ」が見頃を迎えている。残暑の中、家族連れや犬を連れた人たちが散策し、写真撮影などを楽しんでいた。 ニワトリのとさかに似たケイトウ(鶏頭)の一種で、長い花穂が特徴。規模は昨年の約2倍で、8千平方メートルに約80万本が植えられている。10月上旬まで、色彩豊かなストライプ柄の花畑が楽しめるという。(相場郁朗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最高齢パンダ・タンタン、28歳の誕生日 1日の3分の2はスヤスヤ
黒田早織2023年9月16日 19時30分 神戸市立王子動物園(同市灘区)のジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」が16日、28歳の誕生日を迎えた。心臓疾患のため一般観覧は中止されているが、この日は報道陣に姿を公開。終始のんびりと寝そべっていた。 報道陣に公開された約1時間、タンタンはずっとベッドで寝ていた。時折ごろんと寝返りを打ち、大きなあくびをしたり手足をもぞもぞ動かしたり。飼育員によると「熟睡してます」。 園によると、パンダは21歳以上で高齢とされ、タンタンはいま、人間の80歳くらい。日本にいるパンダで最高齢だ。21年春に心臓疾患が判明し、強心薬などの投薬を続けてきた。現在も中国・四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センターから獣医師が来日し、治療にあたっている。 病状は落ち着いているが、1日の3分の2は寝て過ごしているという。飼育員は「病気がありながら28歳の誕生日を迎えられてうれしい。全て『タンタン・ファースト』で、治療もタンタンが受けたい時にしている」と話す。 体調を考慮し、誕生日当日のイベントは実施しなかった。代わりにユーチューブの園公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCxu1e7bmLYqOzSB_FuO-DVg)で、12日に中国在大阪総領事館からお祝いのケーキを贈られた様子が公開されている。 市は2000年にタンタンを中国から借り受け、昨年末、治療のため返還期限の1年延長(今年12月末まで)が決まった。今後について、園は「体調を見てその都度判断する」という。(黒田早織) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル