海上保安庁の巡視艇で勤務中、乗組員らに釣りを許可したなどとして、宮古島海上保安部(沖縄県宮古島市)は6日、船長だった男性職員(53)を停職2カ月の懲戒処分とし、発表した。 宮古島海保によると、男性職員は2021年5~6月の計3日間、巡視艇「なつづき」の乗組員数人に船上での釣りを許可した。マグロやカツオが釣れたといい、男性職員らは「取った後は食べた」と話しているという。現場は、沖縄本島の代表的なカツオの漁場として知られる本部(もとぶ)半島沖や、池間島沖だったという。 また、男性職員はこの3日間の勤務時間外に、停泊中の艇内で乗組員数人に飲酒を許可し、飲み会を行った。部内通達では、勤務時間外でも艇内での釣りや飲酒は禁止されている。内部から通報があり、調査を続けていたという。(棚橋咲月) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
札幌・豊平区のシンボル「りんご」 400個盗まれ、区が被害届
札幌市豊平区のシンボルとして親しまれる「リンゴ」の並木から収穫間際の実が盗まれたとして、同区は6日、道警豊平署に被害届を提出した。 区が街路樹として管理するリンゴの木は、道路の中央分離帯に約1キロにわたって82本が並ぶ。小学生が収穫体験するなど地域に欠かせない存在ゆえに、担当者は「事業に支障が出る」と懸念を示す。 区によると、被害にあったのは「つがる」と「ふじ」の2品種で約400個がなくなっていたという。あわせて6万6千円相当だったとみている。 9月26日未明、道路工事の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ふるさと納税の担当職員、返礼率6割の食料品を不正取得し免職 香川
福家司2023年10月6日 20時40分 ふるさと納税のシステムを不正に操作して、国の基準を超えた高い割合の返礼品を受け取ったとして、香川県三木町は6日、課長補佐級の男性職員(46)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。この職員は、町のふるさと納税に関わる業務を担当していた。 町によると、職員は2019年1月から21年3月まで、ふるさと納税の返礼品を指定する際、不正にシステムを操作し、自身や妻の名義で計7回、寄付額に対する返礼品の割合が町が認めていない6割以上の物品を受け取ったという。 国は19年に返礼品の割合を寄付額の3割以下としたが、職員はシステムのリストに残っていた返礼率6割以上7割未満の品を選び、業者へ発注していた。いずれも食料品(計約23万円相当)だった。 今年6月のふるさと納税の現況調査をきっかけに発覚。職員は町の聞き取りに、「返礼率が引き下げられ、収入が少なくなる業者に負い目があり、担当としてできることをした」と釈明しているという。 町は伊藤良春町長と高西功副町長もそれぞれ10%の減給処分(1カ月)とする方針。この職員の上司に当たる課長級職員(55)も戒告とし、関係する職員6人を書面訓告や口頭厳重注意とした。 町役場で会見した伊藤町長は「町民の信頼を著しく損ない、心からおわび申し上げる。再発防止に向けて、町民の信頼回復に全力で取り組む」と話した。 職員が事実を認め、全額を弁済していることなどから、刑事告発はしないという。(福家司) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地震越え、輝く「鳥居」 5月に震度6強、さいはての海辺に登場
今年5月、震度6強の地震があった石川県珠洲市で「奥能登国際芸術祭」が開かれている。能登半島の先端に位置する「さいはて」の地に、計61作品が展示されている。日本海沿いの岩場にはキラキラと輝く鳥居形の作品が設置され、来場者の目を引いている。 作品は、アゼルバイジャンの作家、ファイグ・アフメッド氏が制作した「自身への扉」。全面に貼られたスパンコールが、風に揺れると光を反射し輝いて見える。深夜に30秒間露光し、ストロボを強く当てて撮影すると、輝く鳥居が夜空に浮かび上がった。 実行委員会は地震からの復興を優先させるため、開幕を3週間遅らせた。会場予定地の一部で壁のはがれや液状化などが起こり、別の場所に変更した。会場が使えなくなり、出展をあきらめた団体もあったが、開催にこぎ着けた。 同市内では今月5日現在、全壊40棟など3153棟の住宅被害が確認された。今も壊れた屋根や壁にブルーシートを掛けた建物や、外壁に貼られたままの「危険」「要注意」の紙が目に付く。 珠洲市の泉谷満寿裕市長は開幕式で、「震災からの復興への光にしたい」と呼びかけた。会期は11月12日まで。(林敏行) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
札幌五輪30年は断念へ 異例の招致活動休止、市民の反対おさまらず
2030年冬季五輪・パラリンピック招致をめざしている札幌市は30年の招致を断念し、34年以降に切り替える方針を固めた。東京大会での汚職・談合でオリパラのイメージが悪化する中、招致に不可欠となる地元の高い支持率を現時点で得るのは難しいと判断した。秋元克広市長が11日に日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長と会談して断念の意向を表明するとみられる。 6日の記者会見で秋元氏は、12日にある国際オリンピック委員会(IOC)の理事会で「30年大会の開催地決定のプロセスについて議論がある」との見通しを示した。山下会長とは、東京大会の事案の状況を踏まえて「招致を実現するために、どう進めていくべきかを議論する」と語った。 秋元氏にとって、30年招致断念の選択肢は早い段階から持ち合わせていたものだ。 札幌市の都市インフラは19… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ジャニーズ会見、リストの影響は 司会は否定、実際はどうだった?
ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐってジャニーズ事務所が2日に開いた記者会見について、会見の司会者だった元NHKアナウンサーの松本和也氏が6日、特定の記者らを指名しないための「NG」リストが手元にあったことを明らかにした。一方で、リストの司会業務への影響は否定した。 会見での指名は、実際にはどのように行われていたのか。リストと比較してみた。 2日の会見の運営を担った「… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
半世紀ぶりの化粧直し 高山祭伝統の屋台 囃子は70年ぶり復活へ
「秋の高山祭」(八幡祭)が9、10日に迫った。岐阜県高山市の市街地に繰り出す豪華な祭り屋台の中でも、今年は「仙人台(せんにんたい)」がひときわ輝きを放ちそうだ。半世紀ぶりという大がかりな修理をほぼ済ませてよみがえり、戦後長く絶えていた生演奏のお囃子(はやし)が復活する。 秋に登場する国重要有形民俗文化財の屋台11台のなかでも、仙人台は江戸時代から伝わる唐破風の屋根を残す唯一の屋台。記録では、八幡祭が始まった1718(享保3)年に屋台「湯の花」として曳(ひ)かれたとされる。 2021年から高山・祭屋台保存技術協同組合の職人らが屋台を解体しての修理に入っていた。二十数年前に車輪を造り替えるなど一部を修理したが、本格的な修理は約50年ぶりだ。 傷んだ骨組みや彫刻、くすんだ飾り金具が修復された。漆は塗り直され、金箔(きんぱく)も張り直された。県外に修復を依頼していた胴幕や飾りの房も届き、3日に屋台蔵で取り付けられた。 修理の事業費は今年までで約4千万円。国や県、市の補助を得て、来年度に御簾(みす)を復元して完成するという。 輝きを増した仙人台。管理する仙人台組の保存委員、寺地亮平さん(67)は「明治、大正、昭和と、その時代を生きた人が保存に力を入れてきた。歴史の節目に関われてよかった」と屋台を見上げた。 コロナ禍による中止もあり、仙人台が祭りに登場するのは4年ぶりとなる。 仙人台組は今回、お囃子も復活させる。こちらは約70年ぶりという。 各屋台では町を曳く際にそれ… この記事は有料記事です。残り760文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
13日にも旧統一教会の解散命令請求 政府方針
政府は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への解散命令について、13日にも東京地裁に請求する方針を固めた。12日に宗教法人審議会を開き、有識者から意見を聞いた上で、請求の手続きを進める。 政府関係者が取材に、13日以降速やかに請求する方針を明らかにした。政府は宗教法人法の「報告徴収・質問権」による調査や元信者らへの聞き取りを踏まえ、教団の活動に法令違反があり、宗教法人としての解散を求めるのが相当と判断した。教団側は不当と反発しており、地裁は双方の主張を踏まえて解散命令を出すべきか判断する。 解散命令が確定すると宗教法人ではなくなり、税制上の優遇がなくなる。任意団体としての存続は可能で、宗教活動の制限まではない。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
強豪の大津高サッカー部、活動自粛を発表 期間は「当面の間」
杉浦奈実2023年10月6日 22時19分 熊本県立大津高校で男子サッカー部員が先輩部員に全裸で土下座させられ、写真を撮られるいじめを受けた問題で、同校は6日、会見を開き、サッカー部の活動を自粛すると発表した。期間は「当面の間」としている。 同校は6日夜に部の保護者会を開催し、活動自粛の方針を伝えた。その後の会見で、平岡和徳総監督は「(生徒の)サインに気づかず、寄り添ってあげられなかったこと、申し訳なく猛省している」と謝罪した。 自粛は、近く予定していた、高円宮杯U18サッカープレミアリーグの試合も含まれるという。同校は6日現在、同リーグ「WEST」の12チーム中3位。 自粛中に200人を超える部員への面談を山城朋大監督や部の顧問らが実施し、スマホを使って匿名で不安や悩みを書き込めるツールを導入するなどして、心のケアに努めるとしている。 同校は保護者会後に会見。いじめ問題が明らかになった直後は活動継続の判断をしていたが、「不確かな部分もあり、いったん立ち止まって精査する必要がある」と考えて方針を変更したとした。 第102回全国高校サッカー選手権の熊本県大会は現在開催されている。大津は準々決勝からのシードで初戦は10月29日に予定されている。活動再開の時期については、面談の結果などを踏まえて関係団体と協議しながら考えるとして明言を避けた。 同校は2022年1月の全国高校サッカー選手権大会で準優勝し、23年の大会でも4強入りした。(杉浦奈実) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空き家状態長くて損傷 固定資産税評価3億円「高すぎ」 札幌地裁
北海道小樽市にある建物について損傷が激しいのに固定資産税評価が約3億円なのは高すぎるとして、所有する不動産会社が同市を訴えた裁判の判決が札幌地裁であった。右田晃一裁判長は、同市の決定は総務省が定める評価基準に違反し、評価のやり直しが必要だとして取り消した。判決は4日付。 建物は鉄骨4階建てで、不動産会社が2018年に取得するまでの17年間は空き家状態だった。損傷が激しかったが、21年に同市は約3億円と評価したという。 判決では、通常の維持管理で生じる損傷を超える損傷が明らかに生じていると指摘、同市の決定は評価基準に従って決まる価格を上回っているとした。ただ、具体的な評価額は算出することが困難だとした。 不動産会社の代理人の三木義一弁護士は「空き家状態が長くて傷んでいるのに、固定資産税が高いと悩む所有者は多いが、所有者側の主張が認められたのは珍しい」と話す。 建物の「損耗の状況」の反映を 通常、固定資産税算出の前提… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル