白石昌幸2023年9月25日 14時38分 フグの本場、山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場で25日未明、シーズン到来を告げる初競りがあった。この日の天然トラフグの入荷量は昨年より120キロ少ない80キロで「過去最少レベル」。厳しい残暑で海水温が高く、例年より漁獲が少ないという。最高値は1キロあたり2万2千円で昨年より6千円高くなった。 午前3時20分、開始の合図のベルが鳴ると、競り人が威勢のいい声を上げながら、筒状の袋の中で指を握り合って価格を決める独特の「袋競り」を進め、日本海や豊後水道でとれたトラフグを次々と競り落としていった。養殖トラフグも1トン(昨年1・5トン)と、量が少ない中での初競りとなった。 市場を運営する下関唐戸魚市場の郷田祐一郎社長(60)は「コロナの影響を受けないフグの季節は4年ぶり。インバウンドや外食の需要が高まるので、おいしいフグをしっかりと供給したい」と話していた。(白石昌幸) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銀座の時計店強盗、18歳少年に4年6カ月の実刑判決 東京地裁
東京・銀座の時計店で5月に起きた強盗事件で、強盗罪などに問われた少年(18)に対し、東京地裁(蛭田円香裁判官)は25日、「大胆かつ危険で悪質な手口」として、懲役4年6カ月(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。 実行役4人のうち、起訴された3人で判決が言い渡されたのは初めて。1人は少年院送致の保護処分を受けた。 判決によると、少年は他の3人らと共謀し、5月8日午後6時20分ごろ、東京都中央区銀座8丁目の時計店に覆面姿で侵入。従業員に刃物を示して「ぶっ殺すぞ」などと言い、腕時計など74点(計約3億856万円相当)を盗んだ。車で逃走した後、警察の追跡を逃れようと、港区赤坂8丁目のマンションにも侵入した。 少年は、友人に「高額報酬の仕事だ」と誘われ、内容はわからないまま引き受けたという。 判決は、少年は指示役に従う従属的な立場ながら重要な役割を担ったとし、「仕事内容が強盗だとわかったのに『逃げられない』と安易に考えて犯行を実行した」と批判。刑事責任は重大で、被害者の従業員に対し、他の3人と一緒に計200万円を弁償し、刑事処分を望まない旨の示談が成立していることなどを考慮しても、「実刑はやむを得ない」とした。(田中恭太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
首都高に誤って自転車進入? 車と衝突、外国籍とみられる男性死亡
2023年9月25日 12時00分 25日午前3時15分ごろ、横浜市西区高島2丁目の首都高横羽線下りで、乗用車と自転車が衝突する事故があった。自転車を運転していた男性が全身を強く打ち、約1時間後、搬送先の病院で死亡が確認された。神奈川県警高速隊は自転車が誤って高速道路に進入したとみて詳しい状況を調べている。 同隊によると、横羽線と三ツ沢線が合流する金港ジャンクション付近で、横羽線を走っていた乗用車が、三ツ沢線から合流してきた自転車と衝突した。乗用車の男性(34)は「自転車が目の前に急にいて止まりきれなかった」と話しているという。死亡した男性はロードバイクタイプの自転車に乗っていてサイクリングウェアを着ていた。所持品の身分証明書では30代で外国籍とみられるという。 この事故の影響で現場付近は通行止めになった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「交通マナー悪い」8割回答の香川 踏切で一時停止するのは何台?
うどん県をアピールする香川県は、人口10万人あたりの交通事故死者数が常に全国ワースト上位という不名誉をあわせもつ。交通マナーについて「悪い」と考える県民が8割というデータもある。なぜこんな状況が続いているのか。現場を歩き、識者に話を聞くと、三つの背景が見えてきた。 9月に石川県から赴任してきたばかりの記者(31、神奈川県出身)は早速、香川の交通マナーの悪さを体験した。 取材に向かうために車で信号機のない交差点に進入した際、左手からいきなり車が飛び出してきた。速度を落としていたため衝突することはなかったが、相手の車は何事もなかったかのように交差点を通過した。 後日、その交差点を確認すると、相手側の道路には一時停止の路面標示があった。カーブミラーもあるため、一時停止をすれば記者の車が近づいていることは分かったはずだ。 いったい、どれくらいの車が「一時不停止」なのか、定点観測してみた。 記事の後半では、記者の定点観測の結果や、交通安全教育の専門家による分析を紹介しています。 踏切で完全に一時停止した車は 選んだのは、高松市内でも交… この記事は有料記事です。残り1607文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
増える外国ルーツの高校生、足りないサポート人材 支援に学校間格差
有料記事 聞き手・本多由佳2023年9月25日 12時00分 データで読む東京都の教育⑨ 東京都立高校では、外国にルーツがあり、日本語指導が必要な生徒が増えています。しかし、サポート体制は十分とは言えません。こうした生徒の学びをとりまく課題について、東京大学大学院教育学研究科の額賀美紗子教授(教育社会学)に聞きました。 ◇ 私たちの研究チームは2021年度、都立高校全284校(特別支援学校なども含む)に対し、外国出身の親を持つ日本国籍、もしくは外国籍の「外国につながる生徒」の学習や進路状況に関するアンケートを実施しました。有効回答があった99校のうち、79校に該当する生徒がいました。29校で教員や管理職へのインタビューも行いました。 多くの学校が、生徒の学校での様子や本人・家庭からの申告をもとに、日本語指導が必要かどうか判断していました。それだと、日常会話はできるけれど、学習に必要な日本語力を身につけていない生徒が見落とされ、支援から取りこぼされる可能性があります。生徒の日本語力を適切に測るプレイスメントテストをしていたのは、来日3年以内の外国籍の生徒が対象の特別入試枠を設ける学校などに限られていました。 生徒たちの日本語力や在留資… この記事は有料記事です。残り1162文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
A Tokyo, la menace d’un « Big One » aux effets inimaginables
LETTRE DE TOKYO Une rue de Tokyo, après le tremblement de terre survenu le 1er septembre 1923. AP C’est toujours une piqûre de rappel. Chaque puissant séisme à travers le monde, comme celui qui a récemment frappé le Maroc, rafraîchit la mémoire aux Japonais à propos du risque pesant sur […]
救急車内で隊員をオゾン消毒、一時体調不良に 愛知・岩倉市消防本部
愛知県岩倉市消防本部で3年前のコロナ禍の夏、複数の隊員が救急車のドアを閉めたままオゾン発生器で車内を消毒し、体調不良を訴えるトラブルが相次いでいたことがわかった。発生器の取り扱い説明書では、原則として無人状態での使用を求めている。 消防本部の伊藤徹署長は当初、取材に「(隊員の)命にかかわることで、あり得ない」と否定したが、後に「コロナ対応を模索中で、試験的にやった」と一転して事実関係を認めた。 消防本部は今年8月下旬~9月中旬に内部調査を実施。オゾンを浴びた隊員は計14人だったことを明らかにした。発生器を使った期間は「不明」としつつ、現在は隊員を乗せての使用はしていないと説明した。 オゾンは新型コロナや新型インフルなどのウイルスを不活化させる効果があるとされるが、濃度によっては人体に悪影響がある。このため、販売業者は緊急時など無人状態にするのが難しい場合は専用の防護マスクを必ず着用することも求めている。 消防関係者によると、トラブルが起きたのは2020年7月ごろ。岩倉市消防本部では救急搬送の現場から戻った救急車について、コロナ対策のためにオゾン発生器を持ち込んで車内を消毒。この際、複数の隊員が車内に残ったまま約30分間、発生器を使っていた。こうしたケースは複数回あったという。 消毒時に隊員らが身につけていたのは、販売業者が求めるオゾン専用の防護マスクではなく、コロナ対策として有効性が知られるN95マスク。発生器の使用後、複数の隊員が一時的にせきや涙が止まらなくなったという。 岩倉市消防本部が取り扱っていた発生器の販売業者は、全国の多数の消防署にも納入する。販売業者は、隊員ごと車内消毒したことについて「高濃度のオゾンを発生させるため、無人での使用が基本だ。有人の場合は専用の防護マスクなどの着用が必須だが、これは強毒性のウイルスのパンデミックでとる方法。コロナ禍でそんな使い方をした消防署は他にない」と指摘する。 総務省消防庁は、発生器の導入は各署の判断としたうえで、説明書に従って使用しているとみており、これまでに注意喚起などの通知は出していないという。(嶋田圭一郎) オゾンの人体への影響(成人の場合) 0.01~0.02ppm→臭気を感じるようになる 0.1ppm以上→鼻やのどに刺激 1~2ppmで暴露時間が2時間以上→頭痛などの症状 5~10ppm→呼吸困難などの症状 50ppm以上で暴露時間が1時間以上→生命に危険な影響が生じる ※ppmはオゾンの暴露濃度。1999年、国会・政府答弁書から Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宿や食事代は寄進制 経営の夫婦、持続可能な暮らし突き詰めた20年
宿代や食事代がドネーション(寄進)制というユニークなゲストハウスが北アルプスを望む安曇平にある。寄進制という言葉からお寺をイメージしてしまうこの施設。実は20年近く前から持続可能な環境や社会を志す「パーマカルチャー」を実践する夫婦が経営しているという。SDGs(持続可能な開発目標)が叫ばれる今、どんな活動をしているのか。 ゲストハウスは長野県池田町の山のふもとに立つ「シャンティクティ」。サンスクリット語で「平和の家」を意味する宿の玄関には、確かに「宿泊費や食費などはすべてドネーション」と掲げられていた。 訪れたこの日は、ちょうど宿が週2回開くというフリースクール活動の真っ最中。同町のほか、周辺の松本市や白馬村から集まった幼児から15歳までの子供たちは計10人。手作りのかまどで焼くピザ作りや染め物のワークショップで楽しんでいた。ゲストハウスで作った自家製の野菜なども持ち寄って囲む食卓がつながりを生む。これも、パーマカルチャーの取り組みの一環なのだという。 25年前の出会いがきっかけに 米粉のピザをみんなで作り… この記事は有料記事です。残り1172文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
レゲエミュージシャン「CHEHON」、大麻所持疑いで逮捕
2023年9月25日 8時48分 乾燥大麻を所持したとして、愛知県警は24日、住居、職業いずれも不詳の米田洪二容疑者(39)を大麻取締法違反容疑(所持)で逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていない。 米田容疑者は「CHEHON(チェホン)」の名前で、レゲエ・ミュージシャンとして活動している。この日も名古屋市港区内の音楽イベントに出演していたという。 薬物銃器対策課によると、米田容疑者は9月11日午前5時20分ごろ、東京都品川区の集合住宅敷地内で乾燥大麻約0・98グラム(末端価格約5千円)を所持した疑いがある。 県警は、米田容疑者の立ち寄り先である、この集合住宅の一室から乾燥大麻とみられる植物片や、大麻リキッドとみられる液体などを押収したとしている。鑑定を進めるとともに、入手経路などを調べる。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
同じタイトルで「ウェブトゥーン」連載 漫画家が提訴する事態に
金子和史2023年9月24日 12時00分 大ヒット漫画を連載していた漫画家が、同じタイトルでデジタル漫画「ウェブトゥーン」が制作されることに適切に対応しなかったのは契約違反だとして、自身の漫画を出していた出版社に賠償を求める訴訟を、東京地裁に起こした。 問題となったのは、漫画家の合田蛍冬(あいだけいと)さんによる「小悪魔教師サイコ」。合田さんは8月に出版社「ぶんか社」を提訴した。 訴状によると、原作小説の著作権を管理する会社からぶんか社が許諾を受け、合田さんが2021年4月に同社のサイトで電子配信を開始した。 だが約7カ月後、原作管理会社が、スマホで読むことに最適化されたデジタル漫画「ウェブトゥーン」の事業への参入を発表。「サイコ」も同じタイトルでウェブトゥーン化されることになった。 合田さんは、制作中止を求めるよう、ぶんか社に伝えたが「止める権利はない」と回答があり、ウェブトゥーン版の連載が始まった。 合田さん側は、同社との出版契約を根拠に「同一作品の制作・販売を止めなかったのは契約義務違反」と主張。ただ、対応の不十分だったことを確認するのが目的で、賠償請求額は3円にしている。 ぶんか社は取材に「主張は訴訟の場で明らかにしていく」と回答した。(金子和史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル