有料記事 聞き手 シニアエディター・尾沢智史2023年9月20日 5時00分 神宮外苑の再開発が議論になっています。「緑か、高層ビルか」の二者択一ではなく、「記憶の継承」こそが重要、と都市デザインが専門の小林正美さんは言います。再開発をめぐる対立を乗り越えるには、何が必要なのかを語ってもらいました。 神宮外苑の再開発については、その出発点から考える必要があります。 東京五輪・パラリンピック開催が決定した2013年に、東京都は「公園まちづくり制度」を創設し、外苑地区の建物の高さ制限も緩和されました。五輪開催とリンクするかたちで、外苑再開発計画は既にスタートしていたのです。 建築の高さ制限の緩和などは… この記事は有料記事です。残り901文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
青葉被告が述べた「やり過ぎだった」の真意 小説一つでそこまで…
有料記事 光墨祥吾 西崎啓太朗 関ゆみん2023年9月19日 21時10分 36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人など五つの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第7回公判が19日、京都地裁であった。初公判で「やり過ぎだった」と述べた真意を検察官から聞かれ、青葉被告は「30人以上亡くなった事件を鑑みると、いくら何でも小説一つでそこまでしないといけないのかという正直な気持ちが今はある」と答えた。 青葉被告は京アニに自身の小説を盗用されたと思い込み、犯行に及んだとされる。犯行当時、京アニ第1スタジオにいた社員への思いを問われると、「作品を盗(と)ったということは全員同じ」と説明。検察側の「同罪ということか?」との質問に、「そういう解釈で間違いない」と答えた。 小説を書き始めたのは09年。京アニ作品「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」を見て、「こんなにすごいアニメがあるんだと痛感した。当時は仕事をしておらず、小説を書けば仕事の問題も解決する」と考えたとした。当初は「ハルヒ」の文体をまね、アイデアを考えていたという。コンビニ強盗事件を起こして服役する間も、ノートを買って書きためていたと振り返った。 16年に京アニ大賞に応募した作品も説明した。「一番良い時代だった」という定時制高校時代の先輩が好きだった設定を採用したほか、埼玉県庁で働いていた頃の知人を登場人物のモデルにしたり、コンビニでのアルバイトの先輩とのやり取りを盛り込んだりしたという。応募作のうち長編の完成には約7年かけたとし、「送るのは一度きりにしようと思った」と話した。 ■「小説は希望だった」とも… この記事は有料記事です。残り589文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国交相が沖縄知事に「勧告」 辺野古設計変更の承認求め 27日期限
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、斉藤鉄夫国土交通相は19日、沖縄県の玉城デニー知事に対し、軟弱地盤が見つかった辺野古北側の埋め立て工事を進めるための設計変更申請について、承認するよう求める「勧告」をした。 設計変更を承認する法的義務が確定した4日の最高裁判決を受け、国が地方自治法に基づいて玉城氏に承認を促す措置を取ったかたちだ。 関係者によると、期限は「勧… この記事は有料記事です。残り396文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ジャニーズが社名変更議論、前社長保有株の扱いも 10月に方針公表
故ジャニー喜多川氏による性加害問題で、ジャニーズ事務所が19日、取締役会を開き、社名変更や藤島ジュリー景子前社長が保有する株式の取り扱いなどを議論した。同日夜、公式サイトを更新して明らかにした。 サイトでは「今後の会社運営に関するご報告」と題し、東山紀之社長名でコメントを発表。取締役会で、社名変更や藤島氏の株式の取り扱いのほか、被害補償の具体的方策や所属タレントや社員の将来など「会社運営に関わる大きな方向性についてあらゆる角度から議論」し、「向かうべき方針を確認した」としている。その上で、10月2日に「進捗(しんちょく)内容を具体的に報告する」とした。発表方法は明らかにしていない。 社名変更を巡っては、今月7日に事務所が開いた記者会見で、社長に就任した東山氏は「イメージを払拭(ふっしょく)できるほど、みんなが一丸となって頑張っていくべきなのかな」と、一度は変更に否定的な立場を示した。しかし、会見で質問が相次ぐと、今後検討の余地があるなどと含みを残していた。 また8日には、元ジャニーズ… この記事は有料記事です。残り260文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都の「子どもに月5千円給付」事業、非対象17万人に案内チラシ
