鵜沼照都2023年9月19日 20時45分 青森県八戸市保健所は19日、八戸市の駅弁販売業「吉田屋」が製造した弁当を食べた人が、嘔吐(おうと)や下痢などの体調不良を訴えていると発表した。弁当は「駅弁フェア」などを通じて、北海道から九州まで販売されており、症状を訴えている人はこの日午前までに、東日本を中心に約40自治体で計約100人にのぼり、今後増える見通しという。 同保健所が、食べないよう注意を呼びかけているのは、同社が15~16日に製造した「函館わっぱめし海鮮ミックス弁当」や「海女のうに弁当」など、11種計約2万食の駅弁。出荷されたあと、商社を通じて各地のスーパーで開かれた「駅弁フェア」などで16~17日に販売されたため、最終的な販売経路や個数は把握できていないという。 16日になって、同社に「ご飯が糸を引いている」などと苦情が寄せられたほか、福島県や埼玉県で体調不良を訴える人が複数が出た。調べたところ、原因の特定には至っていないものの、共通して同社が15~16日に製造した駅弁を食べていたという。 同保健所は、同社の弁当を食べ、体調不良などになった場合、同保健所(0178・38・0720)に連絡するよう求めている。(鵜沼照都) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「福岡→福島の系列校」転勤命令に無効判決 「権利乱用」と地裁支部
解雇を告げられたが無効の判決が出た明治学園中学高校(北九州市)の教諭が、運営元の学校法人(福島市)による福島市の系列校への転勤命令は不当と訴えた訴訟の判決が19日、福岡地裁小倉支部であり、寺垣孝彦裁判長は「命令は(使用者の)権利を乱用したもの」などとして無効とした。 訴状などによると、原告の永井隆司教諭(52)は1994年から数学教諭として勤務。2017年8月、法人から職務能力の欠如を理由に解雇を命じられたが、20年8月の福岡高裁判決で無効とされ、21年1月に確定した。その後も、復職を認められず自宅待機とされ、同10月に福島市の学校への転勤を命じられた。 判決では、解雇無効の確定後に敷地内への立ち入りが禁止された点などを踏まえ、「配転命令が業務上の必要性とは異なる、不当な動機・目的をもってなされたことが強く疑われる」と指摘した。 永井教諭は判決後、「この人事はおかしいと思い戦ってきた。復帰するまでがゴール」と話した。明治学園は「判決文が入手できていないのでコメントできない」としている。(興津洋樹) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
外苑再開発、「緑かビルか」の対立は不毛 建築家が考える現実解とは
有料記事 聞き手 シニアエディター・尾沢智史2023年9月20日 5時00分 神宮外苑の再開発が議論になっています。「緑か、高層ビルか」の二者択一ではなく、「記憶の継承」こそが重要、と都市デザインが専門の小林正美さんは言います。再開発をめぐる対立を乗り越えるには、何が必要なのかを語ってもらいました。 神宮外苑の再開発については、その出発点から考える必要があります。 東京五輪・パラリンピック開催が決定した2013年に、東京都は「公園まちづくり制度」を創設し、外苑地区の建物の高さ制限も緩和されました。五輪開催とリンクするかたちで、外苑再開発計画は既にスタートしていたのです。 建築の高さ制限の緩和などは… この記事は有料記事です。残り901文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
青葉被告が述べた「やり過ぎだった」の真意 小説一つでそこまで…
有料記事 光墨祥吾 西崎啓太朗 関ゆみん2023年9月19日 21時10分 36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人など五つの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第7回公判が19日、京都地裁であった。初公判で「やり過ぎだった」と述べた真意を検察官から聞かれ、青葉被告は「30人以上亡くなった事件を鑑みると、いくら何でも小説一つでそこまでしないといけないのかという正直な気持ちが今はある」と答えた。 青葉被告は京アニに自身の小説を盗用されたと思い込み、犯行に及んだとされる。犯行当時、京アニ第1スタジオにいた社員への思いを問われると、「作品を盗(と)ったということは全員同じ」と説明。検察側の「同罪ということか?」との質問に、「そういう解釈で間違いない」と答えた。 小説を書き始めたのは09年。京アニ作品「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」を見て、「こんなにすごいアニメがあるんだと痛感した。当時は仕事をしておらず、小説を書けば仕事の問題も解決する」と考えたとした。当初は「ハルヒ」の文体をまね、アイデアを考えていたという。コンビニ強盗事件を起こして服役する間も、ノートを買って書きためていたと振り返った。 16年に京アニ大賞に応募した作品も説明した。「一番良い時代だった」という定時制高校時代の先輩が好きだった設定を採用したほか、埼玉県庁で働いていた頃の知人を登場人物のモデルにしたり、コンビニでのアルバイトの先輩とのやり取りを盛り込んだりしたという。応募作のうち長編の完成には約7年かけたとし、「送るのは一度きりにしようと思った」と話した。 ■「小説は希望だった」とも… この記事は有料記事です。残り589文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国交相が沖縄知事に「勧告」 辺野古設計変更の承認求め 27日期限
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、斉藤鉄夫国土交通相は19日、沖縄県の玉城デニー知事に対し、軟弱地盤が見つかった辺野古北側の埋め立て工事を進めるための設計変更申請について、承認するよう求める「勧告」をした。 設計変更を承認する法的義務が確定した4日の最高裁判決を受け、国が地方自治法に基づいて玉城氏に承認を促す措置を取ったかたちだ。 関係者によると、期限は「勧… この記事は有料記事です。残り396文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ジャニーズが社名変更議論、前社長保有株の扱いも 10月に方針公表
故ジャニー喜多川氏による性加害問題で、ジャニーズ事務所が19日、取締役会を開き、社名変更や藤島ジュリー景子前社長が保有する株式の取り扱いなどを議論した。同日夜、公式サイトを更新して明らかにした。 サイトでは「今後の会社運営に関するご報告」と題し、東山紀之社長名でコメントを発表。取締役会で、社名変更や藤島氏の株式の取り扱いのほか、被害補償の具体的方策や所属タレントや社員の将来など「会社運営に関わる大きな方向性についてあらゆる角度から議論」し、「向かうべき方針を確認した」としている。その上で、10月2日に「進捗(しんちょく)内容を具体的に報告する」とした。発表方法は明らかにしていない。 社名変更を巡っては、今月7日に事務所が開いた記者会見で、社長に就任した東山氏は「イメージを払拭(ふっしょく)できるほど、みんなが一丸となって頑張っていくべきなのかな」と、一度は変更に否定的な立場を示した。しかし、会見で質問が相次ぐと、今後検討の余地があるなどと含みを残していた。 また8日には、元ジャニーズ… この記事は有料記事です。残り260文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都の「子どもに月5千円給付」事業、非対象17万人に案内チラシ
太田原奈都乃2023年9月19日 21時22分 東京都内の18歳以下の子ども全員に月5千円を支給する都の施策「018サポート」の案内チラシが、対象外の約17万人に誤発送されていたことが分かった。都が19日に発表した。委託先のミスという。対象外の人からの申請例は確認されていないという。 018サポートは都内の0~18歳が対象で、今月1日に対象者からの申請受け付けを始めた。対象外の人が申請した場合、審査段階で除かれる仕組みという。 都によると、誤発送されていたのは、2010年10月6日~19年11月4日に都外に転出した約17万人。今月15日、都に「転居済みの都内の住所にチラシが届いた」という問い合わせがあり、判明した。 事務処理業務は、地方公共団体情報システム機構(千代田区)に委託していた。サポート対象者を住民基本台帳ネットワークシステムから抽出する同機構のシステムに不備があった。また、誤発送した約17万人のほかにも約7万人が誤って対象者として抽出されていた。 都には、誤発送されたことに伴う同様の問い合わせが12日以降に約120件あったという。都は、誤って対象とされた人を把握するため、同機構から資料提出を受けてミスの全容を確認するまで、支給対象者へのチラシの発送を16日からいったん停止している。 都は「関係者にご迷惑をおかけした」と陳謝し、「再発防止に努める」としている。(太田原奈都乃) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自転車レースで正面衝突、選手死亡 主催者「対向車は来ないと認識」
有料記事 石垣明真 上保晃平2023年9月19日 22時00分 国内最大級の自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」で今月、レース中に出場選手が乗用車と正面衝突し、死亡する事故があった。主催者のツール・ド・北海道協会は19日、札幌市内で記者会見を開き、謝罪した。道警は、事故原因や警備態勢の過失の有無などを慎重に調べている。 事故は大会初日の8日午前に北海道上富良野町の道道で起きた。道警によると、レースに参加中だった中央大の学生五十嵐洸太さん(21)が対向車線を走っていた道内の旭川市の男性(63)の乗用車と正面衝突し死亡した。現場は片側1車線で見通しの悪いカーブだった。 自転車の走行車線は左側1車… この記事は有料記事です。残り403文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ツール・ド・北海道で選手死亡 対向車と衝突原因「調査中」繰り返す
有料記事 佐々木洋輔 上保晃平 石垣明真2023年9月19日 22時05分 自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」でレース中に出場選手が乗用車と正面衝突して死亡した事故を受け、ツール・ド・北海道協会が19日、札幌市内で会見を開いた。山本隆幸理事長は「安全対策は尽くしていた」と述べながら、事故原因や当時の状況は「調査中」と繰り返した。 事故はレース初日の8日午前11時15分ごろ、スタートから約71・5キロ地点の上富良野町の道道で起きた。出場していた中央大の五十嵐洸太さん(21)が、対向車線の乗用車と正面衝突し、死亡した。現場は十勝岳から下る片側1車線の道道で、見通しの悪い右カーブだった。 会見では、大会の安全管理態勢への質問が相次いだ。 レース中のコース内に一般の車両が入った原因について、山本理事長は「調査中」とした。 レースは全区間を通行止めと… この記事は有料記事です。残り672文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
群馬県桐生市で46回目の猛暑日 観測史上最多を更新
大山稜2023年9月19日 19時23分 群馬県桐生市は19日、最高気温が35・6度となり今年46日目の猛暑日を記録した。最高気温が35度以上となる猛暑日の1年間の日数としては、統計を取り始めた1976年以降、全国で最多となった。 気象庁によると、桐生市は7月7日に、今年最初の猛暑日を観測。その後3日に2回のペースで猛暑日を記録し続けた。 猛暑日の日数は19日現在、埼玉県熊谷市が45日、同県鳩山町、群馬県館林市、京都市が43日で続いている。これまでの最多は、94年の大分県日田市の45日だった。(大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル