根津弥 小山歩2023年9月7日 11時00分 ゲームのプレー動画などを無許可で配信したとして、著作権法違反罪に問われたウェブクリエーター、吉田忍被告(53)の判決が7日午後3時、仙台地裁で言い渡される。検察側は懲役2年と罰金100万円を求刑し、被告側は起訴内容を認めた上で、執行猶予付きの判決を求めている。 ゲーム動画の配信を巡り、同法違反罪で起訴されたのは初めて。地裁の判決が注目される。 起訴状などによると、被告は2019年9月~22年5月、アドベンチャーゲーム「シュタインズ・ゲート 比翼恋理(ひよくれんり)のだーりん」のエンディングを含む「ネタバレ」のプレー動画や、アニメ「スパイファミリー」を編集した動画など3点をユーチューブ上で無許可で配信し、著作権を侵害したとされる。 被告は公判で、動機について「好きなアニメなどを編集し、趣味の一環として、自分の作ったものを誰かに見てほしかった」などと説明した。 検察側は、正規商品を購入する意欲を減退させ「コンテンツ制作の労力を踏みにじる悪質な行為だ」と主張。弁護側は、被告の行為だけが「特に悪質とはいえない」などと反論していた。(根津弥、小山歩) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
常葉大橘の高校男子サッカー部でコーチが体罰か 無期限の指導停止
小山裕一2023年9月7日 11時04分 静岡市の常葉大橘中・高の高校男子サッカー部で、部員に体罰をしたとして20代の男性コーチを無期限の指導停止にしていたことが、学校への取材でわかった。学校によると、保護者からは「部員に対する暴言もあった」と指摘されており、調査を続けるとともに、静岡県私学振興課に報告した。 学校によると、非常勤講師でもあるコーチは4月、部活を休んだ部員を「罰走」として走らせる体罰をした。保護者からの指摘を受け、本人から事情を聴き、認めたため、5月に10日間の指導停止にした。しかし、その後も「体罰や暴言がある」との指摘を受けたため、8月に無期限の指導停止にしたという。加藤伸司教頭は「事実関係については、調査を続けている」と話している。 常葉大橘中・高の高校男子サッカー部は全国高校サッカー選手権に、県代表で出場したことがある強豪として知られている。(小山裕一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自衛官の自死、二審もパワハラは認めず 超過勤務などが原因と認定
茶井祐輝2023年9月7日 11時16分 陸上自衛隊松山駐屯地(松山市)の2等陸尉だった男性(当時28)が自死し、滋賀県内の遺族が損害賠償とパワーハラスメントの認定を求めていた訴訟の控訴審判決が6日、大阪高裁であった。冨田一彦裁判長は一審の大津地裁判決を支持し、パワハラを認めなかった。 男性は2013年5月にうつ病となり、自死した。遺族側は、長時間勤務や当時の上司によるパワハラが理由だとして提訴。今年2月の地裁判決は、自死の原因が1カ月で168時間に及んだ超過勤務などだったと認め、国に約7800万円の支払いを命じたが、パワハラは認めなかった。 遺族側はパワハラの認定などを求めて控訴していた。判決で冨田裁判長は、遺族側がパワハラだとする上司の指示は、1回限りだったことなどを考慮し、「限度を超えた指導として違法性を帯びることはない」とした。(茶井祐輝) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駒沢公園の利用料など1200万円「私的に使った」 従業員を告訴へ
土舘聡一2023年9月7日 7時53分 東京都は6日、都立駒沢オリンピック公園総合運動場(世田谷区)の施設利用料金約1200万円を従業員が着服していたと発表した。指定管理者側は業務上横領の疑いで警視庁に相談し、刑事告訴をする方針という。 都生活文化スポーツ局などによると、着服したのは、運動場の指定管理者「公益財団法人東京都スポーツ文化事業団グループ」の構成員で、施設利用料金の取り扱い業務をしていた設備管理会社「オーエンス」の契約社員。2021年6月~23年7月、利用料金などが入っている預金口座から自分や親族の口座に振りこんだり、現金を引き出したりして、約1200万円を着服したという。 別の従業員が出入金の記録を不審に思い、発覚した。社員は「私的につかった」と着服を認めている。社員とオーエンスが全額弁済し、同社は8月29日付で懲戒解雇した。 指定管理者側は、再発防止のため、出入金の確認を複数人で行うなど「経理処理に万全を期し、防止に努める」としている。(土舘聡一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安心して搾乳できる部屋、学校にも 授乳期の教員支援 東京・八王子
産休や育休から復帰する教員を支援しようと、東京都八王子市は2学期から、女性職員が搾乳できる部屋「マザーズルーム」を市立いずみの森義務教育学校に設置した。搾乳用の部屋を設ける動きは企業などで広がりつつあるが、市教委によると、公立学校では全国的にも珍しいという。 安心して搾乳できる部屋を校内に整えることで、授乳期の女性職員が働く環境をよりよくするねらいがある。同校では時間割を調整して、終日空けられる特別教室をマザーズルームにした。母乳を保管する冷凍庫や、ソファベッド、毛布などがある。内側から鍵をかけられ、室内をカーテンで仕切ることもできる。 使いたい時は副校長に伝え、鍵を借りる。利用は原則1人ずつ。市教委は、搾乳のほか、男女問わずに休息にも使ってもらいたいとしている。 整備にかかる約50万円は、公立学校共済組合からの補助金でまかなった。 同組合は今年、搾乳や休息が… この記事は有料記事です。残り786文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
実際の選挙控え知的障害者が模擬投票 「自分の一票、自分で決める」
今月、大阪府東大阪市長選と市議選がある。4年前の前回の投票率はいずれも38・91%。あなたの周りの有権者のうち3人に2人は投票に行っていないかもしれない、ぐらいのとても低い割合だ。こうしたなか、健常者に比べて投票にハードルがある知的障害者が、選挙や投票行動そのものの勉強を重ねている。 7月下旬、東大阪市役所の1階に、市内の社会福祉法人「創思苑」の施設などの利用者約30人が集まった。 模擬投票の体験だ。市の選挙管理委員会が協力し、実際に使われる記載台や投票箱が用意された。 選管職員から投票の仕方などについて説明を受けた後、投票に臨んだ。 最初は架空の候補者3人から選ぶ投票を体験。さらに候補者の演説を聴いてから投票する体験もした。 2回目の投票では開票作業も行われた。各候補者の得票数が発表されると、参加者からどよめきが起こった。 これまで選挙に行ったことが… この記事は有料記事です。残り1377文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
タワマンで暗号資産の購入資金7千万円を強奪か 覆面の男ら5人逮捕
甲斐江里子2023年9月6日 21時15分 大阪市浪速区のタワーマンション内で男性に暴行を加えて負傷させ、現金約7千万円を奪ったとして、大阪府警は6日、住人で無職の高橋知輝(28)や福岡県飯塚市の自称解体工、熊川瞳笑(とうや)(21)の両容疑者ら男5人を強盗傷害の疑いで逮捕したと発表した。府警は認否を明らかにしていない。 捜査1課によると、5人は共謀して7月18日午後2時半ごろ、大阪市浪速区難波中2丁目の46階建てマンションの29階にあるラウンジで、自営業の男性(62)に対し、「金を出せ」と脅して顔に催涙スプレーをかけ、顔や頭を殴ったり蹴ったりし、現金約7千万円を奪った疑いがある。男性は約1カ月のけがを負った。 マンションはオートロック式で、高橋容疑者が熊川容疑者を建物内に入らせた後、暗号資産を取引する目的で訪れた男性と面会。そこへ覆面姿の熊川容疑者が現れ、男性を暴行後に現金を奪って逃げたとみられる。現場に残った高橋容疑者は緊急逮捕され、すでに強盗傷害罪で起訴されている。 ほかに逮捕された3人は20~25歳で、熊川容疑者が逃走に使った車の運転役や催涙スプレーの購入役らと府警はみて、5人の関係や指示役などを調べている。(甲斐江里子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋本議員、逮捕へ 6千万円の受託収賄容疑 洋上風力めぐり東京地検
秋本真利衆院議員(48)=比例南関東、自民党を離党=が洋上風力発電事業をめぐって「日本風力開発」(東京)の前社長から多額の資金を受け取ったとされる事件で、東京地検特捜部は7日にも、秋本氏を総額約6千万円の受託収賄容疑で逮捕する方針を固めた。競走馬の馬主組合の経費として受領した約3千万円に加え、中央競馬の個人馬主に登録する際に借りた約3千万円も賄賂と判断した。関係者への取材でわかった。 適用する罪名は、同社の事業参入に有利な国会質問をしてほしいという依頼(請託)と、質問の見返りに受領した謝礼の趣旨が明確になったとして、8月の家宅捜索時の単純収賄から、法定刑が重い受託収賄に切り替える方針だ。同社の塚脇正幸前社長(64)については、在宅のまま贈賄容疑で調べる。 秋本氏「あくまで馬の資金」 関係者によると、同社は再エ… この記事は有料記事です。残り701文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関東大震災「新証言」展示が中止に 生成AIの活用が招いた批判
10万人を超える死者・行方不明者を出した関東大震災から100年。当時の文献や絵画をもとに生成AI(人工知能)を用いて作り出した「“新”証言」を展示する企画が、批判にさらされ急きょ中止された。企画側の狙いは何だったのか。問題点はどこにあったのか。(平賀拓史) 中止に追い込まれたのは、日本赤十字社東京都支部(新宿区)が企画した特別展示「関東大震災 100年前の100人の新証言」。8月26日から今月7日まで、都内2カ所で開催予定だった。 「リアルなストーリー」演出、ネットで批判 同支部では、支部建物内に展示されている震災当時の様子を描いた油絵「関東大震災当時の宮城前本社東京支部臨時救護所の模様」(二世五姓田芳柳〈ごせだほうりゅう〉作)を参照。そこに描かれている人物の画像をAIに読み込ませ、各種文献も参照しながら、20人分の肖像を生成した。また、被災者の体験談などの各種文献をChatGPT(チャットGPT)をもとにしたAIに読み込ませ、100人分の「“新”証言」を構築するとしていた。 広報資料では、「当時を生きた人のリアルなストーリー(物語)として訴求する内容となっています」とアピール。「“新”証言」の例として、「私たちは地震が起きた瞬間、家を飛び出して逃げ出しました」「私たちは、毎日、家族を探していましたが、結局は見つかりませんでした」といった、体験談のようなテキストが示されていた。 企画に対しネット上では、疑念や批判が寄せられた。「AIで生成したテキストはフィクションであり『証言』とはいえないのでは」「歴史を捏造(ねつぞう)することになる」などと、「“新”証言」の妥当性を問う声が多かった。批判を受け8月24日、同支部は展示を中止すると発表した。 企画の動機はどのようなものだったのか。日本赤十字社東京都支部は朝日新聞の取材に対し、企画のきっかけが「もし、絵の中に描かれた人物が語るとしたら」という想像だったと説明。震災から100年が経ち、当時の記憶が薄れていることに問題意識があり、「AIという新しい技術のサポートを得ることで、当時の状況やそこから見いだせる教訓などを想像しやすくなるのではないか」と考えたという。 後半では生成AIに詳しい識者や歴史学者に、企画のどこに問題があったのか聞きました。 専門家の監修なし 識者「フィクションと説明しても…」 肖像や「“新”証言」を生成… この記事は有料記事です。残り980文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビッグモーター街路樹伐採、神奈川の3店舗を家宅捜索 器物損壊容疑
2023年9月6日 21時39分 中古車販売大手ビッグモーターの店舗前で街路樹が伐採されるなどした問題で、神奈川県警が6日、川崎店(川崎市川崎区)や平塚四之宮店(平塚市)、藤沢店(藤沢市)の3店舗に器物損壊容疑で家宅捜索に入った。捜査関係者への取材でわかった。同社の店舗に強制捜査に入るのは全国で初めて。県警は資料などを押収し、捜査を進めるとみられる。 この問題では、県が平塚四之宮店と藤沢店について、川崎市が川崎店について被害届を出し、受理されている。川崎市によると、8月に同社の店舗開発本部の部長らが市役所を訪れ、川崎店前の市管理の街路樹を伐採したことを謝罪。同社側は伐採の理由について「環境整備のため」と報告。本部社員が店長に指示し、同店従業員に伐採の指示があったとしていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル