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Le guide sur la culture, la langue et l'histoire du Japon.

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lundi septembre 4, 2023

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Mois : septembre 2023

ニュース 社会
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「大変やけど、もう慣れた」 宅配業者が来ない離島、届けるのは住民

4 septembre 2023
Japonologie
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 滋賀県近江八幡市の琵琶湖に浮かぶ島「沖島」。約240人が暮らす湖内唯一の有人離島で、対岸までの約1・5キロを1日12便の定期船が10分で結ぶ。この島宛ての荷物を運んでいるのは、宅配業者ではなく、島民だ。  午後5時、島の対岸にある「山甚水産」で働く北村さよみさん(65)は仕事が終わると、ヤマト運輸が店に届けた荷物を台車にのせ、慌ただしく店を出る。湖岸にある堀切港発の定期船は、乗り遅れると、1時間以上待つこともあるからだ。緩やかな坂をぐいぐいと上りながら、船着き場へ急ぐ。「これを平日は毎日よ。大変やけど、もう慣れたわ」 ヤマト運輸の荷物を陸から島へ運び続ける北村さん。配達に同行しながら、荷物の量の変化や離島の物流を支える苦労について聞きました。  この日の荷物は、砂糖が入っ… この記事は有料記事です。残り798文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

ニュース 社会
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辺野古訴訟、沖縄県の敗訴確定 設計変更の承認求める国の指示は適法

4 septembre 2023
Japonologie
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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐる県と国の訴訟で、最高裁第一小法廷(岡正晶裁判長)は4日、県の敗訴が確定する判決を言い渡した。軟弱地盤の発覚に伴って防衛省が申請した設計変更を不承認とした県に対し、国土交通相が申請を承認するよう「是正指示」を出したのは適法と判断し、県側の上告を棄却した。  この判決で、玉城デニー知事は設計変更を承認する法的義務が確定した。玉城氏が承認を拒んだ場合は、国が県に代わって承認する「代執行」の手続きを取る可能性もあり、埋め立てが始まっていない北側の区域での工事着手に向けて重大な局面を迎える。  防衛省は2020年4月、辺野古沖の北側の海底で見つかった軟弱地盤を改良するため、水深70メートルの海底に7万本以上の杭を打ち込むなどの追加工事が必要だとして、設計変更を県に申請した。県は21年11月、「地盤の安定性の検討が不十分」などとして不承認とした。  これに対し、埋め立てに関する法律を所管する国交相は22年4月、地方自治法に基づき、不承認を取り消す「裁決」をするとともに、県に「是正指示」を出して申請を承認するよう求めた。  県は、総務省の第三者機関である国地方係争処理委員会に不服を申し立てたが退けられた。このため同年8月、国交相の判断は違法として福岡高裁那覇支部に提訴した。  高裁は今年3月の判決で、「県の不承認処分は考慮すべきでない事項を過剰に考慮しており、裁量権の逸脱・乱用があった」などとして是正指示は適法と判断し、県の請求を棄却した。  上告した県は「設計変更の許可は知事に広い裁量があるのに、高裁は法律の解釈を誤った」などと訴えたが、第一小法廷はこの日、こうした主張を退けた。  県は、国交相が不承認を取り消した「裁決」についても別の訴訟で争ったが、最高裁は8月の決定で上告を退け、既に敗訴が確定している。  県は、国の対抗措置の取り消しを求める訴訟をもう1件、別の形で起こしているが、過去の判例から勝訴するハードルは高いとみられる。(遠藤隆史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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「大麻、やらなければよかった」 城西国際大生がVR動画で呼びかけ

4 septembre 2023
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宮坂奈津2023年9月4日 11時30分  大麻なんて、やらなければよかった――。主人公が後悔したときには、すでに遅かった。  若者を中心とした大麻乱用の広まりを受け、城西国際大(千葉県東金市)メディア学部の学生が大麻の危険性を訴える映像を作成した。県警の公式ユーチューブチャンネルで公開されている。  タイトルは「香澄と大麻」。主人公の香澄は入学したばかりの大学1年生。期待に胸を躍らせていたが、共通の歌手が好きで親しくなった仲間内でいきなり大麻を勧められた。違法と知りながらも断れず、おそるおそる大麻の吸引パイプを口にした。以来、やめられなくなった。  約20分間の映像は360度を見回すことができるバーチャルリアリティー(VR)の技術を使って作成。専用のゴーグルを着けると、映像の中にいるような臨場感のなか、大麻を勧められるという体験ができる。ゴーグルがなくても映像の視聴はできる。  県警からの依頼を受けてメディア学部の学生25人が脚本、撮影、編集に関わり、約9カ月で完成させた。同世代の大麻乱用経験者に取材して台本を考えたといい、主人公らのせりふには取材を通して印象に残った言葉を使ったという。  県警刑事部は8月30日、薬物乱用防止に貢献したとして学生らに感謝状を贈った。監督を務めた程逸帆(ていいつはん)さん(22)は「大麻は遠い存在だと思っていたが、実は若者の身近に潜む危険だと感じた。どう誘いを断り、使用しないか、映像を通して伝えたい」と話した。  映像は以下のURL(https://youtu.be/jdZ1D2L_s1o)やQRコードから視聴できる。(宮坂奈津) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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紙の本が持てない 足先で繰る電子書籍 読書バリアフリーが必要な訳

4 septembre 2023
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 「読みたい本を読めないのは権利侵害」――。7月に芥川賞に選ばれた「ハンチバック」の著者、市川沙央さんは受賞会見でそう述べ、「読書バリアフリー」の推進を訴えた。障害にかかわらず、誰もが読書できる環境をめざす「読書バリアフリー法」が施行されたのは4年前。取り組みはどこまで進んでいるのか。  マウスに乗せた足の指先をわずかに動かし、パソコンの電子書籍のページをめくる。東京都江戸川区の日永(ひなが)由紀子さん(56)の読書の方法だ。読んでいるのは、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」。  25歳で筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患った。筋肉が徐々に衰える難病で、現在は腕や胴体、足、頭を自力で動かすことができない。  まぶたを動かしたり、パソコンに文字を記したりして意思を示す。数十分ごとにたんの吸引が必要なため、24時間ヘルパーが付き添っている。  福岡県久留米市出身。子どもの頃は「赤毛のアン」や「若草物語」を愛読した。 読書をあきらめたくない  看護師になって7年目の25歳の時、手に持つ物を落とすようになった。結婚し妊娠した直後にALSを発症。長女を出産したが、少しずつ筋肉が動かなくなった。  「絶望でした」… この記事は有料記事です。残り1276文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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「神経質」で注意深い性格でも陥ったワナ 一瞬で奪われた1千万円

4 septembre 2023
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 1千万円をだまし取られた千葉県北部に住む50代の男性は、力なく笑った。「墓参りに行こうと思ったけど、さすがに行けないですよ。何を言えばいいんだろうって」。亡くなった母親から、死亡保険金として相続したお金だった。  7月中旬の金曜日。床屋に行った後、自宅に戻ってパソコンを開くと1通のメールが届いていた。  《重要:【A銀行】お取引目的等の確認のお願い》  本文を読むと、「直近の取引について、いくつかの質問がございます。下記のリンクをアクセスし、ご回答ください」とあった。  他の銀行からネット銀行のA銀行の口座に1千万円を移したばかりだった。「だから(連絡が)来たのかな」。疑問は抱かなかった。  指定されたリンクをクリックすると、A銀行のいつもと同じログイン画面が表示された。パスワードを入力し、アンケートに答えた。そのまま、1回ごとに使い捨てる「ワンタイムパスワード」も打ち込んだ。  約20分後、新たなメールが届いた。  「いつもA銀行をご利用いただき、ありがとうございます。下記のお振り込みを受け付けいたしました」  そこには、1千万円の振り込みを受け付けたと書かれていた。「何をやっているんだ」。1通目はA銀行をかたったフィッシングメールだったと気がついた。2通目は本物のA銀行からで、自分の口座から1千万円が消えたことを意味していた。 「被害者ではない」  急いでA銀行に電話をしたが… この記事は有料記事です。残り1387文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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悠仁さま17歳の誕生日に御所などにあいさつへ 4日からの皇室予定

4 septembre 2023
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 天皇、皇后両陛下や皇族方の予定を毎週更新します。皇室の方々は様々な行事や式典、宮中祭祀(さいし)などに出席しています。紙面では掲載しきれない公務も紹介します。  宮内庁は9月4~10日の予定を発表しました。秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さまは6日、17歳の誕生日を迎え、皇居・御所と東京・元赤坂の仙洞御所へあいさつに訪れます。  予定や表記は宮内庁の発表などを元に紹介しています。前の週の金曜日までに発表されたもので、予定は変更されることがあります。 … この記事は有料記事です。残り630文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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牛ふん由来の液化バイオメタン、人工衛星打ち上げ用のロケット燃料に

4 septembre 2023
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 北海道大樹町のロケットベンチャー・インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)は、開発中の超小型人工衛星打ち上げ用ロケット「ZERO」の燃料に、家畜糞尿(ふんにょう)から作った「液化バイオメタン」を使用する。  酪農地である大樹町では、地元の牧場で出た牛ふんを使って液化バイオメタンを製造・活用する取り組みが進んでいる。ISTは「サステイナブルな燃料であり、北海道の企業として、エネルギーの地産地消や環境問題対策に寄与したい」としている。  ZEROは150キログラム程度の超小型人工衛星を搭載できる全長25メートルの2段式ロケット。2024年度の打ち上げを目指して、各部分の開発が進んでいる。  ISTが19年に打ち上げに成功した小型ロケット「MOMO」では、燃料にエタノールを使用したが、新型ロケットには推力不足などで適さなかった。  そこで、▽液体水素などに比… この記事は有料記事です。残り848文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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関東大震災後のメディア あふれた「精神」の一語 行き着いた先は

4 septembre 2023
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 未曽有、緊張、此際(このさい)――。切迫した社会状況を示す言葉が躍った関東大震災後の新聞・雑誌で、とりわけ目を引くもう一語があった。「精神」である。  「不屈不撓(ふとう)の精神」と見出しをつけたのは東京朝日新聞、1923年9月30日付朝刊1面。 「奉仕献身の精神」を評価した吉野作造  大正デモクラシーを牽引(けんいん)した総合誌「改造」は、1923年10月発行の「大震災号」巻頭言で、我が国は「百年の精神的鍛錬を飛躍して更に深刻なる創見を迫られた」と記す。寄稿した社会主義者で児童文学作家の小川未明は、明治維新以来の「模擬的文明」の破壊と指摘。「精神的文明の確立」によって、東京を「民衆的の都市たらしむべし」と提言する。  やはり大正デモクラシーの言論の舞台となった「中央公論」同月号の巻頭言は、悲壮感の中に希望も打ち出し、自暴自棄に陥らぬ日本人の「自助的精神」、相互扶助などの「精神」に期待する。民本主義を提唱した政治学者、吉野作造も寄稿し、朝鮮人虐殺を示唆する事態の重大さを危惧しながら、社会に勃興が認められる「奉仕献身の精神」を高く評価した。  また、大衆路線の大日本雄弁会講談社が刊行した「大正大震災大火災」は、陸軍大将で関東戒厳司令官の福田雅太郎が軍の貢献を自賛する。国民は「精神物質の両界に亙(わた)つて」「大試練に合格すべく今や勇気は已(すで)に満ち満ちてゐる」と書いた。  「帝都復興の時代」などの著書がある筒井清忠・帝京大教授(歴史社会学)によれば、「精神」の強調は明治末からの青年層の堕落への批判や、人格の重視と関わりがある。自由主義、社会主義、アナキズム、マルクス主義、ニヒリズムに耽美(たんび)主義、そして超国家主義も含む様々な改造主義まで、多彩な思想が拮抗(きっこう)した大正後期の奔流の反映もあるだろうという。 「否定精神の奴隷たること勿れ」  中で、ひときわ反響があった… この記事は有料記事です。残り1368文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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嫌だった「今夜は無礼講」 40代になり知った、年長者の息苦しさ

3 septembre 2023
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有料記事 聞き手・高重治香2023年9月4日 5時00分  だんだん増えていく「自分より年下の人」との接し方に、戸惑うこともある中年世代。「我は、おばさん」の著者で文筆家の岡田育さんは、若い頃は嫌だった「今夜は無礼講」の意味に、40代になって気づいたそうです。  「年上というだけで、尊敬できない人にまで敬語を使わないといけないの?」と考えているような、生意気な子どもでした。学生時代、先輩は「1学年違ったら雲の上の人」でしたが、できるだけ敬語抜きで話す方法を考えていました。年上の人たちに対等だと認められたい気持ちも、あったと思います。  けれども、早く大人になりたかったはずが、誕生日が来るのがうれしくなくなる。特に女性は、人生の盛りは10代20代、それを過ぎたら価値が減じていくばかりであるかのような考え方に、支配され縛られがちですよね。  ただ、年齢の境界は加齢によりあいまいになることもあります。同窓会で再会した先輩と、ため口で盛り上がる。うんと年上の友達ができたり、自分が産んでいてもおかしくない年の人とワイワイやったり。中年ならではの楽しみです。  この感覚は、私が会社員を辞めたことも関係しているかもしれません。いま住んでいる米国では、日本ほど年齢を意識することがありません。履歴書に年齢は書かないし、めったに話題にも上らない。一緒に働く人の実年齢を知らないこともザラです。 「今時、上座も下座もない」はずが  一方、日本社会では、まだ年功序列が根を張っている。40代になり、「その場で自分が最年長」という経験も増えて、以前は見えなかったことに気付くようになりました。  たとえば、若い頃は「今夜は… この記事は有料記事です。残り740文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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「大東京に声なくなりぬ」 100年前の惨状を呼び覚ます短歌の数々

3 septembre 2023
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 8月10日夜、東京・吉祥寺のライブハウス「曼荼羅(まんだら)」。関東大震災100年記念と銘打ち、歌人の福島泰樹さん(80)が「短歌絶叫」のステージに立った。体を小刻みに揺らし、ピアノの音色に乗せて自作の短歌を叫ぶ。 鳶口(とびぐち)が光り検問拘束の 血糊(ちのり)のようなゆうぐれの空  関東大震災後、朝鮮人来襲の流言が飛び、自警団が検束にあたった様子を詠んだ。生まれる20年前の出来事だが、虐殺された朝鮮人の遺体を目にした知人の体験も取り込み、歌を通して当時の光景を呼び覚ます。「短歌は最も優れた記憶再生装置」と位置づける福島さんは言う。「歌人の仕事とは、記録し、伝達すること。100年経っても俺たちはデマにだまされ差別をし、過ちを繰り返してしまう。現在と地続きなんです。父母や祖父母たちの歴史を忘れてしまってはならない」  毎月10日、短歌絶叫コンサートを開いて39年。10月に第35歌集を刊行する傍ら、国内外でこれまで1700超のステージに立ってきた。 「火事場泥棒のよう」詠むことへのためらい  一方、大きな厄災が起きた時、歌を詠むことへのためらいが歌人に生じる場合もある。  昨年3月、現代歌人協会がコロナ禍をテーマに開いた現代短歌フォーラムで、田口綾子さん(36)はコロナにまつわる歌を作れなかったと吐露。「社会を一色に染めてしまうような大きな出来事があった時、顔のない歌人たちの群れが『新しい獲物だぞ』と群がっていく幻想を見てしまう。自分が歌を残す価値が見いだせない」と語った。同世代の川島結佳子さん(37)も「火事場泥棒のように世の中の不幸につけ込んで短歌を詠んでよいのか、という思いがあった」と打ち明けた。  田口さんには、2011年3月の東日本大震災発生後、人ごとのように詠まれた歌にショックを受けた経験があった。「被災しなければ詠めないのか」といった議論も歌壇ではあった。コロナ禍では自身も一斉休校後、生徒に別れを告げないまま非常勤講師を務めた学校を去るというつらい体験をした当事者の一人だったが「文字に残すことで、誰かの気持ちを踏みにじってしまう恐れを感じていた」と振り返る。 焼け死にて人のかたちはわからねど…  10万人を超す死者・行方不明者が出た関東大震災に、歌人たちはどう向き合ったのか。当時の短歌雑誌や歌集にあたった歌人の松村正直さん(53)は「関東大震災後、詠むのをためらうことはなかったのではないか。歌人たちは突き動かされるように震災を詠んでいる」と話す。  島木赤彦が編集発行人を務め… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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