宮脇稜平2023年9月16日 16時40分 秋の全国交通安全運動(21~30日)を前に、警視庁昭島署と福生署は16日、JR拝島駅(東京都昭島市)で交通安全を訴えるイベントを開いた。レスリング元日本代表の浜口京子さんが一日署長を務め、「交通安全の気合注入をさせていただく」と呼びかけると、集まった駅利用者とともに「気合だ!」と10回叫び、会場を沸かせた。 イベントには親子連れらが集まり、昭島署の福島稔署長が「これから日が短くなり、事故の発生が予想される」と注意喚起した。浜口さんも、父のアニマル浜口さんから、交通事故に気を付けるように言われて育ったエピソードを披露するなどした。(宮脇稜平) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
架線切れ、青梅線運転見合わせ 乗客650人、隣の駅まで徒歩で移動
2023年9月16日 16時47分 16日午後1時ごろ、JR青梅線立川(東京都立川市)―西立川(同)間で、東京発青梅行きの特別快速列車が運転を見合わせた。架線が切れたためという。JR東日本によると、この列車に乗っていた約650人が西立川駅まで約500メートルを徒歩で移動した。同社は「体調不良を訴えている人は把握していない」としている。 青梅線とつながる中央線は、国分寺―高尾駅間の上下線で運転を見合わせ、午後3時35分ごろ運転を再開した。架線の復旧作業のため、青梅線の立川―青梅間、五日市線の拝島―武蔵五日市間は上下線ともに午後3時半から運転を見合わせている。運転再開は午後6時ごろを見込んでいるという。同社は架線が切れた原因を調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サザエさんは先進的な猫飼いだった? 戦後の動物病院事情とは
サザエさんのオリジナル漫画をもとに、掲載当時の世相を振り返る朝日新聞土曜版beの連載「サザエさんをさがして」。今回は1953(昭和28)年4月掲載の漫画を題材に、動物病院について掘り下げました。戦後の動物病院のあり方を調べてみると、猫の飼い主としてサザエさんが先進的な存在だったことがわかってきました。 「犬猫病院」はどのくらい身近だった? 「犬猫病院はどこでしょうか」。猫を抱きかかえたサザエが、通りすがりの人に尋ねている。終戦からまだ10年も経っていない時点でのサザエのそんな様子に、獣医療に携わる関係者からは驚きの声があがった。 動物医療センターPecoの獣医師で、東京大学名誉教授の佐々木伸雄さんは言う。「当時、動物病院はそこまで身近な存在ではなかったはず。狂犬病予防のため獣医師にかかる必要があった犬ならまだしも、サザエさんが猫のために日常的に動物病院を利用していたのだとしたら、そうとう先進的です」。佐々木さんは48年生まれ。漫画掲載の少し前、磯野家が居を構えていたとされる東京都世田谷区内に越してきたという。「子どもの頃、小動物を対象とした動物病院を見かけた記憶はほとんどありません」と振り返る。 戦前、獣医師の仕事と言えば軍馬を中心とした馬の育成や診療が多くを占めた。昭和10年代に獣医学教育を行う機関が拡充されたのも、軍馬を診るために獣医師が必要だったからだ。馬はその輸送力によって兵站(へいたん)を支えていて、戦地へと動員された獣医師も少なくなかった。 ところが戦後、馬の診療ニー… この記事は有料記事です。残り1470文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飼い主の「もしも」に備える手帳 岐阜のイラストレーターが考案
飼い主の“もしも”に備え、ペットの孤立を防ぐ「もしもヘルプ手帳」が人気を集めている。岐阜市のイラストレーター・オキエイコ=本名・荻野朱加=さん(35)が考案した。特徴や性格、かかりつけ医、投薬履歴などを「母子手帳」のように書き込み、安心して引き継げる機能を備えている。 ――家で大切な家族(ペット)が待っています。私に何かあったら、この手帳を開いてください――。 A6判、48ページの手帳の表紙にはこう書かれている。 ネコを飼っている一人暮らしの友人から「もし私に何かあったら、この子はどうなってしまうのだろう」と相談を受けたのがきっかけだった。家族で暮らすオキさんもネコ2匹を飼っている。「もし自分が先に死んでしまったらという切実な悩みを解決したかった」と振り返る。 オキさんは加納高校美術科を卒業後、企業でウェブデザイナーとして勤務。結婚、出産を経てイラストレーターとして独立し、子育てをテーマにした書籍を出版している。 ネコの「母子手帳」があってもいい ヒントになったのは、2人の子どものために書き込んでいた母子手帳。「ネコも我が子同然。ネコにだって母子手帳があってもいいのでは」。SNSを通してネコの飼い主にアンケートを繰り返し、書き込む項目を練り上げた。 家での過ごし方、寝床などの様子、体調が悪いときの症状、身だしなみの頻度、「人慣れ度」……。「たくさんの声からつくられたからこそ、満足度の高い一冊になった。かゆいところに手が届く、そんな手帳になった」と胸を張る。 昨年7月、「ねこヘルプ手帳」を発刊すると想像以上の反響があった。「イヌ用もつくってほしい」という声を受けてシリーズ化。「いぬヘルプ手帳」と、「どうぶつヘルプ手帳」を相次いで販売した。 今年2月、岐阜県動物愛護センターに手帳150冊を寄付。ネコやイヌを引き取る飼い主に無料で配布されている。 売り上げの一部は動物愛護に 手帳は1冊990円(税込み)。昨年は3280冊が売れ、1冊につき50円を公益財団法人「日本動物愛護協会」に寄付した。イヌやネコの殺処分を減らす運動に役立てられている。 利用者のリクエストに応え、ページが追加できるバインダー式の「ねこヘルプ手帳」を新たに作った。8月からクラウドファンディングで先行販売している。価格は5千円(税込み)。オキさんは「手帳が役立つ日ができれば来てほしくないが、手帳を持つことで不安が少しでも軽減されることを願いたい」と話す。 手帳の購入は、オキさんが経営する「nancoco(ナンココ)」の販売サイト(https://helmo.shop)から。(松永佳伸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
金魚すくいのロボ製作 「聖地」での全国大会に参加してみたら…
かのエジソンは言いました。「必要は発明の母である」と。 さすがの発明王も何かから引用した発言らしいですが、あえて言おう。「ほな、必要なかったら発明は意味ないんかい」と。そう問いたくなるのが、今回ご紹介するビックリドッキリなこのマシン。 その名も「金魚すくいロボット」。最新のエレクトロニクス技術を使い、アームの先にクリップでとめた「ポイ」(金魚をすくうアレです)を上に下に、左へ右へと自由自在に動かし回るスゴイ奴(やつ)。こいつにかかれば、逃げる金魚も、次々すくってエイサッサの大漁間違いなし……ちゅうことを夢見て作られたものなのだ。 さっそく記者も体験。金魚の泳ぐたらいへロボが前進。マシンにつながったゲームのコントローラーでポイを動かす。だが、毎度すくわれる金魚の群れは学習してしまったのか、警戒してポイに全然近づいてこなーい。 そこでエサを水面にパラリと… この記事は有料記事です。残り1678文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
非情な夫にどう自分の意見を伝えれば… 美輪明宏さんは「通告」を
子供たちは成人して家庭を持ち、会社員の夫と地方の県で2人で暮らしています。 私の両親が亡くなり実家を処分することになった時、義父は浄土宗と浄土真宗の宗派の違いから、「仏壇を自宅に移すのは許さない。処分しろ。一歩でも家に入れたらお前を呪い続けてやる」と言いました。また、「うちの仏壇やお墓に触るな。(私が)死んだら実家の墓に入れ」とも言われていました。実家の墓参りも1人で行けと指示され、お盆が本当に辛(つら)いです。夫は義父に従うだけでした。 その後、義父は亡くなり、要介護状態の義母はヘルパーさんや私たちの支援を受けながら独居生活ですが、夫は義母を引き取って私に介護をさせ、夫の実家の仏壇も移してきたいようです。 しかし、私の両親が闘病中、夫は私が仕事や家事で忙しくても一切手伝ってくれませんでした。義母と同居しても何もしないでしょうから、施設に入ってもらう選択肢もあるのではと思っています。 義父の言葉や夫の非情さは、ずっとわだかまりになっています。義父亡き今、夫に自分の意見を言うのなら、どう伝えるべきでしょうか。 回答者 歌手・俳優、美輪明宏さん これが本当ならひどいですね。義理のお父さまが、ここまで憎んだのは宗派の違いだけなのでしょうか。ほかに何か思い当たる節はありませんか? とにかく、仏壇にも墓にも触るな、というわけですね。もし触って何か悪いことが起きれば、相談者は「呪いじゃないか」と思ってしまうでしょうね。 お墓などについて、「夫は義… この記事は有料記事です。残り821文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ハンチバック」を風化させるな 読書バリアフリーの担い手の思い
難病当事者である市川沙央さんの小説「ハンチバック」の芥川賞受賞を機に、「読書バリアフリー」への関心が高まっている。読書バリアフリーをテーマに本づくりに取り組んできた成松一郎さんは「今の反響が一過性で終わらないでほしい」と訴える。 成松さんが代表を務める小出版社「読書工房」は2004年の設立以来、読書バリアフリーに関する書籍の発行・発売のほか、出版社や電子書籍メーカーなどをつなぐコンサルティングを担ってきた。今年7月には、同社が編著を手がけた書籍「読書バリアフリー 見つけよう!自分にあった読書のカタチ」が国土社から刊行。点字絵本や易しい文章で書かれた本、音声読み上げに対応した電子書籍といった、さまざまなバリアフリー事例を豊富な写真入りで紹介した。 学生時代の盲学校でのボランティア活動をきっかけに、読書バリアフリーに取り組むようになったという成松さん。かつて勤めていたいくつかの出版社でも読書バリアフリーに関する本を企画したが、「こんなの誰が買うんだ」「うちは福祉の本なんか作る気はない」とことごとく却下された。「会社って結局、売れる本を作れとしか言わない。今でも多くの出版関係者は『自分たちの問題じゃない』と思っていると思います」 それでも、読書バリアフリー… この記事は有料記事です。残り716文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
前田家「推し」の金沢に家康まつる神社を発見 いったいなぜ?
三英傑の一人、徳川家康が今年、NHK大河ドラマの影響もあって、フォーカスされている。今春、金沢に赴任したが、その前任地が家康が生まれた愛知県ということもあり、「加賀百万石」「前田家」がメインの石川県でも家康ゆかりの地はないかと探してみた。すると、おひざ元の金沢城のすぐそばに建つ神社に行き当たった。 その神社は尾崎神社(金沢市丸の内、旧金沢東照宮)。8月末、あらかじめ取材をお願いした時間よりも早く着いたので、境内を見ていると、「暑いでしょ。そこまで約束を気にせんでいい。入って入って」。宮司の永井隆さん(74)が、ふいに声をかけてくれた。 乱世に区切りをつけ、約260年続く江戸時代の礎を築いた家康を祭神として各地に造られたのが東照宮だ。 金沢東照宮はその一つ。家康が死去して27年後の1643年、家康のひ孫で加賀藩4代目藩主・前田光高によって金沢城北の丸に建てられた。 その後、江戸の世が終わり、1878(明治11)年、金沢城内に駐留した陸軍省の都合で城外の現在地に移された。金沢城の現存する関連建造物としては最古のものだという。 旅行のガイド本やインターネットでは、尾崎神社と同様に金沢城の近くにある尾山神社(1873年創建)の方がよく紹介されている。加賀藩祖・前田利家をまつり、神社では珍しいステンドグラスを取り入れた神門が特徴の神社だ。 しかし、郷土史に詳しい人は… この記事は有料記事です。残り1240文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【ライブ中継】岸和田だんじり祭 豪快な「やりまわし」披露
【LIVE】勇壮な引き回しで知られる「岸和田だんじり祭」 大阪・泉州の勇壮な秋祭りで知られる「岸和田だんじり祭(まつり)」が16日、始まりました。 朝日新聞では、16日午前6時ごろから午前8時ごろまで、南海電鉄岸和田駅前からライブ中継します。重さ約4トンにもなるだんじりが、豪快に角を曲がる「やりまわし」などの様子をご覧下さい。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません #KANSAI 近畿の魅力を再発見する新企画。社会・経済から文化・スポーツまで、地元愛あふれるコンテンツをお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
解体の京大霊長研に所属した学生の白熱の記憶、むなしさ、選択した道
今年1月、京都大の博士論文の発表に立った男性は拍子抜けした。「長く続けてきた研究の終わりがこんな形なのか」 50人以上が入れる大会議室にいたのは4人。大勢を前にして話すつもりで緊張もしていた。なのに、教員は2人だけ。残り2人は同じ日に発表があった学生だった。 「緊張は和らいだが、誰も自分たちの発表に興味ないんだなというむなしさの方が大きかった」 かつては博士論文の発表時に40人ほどが詰めかけ、議論が白熱していたという男性の記憶とは、ほど遠い光景だった。 オンライン参加もあったが質問は1、2問程度。その場にいた教員らとの応答で「研究の集大成」の時間は淡々と過ぎ去った。 男性が所属していたのは京大犬山キャンパス(愛知県犬山市)の霊長類研究所。昨年3月末に解体され、男性の研究室は野生動物研究センター(京都市)に移った。 霊長研は1967年に設立され、サル研究の世界的拠点として知られていた。 男性が大学院生として霊長研の門をくぐったのは2017年。創立50周年を迎え、記念式典も開かれた年だった。 歴史ある研究所を更に発展させようという雰囲気を感じながら、自らも絶対に研究者になると胸に刻んだという。 霊長研に所属してから、男性は半年ごとにアフリカを訪ね、ボノボやチンパンジーの生態に迫っていた。しかし、20年初めに帰国後、コロナ下で渡航できなくなった。 解体が後押しした就職 「安定を考えると、民間企業に就職した方がいいのかな」と将来を悩んでいた男性の背中を結果的に押したのが、霊長研の解体だった。 京大は21年10月に霊長研の解体・再編を発表。チンパンジー「アイ」の研究で知られる松沢哲郎・元特別教授(20年11月に懲戒解雇)らの不正経理問題などを受けた措置だった。会計検査院は11億円余りの不適正な支出を指摘していた。 男性は、解体の一報をニュースを見た知人から聞いたという。解体すれば不正は根絶されるのか――。新しい組織なら優秀で教育にも熱心な研究者を増やせるのか――。 十分な説明がないまま発表された解体に疑念が渦巻いた。「トカゲのしっぽ切りではないか」 「自由の学風」が変革の波に揺れている。霊長類研究所の解体や、講義の無料公開サイトの終了方針には反対や異論が噴出。国際卓越研究大学の選に漏れた京都大の今と行く末をどう見るか、学生や教員、卒業生らに聞いた。 湊長博総長は記者会見で、霊… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル