菅沼遼 遠藤和希2023年10月13日 20時15分 長野市内で4千件を超える住宅が浸水などの被害を受けた2019年の台風19号(東日本台風)災害の発生から4年が過ぎた13日、被災した長野市の豊野地区で、水害の記憶をつなぎ、防災の取り組みに役立てようと住民らが参加した「10・13を伝えていく集い」が開かれた。集いの参加者は水害の犠牲者に黙禱(もくとう)を捧げ、地区の住民が治水対策や町づくりのための取り組みについて報告した。 4年前、豊野地区では千曲川の堤防決壊と浅川の内水氾濫(はんらん)が重なり、住宅の浸水被害が1千件を超えた。土地が低く、特に被害が大きかった豊野区の村山泰彦区長(66)は「豊野区は何度も水害に悩まされた歴史がある。この土地に住宅を構えるのに不安を感じている人も多くいる」という。 豊野地区住民自治協議会は治水等復興対策特別委員会をつくり、内水対策について市などと協議を続けてきた。集会に出席した荻原健司市長は「心の底から安心して暮らせる状況に至っていないことを考えると、やらなければならないことはたくさんある。力を合わせて復旧、復興に取り組みたい」と話した。 決壊した堤防からの濁流が校舎に流れ込んだ長野市立長沼小学校(全校児童81人)でも13日、児童らが長沼地区の住民とともに減災、防災について学ぶ学習会が開かれた。 長沼小では、災害を教訓として刻もうと10月13日を「長沼防災の日」と定め、防災教育に努めている。 児童らは新聞紙を使ってスリッパなどの防災グッズをつくったり、応急手当ての方法を学んだりした。市川英臣校長は「被災から4年を迎え、今春には同じ敷地に長沼保育園が移転してくるなどハード面は元通りになったが、児童らの心の復興はまだまだこれから」と継続した取り組みの必要性を訴えた。(菅沼遼、遠藤和希) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ろうそくの火約800本、清々しい秋の夜照らす 京都・東林院
臨済宗妙心寺派の大本山・妙心寺の塔頭(たっちゅう)・東林院(とうりんいん)(京都市右京区)で13日、夜間拝観の「梵燈(ぼんとう)のあかりに親しむ会」が始まった。西川玄房住職(84)が粘土を焼いて手作りした梵燈や古瓦の上で約800本のろうそくの火がともり、白砂や苔(こけ)の庭を柔らかに照らした。 禅の教えを説く禅語の「万里清風秋(ばんりせいふうのあき)」も明かりで表現した。西川住職は「煩悩を打ち払えば、心の中に清風が吹く。そんな気持ちで見ていただければうれしいですね」と話した。27日まで。拝観料は700円(税込み)。問い合わせは東林院(075・463・1334)へ。(西田健作) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元上司「パワハラなかった」 兵庫県警・機動隊員自死めぐる控訴審で
黒田早織2023年10月13日 21時00分 兵庫県警機動隊員だった木戸大地さん(当時24)が自殺したのは先輩らのパワハラが原因だとして、遺族が県に約8千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審が13日、大阪高裁であり、先輩の元上司に対する証人尋問を経て結審した。元上司は、大地さんへの指導は「適正な指導の範囲でパワハラではない」と述べた。 訴状によると、大地さんは2009年に県警に就職。12年に機動隊へ配属後、先輩に「ミス一覧表」の作成を命じられたり書類に「ボケ木戸」と書いたふせんを貼られたりしたとされ、15年に寮で自殺した。 昨年6月に神戸地裁であった一審判決は、こうした行為を違法なパワハラと認めた一方、自死との因果関係や組織としての安全配慮義務違反は認められないとした。 遺族側は控訴し「パワハラが本人を死に追い詰めたのは明らか」「上司がパワハラを放置しなければ防げた」などと主張。高裁は争点を安全配慮義務違反に絞って審理している。 この日、第2回口頭弁論で証人尋問があり、パワハラをしたとされる先輩の元上司にあたる、機動隊装備係の装備主任(当時)が出廷。元上司は、先輩がふせんを貼ったことやミス一覧表を作成させたことについて「知らなかった」「覚えていない」と述べた。 一方で、ミスに対する先輩の叱責(しっせき)は「適正な指導の範囲」で、パワハラではないとした。「同じミスをくり返す者に対しては厳しい指導が必要」とも述べた。 公判後、大地さんの父・一仁さんは会見で「肝心なところは全て『覚えてません』ばかり。県警は非を認めてほしい」と話した。(黒田早織) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
融資金6.7億円不正流用されたか 東和銀行、詐取容疑で逮捕の男に
吉村駿2023年10月13日 22時52分 個人事業主を装い、東和銀行(前橋市本町2丁目)から約1千万円の融資金をだまし取った疑いで男2人が群馬県警に逮捕された事件を受け、東和銀は13日、同市内で会見した。逮捕された男1人に、東和銀の融資先から融資金が6億円以上流れていたことを明らかにした。男はこの融資先を銀行側に紹介していたといい、東和銀は「融資の管理体制が十分ではなかった」と説明した。 12日に詐欺容疑で逮捕されていたのは、東京都足立区のアルバイトの男と(59)と群馬県高崎市の会社(39)。 県警によると、会社員の男が個人事業主を装い、虚偽の確定申告書を出して融資金をだまし取っていたという。融資金は会社員の口座に振り込まれた後、ほとんどがアルバイトの男の口座に移っていた。会社員は「金に困っていた」と話しており、県警はアルバイトの男が融資を受けるよう持ちかけたとみている。 東和銀によると、アルバイトの男が当時経営していた高崎市の電気工事会社と2016年から取引があり、その後たびたび顧客を紹介されていた。昨年5月、会社員とは別の人物が東和銀高崎支店に「資金を流用してしまった」と申告したことがきっかけで問題が発覚したという。 東和銀が紹介された取引先を調べたところ、全32の取引先で流用が判明。19年3月~22年5月に融資した9億7600万円のうち、6億7700万円がアルバイトの男が管理している口座などへ移っていたという。 32の融資に関わったのは2人の行員。通常、融資の申し込みがあれば、融資先を訪問し、売り上げなどの経営状況を確認したり、確定申告書など必要書類の原本を確認する必要があるが、2人はそれを怠っていたという。このうち1人は「融資の実績をあげたいという気持ちだった」と話しているという。東和銀は、男らとの共謀や、書類の改ざんは認められなかったと説明している。 東和銀の桜井裕之・代表取締役副頭取は「お客様の状況把握が徹底されていなかった」「取引があったため、信用してしまったのではないか」と説明。現場の担当者任せになっていたことが今回の事案を招いたとし、「担当者や役職者などによる複数の確認を徹底するなどして、再発防止をしていく」と話した。(吉村駿) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
このジョーク、通用する? 町工場が今年も「くだらない」モノづくり
町工場の仕事人たちが高い技術でジョークの一品をつくり、ばかばかしさを競う「くだらないものグランプリ」が14日、愛知県で開かれる。インターネットでライブ配信され、視聴者投票で最もくだらないものを決める。 金属や樹脂で製品をつくる中小企業の経営者らが2020年秋、「コロナ禍を笑い飛ばそう」と始めたコンテスト。4回目となる今年はどんなモノが登場するのか。 真っ黒な闇の中に人形のようなものが立っている。出品作のタイトルは「黒」。製作したのは、岐阜市の「和模型工房」だ。普段手がける建築物などの模型は空間やモノを微細に表現するが、「いっそ何も見えない、使えない模型を作ってみました」と社員の林美歩さん(22)。 実は、自分たちの職場をプラスチックの模型(約60センチ×約40センチ)にして、光をほとんど反射しない黒の塗料をつけたものだ。「白模型は存在するが、黒模型というのは見たことがない。業界では作らない新ジャンルです」と社長の小山周一さん(49)は、にんまり。 参加企業21社の中でも、特に所帯は小さく、従業員は3人。昨年、一昨年は上位進出がならなかったが、3回目の今回はどうか。 くだらないものグランプリは、各社のプレゼンテーションをネット中継し、視聴者が投票する方式だけに、林さんは「カメラを通せば単に黒い物体にしかみえないかも」。 ブラックジョークを利かせたのは、昨年に続き参加する大阪市西淀川区の金型メーカー「東亜成型」だ。串に刺した肉やウィンナーを回しながら焼く器具。ひとりキャンプで使えそうで、くだらなくない。 社長の浦竹重行さん(51)… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ヒグマに右肩かまれ振り回される 川に落ちた男性重傷 北海道釧路市
13日午後6時ごろ、北海道釧路市阿寒町布伏内の浄水場から「人がクマに襲われてけがをしている」と119番通報があった。襲われたのは50代とみられる男性で、クマにかまれるなどして顔や右肩に重傷を負った。 釧路署などによると、現場はシュンクシタカラ川の上流付近。釣りをした帰りの男性が自転車で林道を走行中に、親子とみられるクマ2匹に遭遇した。母グマに顔をひっかかれたほか、右肩をかまれて振り回され、近くの川に落とされたという。 男性は自力で川からはい上がり、車を運転して浄水場に駆け込み、職員に助けを求めたとみられる。 北海道は13日から11月12日までの1カ月間、付近にヒグマ注意報を出し、注意を呼びかけている。(堀篭俊材) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会の施設計画「白紙に」と東京・多摩市長、教団解散請求で
文部科学省が13日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への解散命令を東京地裁に請求した。献金被害などを踏まえた判断で、請求が決定した前日12日、教団による研修施設の建設計画がある東京都多摩市の阿部裕行市長は「施設の整備を白紙に戻すよう強く求める。国には、教団の保有する財産が散逸しないよう保全措置の対応を望む」とコメントを出した。 教団広報は市長のコメントに対し、「対応を前向きに検討させて頂きます」としている。 だが、住民の間には、請求まで「長い時間がかかった」として建設に歯止めがかからないことへの危機感も強い。教団は昨年4月、国士舘大学多摩キャンパスや都立永山高校に隣接する永山7丁目の土地約6300平方メートルを取得。400人規模で宿泊可能な研修施設を建設する考えを市側に示し、7月から建設に向けて既存の建物の解体工事を始めている。 計画が分かった4月以降、地… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神戸市バス、懲戒20人の衝撃 陰湿な貼り紙に「非組ダイヤ」まで…
神戸市バスの営業所で複数のパワハラや不適切な労務管理があったとして、市は13日、免職1人を含め、職員15人を懲戒処分にし、発表した。すでに処分された5人を含めると、懲戒対象が計20人に上る異例の事態となった。職場内の閉鎖的な人間関係が背景にあるという。 市交通局によると、懲戒免職になったのは、営業所の事務職員として勤務し、神戸交通労働組合の支部長でもあった男性(56)。 男性は2018年、営業所の職場内に「当局や市長、新聞社に多数の写真送付や投稿など、いわゆるチンコロ(密告)行為がありました」と書かれた紙を貼り出し、その密告は特定の職員による行動だと周囲に吹聴した。さらにこの職員と会話をしないようにと、他の職員に呼びかけていたという。 労組に入っていない職員には さらに労組に入っていない職… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
現場敷地に血のついたハンマー、親子2人襲った凶器か 秋田3人死亡
秋田県由利本荘市の無職斎藤真一さん(66)宅と別棟から、真一さんら男性3人の遺体が見つかった事件で、敷地内の車庫から血と人毛が付着した金属製のハンマーのようなものが見つかったことが、捜査関係者への取材でわかった。死亡した真一さんと長男孝彦さん(38)の頭部には外傷があり、県警は親子が襲われた際の凶器の可能性があるとみて調べている。 捜査関係者によると、ハンマーは真一さん宅近くの車庫で見つかった。司法解剖したところ、2人の頭には複数の打撃痕があり、骨が折れ、出血していた。県警は、鈍器状のもので殴られて死亡した可能性が高いとみている。 出火元の真一さん宅2階では、首から血を流した男性の遺体が見つかっており、県警は連絡のついていない次男(35)とみて確認を進めている。1階居間の壁にも血痕があった。 県警は、ハンマーの血痕と人毛、真一さん宅の1、2階にあった血痕について鑑定をしている。(室矢英樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Le gouvernement japonais demande la dissolution de la branche nippone de la secte Moon
Devant le siège japonais de la secte Moon, aussi appelée Eglise de l’unification, à Tokyo, le 13 octobre 2023. KAZUHIRO NOGI/AFP Sous pression de l’opinion, le gouvernement japonais a déposé, vendredi 13 octobre, une demande auprès du tribunal de Tokyo pour obtenir la dissolution de la branche nippone de l’Eglise de l’unification, […]