太田原奈都乃2023年9月19日 21時22分 東京都内の18歳以下の子ども全員に月5千円を支給する都の施策「018サポート」の案内チラシが、対象外の約17万人に誤発送されていたことが分かった。都が19日に発表した。委託先のミスという。対象外の人からの申請例は確認されていないという。 018サポートは都内の0~18歳が対象で、今月1日に対象者からの申請受け付けを始めた。対象外の人が申請した場合、審査段階で除かれる仕組みという。 都によると、誤発送されていたのは、2010年10月6日~19年11月4日に都外に転出した約17万人。今月15日、都に「転居済みの都内の住所にチラシが届いた」という問い合わせがあり、判明した。 事務処理業務は、地方公共団体情報システム機構(千代田区)に委託していた。サポート対象者を住民基本台帳ネットワークシステムから抽出する同機構のシステムに不備があった。また、誤発送した約17万人のほかにも約7万人が誤って対象者として抽出されていた。 都には、誤発送されたことに伴う同様の問い合わせが12日以降に約120件あったという。都は、誤って対象とされた人を把握するため、同機構から資料提出を受けてミスの全容を確認するまで、支給対象者へのチラシの発送を16日からいったん停止している。 都は「関係者にご迷惑をおかけした」と陳謝し、「再発防止に努める」としている。(太田原奈都乃) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自転車レースで正面衝突、選手死亡 主催者「対向車は来ないと認識」
有料記事 石垣明真 上保晃平2023年9月19日 22時00分 国内最大級の自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」で今月、レース中に出場選手が乗用車と正面衝突し、死亡する事故があった。主催者のツール・ド・北海道協会は19日、札幌市内で記者会見を開き、謝罪した。道警は、事故原因や警備態勢の過失の有無などを慎重に調べている。 事故は大会初日の8日午前に北海道上富良野町の道道で起きた。道警によると、レースに参加中だった中央大の学生五十嵐洸太さん(21)が対向車線を走っていた道内の旭川市の男性(63)の乗用車と正面衝突し死亡した。現場は片側1車線で見通しの悪いカーブだった。 自転車の走行車線は左側1車… この記事は有料記事です。残り403文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ツール・ド・北海道で選手死亡 対向車と衝突原因「調査中」繰り返す
有料記事 佐々木洋輔 上保晃平 石垣明真2023年9月19日 22時05分 自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」でレース中に出場選手が乗用車と正面衝突して死亡した事故を受け、ツール・ド・北海道協会が19日、札幌市内で会見を開いた。山本隆幸理事長は「安全対策は尽くしていた」と述べながら、事故原因や当時の状況は「調査中」と繰り返した。 事故はレース初日の8日午前11時15分ごろ、スタートから約71・5キロ地点の上富良野町の道道で起きた。出場していた中央大の五十嵐洸太さん(21)が、対向車線の乗用車と正面衝突し、死亡した。現場は十勝岳から下る片側1車線の道道で、見通しの悪い右カーブだった。 会見では、大会の安全管理態勢への質問が相次いだ。 レース中のコース内に一般の車両が入った原因について、山本理事長は「調査中」とした。 レースは全区間を通行止めと… この記事は有料記事です。残り672文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
群馬県桐生市で46回目の猛暑日 観測史上最多を更新
大山稜2023年9月19日 19時23分 群馬県桐生市は19日、最高気温が35・6度となり今年46日目の猛暑日を記録した。最高気温が35度以上となる猛暑日の1年間の日数としては、統計を取り始めた1976年以降、全国で最多となった。 気象庁によると、桐生市は7月7日に、今年最初の猛暑日を観測。その後3日に2回のペースで猛暑日を記録し続けた。 猛暑日の日数は19日現在、埼玉県熊谷市が45日、同県鳩山町、群馬県館林市、京都市が43日で続いている。これまでの最多は、94年の大分県日田市の45日だった。(大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
傍聴席に頭を下げたガーシー被告 「暴露」動画を始めた経緯は
ユーチューブ上で俳優ら4人を繰り返し脅迫したなどとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)、証人等威迫などの罪に問われた前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)被告(51)の初公判が19日、東京地裁であった。東谷被告は「起訴状に書いてあるような発言をしたことは間違いありません」と述べ、謝罪した。弁護人は「常習性はなかった」として起訴内容の一部を争う姿勢を示した。 俳優ら4人を脅迫した罪 東谷被告は「暴露系ユーチューバー」として、芸能界などの「裏話」を動画配信していた。 起訴状によると、東谷被告は2022年2~8月、ユーチューブなどに投稿した動画で、俳優と所属事務所の代表、デザイナー、実業家の4人を繰り返し脅迫。俳優には「明日暴露するネタはほんまに激震走ると思います」などと発言。デザイナーには「このブランドやめるまでたたこうと思ってます」などと言い、商品販売を終了させるなどして業務も妨害したとされる。 さらに、刑事告訴を取り消させようと、俳優には「裁判出てくるってことがどんだけタレントとして致命的か、よう考えて出てこいよお前」などと発言したとされる。 「暴露動画」の契機 検察側の冒頭陳述によると、東谷被告はバーなどを経営し、芸能関係者らとも交友があった。 21年12月ごろ、自身の「詐欺トラブル」が週刊誌に報じられるなどし、知人を頼ってアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに渡航。これを機に手のひらを返すような態度を取った芸能人らに「報復したい」と考える中、知人から、芸能人らの秘密を暴露する動画を配信して利益を上げることを勧められた。 生活資金を得る必要もあり、22年2月中旬ごろにユーチューブで動画配信を開始。2カ月足らずでチャンネル登録者は100万人を超えた。知人2人とネタ決めや撮影などの役割分担をし、3人で多額の収益を分配。動画の抜粋を「切り抜き動画」として配信する数百人規模の協力者からも、抜粋動画の収益の半分を納めさせていたという。 「本当に申し訳ございませんでした」 検察側は被害者らの供述調書… この記事は有料記事です。残り652文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福島・帰還困難区域の鉄くず、作業員が横流し 放射能汚染のおそれも
東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域内の解体工事で出た、鉄くずなどを、複数の作業員が無断で持ち出して換金していたことがわかった。放射性物質に汚染されていた可能性がある。工事は環境省の発注事業で、受注企業とともに福島県警に相談して対応を検討しているという。 帰還困難区域での解体工事で出た廃棄物は、放射線量が高いおそれがあるため、線量を測定した上で、1キログラムあたり10万ベクレルを超えれば中間貯蔵施設、10万ベクレル以下なら処分場、100ベクレル以下なら再利用できることになっている。この手続きに沿わずに処理した場合、放射性物質汚染対処特措法に違反するおそれがある。 事業は、福島県大熊町の図書館・民俗伝承館(一部2階建て延べ床面積約2200平方メートル)の解体工事。帰還困難区域のうち、除染やインフラ復旧を優先して進める特定復興再生拠点区域(復興拠点)内にある。 大手ゼネコンの鹿島(東京都港区)などの共同企業体(JV)が約50億円で落札。工期は昨年5月~今年7月で、施設の解体は今年2月ごろに始まった。 環境省によると、受注したJVから今年7月26日に電話があり、作業員が鉄くずや銅線を無断で持ち去り、売却していたと報告を受けた。福島県警に対応を相談し、JVには従業員教育など再発防止を指示したという。関係者によると、金額は百数十万円ほどに上るとみられる。現場の空間線量は、国が除染で長期目標にする値よりも高いというが、今回持ち出された金属類の線量について「データはない」。ただ、金属類は通常は建物の内部に使われるため、「外部に露出している部材と比べれば高くない」とする。金属類の行き先もわかっていない。 鹿島は取材に対し、「発注者と警察に相談のうえ対応中。個別工事のため、詳細について回答を差し控えさせていただく」とコメントを出した。一次下請けの地元企業社長は「元請けや工事の発注者と調査中だ」とした。放射性物質に汚染された可能性のある廃棄物の持ち出しが社内でうわさになり、元請け会社に報告したという。 福島地方環境事務所によると… この記事は有料記事です。残り385文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル